2024/03/04

ネットワークエンジニアの平均年収とは?仕事内容、年収アップの方法を徹底解説

カテゴリ キャリア
ネットワークエンジニアの平均年収とは?仕事内容、年収アップの方法を徹底解説

ネットワークエンジニアは、名前のとおりネットワークの構築や保守などを行うエンジニアです。

これからネットワークエンジニアを目指す方や今後のキャリアを検討中の方にとって、ネットワークエンジニアの平均年収は非常に気になるポイントではないでしょうか?

この記事では、ネットワークエンジニアの平均年収について、年齢別や雇用形態別など様々な切り口で解説します。ぜひ、今後のキャリア形成の参考にしてください。

エージェントサービス「エンジニアファクトリー」では、ITフリーランスエンジニアの案件・求人の紹介を行っています。紹介する案件の平均年商は810万円(※2023年4月 首都圏近郊のITエンジニア対象)となっており、スキルや言語によって高条件の案件と出会うことができます。

氏名やメールアドレス・使用できる言語を入力するだけで、簡単60秒ですぐにサポートを開始できます。案件にお困りのITフリーランスの方やより高条件の案件と巡り合いたいと考えている方は、ぜひご登録ください。

ネットワークエンジニアの平均年収・給料・残業代

ネットワークエンジニアの平均年収・給料・残業代

転職サイトdodaのデータによれば、ネットワークエンジニアの平均年収は448.3万円です。これは日本の正社員全体の平均年収403万円を大きく上回る数字となります。また、ITエンジニア全体の平均年収444.5万円に近い金額となっています。

平均的な月給は26.15万円。残業に関しては、平均で23.6時間の残業があり、残業代の割増率を1.25倍とすると、ひと月の平均残業代は4.8万円です。

IT社会においてネットワーク構築は必須のため、ネットワークエンジニアの需要は今後も続くと考えられます。そのため、ネットワークエンジニアは高い年収と安定した需要を兼ね備えた、魅力的な職種であるといえます。

出典:転職サイトdoda|ネットワークエンジニアとはどんな職種?

出典:転職サイトdoda|日本のビジネスパーソンの平均年収は?

出典:転職サイトdoda|ITエンジニアの平均年収はいくら?

年齢別にみたネットワークエンジニアの平均年収

転職サイトdodaによると、ネットワークエンジニアとITエンジニア全体、日本の正社員全体の年齢別年収はそれぞれ以下のとおりです。

年代ネットワーク エンジニアITエンジニア全体日本の正社員
20代363万円367万円342万円
30代504万円495万円435万円
40代655万円621万円495万円
50代~716万円694万円596万円

ネットワークエンジニアの平均年収は、ITエンジニア全体と比べて、年代毎の差が少ない傾向にあります。そのためネットワークエンジニアは、ITエンジニアの中で平均的な年収の職種といえるでしょう。

また日本の平均と比べた場合、20代30代の差はそこまで大きくありませんが、40代以降になると100万円以上の差が開きます。このことから、ネットワークエンジニアは、年齢が上がるにつれて年収が上がりやすい職種であることが分かります。

前述のとおりネットワーク構築の需要が高いことも考慮すると、ネットワークエンジニアは非常に将来性の高い職種といえます。

企業規模別にみたネットワークエンジニアの平均年収

平均年収.JPによると、企業規模別の平均年収は以下のとおりです。

企業規模平均年収
大企業760万円
中企業629万円
小企業570万円

この金額は「平均年収.JP」が厚生労働省の企業規模比率から独自で算出した金額のため、金額自体は参考程度とし、傾向を見ると良いでしょう。

企業規模間の年収の開きを見ると、小規模の企業と中規模の企業では60万円ほどの差があり、中規模の企業と大企業ではさらに大きく、130万円ほどの差があることが分かります。このことからも、やはり大企業の方が年収が高い傾向にあるといえます。

大企業の方が年収が高い理由の一つが、大企業には優秀な人材が集まりやすいことです。優秀な人材には、必然的に高い報酬が支払われます。また大企業の場合は、大規模なネットワーク構築案件を受注できる点や、元請けや一次請けとして受注できることで利益を上げやすい点も、年収を高める要因であると考えられます。

雇用形態別にみたネットワークエンジニアの平均年収

求人サイトの求人ボックスによると、雇用形態別の平均年収は以下のとおりです。ただし、ネットワークエンジニアはインフラエンジニアに含まれるため、一部の年収はインフラエンジニアの金額を参考にしています。また、フリーランスについては、求人サイトエンジニアファクトリーに掲載されているネットワークエンジニアの求人情報をもとに算出した金額です。

雇用形態平均年収職種参考サイト
正社員520万円インフラエンジニア求人ボックス
派遣社員(時給) 2,285円インフラエンジニア求人ボックス
アルバイト・パート(時給) 1,102円インフラエンジニア求人ボックス
フリーランス708万円ネットワークエンジニアエンジニアファクトリー

金額を見る限り、インフラエンジニアの方がネットワークエンジニアより平均年収が高い傾向があります。これは、インフラエンジニアの方がカバーする範囲が広いことが影響している可能性があります。高い技術が求められる案件やネットワークを含めたインフラ全体をマネジメントする案件など、高単価案件の存在が平均年収を引き上げているのでしょう。

この表で注目なのが、フリーランスの年収です。インフラエンジニアより相場が低いにもかかわらず、フリーランスの平均年収はインフラエンジニアの正社員を大きく上回っています。

このことからフリーランスのネットワークエンジニアは、収入が安定しないリスクがある分、大きく稼げる可能性があるといえます。

作業工程別にみたネットワークエンジニアの平均年収

ネットワークエンジニアの仕事を大きく分けると、設計や構築などを行う上流工程と、ネットワーク構築後の運用・保守を行う下流工程の2つがあります。

転職サイト「転職会議」のネットワーク設計・構築の年収まとめネットワーク運用・保守の年収まとめによると、上流工程の平均年収は468万円、下流工程の年収は368万円となっています。

作業工程平均年収
上流工程(設計・構築)468万円
下流工程(運用・保守)368万円

上流工程は設計や構築を行うための高度な知識やスキルに加え、コミュニケーションやマネジメントのスキルなど、幅広いスキルが求められる工程です。一方の下流工程は、障害対応などに知識やスキルが求められる場合もありますが、手順の決まっている作業を行うケースも多い傾向があります。

そのため、より高いスキルや経験が求められる上流工程の方が、年収が高くなります。

ネットワークエンジニアのボーナス

転職サイトdodaによると、ネットワークエンジニアの年間ボーナスは、平均で137.4万円です。

これは、日本の正社員全体の平均ボーナス105.1万円を30万円ほど上回っています。同サイトの「ボーナスの平均支給額が高い職種ランキング TOP30」にも、18位にランクインしており、ネットワークエンジニアは比較的高いボーナスをもらえる職種といえそうです。

そもそもネットワークエンジニアとは

そもそもネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用、管理を主な業務とするITエンジニアです。現代の社会において、インターネットや社内ネットワークは企業活動や日常生活に欠かせない重要なものとなっており、これらの安定稼働を支える役割をネットワークエンジニアが担っています。

ネットワークエンジニアは、新規のネットワーク構築や既存ネットワークの拡張、障害が発生した際の対応など、ネットワークに関連する様々な対応を行います。クライアントの要求に従って、ネットワークの速度や安定性、可用性、セキュリティなどを確保するのが、ネットワークエンジニアの主な役割です。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは、どちらもITインフラの構築や保守を行うエンジニアですが、担当する領域に違いがあります。

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用、保守などを行います。ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定や、ネットワークのトラブルシューティング、セキュリティ対策などが主な業務です。

一方のサーバーエンジニアは、アプリケーションの動作やデータの保存などを行うサーバーの設定、管理、保守が主な業務です。OSやミドルウェアの設定、データベースの管理、バックアップの実施など、サーバーを正常かつ安定して稼働させる役割を担います。

街に例えると、道路を作るのがネットワークエンジニアで、建物を作るのがサーバーエンジニアといったイメージです。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアは、両者ともITエンジニアですが、業務範囲が大きく異なります。

ネットワークエンジニアは、前述のとおりネットワークの設計や構築、保守を行うエンジニアです。

一方のシステムエンジニアは、システム全体の設計や開発、導入、保守に関わる業務を行います。ユーザーの要求を元にシステムの仕様を定義し、プログラマと連携しながらシステムを構築・実装し、テストやデバッグによって品質を確保するのが、システムエンジニアの主な役割です。

システムエンジニアが扱う「システム全体」には、ネットワークが含まれるケースも多くあります。そのため、システムエンジニアとネットワークエンジニアは、密に連携を取りながらプロジェクトを進める関係性であるといえます。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアは、ネットワークに関連する様々な業務を行います。

ネットワークエンジニアの中心的な仕事はネットワークの設計と構築です。まずは要件定義を行い、ネットワークの経路や必要な回線速度、遅延の起きにくさ、障害が起きた際の対応方針、セキュリティ対策など、クライアントが求める要件を明確にします。そのうえで、要件を実現するための具体的な方法を考えて設計を行い、作成した設計書をもとに構築するのが、大まかなネットワーク構築の流れです。

ネットワーク構築後は、ネットワークの運用・保守を行います。日々のネットワークの監視やパフォーマンスのチェック、トラブルシューティングなどを実施し、ネットワークが正常稼働している状態をキープするのが、運用・保守の主な役目です。障害が発生した場合はクライアントの業務に大きな影響を与えるため、迅速な対応が求められます。

ネットワークを設計・構築・運用するためには、ネットワークの基礎知識に加えて、最新の技術を組み合わせてネットワークを最適化するスキルや、障害対策・セキュリティ対策などの幅広い知識が求められます。

年収1000万円のネットワークエンジニアになるには

年収1000万円のネットワークエンジニアになるには

年収1,000万円のネットワークエンジニアを目指すには、会社員とフリーランスという2つの道があります。

会社員として年収1,000万円を超えるネットワークエンジニアは、マネージャーとして大きなプロジェクトや複数のプロジェクトを回し、売上に大きく貢献しているケースがほとんどです。中には高いスキルや専門性が評価されて年収1,000万円に到達するケースもありますが、マネージャーを目指すよりハードルは高いといえます。

まずはネットワークエンジニアとして高いスキルを身につけ、経験を積んだ後にプロジェクトマネージャーになるのが、年収1,000万円を目指すための王道です。

フリーランスの場合は、少し事情が異なります。フリーランスは仕事を失うリスクがある代わりに収入が高い傾向にあるため、スキルを高めてクライアントからの信頼を勝ち取れば、技術者として年収1,000万円を超えることも可能です。さらに、会社員と同様にマネジメントスキルを身につければ、より高い年収を狙えます。

ネットワークエンジニアにあると有利な資格やスキル

ネットワークエンジニアにあると有利な資格やスキル

ここでは、ネットワークエンジニアにあると有利な資格を3つ紹介します。年収アップにも繋がるため、ぜひ取得を目指してみてください。

  • CCNA
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 基本情報技術者試験

CCNA

CCNAは、ネットワーク技術の世界標準となる資格です。この資格は、シスコシステムズ社が提供するネットワーク製品を中心とした、基本的なネットワークの知識と技術を持つ人材を認定するものとして広く知られています。

CCNAを取得することで、LANやWANの設計、設定、管理などの基本的なネットワーク業務に関する知識やスキルを有していることが認められます。また、シスコシステムズ社の主力製品に関する知識やスキルの証明にもなるため、これらの製品を使用する案件に取り組む際のアピールにもなります。

CCNAを持っていることで、転職活動や昇給・昇格、フリーランス案件の応募などが有利に進みやすくなるため、取得しておきたい資格の一つです。

CCNA

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、日本の情報処理推進機構(IPA)が実施している、ネットワーク技術者向けの国家資格試験です。この試験は、ネットワーク技術の専門家としての高度な知識や技術を持つ人材を認定します。

試験では、ネットワークの構築や運用、トラブルシューティングに関する幅広い知識が問われます。情報処理技術者試験の中でも最も難易度が高い試験の一つであるため、合格するには豊富な知識に加えて、一定の実務経験も必要です。

この資格を取得すれば、ネットワークエンジニアとして高いスキルを有している証明となるため、年収アップやより高いレベルの案件を目指す方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ネットワークスペシャリスト試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する、学生やITエンジニア初心者向けの国家資格試験です。この試験は、情報技術の基礎的な知識とスキルを問うもので、情報技術の幅広い分野に関する基礎的な理解が求められます。

ネットワークエンジニアとして必須の資格ではありませんが、ITの基礎知識の習得や、就職・転職活動のアピールポイントにもなるため、これからITエンジニアを目指す方や、エンジニアとして経験の浅い方には、取得をおすすめします。

基本情報技術者試験

ネットワークエンジニアの求人ならエンジニアファクトリー

ネットワークエンジニアの求人ならエンジニアファクトリー

ネットワークエンジニアの求人ならエンジニアファクトリーをお勧めします。

エンジニアファクトリーは、IT業界に精通したキャリアカウンセラーが、あなたのご希望や今後携わりたいお仕事や条件などをヒアリングした上で、現在の業界動向を踏まえ、転職希望者の方には社員求人を、フリーランスのITエンジニアの方には案件をご紹介しています。掲載している案件は、Webアプリケーション開発やネイティブアプリケーション開発、バックエンド開発といった領域で、非常に多岐に渡ります。

IT業界に精通したコンサルタントが在籍しているため、エンジニアの立場を理解し、希望条件や懸念事項を考慮に入れたご提案が可能です。

案件を受けるか決めていない段階でもご相談を受け付けています。まずは無料会員登録のうえ、何でもお気軽にご相談ください。

まとめ

まとめ

本記事では、ネットワークエンジニアの年収について、様々な切り口で解説しました。

ネットワークエンジニアは、日本の正社員平均と比べると年収の高い職種です。また、年齢が増すごとに年収アップが期待できる職種でもあります。

より高い年収を狙うには、上流工程やマネジメントスキルのスキルを身につけ、大企業へ就職・転職することが有効です。また多少のリスクを許容できる方は、フリーランスエンジニアとして高い報酬を得るという選択肢もあります。

自分に合った方法で、ネットワークエンジニアとして年収アップを目指してみてください。