2024/03/04

フリーランスと個人事業主の違いは?メリットとデメリットから開業届について解説  

カテゴリ 働き方
フリーランスと個人事業主の違いは?メリットとデメリットから開業届について解説  

これから個人として独立して働こうと考えている方の中には、「フリーランスと個人事業主って何が違うの?」「税金や社会保険ってどうなるの?」などたくさんの疑問があると思います。 

今回の記事では、フリーランスと個人事業主の違いやメリット、デメリット、開業届けなどついて解説していきます。 

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フリーランスと個人事業主の違いとは 

はじめに「フリーランス」と「個人事業主」の違いについて解説していきます。 

フリーランスとは、ある特定の企業に属さずに、個人として独立して仕事を請け負う働き方のことです。具体的には、システム開発やWebデザインなど案件ごとに契約を交わし、制作物を納品して報酬を得る働き方です。あくまでフリーランスは働き方のことで、法律(税法)による区分にはあたりません。 

個人事業主とは、フリーランスのような働き方のことではなく、税法上の区分を意味しています。個人事業主は、法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人のことで、税務署に個人事業の「開業届」を提出しています。また、毎年確定申告を行う必要があります。 

つまり、フリーランスは個人で仕事を請け負う働き方をしている人のこと、個人事業主は開業届を税務署に提出し税法上の区分で個人で事業を営む人のことをいいます。 

フリーランスのメリットとデメリット 

フリーランスは、「会社員と比べて自由な働き方ができる一方、収入が不安定になりやすい」「自分の都合に合わせて好きな時間に働ける」のようなイメージをお持ちだと思います。 

ここからはフリーランスとして働く際のメリットとデメリットについて解説していきます。 

メリット 

フリーランスとして働く際のメリットは以下の5点があげられます。 

  • 働き方が自由で、週休3日以上の取得や在宅勤務を取り入れられる 
  • 仕事内容を自分で選べるので、好きなことで稼ぎながらスキルアップができる 
  • 会社特有の派閥がないので、人間関係のストレスがない 
  • 定年退職がないので、生涯ずっと働ける 
  • 取引先を自分で選べ仕事ができる 

上記のメリットはライフスタイルが多様化した現代人のニーズにマッチしています。 

加えて、クラウドソーシングという仕組みが広まったことで、以前よりフリーランスとしての仕事の獲得も簡単になりました。 

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また、中小企業庁の「小規模事業者の構造分析」によると、フリーランスという働き方を選択したきっかけの一つに「自分の得意な技能や経験を活かせる働き方を求めるようになったこと」が挙げられています。 

このような働き方や自由度に魅力を感じている方は、フリーランスになることを検討してみてもいいかもしれません。 

デメリット 

フリーランスとして働く際のデメリットは以下の5点があげられます。 

  • 常に仕事があるとは限らないので、仕事が少ない月は収入が減るなど不安定になりやすい 
  • フリーランスが結ぶ業務委託契約には、契約更新があり、仕事がなくなるリスクが常にある 
  • 契約手続きや確定申告など全て自分で行う必要がある 
  • 賃貸契約やローンの審査などに通りにくいなど社会的信用が低い 
  • 自分のペースで仕事を行うため生活リズムが崩れやすくなる 

フリーランスは仕事の成果に対して報酬が支払われるので、急に仕事が途切れたり市場の動向の変化で収入が少なくなる可能性があります。 

また、仕事を安定させるためにはスキルを磨くことはもちろん、確定申告や帳簿付け、案件管理といった事務作業も全て自分で行う必要があります。 

個人事業主のメリットとデメリット 

税務署に開業届を提出し個人事業主となると、青色申告により特別控除を利用できますが、それに伴い経理の負担もかかってきます。 

ここからは個人事業主のメリットとデメリットについて解説していきます。 

メリット 

個人事業主として働く際のメリットは以下の5点があげられます。 

  • 設立の登記を行う必要がないので、開業手続きに費用がかからない 
  • 青色申告で最大65万円の控除が受けられる 
  • 小規模企業共済に加入できる 
  • 仕事内容を自分で選べるので、好きなことで稼ぎながらスキルアップができる 
  • 働き方が自由で、週休3日や在宅勤務を取り入れられる 

個人事業主の最大のメリットは、節税効果が高い点です。青色申告で確定申告を行えば、複式簿記による記帳やe-Tax等の要件を満たす必要がありますが、最大65万円の控除を受けることができます。 

また、家族に支払う給与を経費にできたり、赤字を翌年以降3年間にわたって繰り越すことも可能になります。 個人事業主には、会社員のような退職金はありませんが、小規模企業共済という退職金制度に加入することができます。 

小規模企業共済の掛金は青色申告の際に、「小規模企業共済等掛金控除」として全額所得控除の対象となり節税効果があります。 

デメリット 

個人事業主として働く際のデメリットは以下の4点があげられます。 

  • 社会的な信用が会社員より低くなる 
  • 雇用保険や社会保険に加入することができない 
  • 確定申告書や請求書など経費をまとめる作業を毎月自分で行わなければならない 
  • 支払う社会保険料が高くなる 

会社員の場合、給与が支払われる際に天引きされている社会保険料のうち半分は会社が負担しています。それに対して、個人事業主の場合は社会保険料の全額を自分で負担しなければなりません。 

また、失業手当をはじめとした雇用保険は、従業員として雇用されている人が対象となるので個人事業主は加入することができません。経営悪化により事業を廃業した場合でも、失業手当を受けることができない点には注意してください。 

個人事業主と自営業の違い 

自営業とは、個人で事業を経営することを指します。会社員のように企業と雇用関係があるわけではなく、独立して事業を行い収入を得ている人のことをいいます。具体的には、フリーランスのエンジニアやパーソナルトレーナーなどがあげられます。 

自営業と個人事業主の違いは、法人の経営者を含めるか否かです。個人事業主は法人を設立せず開業届を提出して事業を行いますが、自営業は個人事業主やフリーランスに加え、自ら会社を立ち上げて事業を行っている経営者も含まれます。 

つまり、個人事業主は自営業の一部であると言えます。 

フリーランスが向いている人の特徴 

フリーランスとして活躍するためには、以下のような特徴を持つ人が向いています 

1.自主性と自己管理能力がある 

フリーランスは自分自身で仕事を見つけ、案件を管理する必要があります。自分自身のモチベーションを保ち、タスクの優先順位を設定し、効果的に時間を管理できる能力が求められます。 

2.技術力と経験がある 

フリーランスは自身の専門知識やスキルセットを活かして仕事を行います。高い技術力や経験を持ち、高品質な成果物を提供できる能力が求められます。 

3.コミュニケーション能力がある 

フリーランスはクライアントやチームとのコミュニケーションが不可欠です。クライアントの要件や目的を正確に理解し、適切な報連相ができるコミュニケーション能力が求められます。 

4.お金の計算が得意 

フリーランスは自分のスキルにあった報酬額や業務に必要となる経費、税金に関する計算などを毎月行う必要があります。 

フリーランスとして希望する収入を得るためには、自分で毎月の収支を管理する必要が出てきます。 

5.時間管理ができる 

フリーランスの場合、会社員と違って休憩時間や勤務時間が明確に決まっていません。そのため、平日・土日・祝日関係なく業務ができます。どの仕事をいつまでに終わらせるかといった計画性や時間管理のできる人がフリーランスに向いています。 

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まとめ 

この記事ではフリーランスと個人事業主の違いについて解説しました。フリーランスは働き方のことで、個人事業主は税法上の区分であり、法人ではないことを意味します。 

フリーランスや個人事業主には多くのメリットがありますが、独立した後すぐに仕事を獲得できるとは限りません。収入が安定するまでは個人差があり、すぐに挫折しないためにもフリーランスとしての適性があるかは確認しておきましょう。