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エンジニア列伝第16回リクルートテクノロジーズ

2014年春、専門部隊が発足。 リクルートグループ全体のサービス開発を担う

大規模Webサービスへのアジャイル開発導入に挑戦!
リクルートテクノロジーズで活躍する魅力とは?

インタビュー 、構成/撮影 エンジニア・ファクトリー宮田

リクルートと言えば、「リクナビ」「じゃらん」「ゼクシィ」「ホットペッパー」等、ライフイベント、ライフスタイルに関わる多種多様なWebサービスを展開している、日本でも屈指の規模を誇る企業。その中で今回紹介するのは、そうしたリクルートグループが提供する200以上のWebサービスを高い技術で牽引するエンジニア集団である、リクルートテクノロジーズ(R-tech)だ。
中でも今回取材したのは、今年からスタートした新スキームでのアジャイル開発導入プロジェクトに関わるメンバー3名。R-techならではの特徴や活躍する魅力・やりがいについて伺った。

K氏(上部写真右)
ITマネジメント統括部 ITマネジメント2部 DevOpsプロジェクト
2014年4月 中途入社。
新卒でWebシステム・アプリ受託開発企業に就職。プログラマとして1年半程度活躍後、知人と社会人向けオンライン学習サービス事業を行うベンチャー企業を立ち上げ、開発・保守部門を一手に担う。
現在はリクルートグループが提供する、主要サービスのアジャイル開発導入プロジェクトのメンバーとして参加。

I氏(上部写真左)
ITマネジメント統括部 ITマネジメント2部 DevOpsプロジェクト
2014年5月 中途入社。
新卒で大手SI企業に就職。R&D部門の配属の後、7年間、新技術の研究や技術課題解決のためのアドバイス等を担当。
現在はリクルートグループが提供する、主要サービスのアジャイル開発導入プロジェクトのメンバーとして参加。

S氏(上部写真中央)
執行役員 
2006年リクルートに中途入社。アジャイル開発手法の適用や共通フレームワーク構築、社内業務パッケージ構築、スマホアプリ基盤構築などに携わる。2014年よりDevOpsプロジェクト発足に伴い、責任者としてリクルートグループが展開する主要サービスへのアジャイル開発導入を推進。 主要サービスのアジャイル開発導入プロジェクトのメンバーとして参加。

株式会社リクルートテクノロジーズ
2012年10月のリクルートグループ組織再編に伴い、同グループのビジネスにおけるIT・ネットマーケティングテクノロジーの開発・提供等を担う機能子会社として誕生。200を超えるネットサービスを提供する同グループ各社の現在・将来のニーズを見据えて、競合優位性の高いIT・ネットマーケティング基盤を開拓、ビジネス実装することにより同グループの競争優位を構築していくことがメインミッション。

社会価値が大きいコンシューマ向けサービス開発にコミットして
いくことに魅力を感じてR-techに入社

宮田:
まずは今年春にR-techに入社されたKさん、Iさんそれぞれ入社するまでの経緯について、教えていただきたいと思います。まず職歴について教えてください。
K氏:
新卒で入社したのは、Webシステムやスマホアプリを受託開発する企業。そこでプログラマとして1年半ほど勤務した後、知人とベンチャー企業を立ち上げたんです。
宮田:
それは興味深いですね。どのような事業を行う目的で立ち上げたんですか?
K氏:
社会人向けのオンライン学習サービスをWebやアプリ経由で提供するというものでした。知人は主に事業・経営のポジションで、私は技術者としてサービスの設計~開発、さらに運用まですべて対応していました。
宮田:
一人で対応されていたんですか?
K氏:
ええ、最初のうちは。もう本当に少ない人数でやりくりしていたので。でもおかげさまで様々な経験を積むことができて、3年弱在籍していたのですがその間にエンジニアとして大きく成長できたと実感しています。
宮田:
同じくIさんは、前職はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
I氏:
新卒で大手SIのR&D部門に配属されてから7年間、R-techに転職するまで在籍していました。業務内容としては新規技術の調査・検証や各開発部から寄せられる技術的課題に対する検証やアドバイス、さらに社内開発用のツールを開発・提供するという3つの業務を担当していました。
宮田:
Iさんも非常に魅力的な部門で活躍されていたんですね。
I氏:
ありがとうございます。最新技術の検証や、企業内の開発の基盤を創り上げていくことにチャレンジできたのはとてもやりがいがありましたし、エンジニアとして成長できたのではないかと思っています。
宮田:
お伺いするとお二人とも非常に充実した環境でご活躍されていたように思われますが、そこからなぜR-techへの転職という経緯に至ったのか、教えてください。
K氏:
最終的に私が関わったサービスは数万人が利用する規模に成長した半面、この先エンジニアとしてもっと成長するためには、今とは全く違う環境に移った方がいいと考えました。
そこで注目したのがリクルート。コンシューマ向けのメジャーなWebサービスを数多く運営していることや、R-techとしてリクルートグループ全体のITに関わっていきながら、社会価値が大きいサービスにコミットしていけることが、魅力的でしたね。
I氏:
私の場合も現状だとあくまで社内向けの研究開発にとどまっていたため、もっと世の中に発信していける環境でチャレンジすることで成長したいと思ったのが転職のきっかけです。その活動の中でR-techの存在を知りました。ちょうど入社時期にリクルートの大規模コンシューマ向けサイトを対象に、アジャイル開発を新規導入していくプロジェクトがスタートする話を聞いて、そのスケールの大きさや新規導入開発に立ち上げフェーズから参加できることに魅力を感じて、最終的にR-techへの入社を決めました。

多くのステークホルダーを巻き込んでプロジェクトを推進していくやりがい

宮田:
入社してまだお二人とも日が浅いとは思いますが現在、どのようなお仕事をされているのでしょうか?
K氏:
リクルートグループが提供するWebサービスは大小合わせて200以上。その中には、数百~数千万人単位のユーザーが日常的に利用する、社会価値の大きいサービスも存在します。
私はそういったサービス開発に関して、これまでのウォーターフォール型からアジャイル型の開発スタイルに転換することで、社内開発の内製化を推進していくプロジェクトのメンバーを担当しています。
宮田:
かなり大きなプロジェクトのようですが、いつからスタートしているのですか?
K氏:
正式には今年4月からなのでちょうど、私が入社したタイミングと同じですね。その中で私はあるWebサービスのアジャイル開発導入を担当。今は導入に必要な情報を事業部側からヒアリングしたり、開発ツールやプロセス、さらに導入後の開発のあるべき姿について定義するための議論を行っているところです。
I氏:
私もKさんと同じチームに入って、基本的には同じような業務を担当しています。ミッションとしてはアジャイル開発導入をきっかけに、導入した各事業やサービスをいかに早く、そして大きく成長させることができるか、という目的を持って取り組んでいます。
宮田:
前職と比べて、R-techに入って大きな違いを実感されることはありますか。
K氏:
前職がベンチャーだったので余計感じるのかもしれませんが、とにかく業務を進めていく上で関わるステークホルダーが非常に多いこと。事業側や営業側、さらに外部の開発パートナーも含めそれぞれの立場から、思いもよらないような意見や要望がどんどん出されるので、かなり刺激を受けていますね。
I氏:
私の場合、前職はR&D部門にいたため、ある程度余裕のあるスケジュールでなおかつ自分だけでマネジメントしていけば、滞りなく業務が進んでいました。しかし今はビジネスとして利益を生み出していく以上、コストやスケジュールをしっかり把握する必要があります。なおかつKさんが話したように、プロジェクトにかかわる多くのメンバーに対して、それぞれの立場を考慮した上で気持ちを動かし、プロジェクトを推進していく立場にあることが大きな違いですね。
宮田:
お話を伺っていると、前職よりもかなりハードな環境で厳しい経験をされているように思われるのですが...
K氏:
もちろん厳しい部分はあります。でもそういう環境だからこそ、エンジニアとして成長できると思っています。事実、今は多くの方と率直に意見をぶつけ合うことで、課題解決のための方法についてかなり精度の高いところまで詰めることができるのは、個人的にもプロジェクト全体としても大きなメリット。前職では議論できる相手が限られていたからこそ、今こうして有意義な議論ができることに、充実感を覚えています。
I氏:
プロジェクトに関わるすべての人の気持ちを動かすことが、やがて大きな成果を生み出すことにつながると思っていますし、今はそのための貴重な経験を積ませてもらっているのでありがたいですね。この経験は後々、新規事業を立ちあげて動かしていくチャンスがあった時に、非常に役立つと思っています。
宮田:
厳しい環境に身を置くことで得られる経験から、エンジニアとしてより高い成長を目指す。まさにお二人がR-techへの転職で目指していたことが入社後、すぐに実践できているわけですね。 最後に今後の目標について教えてください。
K氏:
今後もアジャイル開発を導入するプロジェクトを積極的に推進していくことで、大きな成果を出していきたいですね。
I氏:
これまで主に技術領域を中心に経験を積んできましたが、今後は事業企画にも積極的に参加し、技術をベースに新たな事業を生み出せていけたらと考えています。

リクルートグループが「ITの強化」を経営テーマに。
R-techの役割はますます重要度を増す

宮田:
KさんとIさんにはR-techに入社したことで感じた特徴や魅力についてお伺いしました。
一方、リクルートグループにおけるR-techのミッションや役割等については、執行役員であり、なおかつKさんとIさんお二人が所属する、アジャイル開発導入プロジェクトの責任者でもあるSさんにお話を伺いたいと思います。
まずSさん、リクルートグループの中で今、R-techはどのようなミッションや役割を求められているのでしょうか?
S氏:
元々は、リクルートグループが提供するWebサービスのさらなる技術革新や新規事業立ち上げに関して技術で牽引していくことが、R-techの大きなテーマとなっています。
さらに今年、リクルートグループ全体の経営方針として「ITの強化」を大きく打ち出したことにより、R-techの役割は以前より飛躍的に重要度が高まっています。
宮田:
その流れの中で今回、アジャイル開発導入プロジェクトもスタートしたのでしょうか?
S氏:
そうですね。リクルートに限らず大規模開発の場合、一般的にウォ―ターフォール型による開発が採用されることが多いと思います。そこに対して、アジャイル開発の導入にチャレンジすることによって、開発フローの効率化やコスト削減、事業化のスピードアップ等、ビジネスインパクトの高い効果を生み出せるのです。 まさにスタートしたところですが、早速2つのサービスについて導入を進めています。年内には数十程度のサービスに導入できるようにチームを強化していくつもりです。
宮田:
そういう意味では、多くのエンジニアを必要とされていると思うのですが、R-techにおけるアジャイル開発メンバーとして活躍する魅力はどのようなところにあるでしょうか?
K氏:
まずはこれまでR-tech内で蓄積してきた技術ノウハウや大量のログデータを積極的に活用していくチャンスがあること。事業部側からも、R-techが持つ知見やデータを有効的に活用してほしいという期待や要望が強いですし、こちらから積極的に企画提案していくチャンスがあります。その結果、既存のサービスを劇的に改善したり、また新たな価値を生み出すサービスを自らの手で創出するチャンスも大いにあるのが魅力ですね。 そうなると今後、ますますリクルートグループ内において、R-techは様々な事業の成功に結び付ける「ハブ」的な存在となるため、エンジニアとして活躍するフィールドもさらに広がっていくでしょう。
宮田:
本日は貴重なお話、ありがとうございました。御社の今後の展開に期待しています。

編集後記

通常、アジャイル開発というと小規模開発をスピーディかつ効率よくこなしていくスタイルとして採用されるケースが主流。その中で今回紹介したR-techのケースは、業界全体を見てもかなり画期的な取り組みだ。
今回R-techに転職してきた2名のエンジニアの方も、リクルートグループならではの大規模なサービス・システム環境で、アジャイル開発導入という画期的なプロジェクトに限りない可能性と魅力を感じたと語っている。
今後、R-techが先導するこのアジャイル開発導入プロジェクトがどのような成果をもたらすのか?要注目だ。

ITエンジニア担当
宮田 望

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