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エンジニア争奪戦を制圧せよ! IT/Web企業採用戦略最前線 Vol.1

株式会社イーブックイニシアティブジャパン

累計5000万冊を販売!
国内屈指の電子書籍配信サービスを支える
エンジニア採用基準とは?

累計5000万冊を販売!国内屈指の電子書籍配信サービスを支えるエンジニア採用基準とは?

2000年の設立から15年で、累計5000万冊の電子書籍を販売した業界屈指の規模を誇るeBookJapan。
その運営企業がエンジニア採用の主軸においているのは、以外にも非常にシンプルなものだった。
その具体的な基準や採用戦略にかける思い、採用実績例を含め探ってみたい。

インタビュー 、構成/撮影 : エンジニア・ファクトリー山田

株式会社イーブックイニシアティブジャパン

今回紹介するエンジニア採用企業

株式会社イーブックイニシアティブジャパン

2000年設立。国内でいち早く電子書籍配信サービスeBookJapanを立ち上げ現在、100万人以上の会員数と35万冊を超えるコンテンツを配信(2015年4月現在)。販売冊数の総数も今年、ついに5000万冊を突破するなどさらに事業を拡大している。

今回取材にご協力いただいた方

  • 株式会社イーブックイニシアティブジャパン
  • 経営企画部 人事担当プロデューサー
  • 今井輝夫氏

イーブックイニシアティブジャパンの基本的採用基準とは?

2000年の創業以来、いち早く電子書籍配信サービスeBookJapanを立ち上げ、今年累計5000万冊を販売したり、2013年には東証一部上場を果たす等事業を拡大させている、イーブックイニシアティブジャパン。
しかし現在、同社の主力サービスを刺さるエンジニア部門は総勢20名弱と、思いのほか少数規模だ。
同社のエンジニア部門は、大きくWebサイトを開発・運用するチームと、基幹系システムやインフラ、さらにブックリーダーアプリの開発・運用を担うチームに分かれている。
外部の開発ベンダーをうまくコントロールしつつも、少数であるがゆえにマネジャークラスも含め、全員が手を動かしてコードを書いたり、設計をすることによって、これだけの小規模でも巨大なサービスを日々、運用することを可能にしているのだ。

このような背景があるため、同社におけるエンジニア採用では
「マネジャークラスでも、自ら手を動かして開発ができる」
「指示を受けなければ動けない人は、採用の対象外」
という明確な基準がある。

「とにかく、私たちはこれだけ大きな自社サービスを運用しているにもかかわらず、少数メンバーですべてを動かしているので、最も重視しているのは『自ら考え、主体的に動けること』と『自ら設計開発ができること』という、ごくシンプルな点に関して特に重視しています」と、同社採用担当の今井氏は語る。

限られた制約の中でも、自ら考え、行動を起こすことが
エンジニアの評価を高める

しかし現状を見渡すとSI企業を中心に、組織のルールや開発体制に縛られて、自ら考え、動く機会が与えられないエンジニアも少なくない。そういったケースは『対象外』となってしまうのだろうか?

「決してそうではありません。例えそうした環境下に身を置いていたとしても、本質的に自ら考え、動く意思を持っている方なら、何かしらの行動を起こしているはず。私たちは、その動きもしっかりチェックしています」と語る今井氏。
例えば、業務外で気になった技術を活用して簡単なアプリを開発してみたり、同社に応募した場合、電子書籍を取り巻く業界の現状や、技術について自分なりに研究している、といった点が重要な判断基準となる。

環境のせいにするのではなく、限られた制約の中でも、できることはある。
そこにチャレンジしていく意思があるかどうか?
そして何らかの行動を起こしているか?
その点が、エンジニアとしての評価を高める大きな要因となってくるようだ。

限られた制約の中でも、自ら考え、行動を起こすことがエンジニアの評価を高める

コアターゲット採用例:
技術+ビジネススキルに加え、採用活動にも協力してくれる

実際にここ最近で採用したエンジニア社員で、特に同社の採用方針にマッチした「コアターゲット」は、具体的にどんなタイプだったのか?

「30代中盤でSI企業の課長をしていた方でした。その型の最大の評価ポイントは"抜群のバランス感覚"。特に際立った技術力やマネジメント力があるわけではありませんが、自ら手を動かして一通りの開発ができる上、メンバーをうまくコントロールしてプロジェクトを円滑に推進していくことができる点でした」(今井氏)
こうした点に加え、さらに高く評価したのは、ビジネス的な視点やスキルが高い点だという。
エンジニア採用を行うための説明会や面接に現場のエンジニアの方に協力してもらう場合、普通は嫌がられるケースが多い。
しかしこの方の場合、いやな顔を一つもせず、積極的に休日開催する学生向け新卒採用セミナーにも出席し、自社のPRを率先して行ったという。

「おそらく前職で同じようにエンジニア採用に関わってきたことで、採用のむずかしさを肌で実感されていたようです。そこで自分にできることがあれば協力を惜しまない、という姿勢でサポートしてもらえたことは、会社といて非常に助かっていますね」(今井氏)

コアターゲット以外の採用例:
技術質問をしっかり答えるコミュニケーション力

上記の例のように、理想の近い人材を採用できたケースもあれば、少し欠点を持つエンジニアを採用するケースも当然ある。
例えば1年以上、エンジニアとしてのブランクがある場合や30代後半~40代と年齢が高めの場合、さらに円滑なコミュニケーションが苦手な場合、といったように。
しかしそうした程度の差こそあれ、同社では欠点をカバーする別のスキルを評価して採用するケースも多いという。

「当社は年齢やブランクなどに関して、明確な線引きはしていません。あくまで先ほど触れたように、技術力を持って主体的に考え、動けることを優先的な基準にしています。その上で、例えば円滑にコミュニケーションが苦手でも、技術的な質問に対してはしっかり答えていただけたある方は、実際に社員として採用しました」と、今井氏は語る。

同社では今後、海外展開も含めさらに事業を拡大していくための開発体制強化のため、コアターゲットのみならず、それ以外で何かしらの欠点を持つエンジニアも、その内容次第で積極的に採用していくという。

編集後記

ちなみに今回紹介したイーブックイニシアティブジャパンに応募するエンジニアの主な動機は、自社サービスに関わりたいという思いが強いという。
その一方、最近の傾向として安定志向が強く、「退職金制度はありますか?」といった質問をされることも少なくないそうだ。
こうした中で今後、同社ではさらに「自社でしか得られない経験」といったブランド力を高めることで、より明確な動機を持ったエンジニアに応募してもらうための取り組みも強化していくという。

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