SAPの導入や運用、カスタマイズを支援するSAPコンサルタント。専門性を求められるSAPコンサルタントですが、そのぶん年収も高い傾向にあります。SAPコンサルタントの年収の高さに魅力を感じ、キャリアチェンジを検討する人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はSAPコンサルタントの年収相場や、具体的な仕事内容についてまとめました。

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- SAPコンサルタントとは
- SAPコンサルタントの仕事内容
- SAPコンサルタントの将来性
- フリーランスのSAPコンサルタントの年収相場
- フリーランスのSAPコンサルタントになるメリット
- フリーランスのSAPコンサルタントになるデメリット
- フリーランスのSAPコンサルタントに求められるスキル
- SAPフリーランスの年収アップ方法
- フリーランスのSAPコンサルタントの案件獲得方法
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- まとめ
SAPコンサルタントとは
SAPコンサルタントは、企業の業務効率化や管理システムの導入を支援する専門職です。
SAPとは、世界的に広く使われているERP(Enterprise Resource Planning)のソフトウェアで、財務・人事・物流管理などの企業の基幹業務を統合して管理できるものです。
SAPコンサルタントは、このソフトウェアの導入や企業にあったカスタマイズなどを行い、企業支援を行う仕事を指します。
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SAPコンサルタントの仕事内容
SAPコンサルタントについては知っているものの、具体的な仕事内容を知らない人も多いのではないでしょうか。
SAPコンサルタントの仕事の内容は大きく4つに分けられます。まず1つ目は、アプリケーションのコンサルタントで、業務の専門家として業務要件の設計を行います。
2つ目はインフラ領域の管理です。具体的にはサーバーやデータベースの管理を行います。3つ目はSAPのカスタマイズを行います。SAPでは固有の言語が使われており、その言語を利用して企業の業務形態にあったアドオン機能を開発することも、場合によってはあるでしょう。
最後は、プロジェクトをまとめて進行する業務です。システムの導入計画を作成したり、それぞれの工程でトラブルが発生したときにはその対応にあたります。
1人で全ての仕事を担当することもありますが、複数人で対応に当たることもあります。また実際の開発業務はエンジニアが行うこともあるため、上記の仕事を必ず網羅して行うというわけではありません。
SAPコンサルタントの将来性
現在、SAPの製品である「SAP ERP6.0」のサポートが2027年をもって終了します。そのため、すでにSAPを利用している多くの企業では新しい製品に切り替え、もしくは乗り換えを迫られています。
また新しい製品に移行する場合も、知識のない人がすぐに変更できるものではないため、 SAP コンサルタントの需要は非常に高いです。とくに現在の「SAP ERP6.0」のサポートが切れるまでの今後2年間にかけてさらに需要が高まると予想されます。
フリーランスの需要は高い
SAP製品の切り替えは基本的にプロジェクト単位で実施されるため、その間は専門知識を持つSAPコンサルタントが求められます。
フリーランスのSAPコンサルタントも、基本的にはプロジェクト単位で動くため、需要が高いと言えるでしょう。とくに2027年の「SAP ERP6.0」のサポート終了の影響もあり、フリーランスの活躍の場が広がっているでしょう。
フリーランスのSAPコンサルタントの年収相場
フリーランスのSAPコンサルタントの年収相場は、経験やスキル、案件内容によって大きく異なります。エンジニアファクトリーの保有するSAP関連の案件では、平均単価が68.7万円/月となっています。(2024年7月時点)
年収が高い案件では、運用・保守だけでなく構想~設計といった上流工程の業務がこなせる、アドオン開発等でのプログラマー、システムエンジニアとしての業務経験が求められる傾向にあります。
高単価の案件では100万円/月のものもあり、スキルや経験によってはさらなる年収アップを目指すことも可能でしょう。エンジニアファクトリーでは6,000件以上のIT求人が掲載されていますので、実際にどのようなSAP案件があるか見てみてください。
フリーランスのSAPコンサルタントになるメリット
フリーランスのSAPコンサルタントは待遇や働き方の面でメリットがあります。
- SAPコンサルタント人材が不足している
- 収入アップが見込める
- 自由な働き方を選択できる
SAPコンサルタント人材が不足している
SAPコンサルタントの人材は不足しているものの、高度な知識が求められるため、コンサルタントの数より需要が高い状況が続いています。
また、SAPコンサルタントはSAPの製品についての知識が求められるため、最新の製品バージョンなどに精通していることが求められます。
未経験や異業種からの転職は難易度が比較的高いため、一度企業などで経験をつみSAPコンサルタントとして1人前になれば、安定して案件の獲得することも可能です。
収入アップが見込める
フリーランスのSAPコンサルタントは、企業に常駐する正社員と比較して収入アップが見込めます。
また、SAPコンサルタントはコンサルタントの職種の中でも専門性に特化した仕事のため、高単価の案件を受注できる可能性も高いでしょう。
また、プロジェクトの成功実績やクライアントからの信頼が厚くなると、ほかの案件を紹介してもらえる可能性も高まります。企業に勤めている人も、フリーランスで働く人にとっても、仕事の信頼を積み重ねることは非常に重要でしょう。
自由な働き方を選択できる
フリーランスのSAPコンサルタントは、リモートワークやフレックス制など、自由な働き方を選択できるという大きなメリットがあります。
働く場所や時間を自分で決められるため、ライフスタイルに合わせた働き方がしやすいです。プライベートを重視したい方や、ストレスフリーな働き方を目指す場合は、フリーランスになることも検討してみると良いでしょう。
フリーランスのSAPコンサルタントになるデメリット
- 一定のスキル・経験が求められる
- 収入アップが安定しない
- 稼げるかは自分次第
一定のスキル・経験が求められる
フリーランスのSAPコンサルタントとして成功するには、一定のスキルと経験が不可欠です。開発スキルのほかにも、業務プロセスの理解やプロジェクト管理能力も求められるため、学習期間をしっかり設ける必要があるかもしれません。
また、コンサルタントの仕事のため、クライアントのニーズを的確に把握して最適な提案ができる能力も求められます。経験豊富なコンサルタントは、複雑な問題があったとしても的確に対処する力を持っています。
そのようなコンサルタントに対しては、クライアントも「課題があってもしっかり対応してくれる」という印象から信頼を得やすくなるため、高単価の案件を獲得することができるでしょう。
収入アップが安定しない
SAPコンサルタントに限りませんが、フリーランスは案件ごとに収入が入る形になるため、収入が安定しない傾向にあります。
また、案件の報酬支払いのタイミングが契約する企業によって多少異なります。たとえば、当月締めの翌月末日払いや、翌々月の支払いというケースもよくあるでしょう。
そのため、働いてから報酬が支払われるまでにタイムラグがあることに注意しましょう。この点については、契約時に支払いのタイミングなどを確認すると良いでしょう。
稼げるかは自分次第
フリーランスは自分の営業力や能力によって報酬がかなり変動することが多いです。そのため、フリーランスのSAPコンサルタントとして稼げるかどうかは、自分の行動によってかなり左右されます。
人脈作りを行い営業力を高めたり、自己投資して資格取得や最新技術について勉強を行うことも求められます。さらに、フリーランスになると自分で全てのことを管理しなくてはなりません。
上記を怠らず、真面目に努力し続けることができる人は、成功する可能性も高いのではないでしょうか。
フリーランスのSAPコンサルタントに求められるスキル
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
- 提案力・調整力
- SAPにおける知識・スキル
- SAP以外のシステムに関する知識・スキル
コミュニケーション能力
フリーランスのSAPコンサルタントにとって、コミュニケーション能力は非常に重要です。
SAPコンサルタントは、クライアントの要望をうまくまとめ、適切に提案する仕事を行います。このとき、打ち合わせなどで得たクライアントの要望を過不足なく確認する必要があります。
また、クライアントが気づいていない懸念事項なども提案できるようになると、期待以上の成果を出せるでしょう。
マネジメントスキル
フリーランスのSAPコンサルタントはプロジェクトのスケジュールやリソース管理が必要なため、マネジメントスキルが求められます。
また、プロジェクトの予算の管理なども一任されることが多いため、納期とコストを遵守する能力が不可欠です。他業種でもマネジメント経験がある人は、SAPコンサルタントに転身後もスムーズに仕事ができるかもしれません。
提案力・調整力
フリーランスのSAPコンサルタントには提案力と調整力が不可欠です。提案力とは、クライアントのニーズを正確に理解し、最適なソリューションを提案するスキルを指します。
SAPコンサルタントは、プロジェクトを進める中で発生した課題を迅速に理解し、状況に合わせて関係各所に調整を行わなくてはなりません。トラブルが発生した時こそ的確に指示を出し、プロジェクトを円滑に進めることができるコンサルタントは、クライアントからの信頼も得ることができます。
SAPにおける知識・スキル
フリーランスのSAPコンサルタントは、SAP製品に関する知識とスキルが求められます。SAPモジュールそれぞれの機能の知識、システムのカスタマイズなどの方法についても理解する必要があります。
そのため、未経験からいきなりフリーランスになることはあまり現実的ではないでしょう。正社員のSAPコンサルタントに転職し、その後フリーランスを目指すのが堅実かもしれません。
SAP以外のシステムに関する知識・スキル
フリーランスのSAPコンサルタントには、SAP以外のシステムに関する知識とスキルも重要です。ERPシステムはSAPのほかにもOracle ERPやMicrosoft Dynamicsなどがあります。
このようなシステムとの連携やデータ移行をスムーズに行うためにも、APIやデータベース・クラウドサービスなどの知識も求められるでしょう。
SAPフリーランスの年収アップ方法
- 経験・スキルを積む
- 資格を取得する
- キャリアアップを図る
- 案件獲得方法を変える
経験・スキルを積む
フリーランスのSAPコンサルタントとして成功するためには、経験とスキルの積み重ねが欠かせません。クライアントの要望や課題は、実務経験のなかで直面して初めてわかるものです。
実務経験とともに、自身で培った経験も重要となります。最新のSAP技術やモジュールに関するトレーニングや認定資格を取得し、専門知識を深めていきましょう。SAP公式サイトでは研修に関する情報も定期的に発信されていますので、このような情報を確認しつつ、スキルを磨くことをおすすめします。
資格を取得する
SAPは認定資格も発行しているため、SAP認定資格(SAP Certified Application Associate、SAP Certified Technology Associateなど)を受験することもおすすめです。
資格は必須ではありませんが、専門知識があることをわかりやすく伝えるための手段となります。また、PMPなどをはじめとするプロジェクトマネジメントの資格などを取得しておくと、より効果的に業務を進める能力をアピールできます。
キャリアアップを図る
フリーランスのSAPコンサルタントとして年収アップを目指すのであれば、キャリアアップを図りましょう。
キャリアアップの方向性もいくつかありますが、たとえばエキスパートのキャリアを目指すのであれば、製品に関する知識に精通する必要があります。
SAP製品でいえばSAP S/4HANAやSAP Fioriなども有名な製品ですが、エキスパートを目指すのであれば、これらの製品の機能から開発技術についても知識をつけるとコンサルタントと差別化を図ることができます。
案件獲得方法を変える
案件獲得の方法には個人で営業したり、前職の会社から仕事をもらうなどの方法がありますが「今の案件の金額に満足いかない」という場合は、案件の探し方に問題があるかもしれません。
また、本業が忙しくてそもそも営業する余力がない人は、エージェントを利用することもおすすめです。エージェントを利用すれば同時に複数の案件を比較でき、待遇面も比較検討しながら仕事を探すことができます。
フリーランスのSAPコンサルタントの案件獲得方法
ここからは、SAPコンサルタントの案件獲得方法を紹介します。
- エージェントを利用する
- 個人で営業する
- 知人に紹介してもらう
- 前職に仕事をもらう
エージェントを利用する
フリーランスのSAPコンサルタントとして案件を獲得するのであれば、効率的に案件が探せるエージェントを活用することもおすすめします。
エージェントを利用すると非公開求人なども紹介してもらえる可能性もあるため、市場に出回っていない案件を探すことができます。
個人で営業する
フリーランスのSAPコンサルタントが営業を行うことは、一見するとハードルが高いように見えますが、待っていても案件は獲得できません。
コネクションがある場合は、その企業宛に営業をかけましょう。「SAPコンサルタントの仕事を探している」と伝えることで、企業経由で紹介してもらえる可能性もあります。また、営業活動が未経験の場合でも、現在はLinkedInなどのSNSを活用して営業もかけられます。このような方法を利用すれば自宅にいながら営業活動を行うことも可能です。
しかし、実際に営業活動を始めてみると「個人での営業はなかなか受け入れてもらえない」「時間ばかりかかって、案件参画までが遠い」といった事態に陥ることもあります。そのため、フリーランス就業支援のエージェントを活用するのがおすすめです。
エンジニアファクトリーでは、あなたの代わりにコンサルタントが営業活動を行います。スキルや経験、志向等にマッチしそうな案件だけを精査して提案するため、案件紹介から受注まで最短24時間のスピード感を実現。年収アップ・リモートワーク・安定稼働などのご要望もしっかりヒアリングするので、的外れな提案をすることもありません。まずはお気軽にご相談下さい。
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知人に紹介してもらう
フリーランスのSAPコンサルタントとして成功するためには、すでにある人脈も積極的に活用しましょう。たとえば、過去の同僚やクライアントで親交のある人と定期的に連絡を取ることで、新しい案件を紹介してもらえる可能性もあります。
仕事やプライベートでの人脈も活用して案件獲得に取り組みましょう。
前職に仕事をもらう
前職でSAPの製品を利用している場合や、その企業がSAPのパートナー企業の場合は案件を獲得しやすいかもしれません。
もし前職でSAPの開発を行っている場合は、正社員からフリーランスへと契約形態を変えることで、仕事をもらい続けることも可能です。
とくに、独立したばかりの頃はほか企業との関係性もまだ構築できていないケースも多いため、前職から仕事をもらうことができる人はぜひ交渉してみましょう。
SAPコンサルタントの求人ならエンジニアファクトリー

SAPコンサルタントとしてのキャリアを考えるなら、IT業界に精通したエンジニアファクトリーがおすすめです。エンジニアファクトリーは、ITエンジニアやコンサルタントのための求人プラットフォームで、常時6,000件以上の求人情報を掲載しています。
また、コンサルタントが案件獲得まで面談などを通して伴走するため、SAPの案件も自分のスキルレベルにあった仕事を獲得できます。「初めてのフリーランスで何からやればいいのかわからない」といった場合にも、業界知識が豊富なコンサルタントが徹底的にサポートするのでご安心ください。
まとめ
SAPコンサルタントとして独立する前には、いくつか段階を踏んで経験を積むことをおすすめします。人脈作りや案件獲得の意味でも、完全に未経験の方にはあまりおすすめできません。
一方で、企業でSAPに長く携わっていてフリーランスへの転身を考えている場合には、まずは一度エンジニアファクトリーで案件を探してみてください。想像以上に、ご自身が活躍できる案件が多いことに気が付くでしょう。