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エンジニアなう 番外編 今月のお題  スマ転緊急座談会!スマホ業界ってオイシイの?

前編:適応能力編 あっちを向いてもスマホ、こっちを向いてもスマホ。スマホ元年などと世間では言われているが、業界では今何が起こっているのか? スマホユーザーが急激に伸びている中、スマホ業界にいるエンジニアはどのような状況にあるのか、今回はフリーの立場で腕利きと評価の高い有志を募って緊急座談会を開催した。最初は固かったメンツも、狭い業界でフリーで働く者同士。お酒の勢いも手伝って、打ち解けてきた頃合いを見計らって本題に入るのであった。

経緯も目標も様々な人生模様。でも、スマホ業界には夢がある!

今回の覆面座談会に参加した4人のエンジニア経歴を、まずは簡単に紹介しておこう。 M畑氏(35歳):スマートフォン系ミドルウェア開発を手掛けるなど幅広く活躍中。FBやTwitterrを駆使し情報収集に余念がないトレンド重視しているエンジニア  T林氏(31歳):元コンサルタントで開発に関しては業務系からアプリまですべて網羅済み。現在はスマートフォンプラットフォーム構築を手掛けている  N岡氏(27歳)は、今までもこれからもBtoC業界で生きてきたゲーム開発エンジニアであり、現在はフリーランスという立場で様々な現場でスマホアプリを制作中。  最後に紹介するS野氏(29歳)は、自衛隊からIT業界に突入した変わり種。現在はスマホアプリの企画~開発まで担当

袖山
今回集まっていただいたみなさんは、フリーという立場でスマホ関連業務をやっているそうですが、どういった経緯で今の職に就いたのですか?
M畑氏
わたしはもともとフリーを目指していたわけではなく、所属会社の事業転換で仕方なくなったクチです。それまでサーバサイドの仕事に従事してたのが、会社の意向でITから急に商業に... 無理です。で、仕方なくフリーエンジニアになりました(笑)。で、ちょうど自分のキャリアとポジション、それに報酬が見合うのがスマホ関連の案件だったんです。
T林氏
わたしは好きなことをやりたかったというのが一番の動機でしたね。会社に居るとどうしてもメインプロダクトをやらなきゃならない。自分はもっといろいろなものを作りたかったので、必然的にフリーを選びました。スマホ業界はその点面白そうだった。好きなことやって、お金が貰えるのが一番ですね。
N岡氏
ぼくはコンシューマ向けのサービス会社で働いてました。その会社の経営陣が儲けよりも、好きな仕事に打ち込む人達で... 経営が苦しくなったらしいのですが、明るい顔で「明日から来なくていいよ」と言われちゃったんです(笑)。
その後、いろいろ職場を探したのですが、最終的に一番好きなサービス開発に打ち込みたかったのでフリーになりました。ちょうどスマホ向け案件が増えていたときだったので、必然的にこっちに来たというわけです。
S野氏
ほんの2年前まで会社で企画をやっていて、その時に案件の説明をする際に細かい仕様とかは技術を理解していたほうが早いと思って、エンジニアになりました。最近ではスマホ向け案件が増えていて、ぶっちゃけフリーでも受けられるというのが分かってきたんです。会社でわざわざ受けるメリットってなんだろう?と疑問に思ったんですが、そのときはもうフリーになってました(笑)
袖山
その時感じた疑問ってなんだったんですか?
S野氏
一番思ったのは適応力ですね。技術のスキームを覚えておくことが大切で、それだけ理解しておけば優位に立てるのですが、会社員だと与えられた範囲だけをやっていればいい。向上心のある人は自分の時間を削ってでも勉強しているんですが、実際にはなかなか難しいですよね。好きなことに対して妥協したくないと思えばフリーも視野に入れておく必要はあると感じました。
袖山
スマホ業界って変化が激しいから、適応力は特に必要ですよね。

T林氏
IT業界のトップ集団って、ひと月前の優位性を維持するのが難しいですよね。毎日進んでないとすぐに抜かれちゃいますし。アンテナを常に立てておけるフリーの立場では、そういったことは当たり前にやれないと仕事にもならない。スマホ業界では特にその傾向が高いと思います。
S野氏
業務をやるにしても、会社に属していると、エンジニアはこのレイヤー、管理はここのレイヤーと決まっていて、それぞれの人は最後まで自分がどこに居るか見えなかったりする。けど、フリーでやっていると、スタートから終わりまで、全部自分で面倒見なきゃいけない。でもこれって、問題点もすぐに見つかるし、実際の現場では的確な指示をしたりするのに役立つんですよ。
M畑氏
プロジェクトに加わっていると、誤った指示をしてくる社員さんも多いですよね。プログラムが分からないのはいいとしても、業務を知らないのはいただけない。「本当にこれでいいんですか? こうしたほうがいいですよ」とお話はするけど、一度失敗してからじゃないとその意見は聞き入れてくれない(笑)。
S野氏
結局、それってエンジニアかクリエイターかの違いですよね。会社の中のエンジニアでいると技術を磨いているだけのことが多い。フリーじゃそうはいかないから、技術はできて当たり前で、どう効率よく作るか、マーケティングはどこにポジションするのかとか考えないといけない。生き残るには、周りが見えてないと出来ないんですよね。
袖山
やっぱりフリーではひとつの案件をやるにしても、立場や考え方を変えなくてはいけないんですね。
将来のことやもう一度会社に入るとかは考えないんですか?
M畑氏
フリーでもエンジニアと企画とデザイナーがいれば会社はやれますね。ただそれだけだと資金が続かない。自分で調達するのも難しいので、組織に入った方が楽という考え方もあるとは思います。いずれにしても将来にわたってフリーというのは苦しいので、なるべくコンスタントにお金が入るようなビジネスモデルを持った方がいいでしょうね。
N岡氏
ぼくの場合、まだフリーになってからそれほど時間が経ってないので、何をやるにしても見聞を広げないとならない時期だと思ってます。今は技術力を高めたり、たくさんの人と知り合ったり、いろいろと興味のあることがたくさんあります。
T林氏
いろいろな会社の人と知り合いになるのはお勧めだな。
N岡氏
成功している会社、失敗した会社、それぞれどんな取り組みをどうやって続けていくなかでそうなったのか。フリーという立場で見ていると本当の理由が分かるような気がしています。

袖山
フリーでいると案件によっては他の組織と合同で開発することもあると思うけど、そういった場所でうまくやっていくには何かコツがあったりしますか?
N岡氏
フリーではあんまりないんですが、社員と派遣という立場だといろいろあるみたいです。ぼくが知っている中でもなんでもすごくできるスーパープレイヤーみたいな派遣の人がいたんです。その人は自分のスキルもよく理解しているから「ここまではできる」「これはできない」ってはっきり言う。クライアントはアバウトに「やってよ」って言うんですけど、「キャパシティを超えるから納期には間に合わない」って言ったら切られちゃいました... すごい人だったんですが、クライアントとは合わなかったってことなんでしょうね。
M畑氏
たぶん正しいことを言う人は駄目なんでしょうね。先日の震災でも某電力会社で最初に正しいことを言った人は更迭されちゃったみたいじゃないですか...
全員
むむむ、難しいですな...
T林氏
わたしはコンサルの経験をしてきたから、ちょっと皆さんとは意見が違いますね。コンサルだと提案してなんぼ。食らいつくのが普通だし、プレゼンがうまくないとやっていけない。要するにコミュニケーション能力があって当然みたいなところがあるんです。案件によってはフリーも含めてその時のチームが一丸とならないと駄目な局面もあるわけで、そこから外れてしまうともう辞めてもらうしかないかも知れません。
袖山
それが嫌なら、自分から居やすい環境を作るしかない。
T林氏
それなんですよ。個人のキャラクターでそれが許せちゃうことも実際にはあるので、結局はコミュニケーション能力がないと...自分で仕掛けて、自分の流れに巻きこんじゃうみたいな。
M畑氏
別に昼間の仕事がそこそこでも、夜のお付き合いが上手いとなんとかなっちゃうこともあるみたいですしね。仕事はそれほどできるわけじゃないのに飲み会には毎回誘われるフリーとか。
全員
(爆笑)

エンジニアとしてのキャラ立てが必要なのはスマホ業界でもいっしょ!

袖山
フリーの立場でスマホ業界に居る人は技術を突き詰めたい人とプロデュースまでしたい人のどちらが多いですか?
M畑氏
わたしは技術系よりも人と話をするのが好きなタイプですね。クライアントの話を聞きながら、それにぴったり合う技術を引っ張ってこれることが大切だと思ってます。極端な話、自分でコーディングしなくてもいいぐらいだと考えてます。
S野氏
もっと細かいフェイズがあると思いますが、新しいものをどんどん覚えて吸収して、その活かし方も知っているのがベスト。プログラムは書ければ誰でもいいんです。ひとつの技術を突き詰めるのもいいですが、スマホ業界のエンジニアが増えて誰でもそこそこ書けるようになっちゃえば技術うんぬんで食べていけなくなる。
N岡氏
まだ漠然としてますが、今は技術を覚えたいですね。まずはそれを手に入れたいです。最終的に人の上に立てるときが来ても、技術を知らないよりは知っていたほうがいいと思います。
T林氏
どっちとかは考えてませんね。必要とされることをやる。コンサルが必要ならそれを、エンジニアが必要ならそれをやれる。そういった幅広い能力がないとフリーは厳しいと思ってます。

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このコーナーでは、随時有志を募って座談会や討論会を開催する予定です。
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