初フリーランスの案件を続けて5年。「あと一年」と何度も声がかかるインフラエンジニアに話を聞いてみた

ITフリーランスに特化した案件紹介サイト「エンジニアファクトリー」では、5,000件を超える案件をエリアや職種、スキル、報酬額などご希望に合わせて検索することができます。また、業界に精通したキャリアアドバイザーが、ITフリーランス様のこれまでのご経験やご希望だけでなく、本質的にマッチする案件をご紹介するなど、マッチング力に強い自信を持っています。

今回、そんなアイムファクトリー経由で案件に参画し、ITフリーランスとして活躍する@cryptomamiyaさんにインタビューを行いました。


エンジニアプロフィール:@cryptomamiyaさん Web開発系のPG,SE,PLを経験した後、インフラエンジニアに。新しい技術に関心が高く個人でも仮想通貨のマイニングプールを運営されています。また、フリーランスによくあるお金の不安を解消すべくFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得され、SNSで「フリーランスとお金の情報」等を積極的に情報発信されています。


<この記事はこんな人におすすめ!>

  • フリーランスとして働くことを検討中の方
  • フリーランスで長期案件を獲得するコツを知りたい方
  • フリーランスとしてのコミュニケーション方法を知りたい方

社内SEからフリーランスへ


――アイムファクトリー経由で参画されている、現在のプロジェクトについて教えてください。

@cryptomamiyaさん:自動車の開発をしている会社の自動運転プロジェクトに、インフラエンジニアとして参画しています。具体的な業務はサーバーやネットワークの管理です。2019年1月、平成最後の年からでしたので、すでに5年8か月ぐらい参画していますね。


――同じ案件にかなり長く参画されていますね。

@cryptomamiyaさん:そうですね。しかも、フリーランスになって初めての案件なんですが、おかげさまで長く続けさせていただいています。


――フリーランスになる前のお仕事について、教えてください。

@cryptomamiyaさん:前職は、正社員として社内SEのような仕事をしつつ、PMやPLとしてプロジェクトチームのマネジメントなどもおこなっていました。当時はフリーランスの方々をアサインしながらチームを統括していました。今と逆の立場ですよね。


ーーフリーランスになったきっかけはありましたか?

@cryptomamiyaさん:発注する側にいたこともあり、以前からフリーランスの働き方についてはよく知っていました。そこで意外にも「発注する側の弱さ」も見えていたんですね。

「発注側の弱さ」から、フリーランスとして活躍するイメージができた

――「発注する側の弱さ」というと、具体的にはどんな点でしょう?

@cryptomamiyaさん:優秀なフリーランスの方はたくさんいますが、なかには「報・連・相」がなかなかできない方や、契約で決められた時間の範囲内しか働かない方、また、スキルや経験がミスマッチの方などもおられました。

当たり前ですが、社会人として「報・連・相」は当然やるべきことです。また契約を守ることは当たり前ですが、時間が超過しそうなら、事前に相談して対応してほしかったと思ったものです。

発注する立場にいると、そうした困りごとはちょくちょく起こりますし、コントロールしきれない部分もあります。発注側の弱い部分だと思います。そうした経験から、自分がフリーランスとして活動するときには「どんな動き方がよいのか」「どんな仕事の仕方が発注側の担当者に喜ばれるか」わかっていたんですね。報酬も、少なくとも正社員のときよりも倍はもらえると計算できていました。

ただし、フリーランスにはもちろんリスクもあります。だから当時は会社員を辞めてまでフリーランスになりたい、とは考えていませんでした。

自分の生き方は自分で選ぶ。自分で考えて動くほうが好き

アイムファクトリー 壁


――フリーランスとしての一歩を踏み出すと決めたとき、どのようなことがありましたか?

@cryptomamiyaさん:もともと、社員の時から、個人で仮想通貨のマイニングプールを運営していたんです。投資が目的ではなく純粋に技術に興味があって始めました。ブログを書いたりサービスを作成したりしたところ、2週間ほどで60万アクセスを達成しました。

作成した仮想通貨サービスからの収入は、会社員の給料の半分ほど。好きなことをやってブログのフォロワーさんも増え、他のブロガーさんとの交流も増えるなかで「フリーランスとしての働き方もアリではないか」と考えるようになったんですね。

会社員は仕事のなかでクライアントに提案をするときでも、会社の方針に従う必要があります。それは当然のことです。ただ私は自分で人生を選ぶ、自分で考えて動くことのほうが好きなんです。それで上司に相談したうえで、1年後に会社を退職しました。

正直なコミュニケーションが5年以上の長期参画につながった


――最初に参画したプロジェクトで、5年以上もお仕事をされているわけですよね。

@cryptomamiyaさん:ここまで長く続けられるとは思っていませんでした。「半年くらいかな」と思っていたので。参画して数カ月経った頃、当時のプロジェクトリーダーの方と仕事の進め方について「口論」したことがあったんです(笑)。

腹を割ってお互い話し合い、結果的にリーダーが頭を下げてくれました。頭を下げられる社会人はなかなかいないとおもうので、あらためて尊敬しましたね。「雨降って地固まる」というのでしょうか、それから関係性が良くなったこともあり、ここまで続けられました。


――フリーランスとして順調にお仕事をされていますが、フリーランスになって困ったことを教えてください。

@cryptomamiyaさん:案件が決まるまでは、エージェントの担当者さんが並走してくださるのですが、案件への参加が決まって初めて職場に出勤する際は、住所や担当者の情報をもらって私一人で行かなくてはいけませんでした。

フリーランスとしての初めての案件ですし、立ち位置もわからないため、ちょっと心細かったですね。でも正直「困った」と感じたのは初日だけです。

今のプロジェクトでは社員の方々と同じように社員食堂やそのほかの福利厚生も使えますし、居心地の良い職場です。現場で一緒に働いている他のフリーランスの方々も、私と同じように「こんなに居心地の良い職場は初めてだ」と話しています。


――稼働時間について教えてください。

@cryptomamiyaさん:変動ではなく固定の契約だったため、いわゆる「定額働かせ放題」になるのではないか、という懸念はありました。実際に1年目、2年目は月の稼働時間が230時間になってしまったこともあります。

でも営業担当者さんを通じてクライアントと話をしてもらったことで、だいたい月150時間ほどに落ち着きました。今は多くても180時間以下になるようにお願いしています。シルバーウィークがあった9月の稼働時間は125時間ほどでした。


――フリーランスになって、働き方や生活スタイルはどのように変わりましたか?

@cryptomamiyaさん: おかげさまでワークライフバランスが整い、自由になる時間が増えたので、勉強する時間や自分の知識をSNSやブログで発信する時間が持てています。


――気持ちの面で、何か変化はありましたか?

@cryptomamiyaさん:社員の頃と比べると、気持ちは楽になりました(笑)。こんなに良い職場、長く続けられる仕事に出会うことができたからだと思います。フリーランスの仕事のなかには、半年から1年、短ければ数カ月で切り替わるものもあります。しかし私の今の仕事は「あと1年」「あと1年」というありがたいお話をいただいています。

恵まれすぎていますよね。テレワークですし、スーツ非推奨です。出社するときはジーパン推奨というか、カジュアル推奨なんです。海外の方が多いので、服装については堅くない雰囲気ですね。


――ご自身ではフリーランスという働き方について、どう感じていますか?

@cryptomamiyaさん:向いていると思っています。業界研究も好きなので、IT業界の動向についても常に調べますし。年金や健康保険の部分で不利になることについても自分で調べて、カバーする方法を検討しています。

フリーランスの不安は知識があれば減らせる


――フリーランスになるとき、誰しも年金と健康保険は気になるところですよね。

@cryptomamiyaさん:その2点はフリーランスになるにあたって避けては通れない部分です。そこで私はFPの資格をとって、その2点のビハインドを強みに変えることができました。


――お仕事をしながらFPの勉強もされたんですか?

@cryptomamiyaさん:勉強しました。フリーランスとして不安に感じる部分をフォローできるようになったので、よかったと思います。

ただ知識を身につけるだけではなく、無駄遣いをせずに計画的なお金の使い方をして、生活の基礎を作ることが一番大切だと思います。そうすることで、フリーランスで働くことへの不安は、減っていきますから。


――アイムファクトリーを利用された率直なご意見を伺えますか?

@cryptomamiyaさん:やはり単価交渉をとても頑張っていただいたのが、印象に残っています。「そもそも単価交渉はできない」とおっしゃるエージェントさんもいますから。

利益相反する難しいお金の話を「ダメ」と一言のもとに却下するのではなく「やってみます!」と言ってくれて、クライアントさんに実際に飲んでもらえる営業担当者さんのスキルは本当に高いと思いますし、信頼しています。

違いがみえにくい「エージェント選び」において単価交渉を成立させられる営業担当者さんの存在は、アイムファクトリーの強みだと思いますね。次回の契約更新時にも単価交渉をお願いしていて、担当者さんには「実現したら口コミを書くね」と約束しています(笑)

それに、営業担当者さんと技術面の話が通じるのが、とても良いですね。IT業界の動向や技術の話ができると、営業担当者さんとして信頼できる方だな、とほとんどのITエンジニアは考えますから。


――今気になっている技術やトレンド、将来携わりたい案件について教えてください。

@cryptomamiyaさん:インフラエンジニアは、参入障壁が高い職種のひとつです。ソフトウェアエンジニアだったとき「勉強しながらでもいい」と言われて手を挙げたら「そういうやる気がある人が欲しかった」と当時のリーダーにいわれて、今の仕事との縁をいただきました。

ITエンジニアのなかでも、インフラエンジニアは待遇がよい職種だと思うのでこの仕事を続けていきたいですね。

技術面で興味があるのはAWSです。クラウドであろうがオンプレミスであろうが、根本的な感覚は一緒なんです。今私はAWSを担当しているのですが、そのきっかけも「やらせてほしい」と言ったことです。ちょうど誰かがやらざるを得ない状況だったため、最初は勉強させてもらいながら、サポートの方に何度も質問しながら対応していました。

チャンスに手を挙げるポジティブさが大切

――フリーランスになろうと思っている人や、フリーランスになったばかりの人に向けてアドバイスをするとしたら、何を伝えたいですか?

@cryptomamiyaさん:私は、自分から手を挙げたことで今のキャリアを築くきっかけを得られました。日々新しい技術やトレンドが生まれるIT業界では、経験がなくても「勉強しながらやってくれればよい」という形でチャンスが降ってくることがよくあります。

なので「誰かやってくれない?」と言われたときにすぐ手を挙げられる前向きさを持つことは、フリーランスにとって非常に重要だと思います。それが「仕事」と「新たなキャリア」を築けるチャンスだからです。

アドバイスは自分でチャンスをつかみにいくことと、技術面の勉強を怠らないことですね。

――ありがとうございました!今後のご活躍にも期待しています!



インフラエンジニアとして働きながらサイトの運営やFPの資格を取得されるなど、非常にパワフルな@cryptomamiyaさん。お話のなかで「フリーランスのお金に対する不安は知識を付けることで減らせる」とうかがいましたが、アイムファクトリーでも「報酬の即日払い」や「所得保障保険」など、安心して働ける仕組みをご用意しています。

またエンジニアファクトリーには常時5,000件以上の求人情報があり「どんな案件が自分にあっているかわからない」など、ご要望が定まっていない、ご自身がフリーランスとして働く姿を具体的にイメージできない方に向けて、無料のキャリアアドバイスをおこなっています。

まずは情報収集でもかまいませんので、キャリアコンサルタントとお話してみませんか?下記ボタンよりお気軽に面談をご予約ください。引き続き、よろしくお願いいたします!

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ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)

・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。

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