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2024/07/16

COBOLエンジニアとは?仕事内容やスキル・将来性を解説

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COBOLエンジニアとは?仕事内容やスキル・将来性を解説

エンジニアにもさまざまな職種がありますが、特定の言語専門のエンジニアが活躍していることをご存じでしょうか。

今回は、COBOLエンジニアの仕事内容やスキル・将来性について詳しく解説します。

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この記事の目次
  1. COBOLエンジニアとは?
  2. COBOLエンジニアの仕事内容
  3. COBOLエンジニアに必要なスキルセット
  4. COBOLエンジニアの需要
  5. COBOLエンジニアの将来性
  6. COBOLエンジニアの平均年収
  7. COBOLエンジニアに関するよくある質問
  8. COBOLエンジニアの求人ならエンジニアファクトリー
  9. まとめ

COBOLエンジニアとは?

COBOLエンジニアとはCOBOL(Common Business-Oriented Language)というプログラミング言語を利用して業務システムや各種アプリケーションを開発する職種です。

COBOLを使用したシステムは幅広い業界で使用されており、保険業界や金融業界など、さまざまな企業で求められているエンジニアです。システムの開発にとどまらず、既存システムの運用・保守や、追加機能の実装なども担当します。

COBOLエンジニアの仕事内容

COBOLエンジニアの仕事内容は、おもに以下のとおりです。それぞれの仕事内容をみていきましょう。

  • システムの設計と開発
  • コードの保守と最適化
  • テストとデバッグ
  • ドキュメント作成
  • ユーザーサポート
  • データベース管理

システムの設計と開発

COBOLエンジニアは、ビジネス向けのアプリケーションの設計から開発を担当します。「ビジネス向けのアプリケーション」と一口に言ってもその種類は幅広く、金融機関の事務処理から企業の財務管理、給与計算・在庫管理など様々なシステムがあります。

これらのシステムを構築するときには、いきなりコードを書くのではなくシステムの設計が完了してから開発に取り掛かるのが一般的です。COBOLエンジニアも、設計をもとに漏れがないようプロジェクトを進めていきます。

コードの保守と最適化

コードの保守と最適化も、COBOLエンジニアの業務に含まれます。COBOLは言語としての歴史も古く、数十年前から運用されているシステムも多数存在します。そのようなシステムの案件では、既存システムの補修や改修といった役割を任されることも多いでしょう。

たとえば、既存のプログラムのバグや改修などは、COBOLエンジニアの重要な仕事です。システムの効率を向上させるために、コードの最適化も担当することがあるでしょう。

テストとデバッグ

COBOLエンジニアは開発したシステムのテストも担当します。基本的に、システムの開発者とは別のエンジニアがテストを行いますので、同じCOBOLエンジニア同士で挙動に問題がないか確認することもよくあります。

もし不具合が見つかった場合にはデバッグでバグの場所を洗い出し、再度テストを実施するのが一般的です。また、テストにはユニットテスト・インテグレーションテスト・システムテストなどが含まれます。

ドキュメント作成

システムの開発を行う前に、プログラムの仕様書や詳細設計書、テスト設計書なども作成します。また、ユーザーがシステムをすぐ利用できるようにするため、ユーザーマニュアルなども作成します。

各種ドキュメントをもとに、エンジニアが改修を行ったりユーザーがシステムを利用しますので、不備なくわかりやすいドキュメントを作成しなくてはなりません。COBOLエンジニアはドキュメントを読む相手を想定しながら、システムに関する情報をしっかり記載していくのも重要な仕事です。

ユーザーサポート

COBOL言語は、システムのユーザーからの問い合わせや、トラブルシューティングを行うことも多いです。たとえば、システムのリリース後、使い方がわからないユーザに対して説明をしたり不具合が見つかった場合は修正を行ったりします。

とくに、企業の業務に密接に関わるシステムの場合は、早急な対応が求められることもあります。緊急の対応であれば、夜間や休日の対応もありますが、このような事態が起きうるのは新しいシステムの公開直後などが多いです。既存システムなど、すでに運用されているシステムでは緊急の対応などはそれほど多くないでしょう。

データベース管理

COBOLエンジニアは、データベースの管理も担当します。COBOLはしばしばメインフレーム環境で使用されるため、データベースの管理や運用も重要な業務です。

データベースのチューニングやリストア、バックアップなどのスキルも求められます。COBOLではDBMSを介してデータベースへアクセスしますので、システムで使われているDBMSの操作方法は事前に学習しておきましょう。

COBOLエンジニアに必要なスキルセット

COBOLエンジニアとして長期的に活躍するためにも、この仕事で求められるスキルセットについて確認しましょう。

  • プログラミングスキル
  • データベースの知識
  • 特定の業界や分野に関する知識
  • 問題解決能力とコミュニケーション能力

プログラミングスキル

COBOLエンジニアは、当然ですがCOBOLを使ってシステムの実装やコードの改修を行うためプログラミングスキルが必須となります。

まずは基本文法や概念、データ操作の方法を理解しましょう。ベースの知識を身につけたあとは、プログラミングの記述スキルを上げていきます。

プログラミングの記述スキルには、記述スピードも求められますが、他のエンジニアが保守しやすいシンプルなコードを記述する必要があります。本来であれば少ないステップ数で済むようなものでも、スパゲッティコードを記述してしまうと、パフォーマンスの低下や思わぬバグを引き起こしてしまう可能性があります。

また、COBOLでは汎用機からオープン系システム上で動作するためにコードを移植することもあるため、このような対応もできるようになっておくと良いでしょう。

データベースの知識

COBOLに限らず、システムの開発時にはデータベースへの連携が欠かせません。COBOLで利用されることが多いDBMSは、オープン系システムではOracle(ORACLE社)、SQL Server(Microsoft社)などがあげられます。

基本的なSQLの操作方法や、操作時の注意点なども学習しておきましょう。例えば、データ検索時やソートを行う際、データの絞り込みを行わずに実行すると負荷がかかることがあります。

このようなことを知らずにSQLを実行してしまうと、パフォーマンスが低下してしまうこともよくあります。問題が発生しないようにするためにも、事前にしっかり勉強しておきましょう。

特定の業界や分野に関する知識

COBOLエンジニアの需要は幅広いですが、大規模システムとの相性の良さから金融・保険・官公庁でのニーズが集中しています。

そのため、業界のアカウント知識も持っておく必要があります。上記のいずれかで深いアカウント知識がある場合は、市場価値が上がり年収アップや昇進の可能性も高まるでしょう。

また、フリーランスの場合はより高報酬の案件に参画できる可能性も高まるでしょう。案件を探すのが大変な場合は、エージェントなどを活用すると非公開求人なども紹介してもらえるかもしません。

問題解決能力とコミュニケーション能力

開発段階でプログラムのバグが見つかったり上手く動作しなかったりすることはよくありますが、このようなとき、迅速に対応をするためにはチームで協働したりコミュニケーションを取ることが重要です。

システム運用中に既存システムのバグが発見されることもあります。このような場合は、問題の特定や対応時期などについても協議しなくてはなりません。

またCOBOLエンジニアは、技術力だけでなく他のメンバーやクライアントとコミュニケーションを円滑にとれるスキルが求められます。

未経験からCOBOLエンジニアを目指す場合でも、コミュニケーション能力や問題をロジカルに解決する能力は鍛えることが可能です。コミュニケーション能力やロジカルシンキングは、フリーランスのCOBOLエンジニアとして案件に参画する際にも非常に役立つため、日常生活から意識するとよいでしょう。

COBOLエンジニアの需要

COBOLは1959年に誕生したプログラミング言語で、幾度となくバージョンアップが行われ洗練されてきた言語です。第4次規格ではマルチバイト化、第5次規格ではオブジェクト指向に対応するなど、時代のニーズに合わせて進化を遂げています。

このように進化を遂げ続けるCOBOLですが、これには高い需要があることが背景にあるでしょう。IPA(情報処理推進機構)が公表しているソフトウェア開発分析データ集2022では、開発プロダクトで最も使われている言語のアンケート調査を行ったところ、アセンブリに続きCOBOLがランクインしています。

この理由としては、COBOLは大量のトランザクションを処理でき、金融システムをはじめとする大規模システムとの相性が非常に良いことがあげられます。また、静的なデータ構造を使うため、実行時に必要となるメモリ量を計算できることもメリットにあげられるでしょう。

上記のようなメリットがあげられるCOBOLは、保険業界・政府の公的システムといった大規模かつ高速な処理が求められるシステムで非常に人気を誇ります。

COBOLエンジニアの将来性

結論からいうと、COBOLエンジニアは希少性が高く将来性のある職種です。COBOLは、数十年前から使用されている言語のため、数十年前に開発されたレガシーシステムの運用などで需要が高いです。日立製作所の「COBOLの最新動向」では、6割を超える企業でCOBOLのシステムが稼働中だが、8割は継続の意志を示したという結果が出ています。

一方で、近年新しいプログラミング言語も市場では人気を集めており、若手やプログラミング初心者はJava・Pythonなどの学習をする人が増えています。結果として、相対的にCOBOLの専門知識を持つ専門家が減少しているのが現状です。

需要は引き続き高い状態が続くため、COBOLエンジニアは将来性がある職種と言えるでしょう。

COBOLエンジニアの平均年収

COBOLエンジニアの平均年収は日経XTECHの調査によると、COBOLエンジニアの平均年収は525万円でした。言語ごとのランキングをみると、調査対象の15の言語のうち11位という結果になりました。

しかし、プロジェクトマネジメントの資格や役職がつくと年収がアップすることが多いため、まずはCOBOLエンジニアとしてスキルと経験を蓄積することをおすすめします。

またエンジニアファクトリーが保有するCOBOL求人では、平均56.1万円/月となっています。(2024年7月時点)フリーランスでCOBOLのスキルを活かしたい方は、ぜひエンジニアファクトリーで案件を見てみてください。

COBOLエンジニアに関するよくある質問

COBOLエンジニアに関するよくある質問をまとめました。COBOLエンジニアを目指しているものの、不安や不明点があるひとはこちらも参考にしてください。

  • COBOLは人気の言語ですか?
  • COBOLエンジニアの収入は?
  • COBOLとJavaの違いは?

COBOLは人気の言語ですか?

COBOLはレガシーシステムで依然として多く使用されています。政府機関や金融機関といった人々の生活に大きく関わるシステムを支える役割を担っており、そのような大規模システムの開発ができる人材は希少性が高いといえるでしょう。

また、オープンシステムよりも汎用機に興味のある人にとっては、COBOLは相性の良い言語だと言えます。

COBOLエンジニアの収入は?

COBOLエンジニアの平均収入は525万円(日経XTECH調査)、エンジニアファクトリーで保有する案件では平均56.1万円/月と紹介しました。しかし案件やスキルによっては、さらに高収入の案件もあります。

より高収入を目指すには、スキルを磨いたり業界への知見を深めることが非常に重要です。未経験からCOBOLエンジニアを目指す場合、基礎的なスキルを身につけ案件をこなしていくことで、より高い報酬の案件を目指していけるでしょう。

COBOLとJavaの違いは?

COBOLとJavaは、言語そのものの特徴や目的が異なります。まず、COBOLは手続き型言語ですが、Javaはオブジェクト指向言語です。

また、COBOLは計算処理や膨大なトランザクションを高速で処理することが得意で、金融システムや行政のシステム・在庫管理システムなどで利用されることが多いです。一方でJavaは、組み込み型のソフトウェアからアプリケーションまで幅広い分野で利用されています。

このように、両者は使用する分野や特徴が異なります。

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まとめ

近年新しく出てきたほかの言語が人気を集めていることも後押しして、COBOLエンジニアは需要が高く将来性があることがわかりました。また、金融機関や政府機関などのプロジェクトで活躍できるのも魅力の1つでしょう。

COBOLエンジニアに興味が湧いた方は、必要なスキルを磨き、ぜひ案件にチャレンジしてみてください。また、転職への不安がある方はエージェントなども活用すると、効率的に就職活動に挑むことができるでしょう。