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今回、そんなアイムファクトリー経由で案件に参画し、ITフリーランスとして活躍する渡部さんにインタビューを行いました。

エンジニアプロフィール:渡部 和馬さん
日本郵政にシステムエンジニアとして勤務後、日本IBMにてソフトウェアエンジニアとして出向。日本郵政に復帰後転職し、アクセンチュアにてITコンサルタントとしてマネージャー業務を経験。自然言語処理(NLP)を用いた需要予測AIやAIのモデル開発の他、品質管理から顧客折衝などのPM業務まで幅広く担当。現在はAIコンサルタントとしてAIシステム・製品等の提案業務を中心に活躍。
<この記事はこんな人におすすめ!>
- フリーランスの働き方に興味がある方
- フリーランスを検討中だが、迷っている方
- フリーランスのメリットを知りたい方
AIの進化を近くで見ながら学んでいきたい

ーーアイムファクトリー経由で参画されている現在のプロジェクトについて教えてください。
渡部さん:今は生成AI系の会社で、生成AIにまつわるシステムや製品、プロジェクトの提案をおこなっています。
平日火曜日から金曜日まで稼働していて、空いている平日は他のAIスタートアップ企業で提案やプロジェクトマネージャーを並行してやっています。忙しいときでも、一日8時間から10時間程度で土日まで稼働することはありません。
――前職でもAI関連のお仕事をされていたんですよね?
渡部さん:そうです。もともと日本郵政で社内システムの構築に携わっていましたが、その頃AIの将棋や囲碁の強さがニュース等で取り上げられていて。もともとAIに興味はありました。そのため、進化するAIにさらに興味が高まって、当時の上司にお願いして取引先のベンダーに出向させてもらったんです。
当時、会社から外部ベンダーへの出向は前例のないことでしたが、上司を含め周囲がサポートしてくれたおかげで実現できました。出向先の日本IBMでは、主にAIにかかわる業務をやらせていただきました。
2022年から一般の方も使える「ChatGPT」のようなAIが登場し、生成AIという言葉も一般に定着化されはじめていますが、個人的にはこれからどのような進化を遂げていくのか、近い位置で見ながらAIを学びたいと思っています。
――今のお仕事ではクライアントにどういったAIの提案をするのでしょうか?
渡部さん:ChatGPTを活用して、クライアント企業の業務に生成AIを組込ませんか?といった主旨の提案をおこないます。並行して携わっている他社さんのスタートアップ企業では、ChatGPTではなくAIを活用した画像による製造ラインの効率化や不良品チェックの提案をおこなっています。
――今後もAIにかかわるお仕事を続けていきたいと思っていますか?
渡部さん:そうですね。今AIはまさに日進月歩で進化しています。たった1ヶ月でもAIがどのように進化しているのか予想ができないくらい「アツい」テーマなので、今後もAIにかかわっていきたいです。
「会社員でいることに安心している自分」に不満があった

――フリーランスのキャリアを考え始めたのはいつ頃ですか?
渡部さん:正社員として働き始めてから2年目ごろには「フリーランスになりたい」と考えていました。なんとなく会社員としての働き方が窮屈になっていたんですね。
また自分で起業したいとも考えていたので、とくにアイデアがあったわけではないのですが「決めていないことを言い訳に会社員を続けるのではなく、会社を辞めよう」と、最終的には見切り発車しました。
会社員を辞めて独立したいといいながらも不安はあったので、会社員でいることに安心感はありました。しかし「安心している自分」にも不満があったんです。
独立して働いている知り合いに話を聞いたところ「これまでの経験やキャリアがあるから、フリーランスでも働ける」と言っていただきました。背中を押してもらったという感じです。
密なコミュニケーションと余裕のあるスケジュールを大切に

――今のお仕事の好きなところについて、教えてください。
渡部さん:やっぱり専門的な分野に携われるのが1番ですね。自分の得意分野を活かせる仕事ができるのは、ありがたいことだと思います。
――では反対に、フリーランスとして働くなかで「難しい」と感じたことはありますか?
渡部さん:正社員であればわりと業務時間が固まってきますよね。9時から18時とか、コアタイムが10時から15時とか。必ず自社にいる時間が把握できるわけです。
ところが今は働き方が多用化しているので、副業の方もいればフリーランスの方もいます。正社員であってもフルフレックスであったり、リモートワークだったりすることもあります。
そのためチームやプロジェクト単位でのスケジュール調整や進捗管理に工数がかかることがありますね。土日や夜間を中心に稼働する方もいるので、特定のタスクのスケジュールを引くとき「誰がどのくらい稼働するのか」が読みにくくて苦労しました。チームのメンバーとよく話し合い、余裕のあるスケジュールを引くことが大切です。
休みを調整しやすいフリーランスで海外ノマドも経験

――アイムファクトリー経由でフリーランスとして働き始めて、ご自身の働き方はどのように変わりましたか?
渡部さん:平日に自分の意志で休みが取れるようになって、役所や銀行にも行きやすくなりました。自由になる時間の総量は変わっていませんが「いつ、どのタイミングで休むか」という自由さが得られたので、気持ちに余裕が持てています。
もちろんクライアントの都合が優先ですが「このあたりは都合が悪いので、外していただけると助かります」と話せるようになりました。そうやって調整できると、趣味の旅行にも行きやすくなりましたね。
旅行は海外が好きですが、前回マレーシアに旅行にいったときには、ノマドワークをやってみたくてわざわざパソコンを持って行きました。年末には1ヶ月ほどヨーロッパに行って、1日4~5時間くらい仕事をしつつ旅行をしたいと思っています。その予行演習ができましたね。
――とても行動力がありますね!フリーランスになる前から活動的だったのでしょうか?
渡部さん:そうですね。でも大学生から新卒のときくらいまでは、それほどではなかったと思います。だんだんと色々な趣味ができて、今のような感じになったかなと。
他にトライアスロンもやるんですが、最初は運動不足解消のためのランニングがきっかけでした。皇居ランのサークルに入ったところ、周りから誘われてあれよあれよという間に大会に出る話や、フルマラソンを走る話に発展していったんです。
フルマラソンを走ったら「じゃあ次はトライアスロンだね」という話になりましたね。私はやるからにはちゃんとやりたい性格なので、そのステップアップが性に合っていたんだと思います。
初めてのフリーランスは不安だった
――フリーランスになるとき、不安はありましたか?
渡部さん:不安はもちろんありました。仕事がそもそも見つかるのか、いただいた仕事を継続してもらえるのか、といったところですね。
――実際に働き始めたあとは、当初の不安は解消されましたか?
渡部さん:ほぼなくなりましたね。運良く、良いお仕事をいただけていますから。2023年の5月から始まった別のお仕事も、2024年6月現在、継続中です。自分から「減らしたい」と言わない限りは、続けていただけそうですね。
ITのなかでも特にAIは、人手不足の分野です。そういった時代の流れも味方してくれています。
――フリーランスとしてお仕事を探すとき、ご自身で探されましたか?それともアイムファクトリーのようなエージェントを利用されましたか?
渡部さん:エージェント経由で探していましたが、面接までなかなか進みませんでした。条件がマッチしなかったんですかね。その後フリーランスになるにあたり相談していた方に紹介していただいて、アイムファクトリーをとおした現在の仕事につながっています。
提案営業もコーディングもできるオンリーワンに

――今後、やっていきたいことなどあれば教えてください。
渡部さん:起業したいと考えていますし、フリーランスとしてのキャリアを積めているので、今後はアイムファクトリーさんにお願いするだけではなく、自分で仕事をみつけないといけないなと思っています。頼りがいのある存在ではありますが、頼ってばかりもいられないですよね。
また、仕事をするにあたって最近つくづく「営業・提案力」は大事だなと思っています。今後は提案力を上げて自分で提案営業をし、場合によってはコーディングもできるところを強みにしていけたら、と思っています。
――これからフリーランスを検討されている方に向けて、アドバイスをお願いします。
副業から入るなど、徐々に始めていくのがいいと思います。僕は一気に変えちゃいましたけど(苦笑)。僕の場合は保険をかけるというか、マネージャー職の経験を積むことが一つの基準だったので、そうしたものを持っておくといいかもしれません。
フリーランスとして働き始めるとき「これをやれば絶対大丈夫」みたいな、全員にとってわかりやすいものは、ないです。僕も「スキルを身に着ければ…」と思っていたけど、しばらく経っても「まだまだスキル不足だ」となって先延ばしにしていたところがあったなと。だから、まずその考え方を変えないとですね。
――ありがとうございました!今後のご活躍にも期待しています!
自分をどんどん高める意欲をもち、行動する渡部さん。 会社員からフリーランスへ転身された際には「不安もあった」とリアルなお気持ちを語っていただきました。
フリーランスへの転身を検討しているITエンジニアさんのなかには、同じように不安を抱えている人も多いでしょう。「案件が見つからなかったら?」「自分のスキルでフリーランスとしてやっていける?」などのお悩みは非常に多く聞かれます。
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ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)
・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。
