「スキルシートって何を書けばいいの?」「採用担当者に響くフォーマットがわからない」そんな悩みを抱えるITエンジニアもいるのではないでしょうか。フリーランスや転職を検討しているITエンジニアにとって、スキルシートは自身のスキルや実績をアピールする重要なツールです。
そこで、本記事では、企業やエージェントに提出するスキルシートの効果的な書き方とフォーマットの選び方を詳しく解説します。また、スキルシートのテンプレートや職種別の具体的な記入例も紹介します。採用担当者の目に留まり、高評価を得るためのポイントが理解できるのでぜひご一読ください。

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スキルシートに書くべき項目とは?基本構成を整理しよう
スキルシートは、エンジニアの職務経歴や技術力を客観的に伝えるための重要な書類です。採用担当者にわかりやすく伝えるには、必要な情報を漏れなく、そして見やすく整理することが求められます。
ここでは、スキルシートに記載すべき項目とフォーマットについて解説していきます。
- 基本情報(氏名・連絡先・生年月日など)
- スキル・技術スタック(プログラミング言語・フレームワーク・ツール)
- 職務経歴・プロジェクト詳細(業務内容・担当フェーズ・開発環境)
- 資格・得意分野・自己PR
基本情報(氏名・連絡先・生年月日など)
スキルシートにおいて最初に記載すべきなのが、氏名や連絡先などの基本情報です。なぜなら、採用担当者が候補者のプロフィールを素早く把握するためには、この情報が正確かつ明確であることが前提になるからです。
具体的には、氏名・生年月日・年齢・電話番号・メールアドレス・住所・最終学歴などを記載しましょう。名前にふりがなをつける際には、「ふりがな」の表記ならひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで記載するのがマナーです。
また、エンジニア職であれば、この項目に技術スタックの概要を簡潔に記載しておくと、採用担当者の目に留まりやすくなります。最初に伝えたい情報を的確に書くことで、読み手の関心を引き、次の項目にスムーズに進んでもらいやすくなります。
スキル・技術スタック(プログラミング言語・フレームワーク・ツール)
スキルや使用技術の項目は、スキルシートの中でも特に注目されるポイントです。なぜなら、企業が自社の案件にマッチする技術を持った人材を探している場合、この項目が最も判断材料になりやすいからです。
OS、プログラミング言語、フレームワーク、ミドルウェア、クラウドサービスなどをカテゴリ分けして、表形式にまとめるとよいでしょう。使用経験の有無に加えて、経験年数や対応可能レベルも記載しておくと、スキルの深さがより伝わります。たとえば「Python(経験3年、Django使用)、AWS(対応可能)」のように書くと、担当者にとって判断しやすくなります。
自己学習で身につけたスキルでも、実務で対応できる自信があれば「対応可能」として記載することも有効です。ただし、面接で質問された際に答えられるよう、しっかりと準備しておきましょう。
技術スキル以外にも、マネジメント経験やコミュニケーション能力などのソフトスキルも重要です。たとえば「5人チームのリーダー経験あり」「クライアントとの折衝経験」などの形で記載すると、技術力だけでなく総合的な仕事の進め方も伝わります。
職務経歴・プロジェクト詳細(業務内容・担当フェーズ・開発環境)
職務経歴やプロジェクト経験の記載は、スキルシートの中でも最も「実務能力」をアピールできるパートです。過去にどのようなプロジェクトに関わり、どのような成果を出してきたかを具体的に伝えることで、自分の価値を裏付けられます。
記載時には、プロジェクト名、業務概要、担当フェーズ、開発環境、チーム規模などを漏れなく記載するようにしましょう。「要件定義からテストまで一貫して担当」「リーダーとして3名のチームを統括」といった情報を加えると、貢献度の高さを伝えやすくなります。
また、小規模な業務や短期間の案件も省略せず記載することで、スキルの幅広さをアピールできます。記載順は最新のプロジェクトから書くようにし、読み手に現在のスキルや関心領域が伝わるよう工夫するとよいでしょう。
資格・得意分野・自己PR
スキルや実績だけでなく、人物像や意欲を伝えるために自己PRや資格の項目も重要です。この項目では、他の欄でカバーしきれなかった強みや熱意をアピールできます。
記載する資格は、正式名称で書くのが基本です。多数ある場合は、応募先の職種や業務に関連のある資格を優先して掲載しましょう。また、未取得でも学習中であることを記載すれば、成長意欲も伝えられます。
自己PRでは、協調性やリーダーシップ、継続力など、企業が求める人物像に合わせてエピソードを交えて書くと効果的です。例として「新技術の導入提案を行い、業務効率を20%改善した」といった実績を盛り込めば、説得力も増します。
企業ごとに内容をアレンジし、汎用的な文面ではなく、自分らしさが伝わるようにしましょう。
職種別|採用担当者が見ている注目ポイント
ここからは、職種ごとに「どんな情報が重視されるか」「どこを強調すべきか」を紹介していきます。
スキルシートの基本構成は共通でも、注目されるスキルや実績は職種によって異なります。採用担当者が見ているポイントを踏まえて、あなたの職種に合った書き方を意識しましょう。
開発エンジニアの場合
開発エンジニアのスキルシートでは、「使用した技術」「関わった工程」「成果」がセットで書かれていることが重要です。使用言語やフレームワークだけでなく、開発環境・DB・クラウド・CI/CDツールなども具体的に書くことで、即戦力としての判断がしやすくなります。
たとえば:
- Java(5年)、Spring Boot(3年)、MySQL、AWS、Jenkins など
- フロントエンドも対応可能な場合はVue.jsやReactの実務経験も記載
- 上流から下流までの対応範囲を工程ごとに記載
また、リーダー経験やコードレビュー、アーキテクチャ選定などがあれば強調しましょう。
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インフラエンジニアの場合
インフラエンジニアは、構築・運用した環境の詳細と、対応規模(サーバ台数やクラウド構成など)の明記が重要です。
たとえば:
- OS:Linux(RHEL/CentOS)、Windows Server
- 仮想化:VMware、Docker
- クラウド:AWS(EC2、S3、CloudWatch)、Azure
- 構築・運用台数、移行規模、可用性設計の有無など
セキュリティ対策、監視設計、自動化スクリプト(AnsibleやTerraformなど)の経験がある場合も明記しましょう。
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PM・PMOの場合
プロジェクトマネジメント系の職種では、管理した範囲とチーム規模、成果を定量的に記載することが鍵です。
たとえば:
- プロジェクトの規模(予算、期間、チーム構成)
- 管理した内容(進捗/品質/コスト/リスクなど)
- 利用ツール:JIRA、Backlog、Redmine など
- 実施した工夫(定例資料作成、ステークホルダー調整など)
「開発未経験だけどPMO経験あり」のようなケースでは、IT知識のキャッチアップ状況も書くと説得力が増します。メント力を効果的にアピールできるでしょう。
採用担当者が見ている“スキルシートの中身”とは?書き方の3つの鉄則
「開発経験あり」「クラウド構築に従事」こうした表現では、現場の採用担当者は判断ができません。スキルシートは「評価のための材料」。つまり、スキルシートは職務経歴の記録ではなく、選ばれるための提案書であるべきです。
では、実際に採用側が注目しているポイントとは?以下の4つの観点に沿って、即使える改善視点を解説します。
1. 案件規模・工程・役割・成果をワンセットで書く
採用担当者が評価するのは、単なる職種名や技術名ではなく、「どのフェーズで」「何を」「どこまで」やったかという具体的な実行内容です。そのため、スキルシートでは以下の4点をセットで記載することが非常に重要です。
NG例:
Javaを使ったWebシステムの開発に従事。
OK例:
【案件概要】BtoB向け業務管理システム(利用企業:約150社)
【工程】要件定義〜基本設計〜製造/Java(8)、Spring Boot、MySQL
【役割】3名チームのサブリーダーとして、画面設計6本/DB設計4テーブルを担当
【成果】ユーザー業務の入力時間を約30%削減し、UI改善にも寄与
採用担当者は、案件規模・工程・役割・成果の4点をセットで見ています。たとえば「設計経験あり」と書くなら、どの画面を何本、DBならテーブル数や主なカラム構造まで記載すれば評価につながります。
2. プロジェクトは「最新順」で並べる(=今できることを最初に見せる)
採用担当者が最も知りたいのは「今この人に何ができるのか」。だからこそ、スキルシートは最新プロジェクトを最初に書く(逆時系列)のが基本です。
さらに差がつくのは、現在のスキルがどう育ってきたかをつなげて説明できる人。単に経験年数を積んだだけでなく、「どう活かしたか」まで書けると再現性が伝わります。
NG例:AWS環境で構築・運用を担当
OK例:AWS上でEC2/RDS/CloudWatch構成を設計。オンプレ時代に構築していたZabbix監視の知見を活かし、CloudWatchによる運用監視を最適化
3. 通じる略語と伝える補足のバランスを取る
略語は、スキルの正確な把握に役立つ反面、「使い方が見えない」とむしろマイナスに働くことがあります。採用担当者が知りたいのは、そのツールで何をしたかです。
NG例(略語だけ書いて終わり)
- CI/CD対応
- SRE業務に従事
- GCP経験あり
- k8s運用可
- ELT設計
この書き方だと、「どのツールで? どんな粒度で? 主体的に?補助的に?」がまったく伝わりません。
OK例:
CI/CD:GitHub ActionsとJenkinsを併用し、開発ブランチへのマージをトリガーにした自動テスト〜本番反映までのパイプラインを構築。Slack通知や失敗時のロールバック処理も含めて設計しました。
SRE:PrometheusとGrafanaでアラート設計を行い、エラーバジェットの消化状況をもとに週次で障害レビュー。可用性99.9%以上を維持するための改善提案も主導。
GCP:BigQueryとdbtを活用し、営業チームが使うKPIダッシュボード向けにデータマートを構築。データ品質の担保とクエリ最適化まで担当。
Kubernetes(k8s):GKE環境でのマイクロサービス設計において、DeploymentやServiceマニフェストの記述、HPA(オートスケーリング)の設定、Podのリソース制限などのパラメータチューニングまで対応。
ELT:Fivetran+dbtで定期的なデータ変換パイプラインを構築。DWHへのロードだけでなく、リネージュの可視化やログ監視体制の整備も自分が担当しました。
どう補足すればよいか迷ったら?
以下の観点を1つでも入れると、ぐっと伝わりやすくなります。
- 何のために使ったか?(目的:監視/自動化/集計…)
- どこまで担当したか?(構築/運用/改善提案…)
- どの技術で扱ったか?(ツール名/クラウド名)
- 誰と連携していたか?(開発チーム/分析担当/SREチーム)
職種別スキルシート記入例|このまま書けるフォーマット集
ここでは「どの職種でも応用できる汎用テンプレ」ではなく、実際に提出に使えるレベルの記入例を紹介します。あくまで参考用ですが、構成や記載の粒度を真似するだけでも、グッと伝わるスキルシートに近づきます。
- 【開発エンジニア向け】スキルシートの記入例
- 【インフラエンジニア向け】スキルシートの記入例
- 【PM・PMO向け】スキルシートの記入例
【開発エンジニア向け】スキルシートの記入例
開発エンジニア向けのスキルシートでは、自身が扱ってきたプログラミング言語、フレームワーク、業務システムの種類などを具体的に記載することが重要です。たとえば、以下のように書くことで、スキルの内容やレベル感が伝わりやすくなります。
【スキル概要】
- 使用言語:Java(5年)/Spring Boot(3年)
- フロントエンド:Vue.js(1年)/jQuery(2年)
- データベース:MySQL(4年)
- その他:Git、Jenkins、AWS(EC2、S3、RDS)
【プロジェクト経験】
案件名:ECサイト新規開発
期間:2021年1月〜2022年12月
担当フェーズ:要件定義、基本設計、詳細設計、開発、テスト、運用保守
開発環境:Java(Spring Boot)、MySQL、GitHub、AWS
役割・実績:
- 商品登録・在庫管理・売上集計の管理画面(計5画面)を設計・開発
- DBは6テーブル構成。リレーション設計、正規化、インデックス設計を含めて主担当
- フロント/バック両方に携わり、API設計(REST)も含めて一貫して実装
- リリース後、業務負荷が高かった旧システムに比べ、データ入力ミスが大幅減少。問合せ件数は月10件→2件に
どの言語を使用してどのような開発を行ったのか、要件定義から運用保守までどのフェーズに関与していたのかを詳しく記載することで、スキルの再現性が伝わりやすくなります。
記載の際は、プロジェクト名、期間、役割、開発環境、成果などを整理し、読みやすい形式にまとめましょう。また、チーム体制やリーダー経験などがあれば加えると、マネジメント適性も伝えられます。
また、経験年数だけでなく、どのような成果を上げたか、どんな課題を解決したかまで掘り下げて記載することで、採用担当者にとって説得力のあるスキルシートとなるでしょう。
【インフラエンジニア向け】スキルシートの記入例
インフラエンジニアは、サーバー設計やネットワーク構築など、環境整備の実績を中心にアピールすることが求められます。以下のように構成すると、スキルと経験がわかりやすく伝わります。
【スキル概要】
OS:Linux(RedHat/CentOS)5年、Windows Server(2016/2019)3年
クラウド:AWS(EC2、S3、RDS、CloudWatch)3年
仮想化:VMware ESXi、Docker
監視:Zabbix、Datadog
構成管理・自動化:Ansible、Shellスクリプト
その他:Apache、Nginx、MySQL、Route 53
【プロジェクト経験】
案件名:基幹業務システムのクラウド移行プロジェクト
期間:2020年4月〜2021年12月
担当フェーズ:要件定義、インフラ設計、構築、テスト、運用設計
構成/環境:AWS上にLAMP構成(EC2 ×6台、RDS、S3、ALB)、Zabbixで監視、Docker一部導入
役割・実績:
- オンプレ環境からAWS移行に際し、冗長構成(AZ分散+Auto Scaling)を設計・構築
- ミドルウェアのチューニング(Apache/MySQL)により、応答速度を平均450ms→250msに改善
- 移行後の監視設計と運用フロー整備を担当。Zabbixのアラートルールを定義し、検知率・対応スピードが大幅向上
- 結果として、インフラ運用コストを月間約30%削減【プロジェクト経験】
インフラエンジニアの場合は、担当してきたシステムの規模や構成、使用してきた機器やツール、そして対応してきたトラブル事例などの明記が重要です。特に、オンプレミス・クラウド(AWS・Azureなど)のどちらに精通しているのかは大きな判断材料となります。
スキルシートには、サーバーの設計・構築・運用保守といった業務内容をフェーズ別に記載しましょう。
また、セキュリティ対策やネットワーク構築の経験があれば、採用側からの評価はさらに高まります。障害対応や夜間対応といった業務に対するスタンスや柔軟性も、併せて伝えるとよいでしょう。
【PM・PMO向け】スキルシートの記入例
PMやPMOのスキルシートでは、担当したプロジェクトの規模やマネジメント手法、成果指標を明確に示すことが大切です。以下のように記載するとよいでしょう。
【スキル概要】
マネジメント経験:5年(ウォーターフォール3年/アジャイル2年)
対応工程:企画、要件定義、進捗管理、品質管理、納品調整
管理ツール:Backlog、JIRA、Redmine、Slack、Google Workspace
フレームワーク:PMBOKベース、スクラム運用経験あり
その他:ベンダーコントロール、会議ファシリテーション、ドキュメント作成
【プロジェクト経験】
案件名:業務支援SaaSプロダクトの新規立ち上げ
期間:2022年1月〜2023年6月
チーム構成:PM1名(自身)、エンジニア10名、デザイナー2名、QA2名
担当業務:
- 全体の進行管理(週次スプリント運用)と課題・リスクの洗い出し、日次の開発レビュー主導
- プロダクトオーナーとの仕様調整やMVP設計、優先度付けを行い、開発方針を明確化
- 社内外ステークホルダー調整(3部署+外部パートナー)、スケジュール調整と合意形成を実施
成果・実績:
- 約5か月でベータ版をリリース。初月で100社が導入、継続率91%を達成
- 納期遵守率は100%、課題件数を月25件→9件に削減
- チーム内で振り返りとプロセス改善を繰り返し、属人化の解消とナレッジ共有文化を醸成
PM・PMOのスキルシートでは、プロジェクト全体を統括した経験や課題解決の実績を中心に記載しましょう。どのような組織体制の中で、どの規模のプロジェクトをどの期間マネジメントしていたのかを明記しましょう。
また、PMOであれば進捗管理や課題管理、メンバー間の調整など、具体的な支援内容の明記で、組織全体に与えた影響が伝わります。リスクマネジメントやコミュニケーション能力を証明するエピソードを加えると、より強い印象を与えるでしょう。
6. 書き終えたらチェック!スキルシート作成時の注意点
スキルシートは「書く」だけでなく「見直す」ことで完成度が高まります。ここでは、よくある見落としポイントや、書類選考で“惜しくも落ちる”原因になりやすい注意点をまとめました。
- 実績・成果に数字や変化が含まれている(例:月商○万円/バグ◯件→◯件/応答速度50%改善など)
- 関わった業務範囲が具体的に書かれている(例:「設計」だけでなく画面数、API数、DB構成などを明記)
- スキル表記に統一感がある(経験年数やレベル感の粒度が揃っているか)
- プロジェクト経験が最新→過去の順で並んでいる(逆時系列で構成)過去の経験がどう活かされたかが一文で補足されている(例:「オンプレ構築の知見を活かしAWS移行後の監視設計も担当」)
- 略語に補足が添えられている(例:CI/CD(GitHub Actions/Jenkins使用)、k8s(Kubernetes)など)
- 社内用語やローカル略語がそのまま使われていない(「WS環境」や「業支ツール」などは避ける)
- 曖昧表現や冗長な敬語を使っていない(例:「柔軟に対応」ではなく具体的な対応内容を記載)
- 全体のフォーマットが整っている(見出し、表記ゆれ、記号の統一など)
- 守秘義務に配慮し、実名や製品名が伏せられている(例:「大手通信キャリア向け業務システム」に置換済み)
スキルシートのよくある質問(FAQ)
ここからは、スキルシートのよくある質問について解説していきます。
- スキルシートはエンジニアにとってどれくらい重要?
- 職務経歴書とスキルシートのどちらを提出すればよい?
- 未経験エンジニアでもスキルシートは必要?
- スキルシートに載せるべきプロジェクト数は?
スキルシートはエンジニアにとってどれくらい重要?
スキルシートは、エンジニアにとって営業資料そのものとも言えるほど重要です。なぜなら、企業の担当者はまずこの資料を見て、案件に合うかどうかを一次判断するからです。たとえスキルが高くても、シートの出来が悪ければ選考にすら進めないケースは珍しくありません。
特にフリーランスや転職活動中の方にとっては、スキルシートが唯一の「実力を伝えるツール」となります。使用経験のある言語やツール、プロジェクト規模などを定量的に示すことで、自分の価値を明確にアピールできます。
自分の強みや実績を正確に伝えるためにも、スキルシートの完成度を高めることは欠かせません。信頼できる仕事を得るためには、まずこの一枚を整えることが成功の第一歩になります。
職務経歴書とスキルシートのどちらを提出すればよい?
企業によって求められる書類は異なりますが、職務経歴書とスキルシートは目的が異なるため、場面に応じて使い分けることが大切です。職務経歴書は、応募者の社会人としてのキャリアや人物像を評価するための書類です。志望動機や成果、業務全体の流れなどが主な内容になります。
一方でスキルシートは、技術スキルを可視化するための資料であり、現場のエンジニアや技術責任者が内容を精査する際に使用されます。特にIT分野では、現場担当者がスキルマッチを見極めるためにスキルシートが重視される傾向があります。
どちらを提出すべきか迷う場合は、企業の指示に従うのが基本ですが、特にITエンジニアの転職においては、両方を用意しておくのが無難です。
未経験エンジニアでもスキルシートは必要?
未経験エンジニアでも、スキルシートを用意しておくのがおすすめです。確かに職務経験がなければ書く内容が少ないかもしれませんが、自主的に学んだ内容や個人開発の成果を示すだけでも、採用担当者に対して意欲や成長の可能性をアピールできます。
たとえば、個人で制作したWebサービスやアプリをポートフォリオとして紹介することで、実践的なスキルがあることを伝えられます。また、そのサービスで使った言語やフレームワークをスキル欄に記載すれば、客観的な技術力の証明にもつながります。
その際は「個人開発で作成したプロジェクトです」と明記しておきましょう。
未経験であっても、工夫次第でスキルシートを効果的な武器にすることは十分可能です。積極的に実績を作り、それを適切にアピールしていきましょう。
スキルシートに載せるべきプロジェクト数は?
スキルシートに記載するプロジェクト数に明確な決まりはありませんが、読み手の負担を考えると、スキルシート全体で2〜3枚、多くても4枚程度に収めるのが理想です。すべてのプロジェクトを網羅するよりも、応募企業に関連性の高い実績を厳選して記載することが大切です。
特に直近のプロジェクトや、使用した技術が企業ニーズとマッチしている案件を優先的に記載しましょう。過去の経験も重要ですが、現在のスキルを示す材料として、直近のプロジェクトを中心に構成するのが効果的です。
関係性の薄いプロジェクトについては簡潔にまとめる程度の記載でよいでしょう。採用担当者が必要とする情報を瞬時にキャッチできるよう、構成の工夫が大切です。
フリーランスエンジニアの案件探しはエンジニアファクトリー

エンジニアとして新たな挑戦をお考えの方へ。スキルシートをしっかりと整えたら、次は実際の案件参画に向けた一歩を踏み出してみませんか?
エンジニアファクトリーでは、エンド直案件を含む8,000件以上の豊富な公開案件を揃え、多様なニーズに応える環境を提供しています。また、参画後の継続率は驚異の95.6%と高く、多くのエンジニアが安心して長期的に活躍できる場を見つけています。さらに、年商最大300万円アップの実績を持つ案件も多数。
自分らしい働き方と収入アップの両立を目指すなら、ぜひ私たちのサポートを活用してください。あなたのスキルを活かせる最適な案件がきっと見つかります!
まとめ
この記事では、スキルシートのテンプレートから書き方、フォーマットの選び方、職種別の記入例に至るまで詳しく紹介しました。採用担当者にとって見やすく、あなたのスキルや実績がしっかり伝わるスキルシートの作成が、案件獲得や内定につながる大きな一歩です。
ポイントは、「定量的に表現する」「プロジェクトを新しい順に並べる」「相手に合わせてカスタマイズする」ことです。少しの工夫で、スキルシートの印象は格段に変わります。
今後のキャリアをより良いものにするために、まずは本記事で紹介したテンプレートを活用し、伝わるスキルシート作りにチャレンジしてみてください。