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エンジニア列伝  絶対現場主義! プログラミングに没頭できる現場で、満足生活 第1回:富士山マガジンサービス 影山泳 氏

雑誌と定期購読誌のオンライン販売を専門とする富士山マガジンサービスは、 自社システムのすべてを社内開発している。アウトソースに頼らないシステム 開発を支えているのは、意欲にあふれるエンジニアたちだ。
その1人であり、カスタマーサービスの支援システム開発を担当している
影山泳氏に話を聞いた。

(インタビュー 久利 可奈恵 構成/撮影 増田 千穂)

今が一番!満足できる会社に出会えた幸せ転職

影山氏は学生時代からプログラミングを趣味とし雑誌でプログラミングの賞を受賞したことのある生粋のエンジニアだ。
しかし社会人キャリアはなんとコールセンター勤務でスタートしている。

久利
コールセンターサポート→SIerのプログラマ→独立起業、と3つの働き方を経験している人は珍しいよね(笑)人生経験としては豊富です。そんなバラバラな経験をした中で一番充実しているのは今のようですね。
影山
もちろん今ですよ!会社の雰囲気もいいし仕事も自分が大好きな実装でプログラミングに没頭できるし、なにより上司がいい。こんなに信頼できる上司に出会ったのは初めてだったのですごく満足しています。
自分も実装をやりたいけれど、全体のためにマネジメントに専念してくれているという人なのでエンジニアの気持ちもすごくわかってくれます。それに業務部門からも信頼されているおかげで、無理な納期が発生しないんですよ。このプロジェクトはこれくらいかかります、と言うと納得してもらえるんですね。
だから残業も少ないです。基本勤務時間は10時から19時ですが、残業しても20時くらいまででしょうか。最初はこれでいいの?と正直驚いたくらいです。ただ、その分密度は濃いですね。作業がRedmineのチケットによって見える化されているので、毎日の予定と実作業が明確になっています。
久利
残業が少ないという事で驚けるって本当は駄目なんだけど現実としては業界としてもまだまだ少ないですね。でもそのような残業しない体質を作る努力をしている、だから雰囲気がいいというのに繋がっているんでしょうね。
理解ある上司というのは本当に恵まれていますね。ちなみに今担当しているのはどんなシステムですか?

富士山マガジンサービス
システムグループ コマース開発チーム 影山泳氏

影山
基幹系の販売システムです。
私自身最初の就職では全くの希望外で、コールセンターの仕事をしていたのですが今なぜかその経験が生きているのでOKかなと思っています。現場とみっちり向き合って、しっかり要望聞き出して、というコミュニケーションスキルもお陰さまで身についたし振り返ってみればいい経験でした。現在の基幹系社内システムを開発するということはユーザー部門と直接話し合うことやコミュニケーション能力が非常に重要です。私の「お客様第一主義」はこのキャリアで確立したと思っています。

飯より、寝るより、プログラミング好き!

今が一番いいと語る影山氏だがキャリアとして辛かった時は2次受けSIer時代だと苦笑する。ユーザーの顔が見えないまま仕様書だけ見て一部を開発し、スケジュールのコントロールもできず、時間もモチベーションもムダにした。
エンジニアという仕事も嫌いになってしまいそうな生活だったが、それでもプログラミングは大好きだと影山氏は断言する。

影山
一番忙しかった頃は300時間以上の勤務もザラでしたけど、どんなに忙しくても自分のプログラムを1行は書いていました。だって、寝るだけの家と職場の往復は寂しいでしょう!? 自分の趣味の時間をきちんと持っていた、というのが大事だと思うんです。夢でまでプログラミングをしていて、翌日夢で見た通りにやったら動いた、なんてこともありましたけど(笑)ちなみに今の同僚たちもプログラミングが大好きです。昼休みにも自然とプログラミングの話をしているくらいだし、新技術にもみんな目をつけていろいろ勉強しています。
そして会社側のサポートも篤い!週1時間、業務時間中に勉強会の時間を設けてくれていますし、外部の勉強会も社内にフィードバックしてくれるなら年10回くらいは行ってもいいよと太っ腹なことを言ってくれてますし時間外なら好きなだけ行って来いと・・・(笑
久利
最近そのようなバックアップしてくれる企業がようやく増えてきましたが、そのようにエンジニアとしてのキャリアをさらりと応援してくれる企業はすくないですよね。そんな影山さんが、今イチオシの技術って何でしょう?
影山
Groovyですね。JVM上で動く言語です。JavaをRubyっぽく書けるようにしたものというのがわかりやすいのかな。GrailsというRailsのようなフルスタックのフレームワークもあります。バッチを書くのが楽で今はテストケースによく使っています。Javaの資産も活かせるので、Java世代にはとてもいいものです。ぜひ推進していきたいですね。
でもJavaなんて古いよっていう若い世代は興味持たないんですよ。。絶対いいものなんだけどなあ・・
久利
なるほどね~。でもそんな話を聞いているとエンジニア職は職業人と三度の飯よりプログラムが好きな人とそれぞれですね

2台のPCを並べて効率的に開発を進める影山氏

愛用のiPad。ミーティング時にはこれだけを持って移動するという
ちなみに影山氏が海外から個人輸入したデカールを貼っているそうです。

独立起業ってマイナスなの!?転職活動の謎

影山氏には、友人と起業して5年間経営者兼エンジニアとして仕事を両立させてきた実績がある。
ただしこの経験が転職活動ではなぜかマイナスに受け取られたようだ。転職活動には数社のエージェントを利用したが、中には3割程度しか面接につなげられなかったところもあるという。

久利
独立起業経験が問題視されてると感じたポイントはありましたか?
影山
お断り理由を教えてくれるのですが、技術でも人柄でもなく社風に合わないから、と言われるわけです。私自身は普通の会社勤めより視野も広がっていい経験だったと思うんのですが......だって、がんばっても売上が上がらなければお給料にならないよ、って会社員でエンジニアだけやってるとなかなか気づきませんよね?
その意識を持っている人たちは少ないんですよ。でも久利さんも独立起業はいいことだと言ってくれましたね。それをプラスだと思っている企業だけと相思相愛になれればいいじゃない、と。おかげで実際に面接にこぎ着けられる案件もすごく増えたし、その節は助かりました。
久利
富士山マガジンサービスでは独立経験はマイナス視されなかったのでしょうか。
影山
全く話題にならなかったですね。それよりも希望のところに、マネジメントではなく実装、と書いたことに「マネジメントはやりたくないということですか?」とつっこまれました。それには、絶対やらないというわけじゃないのですが、実装がやりたいです、と正直に答えました。もし将来的にマネジメントをやることになっても、最後のレビューだけでもいいからプログラミングに触れていたいですね、と。
久利
本当にプログラミングが好きなんですよね。環境にも恵まれたようですし今後も思いっきり力を発揮してください。これからの活躍に期待しています。

アイムファクトリー
代表取締役 久利可奈恵

●プロフィール

影山 泳(かげやま えい)

キャリア:
大検で大学へ→なぜかコールセンター勤務→大手SIerでデスマーチ上等生活→友達と独立起業→現在お気に入りの職場でハッピーライフ!
報酬:
満足。足りないと感じた場合は副業OKだから自分で稼げばいいかな?
お気に入り技術:
ベースはJava。おすすめはGroovy!
座右の銘:
自由・自律・自尊
自分を動物に例えると?:
猫(気まぐれ・気分屋・熱しやすく冷めやすい)

●会社プロフィール

株式会社富士山マガジンサービス

2002年7月12日設立。雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jpを中心にいくつかの雑誌関連サービスを運営。
趣味性や専門性が高く書店では見つけづらい雑誌もオンラインで手軽に購入できる。定期購読、バックナンバーの購入、デジタル雑誌なども取り扱う。
また、出版社にも配送・梱包。顧客管理までをサポートすることでメリットを提供している。

株式会社富士山マガジンサービス

編集後記~取材を終えて~

エンジニアと一口にいっても現場派とマネジメント派がおり、プログラミング大好き人間である影山氏は完全な現場志向だ。今回のインタビューでは、思う存分に力を発揮する場を得て充実していることが感じ取れ穏やかながら溌剌とした話しぶりで私もパワーをもらえ非常に楽しい時間でした。
起業経験があると大きくハードルが上がってしまうエンジニアの転職だが、そのキャリアをプラスに評価してくれる企業は必ずあるという事。マイナス評価されがちな経歴があっても妥協せずにしっかり方向性を伝える事で満足できる結果が手に入る。影山氏の笑顔が、そんな勇気を与えてくれるキャリア事例でした。

ITエンジニア担当
久利可奈恵

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小俣泰明氏 (取締役 技術統括担当執行役員) MK氏 (コンテンツ開発部)