女性エンジニアの理想の働き方とは?自分らしく仕事ができる環境を見つける方法

女性エンジニアの理想の働き方とは?自分らしく仕事ができる環境を見つける方法

近年、働き方の多様性が注目される中、エンジニアとしてのキャリアをどのように築くか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に、女性エンジニアは家庭やライフスタイルとの両立、キャリアアップの課題など、特有の悩みを抱えることが少なくありません。

私は2023年3月から、これまでずっと会社員だったところからITフリーランスになり、働き方をがらっと変えてきました。そんな私の立場から、

  • 女性エンジニアのかかえる悩み
  • エンジニアのメリット
  • 働き方の選択肢
  • 自分に合った働き方を見つける方法

について紹介したいと思います。

ライター:北村えみ

・プロフィール
大学卒業後、約20年会社員として働き、2023年からフリーランスに転職。
新卒から3年はシステム開発会社にてPG・SEを経験。その後、メーカーやアパレルの商社にて主に貿易実務に携わる。フリーランスへの転職を機に、未経験からPMOに就き現在に至る。同時に、約2年前からライター活動を開始。IT・食の分野を中心に、取材記事やSEO記事を執筆。

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女性エンジニアが働きづらいと感じる原因

女性エンジニアは、日頃からさまざまな悩みをかかえています。IT業界で女性がよくかかえている悩みを紹介します。

勤務時間に関する悩み

IT業界は残業や休日出勤が多いケースをよく聞きます。エンジニアとして働く場合、納期が迫っていたり、進捗遅延、トラブルが発生したりすると、残業をせざるを得ないこともめずらしくありません。

家事や育児、介護など家庭の事情や、プライベートと仕事のバランスを重視したい女性にとって、こういった状況は、精神的・肉体的に大きな負担に感じます。

職場に女性が少ない

一般社団法人 情報サービス産業協会が行った「2023年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、ITエンジニアの女性比率は22.6%。2013年の15.4%から着実に増えてはいますが、全体の約2割にとどまっています。

まだ圧倒的に男性が多い傾向にあるITエンジニアの職場において、女性ならではの悩みやストレスを話したり相談したりする場がなく、つらいと感じる人もいるかもしれません。

※参照元:一般社団法人情報サービス産業協会|2023年版 情報サービス産業 基本統計調査(p.29)

キャリアプランを立てにくい

エンジニアの職場では、女性の上司や管理職が少ない傾向にあり、目標とする対象を見つけにくいということがあります。

厚生労働省の2022年度「雇用均等基本調査」によると、管理職で女性の占める割合は12.7%という結果でした。とくに部長相当職以上の女性管理職がいる企業の割合となると、12.0%と約1割にとどまっているのが実情です。また、2022年のヒューマンリソシア株式会社の調査では、日本のIT分野で働く女性の割合は28.9%、47カ国中30位という結果でした。世界的に見てもIT分野で女性の割合が低いことは明らかです。

とはいえ、バリバリ働く女性エンジニアの姿が、必ずしも同じようになりたいと思うとは限りません。職場の女性が夜遅くまで激務をこなす姿を見て、「エンジニアのキャリアは自分には厳しい」と自信をなくす方もいるでしょう。

学習時間を取りにくい

IT業界は日々進化し続け、常に新しい情報にアンテナをはる必要があります。エンジニアにとって新しい技術の習得に終わりはなく、避けられない道です。

しかし、学習時間をプライベートの時間を削って確保するとなると、特に家庭をもつ女性にとってかなり負担が大きくなると予想できます。

女性であることへの偏見

エンジニアの職場はまだまだ男性社会の風潮があります、「女性は結婚してすぐに辞める」といった偏見や、女性だからこなす仕事量が少ないと見られたり、技術不足と思われたりといった悩みをかかえている人もいるようです。

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女性がエンジニア職を選ぶメリット

エンジニアとして働く女性はさまざまな悩みをかかえていますが、エンジニアを続けることにはメリットもあります。

転職や再就職に有利

日本のIT業界は、慢性的な人手不足にあります。そのため常時求人数が多い傾向にあり、転職によるキャリアアップや年収の向上のチャンスが見込めます。出産や育児などで一時的に仕事を離れたとしても、スキルがあれば再就職は比較的容易といえるでしょう。

平均よりも高収入を目指せる

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、女性エンジニアの平均収入は約456万円、国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、女性全体の平均収入は約302万円でした。

この結果から、女性エンジニアの収入が平均より150万円近く高いことが分かります。

参考:令和4年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)
令和3年分 民間給与実態統計調査(国税庁)

評価に男女差がない

女性への偏見がみられる場合もある一方、IT業界は個人の実力や成果に応じた評価がされる業界でもあります。とくに、ベンチャーやスタートアップ企業では、より実力主義が強い傾向にあります。

時短・在宅など自由な働き方も選べる

IT業界では、テレワークやフレックスタイム、時短勤務など働き方が選べる企業が比較的多く、場所や時間に縛られずに働ける可能性があります。また、キャリアを重ねるにつれてフリーランスとしての独立を視野に入れる人も少なくありません。

このような働き方は、出産や育児、介護といった人生の転機を迎えるときに、柔軟に対応できるため、大きなメリットといえます。

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多様な働き方とそれぞれのメリット・デメリット

働き方には大きく分けて、会社員、フリーランス、副業などがあります。とくにITエンジニアは、会社員で経験を積んだ後、フリーランスになる人も少なくありません。

ここでは、それぞれの働き方のメリット・デメリットを紹介しますので、自分に合う働き方を検討する際の参考にしてみてください。

エンジニアとして会社員で働く

会社員として働くメリットは、安定した給与と福利厚生と考える人は多いでしょう。

他には、社員向けにキャリアアップやスキル向上の機会があったり、プロジェクトでも重要なポジションにつけたりといったことがあります。また、社会的信用が高いため、クレジットカードや各種ローンの審査に通りやすくなります。

デメリットには、収入が上がりにくい、働く時間や場所がしばられる、会社都合に振り回されるといった点があげられます。

フリーランスエンジニアになる

フリーランスで働くことは、自分次第で収入を上げやすい、会社員ほど勤務時間を縛られない、やりたい内容の仕事を選びやすい、人間関係のストレスを受けにくい、といったメリットがあります。全ての選択において責任は伴いますが、その分自分の裁量で可能性は広がります。

一方、デメリットは、収入が不安定になる可能性がある、福利厚生がない、税務のわずらわしさ、孤独感などがあります。

副業をはじめる

副業のメリットは、本業が不安定な場合でもリスクを分散できる、新しい技術やスキルを身につけられる、などがあげられます。

デメリットには、過重労働となる恐れがある、まとまった収入になりにくい、などがあります。本業とうまくバランスをとることが、副業を継続するポイントとなります。

自分に合った働き方を見つける準備

働きやすい環境を見つけることで、女性エンジニアがかかえる悩みも解消できるかもしれません。ここでは、自分に合った働き方や環境を見つけるための方法を紹介します。

現状分析する

理想の働き方を決めるには、まず現状を知るところからです。そのために、現状の悩みと願望を棚卸しします。例えば、以下のような視点で書き出してみると良いでしょう。

仕事内容自分がやりたいこと、もしくは得意なことをしているか
環境職場の人間関係や働く場所は快適か
報酬給与や福利厚生は希望に見合っているか
成長スキルアップやキャリアアップができているか
時間働く時間や休日の融通が効くか

これらの要素がはっきりすれば、自分の希望する働き方が見えやすくなります。

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自分の価値を知る

これまでどのような経験があるか、スキルがあること、もしくは経験がなくてもやってみたいこと、世間で需要がある分野などを分析することも大切です。

まずは自分ができること、得意なことをリストアップしてみましょう。エンジニアでいうと、プログラミング、デザインなどのスキルだけでなく、コミュニケーション、リーダーシップ、問題解決力などのソフト面のスキルも含めます。

また、これまでの仕事で達成した成果やプロジェクトもできるだけ具体的に書き出します。

自分には特別なスキルもない、自分の価値がわからないと思う人も多いかもしれません。その場合は、周りの知人や友人に聞いてみるのも一つの方法です。

書き出すことで、今後目指す働き方に必要なスキルと現状のギャップに気づきやすくなります。

優先順位を考える

仕事において何が一番大事でしょうか。収入、時間、スキルアップなど、目的によって働き方の選択が変わります。

例えば、以下のことについて自分の優先順位を考えてみてください。

働く目的お金、成長、社会貢献、自己実現など、どれを重視するか
時間の使い方プライベートと仕事のバランスを重視するか、仕事中心でも良いか
働く場所リモートワーク、オフィス勤務、海外で働くなど
収入と安定性収入を増やしたいのか、安定性を求めるのか

この結果と現状を照らし合わせることで、理想とのギャップを分析することができます。

私が会社員からフリーランスに働き方を変えた経緯

ここでは、私が前章でお伝えしたことを考えた上で、私が会社員からフリーランスに転職し、副業としてライターも始めた経緯についてお話ししたいと思います。

私は約20年正社員として働き、2023年にフリーランスになりました。きっかけとしては、主に2つの理由がありました。

1つ目は、「将来どこにいてもできる仕事のスキルを身につけておきたい」、2つ目は「収入を自分であげられるようになりたい」という理由です。

働き方を変えるときのマインドと行動

元々フリーランスになろうとは思っていませんでしたが、幸い周りにIT業界で働く知人、友人が多く、事前に話を聞いたり相談したりできました。普段から色んな場所に出向き、新しい人と出会うように意識してきたことは、このときの転職にとても役立ちました。それは現在でも影響しています。

知らないこと、経験がないことは難しそうに感じるものです。反対に、知っていれば「難しそう」という気持ちは少なくなっていき、具体的に何をどのようにすればいいのかがわかってきます。未経験のことにチャレンジするときにおすすめの方法は、実際に経験している人の話を聞くことです。

「もしやってみて合わなかったらまた変えてみればいい」「失敗するよりも行動せずに後悔する方が嫌だ」というマインドで、私は行動してきました。

新しい環境で感じたこと

最初のフリーランスの現場には、PMOとして参画しました。新卒のときにSEを3年経験していたものの、変化の早いIT業界で当時の経験はないもの同然です。面談ではもちろんITのスキルや経験は問われましたが、採用の決め手はコミュニケーションだったように感じます。

知識やスキルがあることはもちろん有利です。しかし、ITのプロジェクトでは他部署や外注企業など多くの人が関わるケースも多く、現場で感じる大事なことの一つは、コミュニケーションです。

例えば、チャットやメールの返信が早いこと、分からないことは自分で調べてみること、報連相など、社会人として当たり前のことをきちんとやることも重視されると感じました。

現在取り組んでいること

現在は本業として金融系のシステム開発におけるPMO業務を行いつつ、フリーランスとしてライターの仕事もしています。2022年に知り合いのお店のHPでオウンドメディアの記事を書く機会があり、それをきっかけにライターとしても収入源を増やすことを目指してきました。

本格的にライターに取り組みはじめて約1年、現在は2社の企業と契約し、少しずつライターとしての収入も得るようになってきました。色々な人との出会いや縁があり、今の状態になれたことは間違いありません。

IT職の本業がありながらライターの仕事も受けることは、ときに時間に追われることもあります。しかし、やりきったときの達成感や自分で仕事を獲得できたときの充実感があります。また、ライターとして新しいジャンルや案件にも挑戦し、仕事のやりがいや好きなこと・興味のあることで仕事ができる楽しさもあります。

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まとめ

女性エンジニアがかかえる悩みや働き方の可能性、自分に合った働き方を見つける方法について紹介してきました。

現状の働き方を続けることに疑問を感じている方は、現状分析と理想を書き出すところから実践してみてはいかがでしょうか。そして、自分と違う働き方をしている人と知り合うこともとても大切です。今回の記事を参考に、ぜひすぐできることから始めてみてください。

フリーランスへの転職を検討するなら、まず信頼できるエージェントを見つけることが大事です。エンジニアファクトリーは、ITエンジニア向けに充実したサポートを行っているエージェントです。働き方を相談したいと考えている方は、ぜひご相談ください。

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