2024/03/03

【比較】正社員とフリーランスの違い|メリット・デメリットから向いている人を紹介

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【比較】正社員とフリーランスの違い|メリット・デメリットから向いている人を紹介

近年ではフリーランスという働き方も一般的になってきたため、正社員を辞めてフリーランスになることを検討されている方も増えてきました。

実際のところ、「フリーランスに興味はあるけど向いているのか」「正社員とフリーランスどちらが良いのか」「一度、フリーランスになったら正社員に戻れないのでは」など、不安の声もあるでしょう。

本記事では、正社員とフリーランスの働き方やメリット・デメリットについてお伝えし、それぞれに向いている人・向いていない人についても解説していきます。

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正社員とフリーランスの定義

 正社員とフリーランスの言葉の定義について明確にしましょう。

正社員は会社や組織に属していますが、フリーランスは個人で仕事を請け負うところが大きな違いです。

正社員とは

正社員とは、一般的に雇用期間を定めずに雇用主と労働契約を結んだ労働者のことを指します。

所定労働時間がフルタイムであり、直接雇用の形態です。雇用保険や社会保険への加入が義務付けられ、非正規労働者よりも労働者個人が保護されています。また、正社員は研修などが用意されていることが多く、スキルアップも可能です。

資格補助や交通費の支給、保険料を会社が一部負担してくれる点が正社員の特徴と言えます。 

フリーランスとは

組織や企業などの団体に属さず、個人で仕事を請け負う働き方です。

依頼ごとに求められる技術やスキルなどを提供し、その対価として報酬を受け取ります。

個人のスキルや技術を活かして個人で仕事をするため、その職種は多種多様です。最近ではパソコン一台でできる仕事に人気が高まり、エンジニアやライター、プログラマー、デザイナーなども増えています。

税理士や中小企業診断士などの士業もフリーランスとして働いているケースがあります。

正社員とフリーランスの違い

 具体的に正社員とフリーランスの違いについて様々な角度でご紹介します。

働き方から給与面など、あらゆる面で異なるので、給与面、社会的信用度、働き方のそれぞれの側面から見ていきましょう。

給与面での違い

正社員の給与は月給・ボーナス制もしくは年棒制で毎月ある程度定額の給与が保証されています。

基本的に所得税や住民税などの税金を差し引かれた状態でもらうため、手取りの収入がわかりやすいのも特徴です。

しかし、給与はある程度固定されている分、著しい給与のアップは見込めません。また、給与に上限があることもあります。

一方で、フリーランスは都度個別に契約することで仕事を請け負うため、仕事やプロジェクトごとに対価が支払われます。

そのため、給与は仕事の内容や数によって大きく変動し、活躍によっては大きな収入が見込めると言えるでしょう。

年収に上限がないため、スキルがあれば、年収を会社員時代の2、3倍にできる可能性もあります。

社会的信用度の違い

会社員は、安定した雇用と給与が保障されており社会的信用が得やすいという側面があります。

これまでの日本は終身雇用で、定年まで雇用が守られているケースが多かったため、会社員であるだけで社会的信用を得やすいという構図です。

そのため、フリーランスに比べて会社員の方が住宅や車のローンを組みやすいと言われています。

一方で、フリーランスは固定給がなく安定性を保障できないため、ローンやクレジットカードの審査が会社員に比べると通りにくいとも言われています。

働き方の違い

企業に属する会社員の場合、具体的な働き方を決定するのは企業側です。

出勤日や出社時間、仕事内容や給与など、基本的に企業側が決定することになります。雇用している企業側が言い渡す条件に合わせて働くことが基本的な働き方になります。

一方で、フリーランスの場合は働き方を決定して、コントロールするのは自分自身です。

受注した仕事を遂行するための方法やスタイルを決定していくのも個人の裁量となります。

さらに週3 勤務などの正社員では難しい雇用条件での勤務や複数の仕事を掛け持ちなど、自由な働き方ができる点がフリーランスの特徴です。  

正社員として働くメリット・デメリット

 正社員のメリット、デメリットを紹介した上で、どんな方に正社員が向いているのか見ていきましょう。

正社員のメリット  

正社員のメリットとして次のことが言えます。

収入が安定している

正社員は毎月決まった給与が支払われるため、収入が安定している面がメリットです。そのため、収入の見通しも立てやすく、住宅や車などの高価な買い物をする際の計画も立てやすいでしょう。

研修が充実している

正社員の場合、研修などが充実しておりスキルアップが望めます。また、チームで働き、成果物の運用まで長期的に携われる点も正社員ならではのメリットと言えるでしょう。

会社に守られている

部署やポジションによりますが、正社員の一個人が会社の存続に関わるような大きな内容について責任を取ることはほとんどあり得ません。会社員は会社の労働者として守られている点はメリットであると言えます。

社会保障が整っている

会社員の社会保障は手厚く、厚生年金や雇用保険などに加入できます。万が一、病気・育休などで休職をしても保証を受け取れる点はメリットと言えるでしょう。

正社員のデメリット

安定的で保障も手厚く受けられる正社員ですが、もちろんデメリットもあります。

人間関係が選べない

正社員として組織や団体に属して仕事をする場合、自分の希望する部署や希望する人と働けるわけではありません。そのため仕事上の人間関係に悩む方も少なくありません。仕事上の人間関係は自ら選択できないため、割り切って仕事をしていく必要があります。

給与がなかなか上がらない

正社員の場合、企業ごとに給与システムが確立されており、給料が大きく上がることはないのが現状です。安定はしているものの大きな給与アップが見込めない点は正社員のデメリットと言えるでしょう。

時間の融通が効かない

正社員の場合、定時が設けられており時間の融通が効かない点もデメリットと言えます。最近では。フレックス制度や時短勤務なども普及してきましたが、まだまだ多くはありません。

特に長期の休暇が取りにくいのは、大きなデメリットです。会社にもよりますが数週間の休暇を取るためには数ヶ月前から申請しなければならず、自由な働き方をしたい人にはマイナスな側面と言えるでしょう。

正社員が向いている人の特徴

最近は裁量を自分で決められるような仕事も増えてきましたが、基本的には 自分で仕事を選べないため、好きでない仕事や得意でない仕事もこなしていく必要があります。

よって忍耐力のある人や安定を求める人には向いています。会社に勤めている以上は上司からの指示や先輩からの指摘にも柔軟に対応できる能力が必要です。

そのため協調性を持って業務に努められる人も向いているでしょう。

フリーランスとして働くメリット・デメリット

 フリーランスのメリット、デメリットを紹介した上で、どんな方がフリーランスに向いているのか見ていきましょう。

フリーランスのメリット

昨今のフリーランスブームにより、フリーランスに憧れている人も増えています。実際にフリーランスになることでどのようなメリットがあるのかについて確認しましょう。

収入アップが見込める

収入が安定していない代わりにスキルと努力次第で収入は青天井です。自分の頑張り次第で収入を増やせる点はフリーランスのメリットだと言えます。

自由な働き方ができる

正社員と比較すると、働く時間や場所については融通が効きます。そのため、プライベートの予定と合わせて働く時間を調整することもできます。会社員と比べて自由な働き方ができる点もメリットです。

フリーランスのデメリット

フリーランスは給与や社会保障の面で安定しない点がデメリットと言えます。それぞれ詳しく見ていきましょう。  

収入が安定しない

フリーランスは仕事が永続的に続く保障がないため、収入が安定しないことが懸念されます。自分の頑張り次第で収入を増やせる一方で、収入が得られなくなる可能性があることも頭に入れておきましょう。

十分な社会保障が受けられない

フリーランスの場合は、正社員のような社会保障制度が充実していない点もデメリットと言えます。

基本的には国民健康保険と国民年金に自ら加入する必要があります。また基本的には雇用保険には加入することはできませんので、自分で民間の保険に加入したり、貯金をしたりして自分で万が一の事態に備える必要があります(労災保険は令和3年9月よりフリーランスエンジニアも特別加入制度の対象となりました)。

交通費がでない

交通費が出ない点もフリーランスのデメリットと言えるでしょう。移動などは全て自費での負担になってしまう点が会社員との大きな違いです。

フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスは仕事の量の調整やスケジュールなど、自分の裁量で決定できるため、高い管理能力が必要です。

また、自分の好きなことを突き詰めたい人やオンオフの切り替えがうまい人がフリーランスには向いていると言えるでしょう。

仕事とプライベートの線引きが難しいため、状況に応じてオンとオフの切り替えを柔軟に行える  ということも非常に重要なポイントです。

フリーランスから正社員へ転職・再転職は十分に可能

正社員からフリーランスになろうと考えている人の中には、一度フリーランスになると正社員に戻ることは難しいのではと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、フリーランスから正社員に戻ることは十分に可能です。

しかし、転職活動に思った以上に苦戦するフリーランスが多いのも事実です。フリーランスと正社員を比べると、やはり活躍しているフリーランスの年収のレンジは高くなります。この年収を維持したままの正社員への転職となると、転職先が限られてきます。

このようなケースでは、フリーランスでの実績や自分の持っているスキルをどのように企業に還元できるかを分かりやすく面接の担当者に伝える必要があります。

フリーランスになることを迷っている人は副業で始めることもおすすめ

いきなりフリーランスになって稼げなかったらどうしようと悩んでいる人は、副業として仕事を始めることもおすすめです。

フルリモートで土日のみ・週2日程度の案件は業種・業界問わず多くの募集があります。「副業OK」でフリーランスの案件を探してみると多くの募集を見つけることができるでしょう。

いきなりフリーランスになるのが不安な方はこのような案件から実績を積み、自信をつけてから専業のフリーランスになることを検討すると良いでしょう。

ただし、会社によっては就業規則で副業が禁止されている場合もあります。また、仮に副業OKの場合でも、受けた案件が利益相反にならないかを会社に聞くことをおすすめします。

まとめ

今回は正社員とフリーランスの違いについてご紹介しました。

それぞれにメリットとデメリットが存在しますので、自分自身はどちらの働き方が合っているかをよく考えてから選択しましょう。どのようなワークスタイルを目指しているのかも含めて自分に合った働き方を見つけてください。

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