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2024/07/17

ネットワークエンジニアの平均年収とは?仕事内容、年収アップの方法を徹底解説

カテゴリ キャリア
ネットワークエンジニアの平均年収とは?仕事内容、年収アップの方法を徹底解説

ネットワークエンジニアは、名前のとおりネットワークの構築や保守などを行うエンジニアです。

これからネットワークエンジニアを目指す方や今後のキャリアを検討中の方にとって、ネットワークエンジニアの平均年収は非常に気になるポイントではないでしょうか?

この記事では、ネットワークエンジニアの平均年収について、年齢別や雇用形態別など様々な切り口で解説します。ぜひ、今後のキャリア形成の参考にしてください。

エージェントサービス「エンジニアファクトリー」では、ITフリーランスエンジニアの案件・求人の紹介を行っています。掲載中の案件は6,000件以上。紹介する案件の平均年商は810万円(※2023年4月 首都圏近郊のITエンジニア対象)となっており、スキルや言語によって高条件の案件と出会うことができます。

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ネットワークエンジニアの平均年収・給料

社内SEの求人に特化した「社内SE転職ナビ」が保有するネットワークエンジニアの求人では、最低年収の平均が477万円、最高年収の平均が824万円となっています。これは月収で換算すると最低37.25万円、最高68.67万円ということになります。

また、フリーランスのITエンジニア向けの案件検索サイト「エンジニアファクトリー」で、インフラエンジニア案件の平均単価は69万円でした。年収換算だと828万円となります。

企業規模別にみたネットワークエンジニアの平均年収

平均年収.JPによると、企業規模別の平均年収は以下のとおりです。

企業規模平均年収
大企業760万円
中企業629万円
小企業570万円

この金額は「平均年収.JP」が厚生労働省の企業規模比率から独自で算出した金額のため、金額自体は参考程度とし、傾向を見ると良いでしょう。

企業規模間の年収の開きを見ると、小規模の企業と中規模の企業では60万円ほどの差があり、中規模の企業と大企業ではさらに大きく、130万円ほどの差があることが分かります。このことからも、やはり大企業の方が年収が高い傾向にあるといえます。

大企業の方が年収が高い理由の一つが、大企業には優秀な人材が集まりやすいことです。優秀な人材には、必然的に高い報酬が支払われます。また大企業の場合は、大規模なネットワーク構築案件を受注できる点や、元請けや一次請けとして受注できることで利益を上げやすい点も、年収を高める要因であると考えられます。

雇用形態別にみたネットワークエンジニアの平均年収

求人ボックスによると、雇用形態別の平均年収は以下のとおりです。ただし、ネットワークエンジニアはインフラエンジニアに含まれるため、一部の年収はインフラエンジニアの金額を参考にしています。また、フリーランスについては、求人サイトエンジニアファクトリーに掲載されているネットワークエンジニアの求人情報をもとに算出した金額です。

雇用形態平均年収職種参考サイト
正社員520万円インフラエンジニア求人ボックス
派遣社員(時給) 2,285円インフラエンジニア求人ボックス
アルバイト・パート(時給) 1,102円インフラエンジニア求人ボックス
フリーランス708万円ネットワークエンジニアエンジニアファクトリー

金額を見る限り、インフラエンジニアの方がネットワークエンジニアより平均年収が高い傾向があります。これは、インフラエンジニアの方がカバーする範囲が広いことが影響している可能性があります。高い技術が求められる案件やネットワークを含めたインフラ全体をマネジメントする案件など、高単価案件の存在が平均年収を引き上げているのでしょう。

この表で注目なのが、フリーランスの年収です。インフラエンジニアより相場が低いにもかかわらず、フリーランスの平均年収はインフラエンジニアの正社員を大きく上回っています。

このことからフリーランスのネットワークエンジニアは、収入が安定しないリスクがある分、大きく稼げる可能性があるといえます。

作業工程別にみたネットワークエンジニアの平均年収

ネットワークエンジニアの仕事を大きく分けると、設計や構築などを行う上流工程と、ネットワーク構築後の運用・保守を行う下流工程の2つがあります。

転職サイト「転職会議」のネットワーク設計・構築の年収まとめネットワーク運用・保守の年収まとめによると、上流工程の平均年収は468万円、下流工程の年収は368万円となっています。

作業工程平均年収
上流工程(設計・構築)468万円
下流工程(運用・保守)368万円

上流工程は設計や構築を行うための高度な知識やスキルに加え、コミュニケーションやマネジメントのスキルなど、幅広いスキルが求められる工程です。一方の下流工程は、障害対応などに知識やスキルが求められる場合もありますが、手順の決まっている作業を行うケースも多い傾向があります。

そのため、より高いスキルや経験が求められる上流工程の方が、年収が高くなります。

ネットワークエンジニアのボーナス

転職サイトdodaによると、ネットワークエンジニアの年間ボーナスは、平均で134.5万円でした。

これは、日本の正社員全体の平均ボーナス105.1万円を30万円ほど上回っています。同サイトの「ボーナスの平均支給額が高い職種ランキング TOP30」にも、18位にランクインしており、ネットワークエンジニアは比較的高いボーナスをもらえる職種といえそうです。

そもそもネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用、管理を主な業務とするITエンジニアです。現代の社会において、インターネットや社内ネットワークは企業活動や日常生活に欠かせない重要なものとなっており、これらの安定稼働を支える役割をネットワークエンジニアが担っています。

ネットワークエンジニアは、新規のネットワーク構築や既存ネットワークの拡張、障害が発生した際の対応など、ネットワークに関連する様々な対応を行います。クライアントの要求に従って、ネットワークの速度や安定性、可用性、セキュリティなどを確保するのが、ネットワークエンジニアの主な役割です。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは、どちらもITインフラの構築や保守を行うエンジニアですが、担当する領域に違いがあります。

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用、保守などを行います。ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定や、ネットワークのトラブルシューティング、セキュリティ対策などが主な業務です。

一方のサーバーエンジニアは、アプリケーションの動作やデータの保存などを行うサーバーの設定、管理、保守が主な業務です。OSやミドルウェアの設定、データベースの管理、バックアップの実施など、サーバーを正常かつ安定して稼働させる役割を担います。

街に例えると、道路を作るのがネットワークエンジニアで、建物を作るのがサーバーエンジニアといったイメージです。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアは、両者ともITエンジニアですが、業務範囲が大きく異なります。

ネットワークエンジニアは、前述のとおりネットワークの設計や構築、保守を行うエンジニアです。

一方のシステムエンジニアは、システム全体の設計や開発、導入、保守に関わる業務を行います。ユーザーの要求を元にシステムの仕様を定義し、プログラマと連携しながらシステムを構築・実装し、テストやデバッグによって品質を確保するのが、システムエンジニアの主な役割です。

システムエンジニアが扱う「システム全体」には、ネットワークが含まれるケースも多くあります。そのため、システムエンジニアとネットワークエンジニアは、密に連携を取りながらプロジェクトを進める関係性であるといえます。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアは、ネットワークに関連する様々な業務を行います。

ネットワークエンジニアの中心的な仕事はネットワークの設計と構築です。まずは要件定義を行い、ネットワークの経路や必要な回線速度、遅延の起きにくさ、障害が起きた際の対応方針、セキュリティ対策など、クライアントが求める要件を明確にします。そのうえで、要件を実現するための具体的な方法を考えて設計を行い、作成した設計書をもとに構築するのが、大まかなネットワーク構築の流れです。

ネットワーク構築後は、ネットワークの運用・保守を行います。日々のネットワークの監視やパフォーマンスのチェック、トラブルシューティングなどを実施し、ネットワークが正常稼働している状態をキープするのが、運用・保守の主な役目です。障害が発生した場合はクライアントの業務に大きな影響を与えるため、迅速な対応が求められます。

ネットワークを設計・構築・運用するためには、ネットワークの基礎知識に加えて、最新の技術を組み合わせてネットワークを最適化するスキルや、障害対策・セキュリティ対策などの幅広い知識が求められます。

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアは、DX(デジタルトランスフォーメーション)やクラウドサービスの普及により、今後ますます需要が高まる職種です。たとえば、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを活用する企業が増えているため、クラウドネットワークのスキルを持つエンジニアは高い評価を受けます。

ネットワークエンジニアの将来性は高いと言えますが、そのためには最新技術の習得やスキルのアップデートが不可欠です。最新技術に対応するスキルを持ち、常に技術の進化に対応することで、市場価値を維持し、さらなるキャリアアップを実現できます。

年収1,000万円のネットワークエンジニアになるには

ネットワークエンジニアが年収1,000万円を達成するためには、専門知識や技術力を高めることが不可欠です。年収1,000万円を達成するための手段として、以下の4つがあります。

  • 経験・スキルを積む
  • キャリアチェンジする
  • 転職する
  • 独立・フリーランスで働く

年収1,000万円のネットワークエンジニアになるための手段を、順番に見ていきましょう。

経験・スキルを積む

ネットワークエンジニアとして年収を上げるためには、まず経験とスキルを積むことが重要です。経験を積むことで、ネットワークの設計・構築・運用・保守に関する実践的な知識と技術を身につけることができます。

たとえば、小規模から中規模・大規模なネットワーク関連のプロジェクトに参加することで、幅広い経験を得ることができるでしょう。また、各種プロジェクトでの成功体験やトラブルシューティングのスキルは、他のエンジニアとの差別化につながります。

このように、経験とスキルを積むことで、ネットワークエンジニアとしての市場価値を高め、年収アップの実現が可能です。

キャリアチェンジする

ネットワークエンジニアとして年収を上げるために、キャリアチェンジの検討も有効です。とくに、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントといった上流工程の職種に転向することで、大幅な年収アップが期待できます。

転向するためには、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルなどが必要となりますが、このスキルを磨くことで高収入を実現する道が開けます。

キャリアチェンジはネットワークエンジニアとしての経験を活かしつつ、年収アップを目指せる手段です。自分の強みを最大限に活かせる職種を見つけ、スキルを磨きながら新たなキャリアに挑戦しましょう。

転職する

ネットワークエンジニアとして年収を上げるためには、転職を検討することも手段の一つです。とくに、大手企業や外資系企業への転職は、報酬面で大きなメリットがあります。

大手企業では、安定した収入と福利厚生が充実しており、優れたエンジニアは高い報酬を得られるでしょう。外資系企業においても、実績やスキルに応じた高額の報酬が期待できるため、キャリアアップを目指すエンジニアにとって魅力的な選択肢です。

また、転職エージェントの活用で、高収入かつ自分のスキルを最大限に活かせる職場を見つけやすくなるため、おすすめです。

独立・フリーランスで働く

ネットワークエンジニアとして年収を大幅にアップさせる方法として、独立してフリーランスとして働くことが挙げられます。フリーランスとして活動することで、案件ごとに高単価の報酬を得ることが可能となり、年収1,000万円以上を目指すことも現実的です。

とくに、高度なネットワーク設計やクラウドネットワークの専門知識を持つエンジニアは需要が高く、高額案件を受注しやすいです。

プロジェクトの進行管理やクライアントとのコミュニケーションなど、主体的に動くことも必要ですが、頑張った分だけ報酬につながる働き方を魅力的に感じる人もいるでしょう。

ネットワークエンジニアにあると有利な資格やスキル

ネットワークエンジニアにあると有利な資格やスキル

ここでは、ネットワークエンジニアにあると有利な資格を3つ紹介します。年収アップにも繋がるため、ぜひ取得を目指してみてください。

  • CCNA
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 基本情報技術者試験

CCNA

CCNAは、ネットワーク技術の世界標準となる資格です。この資格は、シスコシステムズ社が提供するネットワーク製品を中心とした、基本的なネットワークの知識と技術を持つ人材を認定するものとして広く知られています。

CCNAを取得することで、LANやWANの設計、設定、管理などの基本的なネットワーク業務に関する知識やスキルを有していることが認められます。また、シスコシステムズ社の主力製品に関する知識やスキルの証明にもなるため、これらの製品を使用する案件に取り組む際のアピールにもなります。

CCNAを持っていることで、転職活動や昇給・昇格、フリーランス案件の応募などが有利に進みやすくなるため、取得しておきたい資格の一つです。

CCNA

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、日本の情報処理推進機構(IPA)が実施している、ネットワーク技術者向けの国家資格試験です。この試験は、ネットワーク技術の専門家としての高度な知識や技術を持つ人材を認定します。

試験では、ネットワークの構築や運用、トラブルシューティングに関する幅広い知識が問われます。情報処理技術者試験の中でも最も難易度が高い試験の一つであるため、合格するには豊富な知識に加えて、一定の実務経験も必要です。

この資格を取得すれば、ネットワークエンジニアとして高いスキルを有している証明となるため、年収アップやより高いレベルの案件を目指す方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ネットワークスペシャリスト試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する、学生やITエンジニア初心者向けの国家資格試験です。この試験は、情報技術の基礎的な知識とスキルを問うもので、情報技術の幅広い分野に関する基礎的な理解が求められます。

ネットワークエンジニアとして必須の資格ではありませんが、ITの基礎知識の習得や、就職・転職活動のアピールポイントにもなるため、これからITエンジニアを目指す方や、エンジニアとして経験の浅い方には、取得をおすすめします。

基本情報技術者試験

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まとめ

まとめ

本記事では、ネットワークエンジニアの年収について、様々な切り口で解説しました。

ネットワークエンジニアは、日本の正社員平均と比べると年収の高い職種です。また、年齢が増すごとに年収アップが期待できる職種でもあります。

より高い年収を狙うには、上流工程やマネジメントスキルのスキルを身につけ、大企業へ就職・転職することが有効です。また多少のリスクを許容できる方は、フリーランスエンジニアとして高い報酬を得るという選択肢もあります。

自分に合った方法で、ネットワークエンジニアとして年収アップを目指してみてください。