「フリーランスとして自由な分、濃い仕事ができている」ITの中核を担うひとり情シスに話を聞いてみた

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今回、そんなアイムファクトリー経由で案件に参画し、ITフリーランスとして活躍する太田さんに現在のお仕事やフリーランスエンジニアになったきっかけ、前職のこと、エンジニアファクトリーを利用した理由などについて、インタビューしました。



エンジニアプロフィール:太田 俊希さん
大学卒業後に接客販売などの業務に従事、知人の影響からITエンジニアに転職。Azure導入やセキュリティ運用など、インフラ業務を広く担当されてきました。500~1000件/月の社内問い合わせなどの対応をはじめとしたヘルプデスク業務の経験を活かし、会計事務所で情報システム部門の立ち上げフェーズから参画。情シスの中核を担いつつ日々データ分析のスキルを磨く、熱意あるエンジニアさんです。



<この記事はこんな人におすすめ!>

  • フリーランスとして働くことを検討中の方
  • フリーランスで活躍する人のマインドが知りたい方
  • エンジニアとしてスキルアップした事例が知りたい方
この記事の目次
  1. 情報システム部門の立ち上げから参画
  2. ひとり情シスは「自由でやりがいがあり、濃い」
  3. 夜型から朝型へ生活スタイルが変化。「武器」を増やす勉強もスタート
  4. 独学でPython勉強中。将来は「データアナリストに」
  5. ひとり部署だからこそのやりがいと責任感。「プレッシャーを楽しみたい」
  6. 色々な仕事にチャレンジするのが、自分には合っている
  7. エージェント選びの決め手は営業担当者の人柄
  8. 何にでもチャレンジしたい。可能性は無限大

情報システム部門の立ち上げから参画


――アイムファクトリー経由で参画されている現在のプロジェクトについて教えてください。

太田さん:会計事務所の社内SEとして仕事をしています。これまで情報システム部門がなく、代表自身でシステム関連の業務も担当していたのですが、会社の規模が拡大したことで新たに情報システム部門を設けることになったんです。

現在は私ひとりで、事務所全体の情報システム部門を担当しています。



――アイムファクトリーでお仕事を探されるにあたって、どのようなご希望がありましたか?

太田さん:前職で正社員として3年間情報システム部門にいたので「経験を活かせる情報システム部門でやってみたい」という希望がありました。

新規の情報システム部門の立ち上げは、ITエンジニアのキャリアのなかでもそうそう経験できることではありません。アイムファクトリーのご担当者さんに「良いお仕事がありますよ」とご提案いただいて「ぜひやらせてもらいたい」と思いました。


――忙しさや業務の負荷はいかがですか。

太田さん:そこまで忙しくないです。前職では5名以下のチームで、400人規模のヘルプデスクを担当しており、非常に忙しかったです。

しかし今は20名規模をひとりで担当しているので、規模感は前職と異なりますが、密度は濃い感じです。また、規模が小さい分、仕事を進めるうえで、今の仕事の方がこまめなコミュニケーションが必要、という点は異なります。

業務はすべて、これまで情報システム部門を担ってきた代表の方の「頭の中」にあるため、わからないことがあれば都度質問する、メモで記録を残すといった対応をしています。

ひとり情シスは「自由でやりがいがあり、濃い」


――では職場の環境や、働き方について教えてください。

太田さん:自由にやらせていただいています。たとえば「プロジェクト管理をやりたい」という希望が上がってきたら、使いやすくわかりやすいツールをいくつか探して、皆さんに試していただきます。


――まさにヘルプデスクとしての腕の見せ所ですね。

太田さん:そうですね。コミュニケーションをしながら皆さんの要望を満たせるものを私が考えなければいけないので、状況を俯瞰してつかむ必要があります。

責任も重いぶん、やりがいはありますね。経験できる業務の幅がより広がりました。

――仕事の幅が広がること以外に、今の仕事の良いところはありますか?

太田さん:会社員の場合は自分がどれだけ頑張っても、評価されないことがあります。それは会社の制度や周囲との関係上、仕方のないことです。しかしフリーランスである今は、経験したことすべてが自分の評価に直結します

そのため、いっそう真剣に仕事に取り組めるようになりました。「すべて自分の血肉にしてやるぞ」という気概がありますね。こちらで仕事を始めて半年ほどになりますが、吸収できるスキルの量が違うな、と感じています。


夜型から朝型へ生活スタイルが変化。「武器」を増やす勉強もスタート


――生活スタイルやプライベートな時間の使い方は、前職と今とでどのように違いますか?

太田さん:前職のときは、遅刻ぎりぎりの時間に出社することもありました。しかし今は朝、勉強する時間を作っているので、朝活したうえで余裕をもった出社ができています。

夜も午前2時ごろまで起きているのが当たり前でしたが、フリーランスになったら「朝型」になりましたね。


――生活スタイルが朝型に変わったきっかけを、教えてください。

太田さん:とくにきっかけはありません。ただやはりこれからも情報システムを担うエンジニアとしてのキャリアを重ねることを考えると、同じ業務だけで単価が上がっていくとは考えにくいんですね。

「フリーランスとしてのキャリアを重ねたい」という気持ちと「社会に貢献したい」という気持ちから「自分の武器となるスキルを増やしたい」と考え、勉強することにしました。

夜は一日仕事をしていることもあり、疲れてなかなか勉強するモチベーションにはならないため、朝に勉強の時間を取ることにしたんです。

独学でPython勉強中。将来は「データアナリストに」


――今後は、どのような仕事をやってみたいですか?

太田さん:今独学でPythonを勉強しています。アイムファクトリーさんの営業担当者さんに教えていただき、スキルを身につけたあとの具体的な働き方のイメージができたので、これから実務経験を積んでいきたいです。

PythonはAIや機械学習、データ分析に強みのある言語です。将来的にデータアナリストやデータサイエンティストとしてのキャリアを目指しています。今の職場の仕事にデータ分析は直接関係ないのですが、将来的にはデータの分析が必要になるシーンがあると考えています。

ひとり部署だからこそのやりがいと責任感。「プレッシャーを楽しみたい」


――今のお仕事での、一番のやりがいはどういったところですか?

太田さん:ひとり部署、ということもあり自分でアイデアをひねり出さなくてはいけません。また出したアイデアが採用されたとき、結果の責任についても自分ひとりで負う必要があります。

たとえばプロジェクト管理ツールを提案し、採用された結果、使いにくかったということになってしまうと、皆さんの時間と労力を無駄にしたことになるからです。

ときどき責任の重さをネガティブに感じることもありますが、基本的には「プレッシャーを楽しむ」気持ちで取り組んでいます。

――では今のお仕事で「難しい」と感じることがあれば、教えてください。

太田さん:綿密でていねいなコミュニケーションが求められることです。私の直属の上司と、決裁権を持つ代表取締役とでは、コミュニケーションの粒度や求められる情報の精度が異なります。

そのため、情報システム部門の担当者でありながら、営業や企画のようなプレゼン書類を作ることもありますね。いい緊張感をもって仕事ができるので、ありがたいです。

色々な仕事にチャレンジするのが、自分には合っている


――フリーランスとして働くことを決めたとき、不安はありましたか?

太田さん:不安はほぼ、ありませんでした(笑)。友達にもフリーランスが多いため、事前にいろいろ話を聞いていたからです。正社員との違いは「自分で確定申告やるかやらないか」というイメージでしたね。

前職は正社員でしたが、将来的にポジションも給料も上がらないのがわかっていました。転職してもやはり数年間は昇給できない可能性があります。一方、フリーランスで働いている人たちの話を聞いて、初年度からの報酬の額が会社員よりもかなり大きいことが分かっていました。

――フリーランスという働き方は、ご自身に合っていると思いますか?

太田さん:向いていると思います。会社に縛られない働き方ができること、自分がやりたい仕事ができることという大きく2つの理由があります。

会社員として情報システム部門を担当していた2年間は、専門性こそありましたが、業務の幅を広げることができませんでした。3年目にリーダーになったとき、少し業務の幅が広がったことで「色々な仕事にチャレンジするのが、自分には合っている」と感じたんですね。

ーーフリーランスとして実際に働いてみて、生活の変化はありましたか?

太田さん:今の職場では残業がほぼありません。そのためプライベートな時間が正社員のころよりも増えました。正社員の場合は、定時で帰るのが難しいことがありましたが。増えた自由な時間で、ボクシングや料理など新しいことにチャレンジしています。

前職では忙しくて平日の夜に別の予定を入れることすら想像できなかったのですが、今は平日の夜にいろんな予定を入れています。友人と食事をする回数も増えましたね。

エージェント選びの決め手は営業担当者の人柄

――お仕事を決めるとき、数社のエージェントを利用されるかと思います。アイムファクトリーでのお仕事に決めていただいた理由を教えてください。

太田さん:5社~6社、登録して仕事を探してもらいました。大手のエージェントさんに先行してお願いしていたのですが、連絡が遅かったこともあり、お仕事を決めるには至りませんでした。

並行して探してもらっていて、3つのオファーをいただいていたものの「本当にその仕事でよいのか」と迷っていたとき、アイムファクトリーの営業担当者さんが一番親身になって話を聞いてくれたんです。

3つとも仕事内容や報酬がほぼ同じだったため、最後の決め手は営業担当者さんの「人柄」で、アイムファクトリーさんに決めさせていただきました。

寄り添ってくれるだけでなく、必要な連絡を早くいただけるのもありがたいですね。

何にでもチャレンジしたい。可能性は無限大


――これからフリーランスになる方、なりたいと考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。

太田さん:自分のスキルが通用するのか、自分に合った仕事が見つかるのか、といった不安があるかもしれませんが、自分が出した希望や今持っているスキルにこだわらず、来たお仕事を請ける心構えでいればいいのではないでしょうか。

どのような仕事でも、重要なのは周囲とていねいにコミュニケーションを取ることです。それを大切にしていただければ、道はおのずと拓けると思います。

――太田さんの将来のキャリアや目標について、教えてください。

太田さん:これまでやってきたように、自分の仕事の幅を広げるために何にでもチャレンジしたいと思います。私の母も自営業で経営に携わっているのですが、非常にマルチタスクで、社会人としても母親としても尊敬できる人です。いずれ「母のようになりたい」とも思っています。

今興味があるのは、スマートフォン向けアプリを製作して、販売してみたいですね。今でもやろうと思えばできますが、クオリティを求めるとタイミングやスキルは今ではなく、まだ勉強が必要だと思っています。あと先ほどもお話しましたが、データを扱えるスキルも身につけたいですね。

――ありがとうございました!今後のご活躍にも期待しています!

常にチャレンジを続け自分の可能性を追求し続ける太田さん。現状に満足しないポジティブな姿勢が印象的でした。日々努力する姿勢は、これからフリーランスエンジニアを目指す人にとっても励みになるのではないでしょうか。

エンジニアファクトリーでは常時5,000件以上の求人情報をご用意しており「経験を活かした案件でスキルを磨きたい」「業務の幅を広げたい」といったご要望に合わせたご提案が可能です。無料のキャリアアドバイスでは、将来的な働き方や身に着けるべきスキルなどについても、IT特化のプロコンサルタントが丁寧にお話しさせていただきます。

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ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)

・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。

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