FuelPHPとは、PHPを使用したWebサイトやWebアプリケーション開発のためのフレームワークです。
Webの開発において、開発を効率化するフレームワークの利用は必須といえます。しかし、PHPのフレームワークは多くの種類があり、どれを習得していいか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事ではPHPフレームワークであるFuelPHPの概要や他のフレームワークとの比較、FuelPHPの特徴や具体的なインストール方法まで詳しく解説します。本記事を読んで、FuelPHPを学習すべきか判断してみてください。

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FuelPHPとは?
ここではPHPフレームワークであるFuelPHPについて、PHPやWebフレームワークのおさらいも含めて解説します。
そもそもPHPとは?
元々PHPは「Personal Home Page Tools」の略で、1994年にRasmus Lerdorf氏によって開発されたプログラミング言語でした。そして現在は名前を変え、「PHP: Hypertext Preprocessor」という正式名称で知られています。Webアプリケーションの開発に特化しており、HTMLに埋め込む形で動的なWebページを生成することが可能です。
PHPはオープンソースであり無料で使用できるため、初心者からベテランまで多くのエンジニアから支持されています。データベースとの連携が容易で、特にMySQLやPostgreSQLと組み合わせて使用されます。
その柔軟性と使いやすさから、多くのWebサイトやWebアプリケーションで使用されており、WordPressやFacebookといった大手のプラットフォームもPHPで開発されました。
Webフレームワークとは?
Webフレームワークは、WebアプリケーションやWebサイトの開発を効率化・標準化するためのツールセットやライブラリです。Webフレームワークを使用することで、開発者がゼロからコードを書く必要がなくなり、既に構築された部分を利用してアプリケーションを効率的に作成できるようになります。
Webフレームワークの利点は多岐にわたります。まず、再利用可能なコードやモジュールを活用することで、開発時間の短縮やバグの削減が可能です。また、セキュリティ対策の機能が組み込まれていることが多く、アプリケーションのセキュリティを向上できます。
さまざまなプログラミング言語で多くのWebフレームワークが存在しており、それぞれに特有の特徴や利点があります。例えば、PythonであればDjangoやFlask、RubyならRuby on Rails、JavaScriptの場合はExpress.jsやVue.jsなどが有名です。
選択するフレームワークは、開発するアプリケーションの要件や開発者のスキルセット、好みなどに応じて異なります。しかし共通して言えるのは、現代のWeb開発においてフレームワークの使用は必須であるということです。
FuelPHPの概要
FuelPHPは、PHPで書かれた軽量でフレキシブルなWebアプリケーションフレームワークです。その設計は、効率的かつ迅速なアプリケーション開発をサポートすることに重点を置いています。
FuelPHPの最大の特徴は、HMVC(Hierarchical Model-View-Controller)アーキテクチャを採用していることです。これにより、リクエストの処理を階層的に行うことが可能となり、アプリケーションの拡張性や再利用性が向上します。
また、FuelPHPは「規約より設定」の原則を採用しており、開発者が独自の規約を設定することを前提としています。これにより、開発者はアプリケーションの構造や動作を自由にカスタマイズでき、特定のプロジェクトニーズに合わせた微調整が容易になります。
FuelPHPは、柔軟性と効率性を重視する現代のWebアプリケーション開発において、魅力的なフレームワークの一つです。
FuelPHPの歴史・変遷
FuelPHPは、PHPを使用したWebアプリケーション開発のために、2010年頃に誕生したフレームワークです。Dan Horrigan氏が中心となり、既存のPHPフレームワークの欠点やニーズに応える形で開発が始まりました。
初期のFuelPHPは、シンプルかつ高性能を目指して設計されました。FuelPHPが注目を集めたのは、多くのフレームワークがMVCアーキテクチャを採用する中、HMVCアーキテクチャを採用した点です。これにより、より柔軟なアプリケーション構造と、再利用性の高いコード作成が可能となりました。
その後も、FuelPHPは定期的にアップデートされています。2023年9月現在の最新版は2019年6月にアップデートされた1.8.2です。1.9や2.0も存在はしていますが、現時点では正式版としてはリリースされていません。
現在のFuelPHPは、PHPのフレームワークの中でそれほど人気は高くありません。しかし、現在でも開発が行われていることからも、引き続き需要のあるフレームワークといえます。
FuelPHPと他のフレームワークとの比較
PHPには、FuelPHP以外にも多くのフレームワークが存在します。LaravelやSymfony、CodeIgniterなどが、代表例としてあげられます。
Laravelは、PHPのフレームワークとしての人気・認知度共にトップクラスです。直感的なAPIや豊富なパッケージにより、多くの開発者から支持されています。
Symfonyも世界的に人気の高いフレームワークです。特に大規模プロジェクトのアプリケーション開発において高い評価を受けています。
CodeIgniterはシンプルさを重視しており、特に小規模のWebアプリケーション開発において人気のフレームワークです。同じく小規模の開発に向いているFuelPHPと比較されやすいフレームワークといえます。
FuelPHPは、LaravelやSymfonyのような圧倒的な人気は持っていませんが、特定の要件やニーズに合わせて微調整が可能なフレームワークとして位置付けられています。一部の開発者や特定のシチュエーションにおいて、FuelPHPは他のフレームワークよりも優れた選択肢となるでしょう。
FuelPHPの特徴
ここでは、FuelPHPにおける以下の7つの特徴を解説します。
- 規約よりも設定
- 最先端のフレームワーク
- HMVCアーキテクチャを採用
- オートローダー
- スキャフォールド
- Auth パッケージによる認証システム
- 公式ドキュメントが見やすい
規約よりも設定
FuelPHPの「規約よりも設定」というコンセプトは、開発に柔軟性をもたらします。厳密な規約が少ないため、アプリケーションの振る舞いや構造の自由なカスタマイズが可能です。このアプローチは、要件に応じて細かな設定を行いたい場合や、既存の規約に縛られたくない開発者には非常に魅力的です。
しかし、規約が少ないということは、コーディング量が増えることを意味します。また、コードの統一性を維持するのが難しくなるというデメリットが生じる可能性もあります。
このような理由から、FuelPHPの「規約よりも設定」というアプローチは、小規模から中規模のプロジェクトに向いているといえるでしょう。
最先端のフレームワーク
FuelPHPは「最先端のフレームワーク」というコンセプトを持っており、技術的な進化とイノベーションに取り組んでいます。PHP5.3以降を対象として開発されているため、新しい言語の特徴や機能を多く活用できます。
PHP5.3以降にはオブジェクト指向が採用されているため、FuelPHPにもオブジェクト指向の考え方が深く取り入れられました。これにより、コードの再利用性や拡張性が高まり、より効率的で構造化されたプログラミングが可能となります。
HMVCアーキテクチャを採用
FuelPHPの大きな特徴の一つが、HMVCアーキテクチャの採用です。HMVCは従来のMVCアーキテクチャを拡張したもので、一つのアプリ内で複数のMVCを持つことができます。
このアーキテクチャの目的は、モジュールやウィジェットなどの特定の部分が独立して動作し、再利用を容易にすることです。各部分が独立して動作することで、エラーの影響を局所化し、メンテナンスや拡張がしやすくなります。
オートローダー
FuelPHPの便利な機能の一つに、オートローダーがあります。オートローダーは、独自の命名規則に合わせることで、必要なクラスやファイルを自動的に読み込む機能です。これにより、手動でのrequireやincludeが不要となり、開発の効率化やコードの冗長性の減少に繋がります。
FuelPHPのオートローダーは、名前空間やクラスの構造に従ってファイルを探索し読み込むため、プロジェクトの構造が統一されるメリットがあります。また、必要なクラスだけを読み込むことで、メモリの使用量を低減できる点もメリットです。
スキャフォールド
FuelPHPには、スキャフォールドという便利な機能が組み込まれています。スキャフォールドは、データベースのCRUD(Create・Read・ Update・Delete)操作を行うMCVモデルのベースを自動作成する機能です。
この機能を活用することで、開発者はデータベースのテーブルや関連するコントローラ、ビューを素早く生成できるため、手間を大幅に削減できます。また、スキャフォールドを使用することで、一貫したコーディングや構造を保つことが可能です。
Authパッケージによる認証システム
FuelPHPにはAuthパッケージという、セキュアな認証システムを構築するための機能が組み込まれています。このパッケージを使用することで、ユーザーのログインやログアウト、パスワード管理などの基本的な認証機能をスピーディに実装可能です。
Authパッケージを利用すれば、多様な認証要件やロールベースのアクセス制御を簡単に設定でき、セキュアなハッシュアルゴリズムを使用してパスワードを保護できます。
FuelPHPのAuthパッケージは、アプリケーションに信頼性の高い認証システムを迅速に組み込むためのツールです。
公式ドキュメントが見やすい
FuelPHPは、公式ドキュメントが日本語で書かれており、見やすいように体系的に整理されている点も特徴です。FuelPHPの公式ドキュメントはトピックごとに整理され、具体的なコード例や詳細な説明が豊富に記載されています。これにより、FuelPHPの機能や使用方法を理解しやすくなります。
ドキュメントの見やすさは、学習コストに影響する意外と重要なポイントです。その点においても、FuelPHPは学習しやすく使いやすいフレームワークといえます。
FuelPHPのインストール方法
ここでは、FuelPHPの具体的なインストール方法を解説します。FuelPHPのインストールは非常に簡単なので、さっそく実施してみてください。
Windowsの場合
まずはFuelPHP公式サイトにアクセスし、ダウンロードリンクからダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを解凍し、「fuelphp-1.8」のフォルダ一式を「fuelphp-1.8/public」がドキュメントルートになるよう、Webサーバに配置してください。
以上で、Windowsの場合のインストールは完了です。
LinuxやMacの場合
LinuxやMacの場合は、ターミナルのコマンドラインで以下のコマンドを実行します。
curl get.fuelphp.com/oil ¦ sh
oil create <ディレクトリ名>
以上で、LinuxやMacの場合のインストールは完了です。
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まとめ
本記事では、FuelPHPの概要や他のフレームワークとの違い、FuelPHPの特徴、具体的なインストール方法などを解説しました。
FuelPHPはLaravelやSymfonyなどの他のPHPフレームワークと比べると、人気面では劣ります。これからPHPのエンジニアを目指す方や大規模なプロジェクトへの参画を狙う方は、LaravelやSymfonyを優先すべきでしょう。
しかし、小規模から中規模のプロジェクトを中心に活動したい方や、PHPエンジニアとしてスキルの幅を広げたい方にとっては、比較的学習コストが低いFuelPHPはおすすめのフレームワークです。
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