業務委託でPM案件を受けるメリット・デメリット|よくあるトラブルと解決方法も解説

業務委託でPM案件を受けるメリット・デメリット|よくあるトラブルと解決方法も解説

フリーランスとしてPM(プロジェクトマネージャー)の仕事を受ける場合、企業に所属する訳ではないため働き方やメリットなどが異なります。

今回は業務委託でPM案件を受けるメリット・デメリットや、トラブルの回避方法などを詳しく紹介します。

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この記事の目次
  1. 業務委託のPM(プロジェクトマネージャー)とは?
  2. PM(プロジェクトマネージャー)の役割
  3. 業務委託でPM案件を引き受けるメリット
  4. 業務委託でPM案件を引き受けるデメリット
  5. 業務委託のPMになるために必要なスキルセット
  6. 業務委託のPMに必要な資格や認定
  7. PMの業務委託で案件を獲得するためのポイント
  8. PMの業務委託でよくある課題とその対策
  9. PMの業務委託案件をお探しならエンジニアファクトリー
  10. まとめ

業務委託のPM(プロジェクトマネージャー)とは?

業務委託のPMは、企業のプロジェクトを実行するために外部契約をしたPMを指します。PMというと特定の企業に所属する人材を想像するかもしれませんが、実は業務委託で外部の人間がプロジェクトマネージャーとして就任するケースも多くあります。

業務委託の契約では、プロジェクトごとに契約を結ぶため、プロジェクトの開始から終了までの間に限定されることが一般的です。


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「論点」を生むために、言いにくいことも言う。大企業の上流工程で活躍するPM/PMOに話を聞いてみた。

PM(プロジェクトマネージャー)の役割

PMの仕事は、契約形態に関わらずプロジェクトが滞りなく完了するために業務を行います。具体的な業務には、プロジェクトの目的設定スケジュール管理・予算管理・開発メンバーなどのリソース配分・品質管理などが含まれます。

プロジェクトには多くのメンバーやステークホルダーが関わるため、リーダーシップを発揮してチームを牽引するスキルが重要です。

業務委託でPM案件を引き受けるメリット

業務委託でPM案件を引き受けるメリットとして代表的なものは、次の2点です。

  • 柔軟な働き方
  • 多様な経験

柔軟な働き方

業務委託のPMは、働く時間や場所を柔軟に選ぶことができます。契約時に稼働日数や時間を決めてから働くため、自分で仕事を調整しやすいです。自分のライフスタイルに合った案件に参画すれば、比較的ストレスなく仕事ができるでしょう。

ただし、案件によっては常駐やクライアント先への出社が求められるため、契約前に労働環境などはしっかりチェックした方が良いでしょう。また、いくら労働時間が契約で決められていても、案件が多忙な時期は時間外労働が発生する可能性があります。

PMはプロジェクトを取りまとめる役割ですので、このようなイレギュラーな事態では残業することもあるということは、頭に入れておきましょう。

多様な経験

業務委託でPMとして働くとさまざまな業界・プロジェクトに携わることができるため、社員として働くより多様な経験を積むことができます。

業界によって求められるスキルや知識も多少異なるため、幅広いスキルセットを広げることができます。「いろいろな業界の仕事を経験したい」「業界知識を幅広く学びたい」という方には非常におすすめの働き方です。

高収入の可能性

スキルが高い人や、特定の業界に詳しい人は市場価値も高くなりますので、高収入を得られる可能性が高いです。経験豊富なPMの場合は、正社員よりも業務委託の方が高収入を得られる可能性があります。

すでにPMの経験が豊富な人は、スキルの棚卸しをして自分の市場価値を振り返ってみましょう。

また、業界や企業の規模によって、報酬も多少異なります。案件の報酬額は、募集時に確認することができます。そのため、スキル感と報酬面に納得いく案件を選び、応募してみましょう。

業務委託でPM案件を引き受けるデメリット

業務委託ということは、案件ベースで活動するため収入面などでいくつかデメリットがあります。

  • 収入の不安定性
  • 福利厚生の欠如
  • 自己管理の必要性

収入の不安定性

業務委託のPMは、プロジェクトの有無に収入が左右されるため、収入が不安定になる可能性があります。正社員であればプロジェクトに参画していない期間も給料が支払われますが、業務委託ではプロジェクトに参画していない間は所得がなくなってしまいます。

大規模なプロジェクトでは年単位でプロジェクトが進行しますが、短期間のプロジェクトに参加する場合は、すぐ次の案件を探さなくてはなりません。

経済的なリスクを減らすためにも、エージェントなどを活用して定期的に案件を紹介してもらう仕組みを作っておくと収入も安定するでしょう。

福利厚生の欠如

フリーランスで働くと、福利厚生は受けられない点もデメリットになるでしょう。健康保険や年金などの福利厚生が自己負担になることが多いため、老後の蓄えを自分で貯めたり、追加で年金に加入する人も多いです。

さらに、会社員の時は年に1回の健康診断を受けていた人も多いと思いますが、フリーランスではそのような制度がありません。フリーランスの場合は、実費で健康診断を受ける必要があるため、自主的に健康管理を行わなければ病気に気が付かない可能性もあります。

自己管理の必要性

フリーランスとして働く場合は、自己管理能力が求められます。スケジュール管理・財務管理などを自分で行う必要があります。社会人であれば、自分で確定申告をする人も少ないかもしれませんが、フリーランスは毎年確定申告を行うことも忘れてはいけません。

さらに、仕事を獲得し続けるためにマーケティングや人脈を構築する必要があるため、本来の業務以外でも自己管理スキルが求められます。

業務委託のPMになるために必要なスキルセット

業務委託のPMになるために必要なスキルセットについて解説します。

  • 計画立案能力
  • リーダーシップ
  • コミュニケーション能力
  • リスク管理問題解決能力
  • 営業力テクニカルスキル
  • 計画立案能力

PMはプロジェクトの全体を把握しつつ、細かな作業工程を立てる必要があります。特定の機能を完成させるためには、どの作業が必要なのかを洗い出してスケジュールを立てましょう。また、メンバーにどの作業を依頼するかも検討する必要があります。

このように大きな目標を達成するために、作業を小さな工程に分けて計画する能力が求められます。

リーダーシップ

PMはチームを率いてプロジェクトを推進する立場にあるため、リーダーシップが求められます。PMはメンバーに動機づけを行い、励ましながら目標を達成する必要があります。

また、職場でメンバーの進捗を確認しあい、困っている人がいれば助け合えるような雰囲気作りも非常に重要です。

また、進捗が遅れそうなときや問題が発生したとき、メンバーがやめてしまったときなどはメンバーの士気が落ちてしまうこともあります。このような場合は、当初の目的をチーム内で再認識し、再度メンバーのやる気を引き上げる努力も必要です。

コミュニケーション能力

チームを率いる立場のPMはリーダーシップと同様に、コミュニケーション能力も必要不可欠です。PMはメンバーと密にコミュニケーションをとり、リスクに繋がりそうなことも相談しやすい環境を作っておくことが重要です。

また、PMはクライアントやベンダーなど、開発要員以外の人とも会話する機会が多いです。このような場合は、今後の進捗やリスク要因を事前に共有するなど、プロジェクトの予測をたてて伝わりやすい情報を伝える必要があります。

リスク管理

PMはプロジェクトのリスクについても配慮しなくてはなりません。プロジェクトにおけるリスクには人員不足・タスクの洗い出し漏れ・障害管理・技術的制限などがあげられます。

プロジェクトの開始前〜終了まで、さまざまな潜在リスクを検討し、リスクマネジメントする力が必要です。

また、問題が発生してしまった場合、その影響範囲を狭めるための施策を打つことも重要です。このようなスキルはすぐ身につくものではありませんので、PMとしてプロジェクトをいくつか経験することが重要です。

問題解決能力

プロジェクトでは途中でさまざまな問題が発生しますが、PMはそれらの問題に対して迅速に処理する能力が求められます。

たとえば、ウォーターフォールのプロジェクトで、本来前の工程で発見されるべき技術的な問題があとの工程で見つかった場合です。上記の場合は、テストケースの見直しや原因の特定を行わなくてはなりません。最悪の場合、手戻りが発生する可能性がありますので、PMは各所との調整や詳細を確認しなくてはなりません。

上記のような場合、「どうしよう」と慌てるのではなく、柔軟な思考と冷静な判断力で最も良い対応策を考える能力が求められます。

営業力

フリーランスとして働く場合は、営業力も重要になります。業務委託で働くPMは、プロジェクト単位で企業と契約を結ぶため、プロジェクトが終了したら次の仕事を探さなくてはなりません。人脈を活用する、またはネット上の案件に応募して、プロジェクトに参画していない期間を短くする必要があります。

また、新規のクライアントを開拓することも重要ですが、リピートでお得意様の企業を増やすことも大切です。

一度参画したプロジェクトでの評判がよければ、同じ企業の別のプロジェクトで声をかけられる可能性もあります。また、知り合いを紹介してもらえる可能性もありますので、一緒に仕事した人との縁は大切にしましょう。

テクニカルスキル

PMが実際に開発業務を行うことはあまりありませんが、基本的なテクニカルスキルは求められます。たとえば、導入するシステムについてPMに技術的な知識がなければ、作業の計画を立てることも難しいです。

また、クライアントからの質疑応答に答えたり、リスク管理を行う場合にも技術的なスキルは必要です。開発中に問題が発生した場合、実際にコードを修正することはありません。しかし、原因となる箇所を検討し、開発チームに指示を出すような業務は発生する可能性があります。

「PMだから技術的な知識はなくても大丈夫」とは思わず、システムに必要な基礎知識はしっかりと押さえましょう。

業務委託のPMに必要な資格や認定

PMになるために、特別な資格は必要ありません。無資格でもPMになることは可能ですが、資格を取得すると信頼性が高まるため、ぜひ資格取得を目指してみましょう。

PMの資格で有名なものはPMPやPRINCE2などがあります。プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PRINCE2は、英国政府が制定したプロジェクトマネジメントの手法ですが、そのメソッドに関する知識が問われる資格試験が用意されています。

どちらの資格試験も、日本語版での試験が実施されていますので興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

PMの業務委託で案件を獲得するためのポイント

フリーランスのPMが案件を獲得するためのポイントは以下の通りです。

  • プロフェッショナルなポートフォリオの作成
  • 効果的な自己PR
  • フリーランス向けエージェントの活用

プロフェッショナルなポートフォリオの作成

フリーランスのPMが案件を獲得するためには、プロフェッショナルなスキルをアピールできる、ポートフォリオを作成すると良いでしょう。

ポートフォリオを作成すると、その人が過去にどのようなプロジェクトに参画したのかがわかりにくいためです。

また、案件に応募するとポートフォリオの提示を求められることもよくあります。過去のプロジェクトや、成功事例を簡潔にまとめたポートフォリオを作成しましょう。それぞれのプロジェクトの中には、プロジェクトの規模や担当した工程・役割などを詳しく記載することで、スキルをアピールできます。

効果的な自己PR

次に効果的な自己PRを作成しましょう。オンラインプロフィールや自己紹介文を充実させることで、自分のスキルなどを明確に伝えることができます。一度自己PRを作成すれば、他の自己紹介の場でも活用できますので、ぜひ作成してみましょう。

また、ネット上で人脈を広げることもおすすめです。たとえば、LinkedInなどのプロフェッショナルなネットワーキングを活用すると、人脈も構築しやすいでしょう。このSNSは基本的に本名で登録し、仕事上の人脈を広げるのに特化したサービスです。

LinkedInのなかで採用活動している企業もありますので、このようなサービス経由で応募をしてみると、一般公開されていない求人に応募できるかもしれません。

フリーランス向けエージェントの活用

フリーランス向けエージェントを活用するのもおすすめです。業務委託でPMをしていると、日々の業務が忙しく、営業活動に力を入れられないことも多々あるでしょう。

フリーランス向けのエージェントを活用すれば、営業のプロが案件を紹介してくれます。事前に希望する働き方や報酬などを伝えればエージェントが案件を探してくれるため、コア業務に集中することができます。

クライアントニーズの理解

PMは、クライアントのニーズを理解することも重要です。システムに関する質問や、コスト面での懸念点など、クライアントの疑問や不安にしっかり回答できれば信頼を得ることができます。

開発の途中で問題が発生した場合も、その原因をしっかり説明して解決策を提案できれば、クライアントは安心してプロジェクトを見守ることができます。

上記のように、プロジェクトが始まる前から終了まで密にクライアントとコミュニケーションをとり、ゴールの方向性や不安を解消することが重要です。このようなことができれば、顧客の満足度を上げることもできるでしょう。

PMの業務委託でよくある課題とその対策

PMの業務委託ではいくつかよくある課題があります。具体的な課題と、対策についてみてみましょう。

  • スケジュールの遅延
  • コストオーバーラン
  • リソース不足
  • クライアントの期待管理

スケジュールの遅延

PMとしてプロジェクトを進行していくなかで、1番起こりうる課題はスケジュールの遅延です。プロジェクトを進行していると、当初の予定通りに進まないことが多々あります。しかし、スケジュール遅延はクライアントの満足度を低下させる要因となるため、極力避けなくてはなりません。

スケジュールの遅延を防ぐためには、プロジェクトの計画時に綿密な計画を立てたり、プロジェクト進行中にも定期的な進捗確認を行います。

また、潜在的なリスクを事前に発見するのも重要です。リスクが発生しそうな問題を事前に把握し、実現してしまった場合の対応策も事前に考えておく必要があります。

コストオーバーラン

PMが次に気をつけなくてはならないのは予算です。PMは、クライアントの当初の予算から要件定義や計画を立てます。しかし、リソース不足などによって人員追加などを行うと、当初のプロジェクトの予算よりコストが余計にかかってしまうことがあります。

コストが大幅に超過してしまうと、クライアントとの契約条件に影響を及ぼしますし、自分の利益にも影響します。コストオーバーランを防ぐためにはプロジェクト開始時に、予算についても詳細に計画を立てることが重要です。

また、プロジェクトの途中でも定期的に支出を追跡し、予算との乖離がないか確認をしましょう。もし、予想以上に支出が増えた場合は、コストを削減するなどの対策をとります。

リソース不足

リソース不足もPMの業務委託でよくある課題の1つです。人員の作業可能時間に対して作業量が多くなってしまうと、リソース不足となりプロジェクトの進行が遅れます。特に、専門性が必要な開発では作業できる人材も限られるため、そのような工程でリソースが不足するとプロジェクトが遅れやすいといえるでしょう。

そのため、プロジェクトのリソースが不足しないように、まず人的リソースを細かく計画することが重要です。しかし、万が一リソースが不足することが判明した場合は、外部のエンジニアなどを追加し人員を補完します。

クライアントの期待管理

クライアントが期待する成果物と、こちらが想定していた成果物のレベルが一致しないとトラブルに発展しかねません。

このような事態を回避するためにはプロジェクトが始まる前に、成果物の機能やサポート範囲を明確にしなくてはなりません。また、プロジェクトが始まってからも定期的に進捗報告を行い、コミュニケーションを密に保つ必要があります。

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まとめ

今回は、業務委託でPM案件を受けるメリットとデメリットについてまとめました。PM案件を業務委託で受ける場合、自由な働き方や高収入を目指せるのがメリットではあるものの、自己管理が必要な点などがデメリットとしてあげられます。

上記を踏まえて、フリーランスとしての独立を目指す場合、エージェントなどを活用すると安定した収入を目指すことが可能でしょう。

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