2024/03/04

フリーランスって保険ってどうしてる?加入できる保険の種類や知っておくべきポイントを解説

カテゴリ 働き方
フリーランスって保険ってどうしてる?加入できる保険の種類や知っておくべきポイントを解説

フリーランスは仕事の種類や仕事をする場所など、正社員と比較して柔軟な働き方が可能です。しかしフリーランスになると、正社員のような手厚い福利厚生はなく、また社会保険も自分で手配しなければいけないのです。

この記事ではフリーランスが加入できる保険の種類や知っておくべきポイントを紹介します。

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フリーランスの健康保険とは?

フリーランスの健康保険とは?

日本では、フリーランスとして独立する場合、国民健康保険や任意継続の健康保険に加入することが一般的です。

ここではフリーランスになるとどのような社会保障の仕組みになるのかや、フリーランスが加入できる健康保険について、詳しく解説します。

フリーランスになると社会保険はどうなる?

フリーランスとして独立すると、社会保険の制度が大きく変わります。まず、会社員として働いている場合、雇用主が厚生年金保険料の一部を負担してくれます。しかしフリーランスになると、健康保険や年金保険の保険料は、全額自己負担です。これは収入が安定しないフリーランスでありながら、月々の出費が増えることを意味します。

さらにフリーランスは、労災保険や雇用保険の恩恵を受けることができません。労災保険は、仕事中の事故や病気に対する補償を提供するもので、雇用主が加入する制度です。フリーランスには労災保険が適用されないため、仕事中の怪我や病気に自分で対応しなければなりません。

雇用保険も雇用主と労働者間の契約に基づくもので、失業時の補償を提供しますが、フリーランスは雇用保険の対象外です。

このように、フリーランスとして働くことは、社会保険の面で見ると大きな自己責任を伴います。フリーランスになる前に、社会保障の変化を理解し、経済的な計画をしっかりと立てることが不可欠です。

また、リスク管理のために、個人で加入できる任意の保険についても情報収集することが求められます。フリーランスのライフスタイルは自由度が高い反面、保険や福利厚生の面で自己責任が大きくなることを理解しておかなくてはいけないのです。

会社員の健康保険

会社員が加入する健康保険の正式名称は「一般被用者保険」です。最大の特徴は、保険料を会社が半額負担してくれる点にあります。フリーランスになると、会社員のときに加入していた健康保険に加入できないケースがあるため、国民健康保険に加入することが一般的です。国民健康保険は個人が全額負担するシステムで、会社員の健康保険と異なります。

フリーランスが加入する健康保険は国民健康保険

フリーランスが加入する保険のひとつが「国民健康保険」です。これは地域保健の一形態であり、本人および家族も加入できます。国民健康保険は個人が全額負担するシステムであり、半額を所属する会社が負担してくれていた会社員時代とは、負担が異なります。保険料は収入や住んでいる地域によって異なるため、具体的な金額は市区町村ごとに確認しなくてはいけません

国民健康保険(国保)は、日本国内のすべての市町村が保険者となる仕組みです。主に職域保険(例えば、会社員が加入する健康保険)に加入していない自営業者や退職者などを対象としています。そのため、フリーランスも国民健康保険の加入対象です。

国民健康保険に加入することは、保険料の支払いだけでなく、医療費の一部を給付する役割も担っています。保険料は各市町村によって計算方法や金額が異なり、加入者の所得や世帯構成などに基づいて算出されます。

会社員時代の健康保険を任意継続することも可能

フリーランスは国民健康保険に加入することが一般的です。しかしフリーランスになる前に加入していた健康保険の種類によっては、会社員を辞めてフリーランスになっても、一定期間、引き続き加入できるものがあります。

ここからは、会社員時代の健康保険を任意継続するメリットや注意点を、詳しく解説します。

任意継続のメリット

会社員を辞めてフリーランスになるとき、健康保険を任意継続することにはいくつかメリットがあります。任意継続を利用すると、国民健康保険に比べて保険料を安く抑えられ、かつ、保険料が2年間変わらないメリットを享受できるのです​​。

加えて、会社の健康保険組合のサービスを継続して利用できるため、人間ドックの受診補助や保養所施設の利用など、以前の雇用者提供の健康関連サービスを引き続きうけられます。​さらに健康保険の未加入状態を回避できるため、退職後も安心して医療サービスを受けることが可能です。

任意継続は扶養家族の保険料負担がないため、家族が多い場合には特にお得です。これにより、家族全員が健康保険の恩恵を受けられます。

任意継続の被保険者となるためには、退職日から20日以内に申し出る必要があります。また、任意継続の期間は2年間であるため、退職後2年を経過したら別の健康保険に加入する必要がある点には注意が必要です​​​。

これらのメリットを考慮すると、退職後に健康保険を任意継続することは、多くのフリーランスにとって経済的かつ安心な選択肢といえます。

任意継続の注意点

健康保険を任意継続する注意点はまず、退職日から20日以内に任意継続の申し出を行う必要がある点です。この期間を過ぎると、任意継続の資格を失ってしまいます。

次に任意継続の保険料が会社との折半ではなく、全額自己負担である点も認識しておく必要があります。保険料を1日でも滞納すると、任意継続の資格を失うため、注意が必要です。

さらに任意継続に加入するためには、資格喪失日の前日までに健康保険の被保険者期間が継続して2ヶ月以上あることが条件です​​。

家族の健康保険組合に扶養として入る

フリーランスが家族の健康保険組合に扶養として加入する場合、特定の収入基準を満たす必要があります。具体的には、月収が10万8千円以下、または年収が130万円以下であることが条件です。この基準を満たしていれば、家族の健康保険に扶養家族として加入することが可能となり、保険料の自己負担を抑えられます。

この選択肢は、特に収入が比較的少ないフリーランスや、フリーランス活動を開始したばかりの時期に有効です。家族の保険組合に加入することで、フリーランスとしての不安定な収入にもかかわらず、健康保険の恩恵を受け続けることができます。

フリーランスは国民健康保険組合に加入することも可

フリーランスは国民健康保険組合に加入することも可

フリーランスは国民健康保険ではなく、健康保険に関する法律に基づいて、厚生労働省の認可を経て設立された、国の事業を代行する公法人などが運営する、以下の2つの国民健康保険組合に加入できます。

ここからは、フリーランスが加入できる国民健康保険組合について、詳しく解説します。

  • 文芸美術国民健康保険組合
  • 東京美容国民健康保険組合

文芸美術国民健康保険組合

文芸美術国民健康保険組合は、文芸、美術、および著作活動に従事する個人事業主を対象とした特定の国民健康保険組合です。

組合には、小説家や画家など、文芸美術の職業に従事する個人事業主が加入しています。この組合に加入することで、所得に関係なく保険料が固定されるため、加入者は安心して健康保険の恩恵を受けられます​​​。

東京美容国民健康保険組合

東京美容国民健康保険組合は、美容業界に特化した日本で唯一の公法人組合です。美容師や美容室など美容関連事業に従事する個人事業主やフリーランスが加入できる保険組合で、東京都内および近郊の美容事業所・従事者にサービスを提供しています。

フリーランスのリスクに備える保険

フリーランスのリスクに備える保険

フリーランスは収入の不安定さだけでなく、仕事上のミスによるリスクにも備えなくてはいけません。たとえば、仕事を受注したものの、事故に遭って納品できなかった場合、損害賠償請求を受けるかもしれません。また使用しているパソコンがウイルスに感染したことで情報が漏れてしまった、というケースも考えられます。ここでは、さまざまなフリーランスのリスクに備える保険について、詳しく解説します。

フリーランス協会によるフリーランスの保険とは

プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会には、ケガや病気で働けなくなった場合の所得補償を含む賠償責任補償など、フリーランスの健康リスクに備えるための保険制度があります。この保険は最長70歳まで補償され、喪失する所得を保険金として受け取ることが可能です。年会費は10,000円となっています。

フリーランス協会が提供する保険は、フリーランス自身だけでなく、発注主もカバーする大手保険4社による共同保険です。そのためフリーランスは、自身の健康や事故のリスクに対してより包括的な保護を受けられます。

フリーランスエンジニアのキャリア構築ならエンジニアファクトリー

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まとめ

フリーランス保険まとめ

フリーランスとして働く際には、収入の不安定さがつきまとうものです。しかし保険について十分検討し、自分や家族に最適な保険を選ぶことで、少しでも経済的な不安を軽減できます。

本記事で紹介した保険や任意継続の仕組みを利用して、フリーランスとしての仕事始めがスムーズになるよう、検証することをおすすめします。

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