AI資格おすすめ比較!G検定・E資格・生成AIまでキャリアに効く選び方と活かし方

AI資格おすすめ比較!G検定・E資格・生成AIまでキャリアに効く選び方と活かし方

単価アップや新しい案件への参入を考え、AI資格を検討するフリーランスのSEや副業エンジニアもいるでしょう。一方で、多くのAI資格の中から、「どの資格を選べば良いかわからない」などの悩みを抱えている方もいます。

本記事では、G検定やE資格、ほかの生成AI関連の最新資格まで詳しく解説します。各資格の特徴や難易度、メリットにも触れ、キャリアに合った資格選びと実務活用法について説明するので、AI資格を検討されている方は最後までご覧ください。

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AI資格とは?|種類・国家資格との違い・今注目される背景

AI資格は、人工知能(AI)に関する知識やスキルを客観的に証明するためのものです。本項では、AI資格の種類や国家資格との位置づけについて解説します。また、AI資格が注目されている背景についても詳しく見ていきましょう。

AI資格の種類一覧|国家資格・民間資格・海外資格まで比較

AI資格には、目的や対象に応じて以下のような種類が存在します。

資格の種類概要代表例
国家資格AI分野に特化した資格はない基礎知識が問われる資格はあるITパスポート試験基本情報技術者試験
民間資格国内の代表的なAI資格G検定E資格Python3エンジニア認定データ分析試験統計検定
海外資格Google、AWS、Microsoftといった大手ITベンダーが提供Google Cloud Certified Generative AI LeaderAWS Certified Machine Learning – SpecialtyMicrosoft Certified: Azure AI Fundamentals

資格のなかでも、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するG検定とE資格がおすすめです。G検定はAIの基礎知識と事業活用能力を問うジェネラリスト向け、E資格はAIを実装するエンジニア向けの資格です。

AI資格が今注目される理由|需要・AI人材不足・案件単価アップの背景

AI資格が注目を集めている背景には、「AI人材の深刻な不足」と「案件単価の上昇」という2つの大きな要因があります。

総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、日本国内のAIシステム市場も同様に、2028年には2兆円を超える規模に達すると見られています。一方で、市場の急拡大に対して、AIを使いこなせる専門人材の供給が全く追いついていないのが現状です。経済産業省の調査では、2030年には約12.4万人のAI人材が不足すると予測されています。

市場の拡大によりAIエンジニア向けの副業案件は増加傾向にある一方で、人材が不足しているため案件単価も上昇しています。時給4,000円から6,000円といった高単価の案件も珍しくありません。AI資格を取得すれば、高需要・高単価の市場へ参入し、収入アップやキャリアの飛躍を実現する可能性が広がるのです。

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主要AI資格の特徴と違いを比較|G検定・E資格・生成AI資格など

数あるAI資格の中から、知名度と人気が高い「G検定」「E資格」、注目度が急上昇している「生成AI関連資格」や「海外で評価されるAI資格」について、特徴や試験内容、対象者、難易度の違いを比較・解説します。

G検定とは?

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するG検定(ジェネラリスト検定)は、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを問う資格試験です。AIを開発するエンジニアだけでなく、AIをビジネスに応用する企画職や営業職など、幅広い職種の人材(ジェネラリスト)を対象としています。

項目項目
主催団体一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
試験内容人工知能の歴史や技術動向、ディープラーニングの概要と手法、法律・倫理などビジネス活用に関する知識
受験対象AIを活用するすべての人材(企画職、営業職、マネージャー、エンジニアなど)
難易度比較的易しい
学習コスト
試験形式オンライン受験(120分、多肢選択式 約200問)

短期間かつ低コストでAIの基礎リテラシーを客観的に示せるため、コストパフォーマンスが高く、AI分野への入門として最適な資格と言えるでしょう。

E資格とは?

E資格(エンジニア資格)は、G検定と同じくJDLAが主催する、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を認定するエンジニア向けの専門資格です。G検定がAIの「活用リテラシー」を問うのに対し、E資格は「実装スキル」を証明する点が明確な違いです。

項目内容
主催団体一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
試験内容応用数学(線形代数、確率・統計)、機械学習、深層学習の理論と実装(CNN、RNN等)、開発・運用環境
受験対象ディープラーニングを実装するAIエンジニア、プログラマー
難易度高い
学習コスト
試験形式会場でのCBT形式(120分、多肢選択式 約100問)

受験資格として、JDLA認定プログラムを修了している必要があります。学習コストと時間はかかりますが、AIエンジニアとして自身の技術力を証明する最高峰の資格と言えます。

生成AI関連資格とは?

生成AI関連資格は、ChatGPTに代表される文章や画像を自動生成する「生成AI」に関する知識や活用スキルを証明するための資格です。代表的な資格に、生成AI活用普及協会(GUGA)の「生成AIパスポート」などがあります。

項目内容
資格例生成AIパスポートなど
試験内容生成AIの基礎知識、歴史、主要モデルの概要、活用スキル、プロンプト、倫理・法的リスクなど
受験対象生成AIのビジネス活用を目指すすべての人
難易度比較的易しい
学習コスト低〜中
特徴最新のトレンド技術の知識を証明でき、キャリアの差別化につながる

生成AIを安全かつ効果的に業務へ導入・活用できる能力を示す指標となる資格です。AI業界の情報をキャッチアップできているとみなされ、企業のDX推進や新規事業開発といった案件で、自身の価値を効果的に示せるでしょう。

海外で評価されるAI資格

グローバルな案件や外資系企業への参画を目指すなら、AWS、Microsoft、Googleといった主要クラウドベンダーが提供するAI関連の認定資格がおすすめです。

項目内容
資格例・AWS Certified Machine Learning – Specialty
・Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate
・Google Cloud Professional Machine Learning Engineer
試験内容各クラウドプラットフォーム上でのAI・機械学習サービスの設計、開発、デプロイ、運用に関する実践的スキル
受験対象各クラウド環境でAIソリューションを開発・運用するエンジニア
難易度高い〜非常に高い
学習コスト中〜高
特徴実践的なクラウドAI開発スキルを証明でき、グローバルに通用する

これらの資格と実務経験を組み合わせれば、自身の市場価値を国際的なレベルにまで高められるでしょう。

キャリア別おすすめAI資格|エンジニア・データ分析・営業向けで違う選び方

AI資格の取得を考える上で重要なのは、現在の職種と将来のキャリアプランに合った資格の選択です。本項では、キャリアパスごとに最適なAI資格は何か、なぜその資格が推奨されるのかを具体的に解説します。

システムエンジニア・Webエンジニア向けのAI資格

システムエンジニア(SE)やWebエンジニアが、AI領域への進出や案件単価の向上を目指すなら、E資格の取得をおすすめします。既にプログラミングの素養があるため、AIの実装スキルを身につければ、既存のシステムにAIを組み込む付加価値の高い業務へシフトできるからです。

Webエンジニアであれば、自社サービスにAIによるレコメンデーション機能を実装したり、画像認識AIを用いた新機能を開発したりする際に、E資格で得た知識が活用できます。単なるWeb開発者から「AIも実装できる開発者」へとステップアップし、市場価値を高められるでしょう。

AWSやAzureといった特定のクラウドプラットフォーム上での開発案件を狙うのであれば、ベンダー資格の取得もおすすめです。「〇〇クラウド上でのAI開発なら任せられる」という専門性を示せるため、案件獲得に直結するでしょう。

データ分析・データサイエンス経験者向けのAI資格

データ分析やデータサイエンス経験者には、E資格・統計検定・Python3エンジニア認定データ分析試験などの専門的な資格の取得がおすすめです。データサイエンティストにとって統計学とプログラムで実装する能力は不可欠だからです。

統計検定の準1級や1級を取得すれば、数理統計学の知識を証明でき、分析モデルの理論的な裏付けを固める能力を示せます。なぜその分析結果になるのかを論理的に説明する上で重要な能力です。

また、Python3エンジニア認定データ分析試験は、データ分析で用いるPandasやNumPyといったライブラリの操作スキルを証明するもので、実務能力の高さをアピールできます。

これらの知識を土台としてE資格に挑戦すれば、需要の高いAI開発プロジェクトの中核を担う人材として、キャリアアップと大幅な収入増を実現できるでしょう。

営業・コンサル・PM向けのAIリテラシー系資格

営業職やコンサルタント、プロジェクトマネージャー(PM)といった方には、AIの可能性と応用方法を理解するG検定や生成AIパスポートが最適です。ビジネス職のミッションは、AIを使った課題の解決方法を提案したり、AI開発プロジェクトの目的を明確にして円滑に進行管理したりする点にあるからです。

AIで「何ができて、何ができないのか」、どのようなリスクがあるのかといった、AIに関する基本的なリテラシーが求められます。G検定を取得すれば、AI技術の全体像やディープラーニングの活用事例、法律・倫理に関する知識を体系的に身につけられます。エンジニアやクライアントとのコミュニケーションを円滑に進められるでしょう。

また、生成AIパスポートを取得すれば、時流に合った提案が可能となり、他社の担当者との差別化につながります。

AI資格取得のメリット|案件受注・年収アップ・実務での活用例

AI資格の取得は、知識が身につくだけではありません。フリーランスや副業エンジニアのキャリアにおいて、案件獲得や年収アップなど、多くのメリットをもたらします。本項では、資格取得がどのようにメリットをもたらすのか、具体的な事例を交えながら解説します。

案件獲得や単価交渉時のアピール材料としての効果

フリーランスや副業エンジニアが案件を獲得する際、スキルレベルを客観的に伝える際にAI資格は効果的です。特に初対面のクライアントに対して、過去の実績だけでは伝えきれない専門知識の深さや広さを、資格という形で明確に提示できる点は強みです。

たとえば、Webエンジニアが新たにAI関連の副業案件を探しているとします。履歴書や職務経歴書に「E資格保有」と記載していれば、クライアントは「この人はディープラーニングの実装に関する体系的な知識とスキルを持っている」と一目で判断できるでしょう。また、単価交渉の場面でも「E資格の技術力でそのソリューションを具体的に実装まで担当できます」といった提案ができれば、より高い単価での契約も十分に可能です。

このように資格は、自信を持って自身の価値を主張するための強力な根拠となります。

社内異動やキャリアチェンジ時の活用法

現在の職場でのキャリアチェンジや、より良い条件を求めての転職活動においても、AI資格は有効です。 多くの企業がDXを推進する中で、AIスキルを持つ人材を社内外から求めています。ただし、適性を持つ人を判断するのは容易ではありません。

たとえば社内の新規AIプロジェクトのメンバー公募があった際に、G検定やE資格を取得していたとします。AIに対する高い意欲と基礎知識・スキルを客観的に示せるため、選考において有利に働くでしょう。

転職市場においてもその価値は同様です。現職が非IT職であっても、G検定を取得し、スクールでPythonを学んだうえで転職活動に臨めば、「異分野から本気でAIエンジニアを目指している」というメッセージを採用担当者に伝えられます。

資格は、これまでの経歴だけでは見えないポテンシャルを示し、希望するキャリアパスへの扉を開く鍵となり得るのです。

AI資格を活かせる業務領域

AI資格を取得すれば、活躍できる業務領域は格段に広がり、専門的で付加価値の高いプロジェクトに参画するチャンスが生まれます。

たとえば、自然言語処理(NLP)の分野では、文章の自動要約ツールや、顧客の問い合わせに自動で応答するAIチャットボットの開発案件などが考えられます。E資格で学んだリカレントニューラルネットワーク(RNN)やTransformerといったモデルの知識は、こうしたプロジェクトで活用可能です。

画像認識の分野では、工場の製造ラインにおける製品の異常検知システムや、医療画像の解析を補助するAIシステムの開発などが案件例です。E資格で学ぶ畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の知識が活用できます。

このように、AI資格は専門性を活かして仕事を作り出していく「攻め」のエンジニアへと変貌させる力を持っています。

AI資格の選び方と学習方法|独学か講座受講か、学習時間の目安も紹介

AI資格取得を決意した次に考えるべきは、「どのように学ぶか」という学習方法の選択です。学習方法は大きく分けて「独学」と「講座受講」の2つがあります。本項では、各学習スタイルの特徴と、どのような資格がそれに適しているのか、そして費用や学習時間といったコストパフォーマンスについて解説します。

独学で挑戦できるAI資格

G検定や生成AIパスポート、Python3エンジニア認定データ分析試験は、独学でも十分に合格を目指せる資格です。公式テキストや市販の参考書、問題集が非常に充実しており、個人のペースで学習を進めるための環境が整っています。

G検定であれば、「白本」と呼ばれる公式テキストと、「黒本」と呼ばれる問題集の2冊で学習するのが王道の独学スタイルです。30時間から50時間程度の学習で合格レベルに到達できると言われています。Python3エンジニア認定データ分析試験も、公式の教科書が明確に指定されているため独学でも迷うことがありません。

独学の最大のメリットは、講座受講に比べて費用を圧倒的に抑えられる点です。学習のモチベーション維持や、疑問点を質問できる相手がいないというデメリットもあるため、明確な目標設定と計画的なスケジュール管理が不可欠です。

講座受講が必須または有利なAI資格

AI資格の中には、E資格のように講座の受講が受験の必須条件となっているものがあります。また、AWS・Azureといった高度なベンダー資格のように、講座の受講が合格への実質的な近道となるものがあります。

E資格は、日本ディープラーニング協会が認定した専門講座(JDLA認定プログラム)を修了しなければ、受験資格自体が得られません。ディープラーニングの実装という高度な技術を、体系的かつ正確に理解してもらうための仕組みであり、独学という選択肢は存在しないのです。

また、海外ベンダーの資格は、特定の実務環境におけるサービスの活用能力を問うため、独学だけでは全体像や実践的な使い方を掴みにくい場合があります。公式のトレーニング講座などを活用して、合格の可能性を高めましょう。

費用はかかるものの、実務経験の少ない分野に挑戦する際には欠かせない投資です。

学習時間・費用・合格率から見るコスパ比較

AI資格を選ぶ際には、学習時間や費用、合格率を総合的に評価し、「費用対効果(コストパフォーマンス)」を冷静に見極めましょう。

資格名学習時間費用合格率費用対効果(コスパ)
G検定30~50時間約70%◎基礎知識を低コストで証明
E資格200時間以上約70%○長期的な高リターン
生成AIパスポート10~20時間約80%◎時間対効果が抜群
海外ベンダー資格100時間以上中~高非公開が多い△専門分野で高い効果

AI資格別|おすすめの対象者まとめ

それぞれのAI資格には、得られる知識の深さや学習コストが異なります。以下に、目的や立場に応じた「おすすめの人」を整理しました。

■ G検定

AIの基礎知識を短時間・低コストで身につけたい方におすすめ

  • AIの基礎を短時間かつ低コストで証明したいビジネス職の方
  • AI分野の全体像をまず掴みたい初学者のエンジニア

■ E資格

本格的にAIを実装・応用したいエンジニア向け

  • 専門性を高めたいAIエンジニア志望者
  • キャリアアップ・高単価案件の獲得を狙う中級~上級エンジニア

■ 生成AIパスポート

忙しくても生成AIの基礎を押さえたい方に最適

  • 多忙な中でも最新技術のトレンドをキャッチアップしたい方
  • 短時間・低コストで生成AIの知識を証明したい方

■ 海外ベンダー資格(AWS/Azure/GCP)

クラウド×AIの専門領域で信頼を得たい方におすすめ

  • 特定のクラウドプラットフォーム(AWS・Azureなど)での専門性を示したい方
  • 技術スタックを活かしてクラウドAI案件を受注したい方

AI資格取得後に狙える案件例|フリーランス・副業向けの仕事カテゴリ一覧

フリーランスや副業エンジニアがAI資格を取得すれば、新たな市場に参入する機会が手に入ります。本項では、資格取得後にターゲットとなる案件のカテゴリを3つに分け、仕事内容や求められるスキル、報酬の目安について解説します。

AIチャットボット開発・自然言語処理案件

AI資格取得後に狙える代表的な案件のひとつが、「AIチャットボット開発」をはじめとする自然言語処理(NLP)関連のプロジェクトです。多くの企業が人手不足の解消や顧客満足度の向上のために、AIチャットボットを導入しており市場の需要は高まっています。

案件例としては以下のとおりです。

  • ECサイトにおける24時間365日対応のカスタマーサポートボットの構築
  • 社内規定に関する問い合わせに自動応答するヘルプデスクボットの開発

案件を遂行するには、入力されたテキストの意図を正確に理解する技術(自然言語理解)や、適切な回答を生成する技術(自然言語生成)に関する知識が不可欠です。E資格の学習範囲は、高度なチャットボットを開発するうえで役立ちます。

報酬の相場は、エンジニアのスキルレベルや案件の規模にもよりますが、月額60万円から90万円程度が期待できる魅力的な分野です。

画像認識・ディープラーニング関連案件

ディープラーニングの専門知識を活かせる分野に、「画像認識」技術を用いたプロジェクトが挙げられます。以下のような社会的に重要かつ技術的な要求レベルが高い領域で活用が進んでいます。

  • 製造業における品質管理の自動化
  • 医療分野での診断支援
  • スマートシティにおける監視システム

フリーランスや副業で狙える案件例は以下のとおりです。

  • 工場の生産ラインを流れる製品の微細な傷や汚れを自動で検出する外観検査システムの開発
  • 店舗のカメラ映像から顧客の年齢層や性別を推定し、マーケティングに活用するシステムの構築

専門性が高く、参入障壁も高いため、その分、報酬も高額になる傾向があります。経験豊富なエンジニアであれば月額80万円から120万円、あるいはそれ以上の高単価を狙うことも十分に可能です。

データ分析・AI導入支援プロジェクト

AI資格を活かすなら、単なる開発だけでなく「データ活用による課題解決」や「AI導入支援」といったビジネス寄りのプロジェクトも有力な選択肢です。

多くの企業は、「AIを活用したいが、どこから手をつければいいかわからない」という段階にあります。そこで求められるのが、ビジネスと技術の両方の視点を持ち、現場に合った導入設計や活用法を提案できる人材です。G検定などで得た知識が、こうした場面で大いに活きてきます。

【具体的な案件例】

データ分析業務の一例
小売業の購買履歴データを分析し、顧客をセグメント化。セグメントごとに効果的な販促キャンペーンを提案し、LTV(顧客生涯価値)の向上を目指す。

AI導入コンサルティングの一例
 クライアントの業務課題をヒアリングし、適切なAIツールを選定。G検定の知識を活かして、導入フェーズや運用体制の設計を支援する。

必要なスキルセット

このようなプロジェクトでは、Pythonによるデータ処理能力や統計の基礎知識に加えて、

  • クライアントの課題を引き出すヒアリング力
  • 専門的な内容を平易に説明するコミュニケーション力

も重要視されます。単に「AIを知っている」ではなく、「ビジネスの中で使える知識」を持つことが価値になります。

AI資格取得後の次のステップ|実務経験・ポートフォリオ・追加学習の重要性

AI資格の取得は、キャリアにおける重要なマイルストーンですが、決してゴールではありません。AIエンジニアとしての本当のキャリアは資格取得後に始まります。本項では、資格取得という成功体験を、次の具体的なアクションにつなげるためのステップを解説します。

ポートフォリオ作成と案件応募時の注意点

AI資格を取得したら、学習した知識を具体的な「作品」として形にするポートフォリオを作成しましょう。資格が「知識レベル」を証明するものであるならば、ポートフォリオは「実践的な能力」を証明するものです。

たとえば、E資格を取得したならば、「手書き数字を認識するWebアプリケーション」や「撮影した身の回りの物を判定する画像分類器」などを実際に開発し、公開します。「どのような社会的・技術的課題を、どのように工夫して解決したのか」というストーリーも記述すれば、問題解決能力や探求心を示す証拠になります。

案件に応募する際には、ポートフォリオを提示し、「この作品で使った〇〇の技術は、貴社の△△という課題解決に応用できます」と、相手のメリットに結びつけてアピールすると、採用につながる可能性が上がります。

実務経験を積むための方法

ポートフォリオが準備できたら、次は実績を積み上げましょう。多くの高単価なAI案件では応募条件として「実務経験〇年以上」が掲げられているため、「仕事としてAI開発に携わった」という経験が不可欠です。

まずは経験を積むことを最優先に考え、小さな案件からでも積極的に挑戦していく姿勢が重要です。具体的には、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトの活用をおすすめします。比較的難易度が低く、未経験者でも参入しやすいタスクが多数募集されているからです。

報酬は低いかもしれませんが、「クライアントから依頼を受け、成果物を納品し、報酬を得た」という経験が重要です。小さな成功体験を積み重ねて職務経歴書に書ける実績を増やして、将来的な大規模で高単価なプロジェクトへの参画を目指しましょう。

さらなるスキルアップに役立つ追加資格・学習コンテンツ

AIの世界は技術の進化が速いため、資格取得に満足せず、知識をアップデートし続ける姿勢が大切です。G検定やE資格でAIの知識を固めた後は、キャリアプランに合わせて専門性を深掘りしたり、関連領域のスキルを掛け合わせたりしましょう。

たとえば、AI開発の主戦場であるクラウドへの対応力を示すために、主要なクラウドベンダー資格の取得は有効な戦略です。より精度の高いモデルを構築するために「統計検定」の上位級に挑戦して統計学の知識を深めるのも良いでしょう。大規模なデータを扱うための基盤技術を学ぶために「データベーススペシャリスト試験」を目指すのもおすすめです。

資格取得をスタートラインとし、継続的な学習を通じてスキルを掛け合わせ続ければ、誰にも代替されないAI人材として高く評価されるでしょう。

AI資格に関するよくある質問

AI資格への関心が高まるにつれて、多くの方がさまざまな疑問を抱くでしょう。ここでは、AI資格に関するよくある質問について、分かりやすく回答します。

AI資格で国家資格はありますか?

結論として、「AI」という名称が直接的に付与された国家資格は存在しません。AI技術の進化が速く、領域も多岐にわたるため、国が統一的な基準を設けて資格を定義・運用することが困難であるからだと考えられます。

関連資格として情報処理推進機構(IPA)の試験はあるものの、AIの専門性を証明するには不十分です。AIスキルを客観的に証明するのであれば、業界で広く認知されている民間資格が事実上の標準となっています。

G検定とITパスポートはどちらが難しいですか?

知識の専門性の深さから、G検定の方がITパスポートよりも難易度は高いと考えられます。ITパスポートが、ITを利用するすべての人を対象にITの基礎知識を「広く浅く」問う国家資格であるのに対し、G検定はAIという特定の分野を狭く深く掘り下げる資格です。

合格率だけを見るとG検定の方が高く見えますが、これは受験者層がAIに強い関心を持つ学習意欲の高い層に絞られているためでしょう。IT初学者の入門にはITパスポート、ITの基礎知識がありAI分野へ進みたい方にはG検定がおすすめです。

G検定の勉強時間はどのくらい必要ですか?

合格に必要な学習時間は、個人のITや数学に関する前提知識によって異なるものの、一般的には30時間から50時間程度が目安とされています。AI分野の完全な初学者であれば、専門用語や概念の理解に時間を要するため、50時間以上を見積もっておくとよいでしょう。

学習する際は、テキストを読むだけでなく、問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる時間も必要です。1日1〜2時間の学習を1ヶ月ほど継続するスケジュールを確保し、計画的な取り組みが合格への鍵となります。

AI資格を取った後、実際にどんな案件に参画できますか。

取得した資格の種類によって、ターゲットとなる案件は異なります。G検定や生成AIパスポートのようなビジネス活用系の資格であれば、次のような案件が中心となるでしょう。

  • 最適なAIツールの導入を支援するコンサルティング案件
  • 市場データを分析して事業戦略のレポートを作成する課題解決型プロジェクト

一方で、実装能力を証明するE資格を取得すれば、高度なプログラミングスキルが求められる専門的な開発案件が狙えます。

AI資格取得に独学は可能ですか?

E資格のように講座受講が必須な一部の例外を除き、G検定や生成AIパスポート、Python3エンジニア認定データ分析試験など、多くのAI資格は独学での取得が十分に可能です。独学のメリットは、自分のペースで学習を進められ、費用を低く抑えられる点にあります。

ただし、独学は疑問点の解決に時間がかかる場合もあるため、計画的に学習を進める強い自己管理能力が求められます。

フリーランスエンジニアの案件探しはエンジニアファクトリー

AIやデータ分析に関心があるエンジニアの方は、エンジニアファクトリーで案件を見てみましょう。

エンジニアファクトリーでは、初めてAI関連の案件に挑戦したい方や、データ活用に関わる仕事へステップアップしたい方を支援しています。継続率95.6%の伴走型サポートで、スキルや志向を丁寧にヒアリング。最適な案件をご提案します。

年商が最大300万円アップした事例もあり、キャリアの選択肢を広げたい方に好評です。「AIもできるエンジニア」へ進化したいなら、ぜひご相談ください。

まとめ

本記事では、フリーランスや副業で活躍を目指すエンジニアに向けて、AI資格の種類からキャリア別の選び方、具体的な学習方法について解説してきました。また、AI資格取得後のキャリアステップについても説明しています。

AI資格は、スキルを客観的に証明し、高単価な案件獲得やキャリアアップの実現につながります。本記事の内容を参考に、自分に合った資格を取得し、小さな案件から経験を積みましょう。AIという変化の激しい世界で、理想の働き方を手に入れてください。

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