Salesforceの認定資格には、管理者向け・開発者向け・マーケティング向けなど多くの種類があり、「どれを選べばいいの?」「難易度は?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Salesforce資格の体系とそれぞれの役割、合格率や勉強法、実務や転職への活かし方までを体系的にまとめました。
これからSalesforce資格の取得を目指す方はもちろん、キャリアにどう活かせるかを考えている方にも役立つ内容です。最初の一歩を踏み出すための参考にしてください。

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Salesforce認定資格とは?試験概要と難易度
Salesforce認定資格とは、Salesforce製品やシステムに関する知識・スキルを公式に証明するための資格です。
Salesforceは業務運用からアプリ開発、マーケティング施策の実行まで幅広い領域で使われており、求められる役割も多岐にわたります。そのため、認定資格も用途別に複数用意されています。
実務でよく使われる3系統の資格(管理者・開発者・マーケティング)
Salesforce認定資格は、Salesforce公式サイトで以下のようにカテゴリ分けされています。
- 管理者(Administrator)
- 開発者(Developer)
- アーキテクト(Architect)
- コンサルタント(Consultant)
- マーケティング(Marketing)
- デザイン(User Experience)
- 営業担当者(Sales)
- サポート担当者(Service)
- 初学者向け(Beginner)
このように、Salesforce資格は製品機能や職種ごとに多岐にわたっています。ただし、初学者や業務経験者がキャリアを考えるうえでは、すべてを一度に把握するのは困難です。そのため実務では、以下の3つの系統に分類して理解されることが一般的です。
資格カテゴリ | 主な資格 | 主な対象者 |
---|---|---|
管理者向け | アドミニストレーター、上級アドミン | Salesforceの設定や日常運用を担う管理者 |
開発者向け | Platform デベロッパー、アプリケーションビルダー | ApexやLWCを使って開発を行うエンジニア |
マーケ向け | Pardotスペシャリスト、Marketing Cloud 管理者 | MAツールを活用して施策を設計・運用する担当者 |
この分類はあくまで便宜的なものであり、実際の資格体系はより多様ですが、「自分がどの立場・領域で関わるか」を考えるうえでの整理軸として有効です。
管理者向け資格の代表例が、「Salesforce認定アドミニストレーター」です。Salesforce認定アドミニストレーターはSalesforceの基本設定やユーザー管理、セキュリティ制御など、日常運用を担当する人向けの資格になります。
開発者向け資格としては、「Platform デベロッパー」や「Platform アプリケーションビルダー」です。Salesforceのプラットフォーム上でアプリケーションを構築・開発するスキルがあると証明できる資格になります。より専門性の高い「上級Platform デベロッパー」や「システムアーキテクト」などの上位資格も用意されているため、スキルに応じて資格取得のチャレンジが可能です。
マーケティング向けの資格としては、「Pardotスペシャリスト」や「Marketing Cloudアドミニストレーター」が挙げられます。マーケティングオートメーションツールを使ったキャンペーン設計や運用が行えるスキルを証明できます。試験ではデータ管理やターゲティング、レポーティングに関する知識が問われます。
Salesforce認定資格は幅広く用意されており、自身のキャリアプランや業務内容に合わせて選ぶことが可能です。
Salesforce認定資格の申込方法
Salesforceのすべての公式資格試験は、「Webassessor(ウェブアセッサー)」という専用プラットフォームを通じて受験予約を行います。
初回は受験者アカウントを作成(氏名・連絡先・パスワードなど)。
「資格一覧」から試験を選びます(例:認定アドミニストレーター)。
・オンライン試験(自宅で受験)
・試験会場での受験
のどちらかを選択。
クレジットカードなどで試験料(通常200USD)を支払って予約完了。
【受験前の注意点(共通)】
オンライン受験
・Webカメラ付きのPCが必要
・静かな個室であること
・本人確認書類(パスポート or 運転免許証)を提示
会場受験
・指定された試験センターに出向く
・同じく本人確認書類が必要
Salesforce認定資格の試験に不合格となった場合でも、24時間後から再受験が可能です。ただし、3回目以降の受験では14日間の間隔を空ける必要があるため、受験スケジュールには注意が必要です。
また、試験の予約変更やキャンセルもWebassessor上で行えますが、変更やキャンセルには期限が設定されているため、試験前には公式のガイドラインを確認しておくと安心です。
認定資格の更新制度と注意点
Salesforce認定資格は、一度取得すれば永続的に有効というわけではありません。Salesforce製品は年に3回のペースで大幅な機能アップデートが行われるため、資格保有者も常に最新知識をキャッチアップしている必要があるためです。そのため、Salesforce認定資格はSalesforce資格は毎年1回の更新対応が必須となっています。
更新のタイミングは、主にSalesforceのリリースサイクル(春・夏・冬)にあわせて設定されています。たとえば、Salesforce認定アドミニストレーターの場合、対象となるリリース(例:Summer ’24リリース)の更新試験に合格することで、資格の有効性を維持できます。
たとえば「Salesforce認定アドミニストレーター」の場合、対象となるリリース(例:Summer ’24)ごとに、指定のメンテナンスモジュールを受講し、小テストに合格することで資格を維持できます。
この更新手続きは、Salesforce公式の無料学習プラットフォームTrailhead(トレイルヘッド)上で完結し、受験料などは不要です。指定期間内に完了しないと、資格が無効化されてしまうため注意が必要です。
Salesforceの管理者・CRMコンサルタント向け資格
ここでは、Salesforce資格の管理者・CRMコンサルタント向け資格としてアドミニストレーター・上級アドミニストレーター・Sales Cloud コンサルタント・Salesforce認定 Service Cloud コンサルタントについて解説します。

Salesforce認定 アドミニストレーター
Salesforce認定アドミニストレーターは、Salesforceの基本設定やユーザー管理、セキュリティ設定など、日常の運用を担う担当者向けの入門資格です。Salesforce資格の中でも最も受験者が多く、非エンジニアでも取得しやすいのが特徴です。
この資格を取得することで、Salesforceの管理運用に必要な知識とスキルを体系的に習得できるだけでなく、現場での運用改善やデータ活用を推進するスキルを証明することができます。たとえば、レポート・ダッシュボードの構築や、プロセスの自動化によって、部門間の業務効率化に貢献できる人材として評価されやすくなります。
対象者
Salesforceの基本設定・ユーザー管理・セキュリティなど、日常運用を担う担当者向けの入門資格。社内のSalesforce利用担当者や、ビジネス部門で管理・自動化を任されている方におすすめ。非エンジニアでも取得しやすく、最初の一歩として人気の高い資格です。
主な試験範囲
Salesforce認定アドミニストレーター試験では、以下のような運用管理の基本分野が出題されます。
- 組織の設定:ユーザー・プロファイル・ロールの管理、セキュリティの構成など
- オブジェクト管理:標準・カスタムオブジェクトの項目設計とリレーション管理
- データ管理:インポート/エクスポート、重複防止、データ整合性の維持方法
- 自動化設定:ワークフロールール、プロセスビルダー、基本的なフロー
- レポートとダッシュボード:営業・サポート向けの視覚的データ分析機能の活用
- サービス機能:ケース管理、サポート体制の基本構成など
運用の現場で必要とされる知識が幅広く問われますが、いずれもSalesforceの基本操作レベルの内容で構成されています。
難易度・前提条件
- 難易度:初中級レベル
- 合格率:おおよそ65〜70%
- 前提条件:Salesforceの実務経験がなくても学習すれば十分合格可能
Trailheadを使って学習すれば、未経験者でも理解しやすく、受験までのハードルは比較的低めです。業務でSalesforceを利用している方にとっては、日常の操作がそのまま試験対策になります。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(複数選択含む)
- 問題数:60問
- 試験時間:105分
- 合格ライン:65%前後の正答率
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンライン(自宅受験可)またはテストセンター
受験予約や支払いは、Salesforce公式の試験管理プラットフォーム「Webassessor」から行います。
次のステップ
Salesforce認定アドミニストレーターを取得したあとは、より高度な管理スキルを証明できる「上級アドミニストレーター」への挑戦が可能です。さらに、営業・サービス分野に特化したコンサルタント資格(Sales Cloud/Service Cloud)を目指すことで、専門領域を深めたり、コンサルティングポジションへのキャリアアップにつなげることもできます。
Salesforce認定 上級アドミニストレーター
Salesforce認定 上級アドミニストレーターは、Salesforceの高度な機能を理解し、複雑な要件にも対応できる運用・管理スキルを証明する中上級者向けの資格です。基本的な設定や操作だけでなく、大規模な組織構成、複雑な自動化設定、詳細なアクセス制御、レポート設計など、実践的かつ応用的な知識が問われます。
この資格を取得することで、Salesforceの運用責任者やプロジェクトリーダーとして、より戦略的に業務改善・統制に貢献できるスキルをアピールできます。
対象者
Salesforceの高度な設定・運用を任されている担当者や、すでにアドミニストレーター資格を保有している中級者以上の方に適しています。
主な試験範囲
- 高度なレポート設計:クロスフィルター、結合レポート、ダッシュボードの動的構成
- データ管理:データローダーの活用、大量データ処理と整合性の維持
- 自動化:フロー(画面付き/非画面)、プロセスビルダー、承認プロセス
- セキュリティ設計:ロール階層、共有ルールの細かい設計と最適化
- サービス管理:エンタイトルメント、ケース管理、ナレッジ運用などService Cloud機能との連携
難易度・前提条件
- 難易度:中級〜上級レベル
- 合格率:公式には非公開だが50〜60%程度とされる
- 前提条件:Salesforce認定アドミニストレーター資格の保有が推奨
- Salesforceの実務経験が1年以上あると望ましい
- 自動化・共有ルール・レポート設計など実業務での知識が役立つ
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(複数選択含む)
- 問題数:60問
- 試験時間:105分
- 合格ライン:公式非公開(概ね65%以上が目安)
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessorで予約)
次のステップ
上級アドミニストレーター資格を取得した後は、業務領域別の専門資格(Sales Cloud/Service Cloudコンサルタント)に進むことで、業務改善提案力や上流設計スキルを高めることができます。また、コンサルタント職へのキャリアシフトや、開発・設計スキルを磨きたい場合は「Platform アプリケーションビルダー」や「アーキテクト系資格」への挑戦も視野に入ります。
Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント
Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタントは、Sales Cloudの導入・最適化・運用に関する知識とスキルを証明する資格です。営業プロセスの構築や改善、営業支援機能の活用提案など、Salesforceを通じた業務変革をリードできることをアピールできます。
顧客管理や商談管理、リード獲得から成約までの流れをSalesforce上で効率化するための提案・設計・設定が求められ、単なる管理業務にとどまらず、業務課題の発見からソリューション導入までの対応力を評価されます。
対象者
営業部門の業務改善に関わるシステム担当者や、Sales Cloud導入支援を行う社内外コンサルタントに最適です。具体的には以下のような方を想定しています。
- 営業支援システムの導入・最適化に関わっている方
- Salesforce導入プロジェクトで要件定義や設定作業に携わった経験のある方
- CRMコンサルタントとして営業プロセス改善の知識を証明したい方
- 営業部門のSFAツール活用を支援している情シスや事業部の推進担当者
主な試験範囲
Sales Cloudの導入・最適化に必要な機能設計力や運用スキルが問われます。
- リードから商談までの一連の営業プロセス設計
- 取引先・取引先責任者の適切なデータモデル設計
- 活動管理(ToDo、通話、会議記録など)の最適化
- 売上予測、目標管理、レポート作成などの活用
- キャンペーン、パイプラインの進捗分析と改善施策提案
- Einstein機能やモバイル活用など、営業現場の業務支援機能
難易度・前提条件
- 難易度:中級〜上級
- 合格率:およそ50〜60%(公式には非公開)
- 前提条件:Sales Cloudの運用経験や、Salesforce基本設定の知識が前提
- Salesforce認定アドミニストレーター資格の保有が推奨
- 現場でのSales Cloud運用経験があると有利
Sales Cloudの標準機能に加え、営業プロセスに対する業務理解が求められるため、単なる操作スキルだけでは難しい面もあります。日常的に営業支援に携わっている方は、実務の延長として取り組みやすい試験です。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一/複数選択)
- 問題数:60問
- 試験時間:105分
- 合格ライン:おおむね65%以上
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessorから予約)
次のステップ
Sales Cloud コンサルタント資格を取得したあとは、以下のステップアップが考えられます。
- Service Cloud コンサルタント:カスタマーサポート領域の改善提案スキルを広げたい方に
- アーキテクト系資格:Salesforceの設計力・統合スキルを高めていきたい方に
- Field Service コンサルタント/CPQ スペシャリスト:より営業業務に特化した高度資格への挑戦
また、社内でのCRM戦略立案や外部顧客向けの導入支援など、コンサルタントとしての役割を強化するうえで有効なステップとなります。
Salesforceの開発者・アーキテクト向け資格
開発者・アーキテクト向け資格としては、以下の4つの資格が挙げられます。
- Salesforce認定 Platform デベロッパー
- Salesforce認定 Platform アプリケーションビルダー
- Salesforce認定 上級Platform デベロッパー
- Salesforce認定 システムアーキテクト
Salesforce認定 Platform デベロッパー
Salesforce認定 Platform デベロッパーは、Salesforceプラットフォーム上でアプリケーション開発を行うスキルを証明する資格です。ApexやLightning Web Componentsなどの開発技術を活用し、標準機能では対応できない要件に対して柔軟なカスタム実装ができることを示せます。
この資格は、Salesforceの標準設定にとどまらず、複雑な業務ロジックやインターフェースを開発できる開発者に向いており、開発系キャリアの登竜門として人気があります。
対象者
Salesforce環境でのカスタム開発を行うエンジニアや、既存機能では実現できない業務要件に対応したアプリケーションを構築する必要がある方に適しています。
- Salesforce開発に関わるWeb/業務系エンジニア
- ApexやLightning Web Componentsを使った開発スキルを証明したい方
- Salesforceの標準機能だけでは足りない要件に対応している方
- ノーコード運用から本格的な開発へスキルを広げたい方
主な試験範囲
Platform デベロッパー試験では、Salesforce上でのアプリケーション開発に必要な以下の領域が問われます。
- データモデリングと管理:オブジェクト・項目・リレーション設計
- ビジネスロジックの開発:Apexクラス、トリガーなどの活用
- UI開発:Visualforce、Lightning Web Componentsの実装
- セキュリティ設計:共有ルール、フィールドレベルセキュリティ
- テストとデバッグ:単体テストクラスの作成、デバッグ技法
- 開発環境管理:Change Set、Salesforce CLI、メタデータのデプロイ
難易度・前提条件
- 難易度:中級レベル(プログラミング経験が必要)
- 合格率:60%前後(非公式情報)
- 前提条件:
- Apexの構文やトリガーの理解
- Salesforceの標準機能についての基本的な知識
- Trailheadなどで開発演習を重ねておくと有利
Salesforce未経験者でも、一般的なプログラミング経験があればチャレンジ可能ですが、Apex独自の文法やガバナ制限などに慣れる必要があります。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一/複数選択)
- 問題数:60問
- 試験時間:105分
- 合格ライン:65%以上
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessor経由)
次のステップ
Platform デベロッパーを取得した後は、より高度な開発スキルを問う 「上級Platform デベロッパー」 へのステップアップが可能です。また、より大規模・高難度の設計力を証明する 「Salesforce認定アーキテクト系資格」 を目指す道もあります。
実装から設計・統合へと専門性を深め、開発チームのリードやコンサルタントポジションへのキャリア展開にもつながります。ご希望であればこの後の資格も同じ構成で整理いたします。
Salesforce認定 上級Platform デベロッパー
Salesforce認定 上級Platform デベロッパーは、ApexをはじめとするSalesforceの開発技術を用いて、複雑なビジネス要件や大規模システムに対応できるスキルを証明する上級資格です。Platform デベロッパー I の知識を前提とし、非同期処理やパフォーマンス最適化、アプリケーションの設計パターンといった高度な開発スキルが求められます。
単なるコーディング力だけでなく、拡張性・保守性のある設計を行う力、セキュリティを踏まえた実装判断ができるかどうかが問われる試験です。
対象者
Salesforce環境でのカスタム開発を行うエンジニアや、既存機能では実現できない業務要件に対応したアプリケーションを構築する必要がある方に適しています。
- Salesforce開発に関わるWeb/業務系エンジニア
- ApexやLightning Web Componentsを使った開発スキルを証明したい方
- Salesforceの標準機能だけでは足りない要件に対応している方
- ノーコード運用から本格的な開発へスキルを広げたい方
主な試験範囲
Platform デベロッパー試験では、Salesforce上でのアプリケーション開発に必要な以下の領域が問われます。
- データモデリングと管理:オブジェクト・項目・リレーション設計
- ビジネスロジックの開発:Apexクラス、トリガーなどの活用
- UI開発:Visualforce、Lightning Web Componentsの実装
- セキュリティ設計:共有ルール、フィールドレベルセキュリティ
- テストとデバッグ:単体テストクラスの作成、デバッグ技法
- 開発環境管理:Change Set、Salesforce CLI、メタデータのデプロイ
難易度・前提条件
- 難易度:中級レベル(プログラミング経験が必要)
- 合格率:60%前後(非公式情報)
- 前提条件:
- Apexの構文やトリガーの理解
- Salesforceの標準機能についての基本的な知識
- Trailheadなどで開発演習を重ねておくと有利
Salesforce未経験者でも、一般的なプログラミング経験があればチャレンジ可能ですが、Apex独自の文法やガバナ制限などに慣れる必要があります。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一/複数選択)
- 問題数:60問
- 試験時間:105分
- 合格ライン:65%以上
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessor経由)
次のステップ
Platform デベロッパーを取得した後は、より高度な開発スキルを問う 「上級Platform デベロッパー」 へのステップアップが可能です。また、より大規模・高難度の設計力を証明する 「Salesforce認定アーキテクト系資格」 を目指す道もあります。
実装から設計・統合へと専門性を深め、開発チームのリードやコンサルタントポジションへのキャリア展開にもつながります。ご希望であればこの後の資格も同じ構成で整理いたします。
Salesforce認定 システムアーキテクト
Salesforce認定 システムアーキテクトは、Salesforce環境における大規模・複雑なシステムの設計力と統合スキルを証明する上級資格です。データアーキテクチャ、セキュリティ設計、外部連携、認証基盤など、エンタープライズレベルでのアーキテクチャ設計を担えるスキルが問われます。
この資格を取得することで、Salesforceを中核とした全社システムの最適化・拡張設計に関わる役割を目指せるようになり、アーキテクトとしての信頼性や市場価値を大きく高めることができます。
対象者
システム全体の構成・連携・セキュリティを俯瞰しながら設計・最適化できる中〜上級エンジニアやITアーキテクトに適しています。
- Salesforceの開発や設計経験があり、上流工程に携わる技術職の方
- 顧客や社内の複雑な要件に応じて、安全かつ拡張性のある構成を考えたい方
- プリセールスや導入支援、プロジェクトリーダーとして技術面の信頼性を高めたい方
主な試験範囲
システム全体の設計を支える4つの領域において、複数のサブ試験を合格する必要があります。
- データアーキテクチャとパフォーマンス設計(Data Architecture and Management Designer)
- アクセス制御・共有モデル設計(Sharing and Visibility Designer)
- 外部システム連携と統合(Integration Architecture Designer)
- 認証とID管理(Identity and Access Management Designer)
これらはSalesforceが求める「Certified Application Architect」または「Certified System Architect」認定の一部として位置付けられています。
難易度・前提条件
- 難易度:上級
- 合格率:非公開(一般的に50%以下)
- 前提条件:各サブ試験の個別合格が必要
- 推奨:Salesforce開発/管理における実務経験3年以上、認定Platform Developerやコンサルタント資格保有者
受験には段階的に他資格を取得する必要があるため、十分な計画と学習時間が求められます。
受験形式・費用
- 問題形式:各設計領域ごとの選択式問題(単一・複数選択)
- 問題数/時間:各試験とも約60問、105分前後
- 合格ライン:各試験で65%前後
- 費用:各試験ごとに200ドル(再受験は100ドル)
- 試験方式:オンラインまたはテストセンター(Webassessorより予約)
次のステップ
システムアーキテクト資格を取得すると、「Salesforce認定テクニカルアーキテクト(CTA)」という最高位資格への挑戦が可能になります。これは非常に難易度の高い実技試験で、設計だけでなく、経営層やエンジニアへの提案力、口頭試問での説得力が問われます。
また、複雑な導入プロジェクトのリードや、大手企業における導入支援など、よりハイレベルな案件への関与が可能になります。今後アーキテクト職としての専門性とキャリアを強化していきたい方には、大きなステップアップとなる資格です。
Salesforceのマーケティング向け資格
マーケティング向けの資格としては、以下の4つの資格が挙げられます。
- Salesforce認定 Pardot スペシャリスト
- Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーター
- Salesforce認定 Pardot コンサルタント
- Salesforce認定 Marketing Cloud コンサルタント

Salesforce認定 Pardot スペシャリスト
Salesforce認定 Pardot スペシャリストは、BtoBマーケティングに特化したマーケティングオートメーションツール「Pardot(現:Marketing Cloud Account Engagement)」の基本操作や設定、運用知識を証明する資格です。
見込み顧客(プロスペクト)の獲得や育成、スコアリングによる営業連携など、Pardotを活用した一連のマーケティング業務を担えるスキルが問われます。とくに、マーケティング施策の運用担当として、日々の配信やキャンペーン設計を実行する実務者にとって、有効性の高い資格です。
対象者
Pardotの運用に携わる以下のような担当者が対象です。
- BtoBマーケティングの現場でメール配信やキャンペーン運用を行っている方
- Pardot導入企業のマーケティング担当者・設定管理者
- コンサルタント・代理店としてPardotの導入・支援を行う方
- Webやフォーム、LPの運用を通じてリード獲得を担当する方
実務経験が浅くてもTrailheadなどを使って体系的に学べるため、Pardotを初めて使うマーケティング担当者にも適しています。
主な試験範囲
Pardotを使った日常業務の運用と改善に必要な知識が問われます。
- リード管理:プロスペクトの作成、スコアリングとグレーディング、動的リスト管理
- メールマーケティング:テンプレート設計、A/Bテスト、配信設定
- オートメーション機能:オートメーションルール、完了アクション、エンゲージメントスタジオ
- フォーム・ランディングページ:設置方法、トラッキング、リダイレクト
- キャンペーン管理と分析:効果測定、レポート活用、Google Analyticsとの連携
Pardotの基本操作を実務で扱うレベルの知識が中心です。
難易度・前提条件
- 難易度:初中級レベル
- 合格率:非公開(概ね70%程度が目安)
- 前提条件:SalesforceやPardotの操作経験があると有利。Trailheadで基礎から学べば未経験者でも合格可能。
特に営業部門やマーケティング部門でPardotを実際に使った経験がある方にとっては、日常業務の延長で対策しやすい資格です。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一・複数選択あり)
- 問題数:60問
- 試験時間:90分
- 合格ライン:おおむね70%
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessor経由で予約)
次のステップ
この資格を取得した後は、より上流工程でのマーケティング戦略設計や導入支援スキルを証明できる Pardot コンサルタント資格へのステップアップが可能です。また、メールやSNSなどチャネル統合による高度な施策に関心がある方は Marketing Cloud アドミニストレーター などの資格に進むことで、活躍領域を広げられます。
Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーター
Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーターは、Salesforceのデジタルマーケティングツール「Marketing Cloud」の設定・運用に関する知識とスキルを証明する資格です。マルチチャネル(メール、SMS、LINE、SNS広告など)での施策管理、ユーザー権限、データ管理といった日常運用業務を正しく遂行できるかが問われます。
技術寄りの資格であり、配信設定やシステム連携などの管理業務を担う人材にとって、専門性と信頼性を裏付ける認定資格です。
対象者
Marketing Cloudの設定・運用を支える管理担当者に向いています。
- Marketing Cloudの配信設定・ユーザー管理を担当している方
- データ管理や属性設計、拡張データの取り扱いを行っているマーケティング担当者
- エンジニア寄りの運用サポート・アドミンとして活動している方
- Salesforce CRMとMarketing Cloudの連携設定に携わっている方
設定管理が中心の業務となるため、キャンペーン戦略の企画よりも技術・構成面での実務力を示したい方に適しています。
主な試験範囲
Marketing Cloudアカウントの運用管理に必要な構成・設定スキルが求められます。
- アカウント構成と設定:ビジネスユニット管理、ユーザーロール設定、権限設計
- データ管理:データ拡張子(Data Extensions)の設計、属性設定、データのインポート/エクスポート
- セキュリティ管理:ログイン制御、パスワードポリシー、IP制限の設定
- 配信チャネル管理:送信ドメイン、CAN-SPAM対応、EメールやSMSの配信設定
- 運用トラブル対応:エラー検知、トラブルシューティングの方法
- 他システムとの連携:Salesforce CRMとの統合・連携設定
アーキテクチャを理解し、安定運用のための設定・管理スキルが中心です。
難易度・前提条件
- 難易度:中級レベル
- 合格率:非公開(目安として60〜70%前後)
- 前提条件:Marketing Cloudを使った運用経験があると有利。CRM連携やデータ拡張子の理解が必要。Trailhead学習と実機経験の組み合わせが推奨されます。
特に、構成・権限・データ関連の運用経験がある方にとっては、実務ベースでの知識がそのまま試験対策になります。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一/複数選択あり)
- 問題数:60問
- 試験時間:90分
- 合格ライン:概ね67%前後(資格によって異なる)
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessorから予約)
次のステップ
Marketing Cloud アドミニストレーターの資格取得後は、より戦略的なマーケティング施策の設計・実行スキルを証明する Marketing Cloud コンサルタント資格への挑戦がおすすめです。また、Marketing Cloudの開発的な活用(AMPscriptやAPI連携)に関心がある場合は、開発者向けのスキル習得もキャリアの選択肢となります。
Salesforce認定 Pardot コンサルタント
Salesforce認定 Pardot コンサルタントは、BtoBマーケティングツール「Pardot(現:Marketing Cloud Account Engagement)」を活用し、戦略立案から導入・最適化までのコンサルティング能力を証明する資格です。単なる操作スキルにとどまらず、マーケティング業務の課題を把握し、最適な活用プランを設計・提案できることが求められます。
設計力・支援力が評価される資格であり、マーケティング支援のプロフェッショナルとしての実務スキルを対外的に示すことができます。
対象者
Pardotの設計・導入・最適化に関わるコンサルタントや、業務支援の上流工程に携わる方に適しています。
- BtoBマーケティングの仕組み構築・最適化を提案する立場の方
- Salesforceパートナー企業やSIerでPardot導入支援を行っている方
- 営業・マーケの連携支援やCRM/MA連携を推進しているマーケティングコンサルタント
- 営業プロセス全体を見渡し、マーケ施策と連動した改善をリードしたい方
主な試験範囲
戦略設計から導入支援、設定の最適化、運用改善までが問われます。
- 要件定義と設計:顧客課題の把握と、適切なPardot活用の設計
- ナーチャリング戦略:スコアリング/グレーディング、リード育成フローの最適化
- コンテンツ戦略:メールテンプレート、ランディングページ、フォームの設計と最適化
- キャンペーン管理とセグメンテーション:リスト設計、A/Bテスト、条件設定
- 営業連携:Salesforce CRMとの統合設定、プロスペクトの管理ルール
- 成果測定:レポーティング、ROI分析、Google Analyticsとの連携
設定・運用スキルよりも「業務フローとの整合性」「成果への寄与設計」が重視されます。
難易度・前提条件
- 難易度:中〜上級
- 合格率:非公開(目安として50〜60%)
- 前提条件:SalesforceとPardotの基本知識に加え、要件整理・運用設計の実務経験が推奨
特に、スコアリング/グレーディング、キャンペーン設計、CRM連携といった高度な活用事例を理解していると有利です。アドミン資格やスペシャリスト資格で基礎を固めてからの受験が理想です。
受験形式・費用
- 問題形式:選択式(単一/複数選択あり)
- 問題数:60問
- 試験時間:90分
- 合格ライン:概ね67%前後(資格によって変動あり)
- 受験料:200ドル(再受験は100ドル)
- 受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessorから予約)
次のステップ
Pardot コンサルタント資格を取得した後は、以下のようなキャリア展開が考えられます。
- Marketing Cloud コンサルタント:より広範なデジタルマーケティング施策全体を統合管理したい方向け
- アーキテクト系資格(Integration/Identity):CRM・MA間の連携や認証管理の設計力を高めたい方向け
- 上流工程コンサルタントとしての転職・案件獲得:提案力・設計力を武器に、要件定義〜運用支援までを包括的に担うプロフェッショナルを目指す方へ
実装だけでなく、Pardotを業務課題の解決にどうつなげるかという視点をアピールできる資格です。
Salesforce認定 Marketing Cloud コンサルタント
Salesforce認定 Marketing Cloud コンサルタントは、Marketing Cloudを活用して複数チャネルのマーケティング施策を戦略的に設計・運用できる能力を証明する資格です。メールやSNS、広告などを活用したクロスチャネル戦略、顧客体験の設計・最適化に関する高度な知識と実務力が問われます。
この資格では、単なる設定操作だけでなく、要件定義からソリューション設計、キャンペーンの成果測定まで一貫してリードできるコンサルタントとしての総合力が評価されます。
対象者
Marketing Cloudの導入・運用支援を行う社内外のコンサルタントや、デジタルマーケティング施策の全体設計を担う担当者に最適です。
- Salesforceパートナー企業でMarketing Cloud導入支援に関わる方
- 顧客ジャーニー設計やパーソナライズ施策を戦略的に提案したいマーケター
- 複数チャネルにまたがる配信やセグメント管理の運用経験者
- マーケティングDXを推進する企業のIT・企画部門の担当者
主な試験範囲
Marketing Cloudを活用した全体最適な施策設計と、その実装・運用に関する知識が問われます。
- 顧客セグメント設計(Audience Builder、SQLによる抽出ロジック)
- ジャーニー設計(Journey Builderを使ったシナリオ構築と自動化)
- メッセージングチャネルの統合管理(Eメール、SMS、LINE、モバイル通知など)
- データ連携と統合(Salesforce CRMや外部データソースとの接続)
- コンテンツ戦略(Dynamic Content、Content Builderを活用した最適化)
- キャンペーン成果の測定と改善(A/Bテスト、レポート分析、ROI可視化)
施策設計の背景にあるビジネス課題の理解と、それに対する解決策の提案力が重視されます。
難易度・前提条件
難易度:中上級
合格率:公式には非公開(目安として50〜60%)
前提条件:Marketing Cloudの利用経験があり、Journey設計・セグメント管理・レポート分析の実務に関わった経験があると有利です。PardotやMarketing Cloudアドミニストレーター資格の保有者は基礎理解がスムーズです。
業務改善やパーソナライズ戦略に携わった経験がある方には、実務と紐づけて学びやすい試験といえます。
受験形式・費用
問題形式:選択式(単一/複数選択あり)
問題数:60問
試験時間:105分
合格ライン:概ね67%前後
受験料:200ドル(再受験は100ドル)
受験方法:オンラインまたはテストセンター(Webassessor経由で予約)
次のステップ
Marketing Cloud コンサルタント資格を取得した後は、以下のようなキャリア展開が考えられます。
- Marketing Cloud開発(AMPscriptや外部連携を駆使した実装)へのスキル拡張
- BtoB領域でのPardotコンサルタント資格への展開
- アーキテクト系資格の取得によるエンタープライズ統合スキルの獲得
- コンサルティング会社・マーケ支援会社での上流工程の案件参画
マーケティング施策をビジネス成果に結びつけられる実践力を証明する資格として、社内DXや外部案件での信頼性向上にも直結します。
Salesforce認定資格の勉強方法・合格対策
Salesforce認定資格に合格するためには、計画的に勉強を進める必要があります。ここでは「おすすめの勉強法」から「試験対策におすすめの問題集・模擬試験」「学習スケジュール例」などを解説していきます。
おすすめの勉強方法
資格取得のために活用したいのが、Salesforce公式の学習プラットフォーム「Trailhead(トレイルヘッド)」です。
Trailheadでは、資格別に対応した学習コースが用意されており、基礎から応用まで学べます。実際のSalesforce画面を使ったハンズオン形式の演習が多いため、手を動かしながら覚えるのに最適です。
学習した内容は模擬試験や問題集を繰り返し解くことで定着させていきます。公式サイトで紹介されているサンプル問題はもちろん、Udemyなどの有料講座には本番に近い出題形式で学べる模擬テストが豊富にあります。試験の出題傾向や時間配分に慣れることができるため、積極的に活用するとよいでしょう。
さらに学習を習慣化するには、学習記録をつけることや、勉強会・コミュニティに参加することも有効です。alesforceにはTrailblazer Communityというユーザー同士のコミュニティがあり、同じ資格を目指す仲間と交流することでモチベーションを維持できます。Salesforce認定資格では知識を詰め込むのではなく、使いながら覚えていくという姿勢がおすすめです。
試験対策におすすめの問題集・模擬試験
Salesforceの公式サイトには、資格試験のサンプル問題が用意されています。各資格の試験ガイドページには、5問前後の代表的な問題例が掲載されており、出題傾向や難易度の把握をすることが可能jです。実際の試験に近いフォーマットであるため、復習用に適しています。
学習後は問題集や模擬試験をひたすら解いていくのがおすすめです。「SALES 4 BOX」には認定アドミニストレータの模擬問題が多く用意されており、自分の得意な箇所や苦手な箇所を把握していきます。苦手な箇所は繰り返し学習することで潰していくことが大切です。
そのほかにも、Salesforce Trailblazer Community内では、過去の受験者が投稿した試験対策の質問と回答が多数共有されており、試験対策として活用できます。模擬試験は解くことを目的にするのではなく、間違えた問題をしっかり復習し、なぜ誤答だったのかを理解することです。正解・不正解を確認するだけでなく、関連する内容を参照しながら深掘りすると、知識が定着しやすくなります。
短期間で合格するための学習スケジュール例
Salesforce認定資格の取得は、1か月程度の短期間でも合格を目指すことが可能です。とくにSalesforce認定アドミニストレーターは、未経験者でも挑戦できる入門資格として人気があるため、効率的な学習スケジュールを立てることで、働きながらでも無理なく取得できます。
以下は、30日間で合格を目指す学習スケジュール例です。
- Trailheadの「認定アドミニストレーター試験対策トレイル」を完了
- 各セクションの概要をつかみ、Salesforceの構成・概念を理解する
- 試験ガイドを熟読し、出題分野ごとの配点を確認
- データモデル、ユーザー管理、オブジェクト設定など、主要分野を重点的に学習
- 項目・レイアウト・セキュリティ設定をTrailheadのハンズオンで実践
- 模擬問題を分野ごとに解きながら理解を定着
- Udemyなどの有料模擬試験を1セット実施し、点数と出題傾向を分析
- 間違えた問題はTrailheadや公式ヘルプで再確認
- レポート/ダッシュボード、ワークフロー、プロセスビルダーの自動化周りも重点復習
- 再度模擬試験を実施し、点数が安定して65%以上になっているか確認
- Salesforce公式のサンプル問題に挑戦し、形式に慣れる
- 試験当日の手続きや環境チェック(オンライン試験ならPC・通信環境)
上記のスケジュールはあくまでも仮のものです。平日になかなか時間が取れないから、休日に集中して学習しようなど、自分の生活リズムに合わせて学習スケジュールを立てることが大切です。
Salesforce資格で案件単価アップへ
Salesforce認定資格は、フリーランスエンジニアにとって非常に強力な武器です。スキルの証明になるだけでなく、案件獲得のきっかけや、単価アップの交渉材料としても活用できます。本記事では、Salesforce資格を活かしてフリーランスとしてどのように信頼を高め、案件の幅や収入を広げていけるのかを解説します。
フリーランスがSalesforce資格を活かせる理由
Salesforceは今や多くの業界で導入が進むクラウドCRMです。その分、構築・運用・定着支援などのニーズも多様化しており、現場では「即戦力で動ける外部人材」が求められています。
フリーランスにとって、Salesforce認定資格は「この人はSalesforceに体系的な理解がある」ことの証明になります。ベンダー自身がスキルを認定しているため、初対面のクライアントに対しても一定の信頼性を伝えやすいのがメリットです。
特に以下のようなニーズにおいて、資格保有者は歓迎されやすい傾向があります。
- 要件整理や部門間調整を含む上流工程
- 定着支援、ユーザー教育、レポート整備
- Salesforce内でのワークフロー構築やプロセス改善
- ApexやLWCを使ったカスタマイズ開発
資格だけでは戦えない。だからこそ「見せ方」が重要
実務経験が浅い段階では、単に「資格を持っている」だけでは案件を獲得するのは難しいのが現実です。つまり、実務経験が不足しているなら、その代わりに「どう学んだか」「どんな形で成果を残したか」を見せることが重要です。
たとえば以下のようなアプローチが有効です:
- Trailheadの学習成果を図解付きでまとめ、ポートフォリオとして見せる
- 想定案件を自分なりに構成し、画面設計や要件定義を試作して発信する
- Salesforce資格をどう使って業務改善をしたいか、具体的な提案文に落とし込む
「実務は少ないけど、動ける人だ」と判断してもらうためには、“やっていないこと”よりも、“見せていないこと”をなくす方が大切です。
単価アップにつなげるには「スキルの掛け算」がカギ
Salesforce関連のフリーランス案件は、担う役割の幅や、どこまで一人で対応できるかによって、単価に大きな差が出ます。
- 管理者系(設定・保守中心):月40〜60万円
- 開発系(Apex・LWCなど):月60〜80万円
- 上流工程(要件定義〜PM):月80〜100万円以上
ここで重要なのは、「資格」だけでなく、実務経験・技術スタック・役割の幅をどう組み合わせてアピールできるかという点です。
たとえば以下のような“スキルの掛け算”が単価アップに直結しやすくなります。
- 認定アドミニストレーター × Flow構築 × ユーザー定着支援
- Platformデベロッパー × LWC開発 × Gitベースのチーム開発経験
- 認定コンサルタント × 要件定義経験 × 他ツール連携(Slack, Google Workspace等)
また、「何をどこまで任せられるか」「どんなフェーズが得意か」を明確にしておくことも、案件選定や交渉時に非常に有効です。「一人で完結できる体制がある」「複数フェーズに対応できる柔軟性がある」と見なされることで、継続案件や高単価案件のオファーが増えやすくなります。
Salesforce資格取得に関するよくある質問
Salesforce資格取得に関するよくある質問として、以下の5つを解説していきます。
- Salesforce資格はどのくらいの期間で取得できる?
- 資格取得にかかる費用は?会社の補助は受けられる?
- 未経験者でもSalesforce資格は取得できる?
- 試験に落ちた場合の再受験方法は?
- 資格を取得した後、次に目指すべきステップは?
Salesforce資格はどのくらいの期間で取得できる?
Salesforce認定資格の取得にかかる期間は、受験する資格の種類や、学習者のIT知識・Salesforceの使用経験の有無によって異なります。一般的には、Salesforce未経験者でも基礎的な資格であれば1〜3か月程度の学習期間で取得を目指すことが可能とされています。
たとえば「Salesforce認定アドミニストレーター」では、初心者が週10〜15時間程度の学習の場合は、おおよそ1か月〜2か月が目安です。既にSalesforceを日常業務で利用しているのであれば、1〜2週間程度の集中学習でも合格できるケースも少なくありません。
開発者向けの「Platform デベロッパー」や、マーケティング分野の「Marketing Cloud コンサルタント」など、出題範囲が広く、より専門的な知識を求められる資格では、2〜3か月以上の学習期間を確保するのが現実的です。
未経験者でもSalesforce資格は取得できる?
結論から言えば、IT未経験者やSalesforceの実務経験がない方でもSalesforce認定資格を取得することは十分に可能です。
「Salesforce認定アドミニストレーター」や「Pardotスペシャリスト」などの資格は、プログラミングスキルが不要で、システム管理やマーケティングの基本的な知識があれば、未経験者でも取得は十分に目指せます。
学習を始める際は、まずSalesforce公式の無料学習プラットフォーム「Trailhead(トレイルヘッド)」を活用したり、Udemyなどのオンライン講座を活用したりするとよいでしょう。
また、Salesforce資格保持者によるブログの学習体験談も非常に参考になります。
試験に落ちた場合の再受験方法は?
Salesforce認定資格試験に万が一不合格となってしまっても、再受験の機会は用意されています。ただし、再挑戦にあたってはいくつかのルールが設定されており、手続きや受験タイミングには注意が必要です。
Salesforce資格試験の再受験ポリシーには、初回の受験で不合格だった場合、24時間後から再受験が可能とあります。
しかし、2回目の再受験でも不合格だった場合は、その次の受験までには14日間の待機期間が設けられています。連続で受験できる回数やタイミングには制限があるため、注意が必要です。
Salesforceの試験では、受験後に各分野の正答率が表示されるため、どの分野に理解不足があったのかを客観的に確認できます。このスコアレポートをもとに、Trailheadや模擬問題集を活用して重点的に復習してから再受験に挑むとよいでしょう。
また、模擬試験を解く際には「正解を覚える」のではなく、「なぜその選択肢が正解で、他が不正解なのか」を理解することが大切です。時には時間をかけて準備した方が、合格への近道になる場合もあります。
資格を取得した後、次に目指すべきステップは?
Salesforce認定資格を取得した後は、取得した資格を活かしてどのように実務経験を積み、どんなステップでスキルアップしていくかを考えることが大切です。
たとえば、最初に「Salesforce認定アドミニストレーター」を取得した場合、次に目指す資格としては、「上級アドミニストレーター」や「Sales Cloud コンサルタント」が考えられます。上級資格を取得することで、よりキャリアプランが広がりますが、なぜその資格を取るのかを明確にしてからチャレンジすることが大切です。
開発スキルに興味がある方は「Platform アプリケーションビルダー」や「Platform デベロッパー」を取得すれば、キャリアの幅が広がります。ノーコード・ローコード領域から本格的な開発案件まで対応できるようになり、より高単価な案件やリーダーポジションを目指すことも可能です。
Salesforce資格は取得して終わりではなく、「次に何を学ぶか」「どう成長につなげるか」を考えることで、キャリア価値を高められます。自分の興味や強みをもとに、専門性を深めていくことを考えるとよいでしょう。
フリーランスエンジニアの案件探しはエンジニアファクトリー

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まとめ
Salesforce資格は、未経験からでも挑戦でき、キャリアアップや高年収を目指す強力な武器になります。「どの資格をなぜ取得するのか」を自身のキャリアを逆算する形で考えてみてください。
正しい学習法とステップを踏めば、着実にスキルを身につけることが可能です。ぜひ、自身のキャリアを広げるためにも、Salesforce資格の取得を目指してみてください。