会社紹介
会社紹介
社名:株式会社コア
代表取締役会長:種村 良平
事業内容:社会課題を解決するソーシャル・ソリューションメーカー。
<未来社会ソリューション事業>
環境や生活基盤などの未来における社会課題に対し、自社の特長を活かして高付加価値なソリューションを創出
<産業技術ソリューション事業>
顧客が有する業務課題に対し、IoT(AI)やGNSSなどの特化ICT技術を活かしたソリューションを提供
<顧客業務インテグレーション事業>
顧客業務に対し、業務知識やノウハウを活かしたICTトータルサービスを提供
ICT(情報通信技術)を活用して社会課題の解決を目指すソリューションメーカー、株式会社コア。創業以来、創造力と技術開発力を駆使して情報サービス産業の核として成長し続け、お客様と共に課題解決に取り組んでいます。社会課題の解決に向けて、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を推進する同社は、どんな組織で、どんな人が働いているのでしょうか。
今回は、産技ソリューションカンパニーデバイスソリューション部長の鈴木栄朗(すずき よしあき)さんに同社の事業や社風、採用計画についてお話を伺いました。
・プロフィール
1998年に株式会社コアへ入社。組込み技術を身に着け、2004年から車載Audio開発やIVI開発のPL/PM責務を担ってきた。厳しい品質基準が求められる車載開発において、QMS改善活動にも力を注いできた。2013年に車載スペシャリストとして、プロジェクトを立上げ、顧客からも絶大な信頼を得る。その後も、40名体制のリーダーとしてチームを牽引し、2019年から開発部門長として組織の成長に励んでいる。
高まる不確実性のなか、企業×社会の持続可能性を両立。ICTで実現するSXとは。
ーー御社の事業について教えてください。
鈴木栄朗さん(以下、鈴木):弊社は「 ICTで社会課題を解決し、新たな価値を共創する”ソーシャル・ソリューションメーカー”として、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を実現する」ことを経営方針とした会社です。事業としては、大きく分けて「未来社会ソリューション事業」、「産業技術ソリューション事業」、「顧客業務インテグレーション事業」の3つがあります。
■未来社会ソリューション事業
未来社会ソリューション事業とは、環境や生活基盤が抱える未来の社会課題を解決するために、自社の特長を活かした高付加価値なソリューションを創出するものです。私たちはデジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXではなく、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の実現をすることを目的としています。
この事業では、「公共」、「医療」、「エネルギー」といった分野で、データの利活用や病院のクラウド系電子カルテシステムをもって課題解決に臨んでいます。なかでも「エネルギー」では、「電力」「蓄電池」「セキュリティ」などの知見が不可欠になるため、ソリューションやSXに詳しい方のサポートが欠かせません。当部門では今後、エネルギーマネジメントシステムに注力していく予定です。
■産業技術ソリューション事業
産業技術ソリューション事業とは、お客様が持つさまざまな課題を、IoT(AI)やGNSSなどの特化ICT技術を活かしたソリューションで解決する事業です。この事業では、「IoT(AI)」、「メディア」、「GNSS」、「DXインサイト」の4つが大きな柱となっています。
「IoT(AI)」において、弊社の強みは「におい」です。簡単にいうと、におい(空気質)をセンサーで検知して、設備等の予兆保全を支援するソリューションを提供しています。
また、「メディア」のソリューションとしては、例えばテレビをご覧になっているときにテロップとして文字情報が表示されますよね。あれは弊社の技術を活用したものです。他にデジタルサイネージ、パブリックビューイングなどの大型ビジョン映像表示や、インターネット配信向けなど、様々な分野で映像表現を提供しています。
3つ目には、「GNSS」があります。GNSSは位置情報を可視化するシステムで、日本上空にある「みちびき」という衛星から測位情報を受信しています。手のひらサイズのコンパクトな受信器で、受信したデータを誤差1mm~1cmほどの高精度で提供できます。
最後に、「DXインサイト」です。人手不足や競争力の強化等の課題解決に向けて、デジタル化と自動化という2つの手法で業務プロセスを最適化し、企業のDXをサポートします。
これら2つの事業をグロースエンジンと定義し注力しています。
■顧客業務インテグレーション事業
3つ目は、顧客業務インテグレーション事業です。顧客業務インテグレーションでは、お客様それぞれに対して業務知識やノウハウを活かしたICTトータルサービスを提供する事業を展開しています。
ーー非常に多岐にわたるサービスを展開されていますが、直近の社会課題に御社のソリューションはどのように貢献されているのか、詳しく教えてください。
鈴木:例えば「IoT(AI)」では、環境のにおいの変化を検知して設備の予兆保全を支援するソリューション があり、製造現場、工場等でご活用いただけています。平時、事故や異常がない状態のにおいのデータをシステムに学習させ、平時の状態から外れた空気質データを検知したとき、異常を知らせてくれるんですね。
また、直近の大きな社会課題として「物流の2024年問題」があります。アルコールチェックの義務化により、多くの企業様でアルコールチェックの方法や運用の変更が必要となりました。アルコールチェックをIT点呼システムに組み込み、ドライバーさんにも経営者の方にもわかりやすい形で提供することで、どちらの負荷も軽減することができます。
「GNSS」では、位置情報を活用したソリューションとして、「立ち入りが困難」「目視で確認が困難」な場所に対する点検等において、ドローンとの連携および3次元地図を生成することで、「仮想空間上での点検業務」「点検作業の人手削減」を可能にしています。また、高精度な位置情報を利用することで、管理・把握が難しかった様々な「もの」の位置情報を正確に管理・把握および可視化ができ、「埋設物や埋立位置の特定・管理」「資材管理」にも役立てています。
多種多様で柔軟な組織で「コトづくり」に向き合う
――ありがとうございます。では、御社のエンジニア組織や社員の方の働き方について、特徴を教えてください。
鈴木:私たちのエンジニア組織をひと言でいうと「多種多様」です。当部門で、特に強みにしているのは、デバイスのエッジ周りの技術で、組込み機器開発を得意にしています。エッジ部分の開発規模は小さくなりやすいので、ひとりで担当することもあります。
私たちが大切にしているのはシステム、つまり「コトづくり」です。「コト」ありきでそれぞれがやるべきことを行える組織を作っています。最近ではさらにお客様のご要望や、ビジネスの状況に応じて、臨機応変に組織の形を変えていっています。
ーーとても柔軟な組織になっているんですね。
鈴木:会社の経営理念が「社会の課題を解決する」ことですから、向き合う課題によって取り組むことも変化します。弊社のホームページにも掲載されていますが、今後はよりSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)のスキルや知識を備えた人材の育成に注力していく予定です。まず社内でメンバーを選抜して、より提案型で物事を進めていける人材となるよう育成していきます。
ーー御社の社員の方々と、業務委託の方の割合はどのくらいでしょうか?
鈴木:私が所属する産技ソリューションカンパニーでは、社員が160名ほどいるなかで、技術職に絞ると150名ほどになります。アイムファクトリーさんや他協力会社経由で参画されるフリーランスの方は12~13名程の方に来ていただいているので、社員とフリーランスの割合はだいたい9:1ぐらいといった状況です。
ーー御社で活躍できるのは、どのような人材でしょうか?
鈴木:弊社では主体的な考えを持ち、自ら動ける人を求めています。プロジェクトを進めるなかでも、当初決めた仕様書どおりのシステムを作るのではなく、改善できそうな点を見つけたら意見を言ってくれる人がいいですね。
ちょっとした気付きでもいいんです。「こうしたほうが、もっと良くなるのではないか」と常に考え、より高みを目指す人には「次も仕事を任せたい」となります。もちろん言われたことを忠実にこなせることは、評価できることです。しかし弊社は「もっと良くなるはず」と行動できる人が活躍できる会社だと思いますね。
アウトプットはまず、愚痴でもいい。意見交換のしやすい土壌づくり
ーー社内のコミュニケーションの特徴について、教えてください。
鈴木:チャットツールでのコミュニケーションが多いですが、普段から上司部下問わず、会ったときは会話が生まれるように心がけています。会話のなかで親密になっていければ、本音も言いやすくなる。話の内容がほぼ仕事や上司への愚痴だったとしても、まずはそれでいいんです。本音の言える環境で成長していけば、いずれその愚痴は仕事をより良くするための「意見」になっていくからです。
いきなり上司に「意見」を言うのはハードルが高いですよね。でも愚痴やちょっとした雑談なら、フランクに話しやすいと思うんです。ですから普段から会話をすることが大切だと考えています。会話を積み重ねることが、いずれ積極的な「意見交換」になっていくので。
ーー意見を言いやすい環境であることを大切にされているんですね。では、人物面も含めて御社が求める人材像について、教えてください。
鈴木:多種多様な分野で事業を展開しているため「技術のスペシャリストとして活躍したい」という方と「業務範囲にとらわれず幅広く活躍したい」という方、どちらも求めています。どちらの場合でも、弊社の特長である組織の柔軟さを活かして、プロジェクトや組織を俯瞰して見ることができる人、幅広い知識やスキルを身につけようとする人は活躍できると思います。
またソリューションメーカーであることから、特にプロジェクトの要件定義やお客様との折衝といった上流工程を意識できると、さらに良いですね。今までは限定的な業務に注力していた方でも、積極的な姿勢と希望をお持ちの方は、ぜひいらしていただきたいですね。
仕事は一人ではできない。「チームで」良い成果を掴みに行こう。
ーー今後の採用計画について、教えてください。
鈴木:技術者不足が続いていることや、お客様からの要望が増えていることから、今非常に人材が不足しています。アイムファクトリーさんをはじめ、さまざまな協力会社さんのサポートをもっと必要としている状況です。
ーー御社がフリーランスエンジニアに求めることは、どんなことでしょうか。
鈴木:フリーランスの方は、ご自身の経験やスキルに自信のある方が多いかと思います。だからこそフリーランスとして活躍できているわけですが、プロジェクトに参画した以上はその会社、そのプロジェクトのメンバーとしてふるまっていただきたいと考えます。仕事は独りではできません。周囲との協力が不可欠です。チームで良い仕事をし、良い成果を上げようとするとき、社員や業務委託といった立場はあまり関係ないんですね。
鈴木さん、お話ありがとうございました。
ソーシャル・ソリューションメーカーとして、持続可能な社内の実現に向かう株式会社コア。環境や生活基盤に対する未来社会ソリューションと、企業活動や私たちの豊かな生活を支える産業技術ソリューション、顧客ごとの課題に応える顧客業務インテグレーションという幅広い事業を展開するコアだからこそ得られる経験は、ITエンジニアにとって非常に魅力的ではないでしょうか。
持続可能な社会をICTの力で支えるコアで様々な挑戦をしたい方は、ぜひご応募ください。
株式会社コアのフリーランス案件
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ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)
・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。