2024/03/04

SE(システムエンジニア)とは?仕事内容や年収、なる方法や将来性まで徹底解説!

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SE(システムエンジニア)とは?仕事内容や年収、なる方法や将来性まで徹底解説!

IT業界で重要な役割を担っているSE(システムエンジニア)。SEの名前を知っていても、具体的な仕事内容などを知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、SEについて仕事内容や年収、SEに向いている人やなる方法、将来性をわかりやすく紹介しています。れからSEを目指す人はぜひ参考にしてください。

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SE(システムエンジニア)とは?プログラマーとの違い

SE(エスイー)とは、「System Engineer(システムエンジニア)」を略称した和製英語です。クライアントの要望に沿ったソフトウェアの設計・開発を担当する職業を指します。

一般的にSEは、プログラマー(PG)の上位ポジションにあたります。PGにプログラミングを依頼することもあれば、ケースによっては自らプログラミングを行います。

また、ソフトウェアの設計や開発のためにクライアントの要望や解決したい悩みのヒアリングを行います。このヒアリングに応じて、システムの仕様や要件の決定、システムの開発を担当します。

そのほか、プロジェクトの予算や人員、進捗状況などのマネジメント業務もSEの重要な仕事です。

ポジションSE(システムエンジニア)プログラマー
工程上流工程中〜下流工程
仕事の範囲クライアントの窓口
要望に応じた仕様書の作成
開発〜運用・保守
開発〜運用・保守
求められるスキルプログラミングスキル高いコミュニケーション能力
マネジメント能力
文章作成能力
プログラミングスキル

SE(システムエンジニア)の主な業務内容

SEの主な業務内容は、以下の5つです。

  1. 要求分析・要件定義
  2. 基本設計
  3. 詳細設計
  4. テスト
  5. 運用・保守・障害対応

それぞれの業務工程について、詳しくみていきましょう。

①要求分析・要件定義

要求分析とはクライアントが求めているニーズをヒアリングし、どのようなシステムを作ればよいのか分析することです。

要件定義とは要求分析をもとに、システム開発の目的を明確にすることです。要求分析・要件定義は、システム開発プロジェクトを始める前の段階で、システム全体の概要を明確にし、最終的なゴールを決めるため、プロジェクト成功の鍵を握る上流工程の中で最も大切な工程だと言われています。

②基本設計

基本設計とは、要件定義をもとに具体的なシステムを設計する工程のことです。

ネットワーク構造や画面レイアウト、表示する情報、操作方法などの細かな点を決定し、ソフトウェア全体の概要と主な機能を決めます。ユーザーやクライアントから見たときに、どのような動作になるのかを決める要素があるため「外部設計」とも呼ばれます。

③詳細設計

詳細設計とは、基本設計で定義された仕様や動作を、どのように実装するのか具体的に定義する工程です。

詳細設計書をプログラマーが見ただけでプログラミングできるように、細かい部分まで設計します。ユーザーやクライアントから見えない部分の設計になるため「内部設計」とも呼ばれています。

④テスト

テストとは、詳細設計書をもとに実際にプログラミングしたのち、開発システムの動作確認をする工程です。

システム設計どおりに作成されているか、問題なく動作するか確認していきます。リリース前にテストを行い、不備やミス、漏れがないかを確認・修正を行うことで品質が担保されるため、重要な工程です。問題なくシステムを活用できるようにするためには、テストが重要な役割を果たしています。

⑤運用・保守・障害対応

開発が完了したシステムをリリースしたのち、問題が起きないように日々サポートするのが運用です。

運用と同様にシステムのリリース後にシステム障害から守るのが保守の役割です。保守はシステム障害が発生したときは原因の特定をし、プログラムの修正や適切な処置を行い、速やかな障害対応をします。

SE(システムエンジニア)の給料や平均年収は?

SEの平均年収は、523万円(※1)、月給で換算すると約44万円です。

SEの年収は勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なってきます。例えば、10〜99人規模の会社で働いているSEの平均年収は505万円、1,000人以上の規模の会社で働いているSEの平均給料は600万円です。(※2)企業の規模が大きいほど平均年収が高くなる傾向にあります。

※1出典:厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
※2出典:厚生労働省令和元年賃金構造基本統計調査(きまって支給する現金給与額と年間賞与その他特別給与額の平均値で算出)

SEとプログラマーの違いは?

SEとプログラマーの違いは?

SEとプログラマーの大きな違いは、仕事内容です。SEはクライアントの要望に沿ったシステム設計・構築を仕事にしている一方で、プログラマーはSEが設計したシステムを実際に使えるよう、プログラミングする仕事を担当しています。

SEは上流工程のフェーズで、システム開発の責任を一貫して担う重要なポジションです。クライアントの要望を実現するためシステムを設計し、ソフトウェアの仕様書を作成します。

プログラマーは下流工程のフェーズで、SEが作成した仕様書をもとにプログラミングしていくのが業務です。システム開発の製造部分にあたります。

案件や企業によっては SEとプログラマーの業務を兼務することもあります。

SE(システムエンジニア)に必要とされるスキルは?

SE(システムエンジニア)に必要とされるスキルは?

SEに必要なのはプログラミングスキルだけではありません。システム開発の上流工程を担うSEの仕事は多岐に渡り、必要なスキルはさまざまです。SEに必要とされるスキルは大きく分けて次の3つです。

  • コミュニケーションスキル
  • マネジメントスキル
  • 技術面スキル

コミュニケーションスキル

SEはクライアントと開発メンバーとの間に入り、調整を行うため、高いコミュニケーションスキルが求められます。

クライアントとのコミュニケーションでは、クライアントの言葉の裏にある真意を探るためのヒアリング力や、わかりやすい言葉で伝える提案力が必要です。また、システム開発はチームで進めるものです。より円滑に仕事を進めるために、開発メンバーとの密なコミュニケーションも重要です。

マネジメントスキル

SEは納期までに成果物をクライアントに納品するため、的確なスケジュール管理のもと、常にプロジェクトの進捗状況を把握しプロジェクトを推進する力、いわゆるマネジメントスキルが必要です。

問題に直面した際に、問題の本質を見極め、最善の方法を選択できる判断力も必要だと言えるでしょう。

技術スキル

そもそもプログラミングに関する技術的なスキルがなければ、SEとして仕事ができません。

プログラミングの知識が不十分だと、プログラムを組むための具体的なシステムのイメージが出来ず、設計や構築ができません。開発メンバーが抱える悩みも解決できないでしょう。

クライアントに最適な提案をするために、基本的なプログラミングスキルに加えて、常に新しい技術に興味を持ち学び続ける姿勢も大切です。

SE(システムエンジニア)になるには?

SE(システムエンジニア)になるには?

SEになるにはプログラマーとして働き、経験を積んだのちSEを目指すのが一般的とされています。

クライアントのニーズに沿ったシステム開発するには、システム全般において豊富な経験と知識が必要なためです。具体的には、プログラミング実務や資格の取得を通じて、プログラムの開発や設計スキルを学び、プログラマーとして経験を積んだ後にキャリアステップとしてSEを目指すとよいでしょう。

未経験であっても、新卒や他の業種からのキャリアチェンジでSEを目指すこともできます。

将来性を感じられる未経験者を採用し、自社でエンジニアを育てる企業も少なくありません。他業種から転職する場合は、前職で培った知識やスキルが役立つこともあります。

しかし、高度な技術が求められる職業のため、プログラミングスキルを身につけて終わりではなく、常に新しい技術を学び、スキルアップし続けなければいけないことは理解しておきましょう。

SE(システムエンジニア)が向いている人は?

SE(システムエンジニア)が向いている人は?

SEの仕事内容は幅広く、プログラミングの専門技術だけではなく、性格や物事の考え方の観点から適性があるのか考えることも大切です。SEが向いている人の特徴を3つ紹介します。

  • 協調性がある
  • 論理的思考ができる
  • 学習意欲がある

協調性がある

SEはチームで仕事をするためチームワークが重要視されます。円滑にプロジェクトを進めるには、協調性が必要です。

また、チームメンバーだけでなく、クライアントや関連会社の人など、さまざまな人と関わりながらプロジェクトを進めていきます。チームでコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていくことに楽しさを感じられる人は向いているといえるでしょう。

論理的思考ができる

論理的思考が身についている人はSEに向いているといえるでしょう。論理的思考とは、矛盾のない論理のもと物事を考えることです。

SEはプロジェクトを管理する立場のため、常に物事を整理し矛盾のない道筋を立てる思考が不可欠です。システムの構築だけではなく、プロジェクトを進める最適なスケジュールを組むことや仕事の割り当て、作業の順番を決めることにも論理的思考は役立ちます。

学習意欲がある

SEにとってIT技術の学習は欠かせません。さまざまな企業の要望に応えるには、常に新しい技術に目を向け、知識として取り入れておく必要があります。

最新技術に高い関心を持ち、自分から積極的に学び続ける姿勢のある、学習意欲のある人は向いていると言えるでしょう。

臨機応変に対応できる

システム開発は、クライアントの要望の変更やアクシデントが付きものです。

SEは、何らかのトラブルが発生した際でも焦らずに冷静に対応できる必要があります。また、仕様の変更などが発生した際に、臨機応変にコードや計画を変更できる能力が求められます。

プログラミング知識の学習方法

プログラミング知識の学習方法

プログラミングの学習方法は主に3つです。

  • 独学で勉強する
  • スクールに通う
  • 資格取得をする

それぞれの勉強方法について解説していきます。自分に合う勉強方法を選びましょう。

独学で勉強する

独学で勉強する際は、書籍や学習サイト、アプリが一般的です。

SE関連の本や参考書は多く販売されており、初級者から上級者まで種類が豊富で自分のレベルに合わせて勉強できます。

自分のペースで手軽に勉強できる点はメリットですが、デメリットもあります。それは、独学で学べる内容は限定的になりやすく、どのように技術を応用していくのかなど実践的なことが学べないこともあります。

一人で勉強を続けて相談相手がいない場合も多く、疑問点を解決できないことも。独学でもSEへの道はひらけますが、具体的なロードマップを作って実行しないと遠回りしてしまう可能性があります。じっくりと自分のペースでプログラミングを学びたい人には独学がおすすめです。

スクールに通う

プログラミングスクールに通うと、講師から直接指導を受けられたり、質問もできたりするため独学より細やかなサポートを受けられるのが特徴です。また、プログラミングの知識だけでなく、実践的なノウハウも学べます。

スクールに通うデメリットは、独学よりも費用がかかってしまうことです。短時間で効率よくプログラミングを習得し、早くプログラマーやSEになりたいという方にはスクールがおすすめです。

スクールに通う際は、オンライン、オフライン含めて様々なスクールがあるため、必ず比較検討してから入る様にしましょう。

資格を取得する

プログラミングの学習として、資格の取得も有効です。資格の勉強をすると必要な知識やスキルを学べ、その知識やスキルを客観的に証明できます。

キャリアアップや転職、フリーランスとしての独立するときなどにも役に立つでしょう。システムエンジニアにおいて有効な資格を紹介します。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験はIPAが主催する国家資格です。

多くの知識や高い技術があることを証明し、即戦力として活躍できる知識と実践力を身につけられる試験です。合格率は約24%(※)と難易度が高く、ワンランク上のシステムエンジニアとしてアピールポイントになります。応用情報技術者試験に受験資格の条件はありません。

※出典:プレスリリース(独立行政法人情報処理推進機構)
※参考:応用情報技術者試験(独立行政法人情報処理推進機構)

Java™プログラミング能力認定試験

プログラミング言語のJavaに関する基礎知識を測定する試験でJavaのスキルを証明します。

Java は世界で使用されており、日本企業でも需要の高いプログラミング言語です。Java™プログラミング能力認定試験は、受験資格の条件はなく、1〜3級のどの級からでも受験可能です。特に1級の取得は高いスキルがあるとして評価されます。

※参考:Java™プログラミング能力認定試験(サーティファイ情報処理能力認定委員会)

AWS認定資格

AWS(Amazon Web Services)は Amazonが提供するクラウドサービスです。

AWSを使った専門技術と知識を証明する資格です。認定資格は4つのレベルに分けられ、それぞれ分野別に全部で12種類の資格があり、自分のレベルや、必要な専門分野を選んで取得できます。市場でAWSの需要が高まっているので、AWSを扱うシステムエンジニアのニーズも増えています。

※参考:AWS 認定(AWS)

SE(システムエンジニア)の将来性は?

SE(システムエンジニア)の将来性は?

SEの将来性は今後自分がどのようなキャリアを望むのかによっても変わってきます。

現在ではITを導入している企業がほとんどなので、SEが活躍する場所も多岐に渡り、キャリアパスも多彩です。具体的なキャリアパスを紹介します。

  • プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへポジションを上げる、管理職を目指す
  • IT技術に関する知識とスキルを高めて、ITスペシャリストを目指す
  • コミュニケーション能力と問題解決能力を活かして、ITコンサルタント業務へシフトする
  • コミュニケーション能力と技術力を活かして、セールスエンジニアを目指す
  • フリーランスエンジニアとして独立する

IT業界は発展を続けており、SEは必要不可欠な職業として今後も需要は高まります。SEとして経験を積みながら、自分がどのようなキャリアを描くのかを見つけ、それに向け計画的にキャリアを積み上げることが大切です。

SE(システムエンジニア)に関するよくある質問

最後に読者から寄せられるSEに関する質問について解説します。

未経験からSEになることは可能ですか?

SEは通常、プログラマーから昇格という形でなるのが一般的です。コミュニケーション能力やマネジメントスキルだけでなく、基本的なプログラミングスキルが求められるためです。そのため、未経験からSEになることはハードルが高いといえます。

ただし、最近ではシステム開発の需要が高まっていることから、未経験でも将来的なSEへの昇格を見越した求人案件等もあります。研修制度が整っている企業などでは、育成前提の採用も行っていることを頭に入れておきましょう。

SEはきついと聞きますが本当ですか?

SEがきついと言われる理由として、常に納期に追われることや高い技術力が求められることが挙げられます。システム開発は、細かくスケジュールが決まっているため、何らかの遅延が発生した際にはリカバリーが必要となり、時に残業しなければいけないこともあります。

また、クライアントの要望とプログラマーの意見の板挟みになることも多いため、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。しかしながら、経験を積むことによって危機管理察知能力が養われ、事前にトラブルを回避したり、チーム内を円滑にまとめるスキルが高まっていきます。

クライアントと直接相手するため、システム開発が完遂したあとは、感謝の言葉をもらうことも多く、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

SE(システムエンジニア)の求人ならエンジニアファクトリー

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まとめ

SE(システムエンジニア)まとめ

SE(システムエンジニア)とはクライアントの要望をヒアリングし、要望に基づいたシステムの設計・開発を進める仕事です。ソフトウェアを開発する上流工程と呼ばれる部分を担っており、システム開発においてとても大切なポジションです。SEとしてスキルや経験を積むと将来の選択肢が多数ある職業ですが、まずはスキルを身につけることが第一です。新しい技術やIT関連に興味のある人、情報や知識を常にアップデートし続けられる人はSEを目指してみてはいかがでしょうか。