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エンジニアなう 今月のお題 俺、給料こんだけ下がったぜ!

エンジニアとして働くことには、やりがいがある。けれど、がんばった分の「報酬」も欲しい!仕事への情熱も、給料あってのこと。理想だけで社会を生き抜いていくことは到底できないのだ。
            とはいえ、リーマンショック以降、厳しい状況が続いている日本経済。当然、エンジニア達もこの荒波に飲まれ悪戦苦闘中だ。今回はそんな不景気・不況を笑って乗り切ろうという企画。つらい、つらいと嘆いていたって仕方ない!現役エンジニア5名の有志を集め、「俺!給料こんだけ下がったぜ!」というお題で討論会を行った。なお、お題がお題だけに、とてもシラフでは進行はムリ。某居酒屋を会場に、ほどよくアルコールを入れつつ打ち解けた雰囲気で、彼らに思い切り自身の境遇を語ってもらった。司会はアイムファクトリーのコンサルタント 袖山亜希子が担当する。

1 負けてたまるか!不景気なんて吹き飛ばせ!

夜はこれから、という時間帯に集まってもらったエンジニアのみなさん。最初こそは緊張した雰囲気があったものの、お酒が入りって話だせば、さすが同業者の気安さで打ち解けた雰囲気に。口も滑らかに回り始めた頃を見計らって、座談会はスタートした。

袖山
さて、今日は「給料下がったぜ座談会」ということでお集まりいただきましたが......まずは、こんなテーマなのに参加してくださってありがとうございます。不況まっただ中と言われる日本ですが、やはりエンジニアのみなさんにも報酬面などで影響はありましたか?
C村氏
ありました。僕の場合はモロにリーマンショックの影響を受けましたね。勤めていたのが外資系の会社だったこともあり、事件以降、急速に仕事が減りました。そして数ヶ月後には自主解雇の話までされて......そこで辞めていった仲間も大勢いました。
D田氏
ウチも似たようなものですね。仕事がないから、プログラマーが余ってしまうわけですよ。回復するかとも思ったけれど、結局状況は上向かなかったですね。私自身も開発の仕事がなくなって、毎日テスターばかりやる日々でした(苦笑)。
A川氏
私の場合、当時所属していた会社にはそれほど影響なかったですね。もともと大手の2次受けが多かったので、プロジェクトが大きかったこともあって簡単には仕事がなくならない環境でした。ただ、予算が削られる傾向はありましたが......私の報酬にまで直接響くことはなかったですね。
袖山
うわあ、そういうところもあるんですね。
やっぱり大手がついてると強いものなんでしょうか。
A川氏
いやいや、この話にはオチがありますから。仕事はあるし報酬にも影響はないけれど、業務はデスマーチ状態。むしろ、仕事減ってくれ!みたいな状態でした(笑)。
D田氏
それは......うらやましくないなあ(苦笑)。

減収の理由もイロイロ...

収入が減ったことをテーマに集まってもらったものの、どうも話している表情には違いがある。比較的すっきり「減っちゃいましたけどね」という雰囲気の人もいれば、ちょっと深刻な雰囲気の人も。お酒も回ってきて、聞きづらいことも聞ける雰囲気になったところで、深い理由までつっこんでみた。

袖山
直接報酬に関わってくるかどうかはともかく、影響はやっぱり全体的にあったんですね。ところで、この座談会は「給料さがったぜ」がテーマなわけですが、A川さんはなぜここに?
A川氏
それは、報酬が下がったからですよ(笑)。実は以前より報酬の低い会社へと転職してしまいました。
E木氏
え、なんで?
A川氏
私自身が、もっといい環境で働きたいと思ったからですね。前の職場は小回りが効かなくて、お客様の要求に応えられないことが多かったんですよ。私としては全力でお応えしたいのに、上司からはGOが出ない。あまりのもどかしさに、だったら小回りのところへ行こう!と思ったわけです。
袖山
前向きな減収だったわけですね。いくらくらい減ったんですか?
A川氏
年収で約100万円近くですね。転職する前からわかっていたんですが、それでもやりたいことを優先して、転職を決意しました。
B山氏
私も似た感じで、やりたいことをやるために転職した結果の減収ですよ。以前は大手メーカーの情シスに所属していましたが、そこは直接開発は行わないというスタンスだったんです。技術系の自分にはそれがたまらなくて、もっとバリバリ開発に携わりたいと思って転職しました。約80万円近い減収ですが、今の職場のほうがやりがいありますね。
E木氏
なんだかお2人とも、うらやましいですね。自分は失敗パターンです。独立起業した友人に引っ張られて転職しましたが、これがあまりうまくいかず......滑り出し当初こそ、そこそこの年収があったものの、今はほぼゼロにまでなってしまいました。転職というより起業失敗ですよね。自分も経営に参加していただけに、単純に収入がへってがっかりというより、責任も感じます。今は転職活動中。この悔しさを糧にしたいです。
袖山
一口に年収が減ったといっても、様々な状況があるんですね。原因もさまざまだし、その結果どういう気分なのかも全然違う。
D田氏
実は私も現在年収ゼロです。自分だけかと思ってちょっと言い出しづらかったんですが......私も、以前の状況がいいとはとても思えなかったので、転職に踏み切りました。これで成功していればA川さんやB山さんみたいになれたんでしょうけど、実際はなかなか......。世の中不景気なせいか、あまりよい職場が見つかっていません。
C村氏
私も転職活動中ですよ。一緒にがんばりましょう(笑)。自分は一応まだ働いているんですが、もうかろうじて解雇を免れている、という状態なんです。報酬は激減して、ピークと比べると約半分、およそ200万円の減収ですよ。
袖山
あぁ、みなさんの悲喜こもごもを伺っていると、なんだか飲まずにはいられませんね。さあ、みなさんも飲んでうさを晴らしてください!

情熱を最優先!年収は後から付いてくる!

言いづらいことも打ち明けた「ぶっちゃけトーク」で、参加者間に親密さが漂ってくる。終盤には、人づきあいが苦手な人が多いと言われるエンジニアの集団とは思えないほど、親しげな雰囲気で盛り上がった。

D田氏
私は今、ドン底ともいえる現状ですが、A川さんやB山さんのようなポジティブなご意見を伺っていると勇気がわきます。社会的に景気が悪いから自分も上に行けないんだ、なんて下向いちゃダメですよね。
C村氏
年収減ってもやりたいことを、ってカッコイイなあ。もう、今の低収入をなんとかしたい、ってばかり考えていましたから。
B山氏
私だって、社会人として年収が多いにこしたことはないとは思いますよ。でも、我慢して自分のスタイルに合わない職場でお金にこだわるよりも、たとえ報酬が少なくても仕事に打ち込める仕事をしていたほうが楽しいですしね。

A川氏
全く同感です。自分の場合は技術屋志向というか、プロジェクトがうまくいったときの達成感やお客さんの喜ぶ顔を見るのが大好きなんです。そのやりがいがないと、モチベーションが保てないんですよ。そうすると、年収よりやりがいが一番かな、と。
E木氏
やりたいことをやれて、やりがいもあって......やっぱり収入が伴って欲しいですよね。ある程度は。難しいのかなあ、両立って。
A川氏
それが、両立できそうなんですよ。自分の話で恐縮なんですが、今の仕事がお客様に好評なので、来期の査定が大幅に上がると上司から話をもらいました。やっぱり、こういうのも素直にうれしいですね。
D田氏
おおお! やりたいことと収入の両立って理想じゃないですか!
袖山
なんか、すごくイイ話ですよね~! 私も勇気がわいてきます!
E木氏
なんだかそういう話を聞くと、奮い立つというかゾクゾクしてきます。報酬優先も悪くは無いですが、仕事への情熱が伝われば報酬は勝手についてくるみたいな。正直、起業がうまくいかなくて気分的に落ち込んでいたのですが、僕だってやってやるぞ、みたいな気持ちが沸いてきました!
C村氏
なんというか、ぱーっと雲が晴れたような気分です。転職活動って、どうしても報酬ベースというか、そういうところに捕らわれがちになっちゃうじゃないですか。でも、ちゃんとやりたい仕事で成功する方法もあるんだ、って。実は、打ち込みたい仕事を探すことを第一にするのが人生で一番大事な気がします。
袖山
わ~~~、エンジニアのみんなが団結してますね。同じ仲間同士だから語り合える部分もあるということで、もっとジャンジャン飲みましょう♪

この後も座談会は大いにもりあがり、エンジニアの本音トーク満載に。都合上、すべてのエピソードはお届けできないながらも、不況下で闘うエンジニアたちの悲喜こもごもな本音を垣間見ていただけたのではないだろうか。

このコーナーでは、随時有志を募って座談会や討論会を開催する予定です。
現場を知るエンジニアならではの「ぶっちゃけトーク」に参加してみませんか?
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