ブラック企業の見分け方!案件の見方と参画後まで知っておくべきポイント

ブラック企業に就職するのは、誰にとっても避けたい事態です。特に転職活動中の方やフリーランスの方にとって、企業選びは将来のキャリアに大きな影響を与えます。

この記事では、ブラック企業の特徴や見分け方を具体的に解説し、案件情報の見方や参画後まで注意すべきポイントについて詳しく説明します。フリーランスエンジニアにとっても、企業選びは非常に重要です。失敗しないために、ぜひ最後までご覧ください。

エージェントサービス「エンジニアファクトリー」では、ITフリーランスエンジニアの案件・求人の紹介を行っています。掲載中の案件は7,000件以上。紹介する案件の平均年商は810万円(※2023年4月 首都圏近郊のITエンジニア対象)となっており、スキルや言語によって高条件の案件と出会うことができます。

氏名やメールアドレス・使用できる言語を入力するだけで、簡単60秒ですぐにサポートを開始できます。案件にお困りのITフリーランスの方やより高条件の案件と巡り合いたいと考えている方は、ぜひご登録ください。

ブラック企業とは何か?

ここからは、ブラック企業とは何か、その定義と問題点や社会への影響について解説します。

ブラック企業の定義と特徴

ブラック企業とは、労働環境や待遇が極めて悪い企業のことです。具体的には長時間労働や低賃金、残業代の不支給、適切な休暇が取れないといったことが常態化している企業をいいます。

このような企業で働く社員は、過度なプレッシャーにさらされ、心身の調子を崩す傾向があります。残業が恒常的であるにもかかわらず、残業代が支払われない、または固定残業代が設定されていると言った場合は、ブラック企業である可能性が高いでしょう。

また、離職率が異常に高いことも、ブラック企業の大きな特徴です。というと「常に求人広告を見かけるから、離職率が高いのでは」と関連付けて考えてしまうかと思いますが、これは一概にはいえません。体制強化による増員や、新プロジェクトに関わる求人といった場合も多々あります。

ブラック企業の問題点と社会への影響

ブラック企業の問題点は労働者に過剰な負荷をかけ、労働環境の悪化を引き起こす点にあります。

長時間労働や適切な休暇の欠如は、労働者の健康を損なうだけでなく、生産性の低下や離職率の増加につながります。これにより企業は常に新しい人材を求めざるを得なくなり、採用コストや教育コストが上昇し、企業利益を圧迫する悪循環に陥るのです。

またブラック企業の存在により、労働環境の質の向上が阻害されると、同じ業界の他企業も含めた業界全体のイメージダウンにつながるおそれもあります。

つまりブラック企業は持続的な成長が難しく、労働者と社会に長期的な負の影響をもたらす可能性があるでしょう。

ブラック企業におけるコンプライアンス違反の実態

ブラック企業では、コンプライアンス違反が頻繁に発生しており、その影響は労働者だけでなく社会全体にも広がっています。

ブラック企業における主なコンプライアンス違反には、以下のような例があります。

  • 労働基準法に反する長時間労働
  • 賃金・残業代の未払い
  • ハラスメント行為
  • 不当な人事管理

ブラック企業では内部告発を恐れる風潮が強く、改善が遅れることが多いです。結果として労働者の心身の健康が損なわれてしまうのです。ブラック企業によるコンプライアンス違反が、経済や社会に与える影響は無視できません。

企業の口コミを参考にして、コンプライアンス違反が常態化していないかを確認し、自分が快適な環境で働ける企業かどうかを見極めることが大切です。

フリーランス視点でのブラック企業に対する注意点

フリーランスという働き方であれば「ブラック企業かどうかはあまり問題でない」と思われるかもしれません。しかし、フリーランスであってもブラック企業との仕事では、不利益を被る恐れがあります。

ここからは、フリーランス視点でのブラック企業に対する以下3つの注意点を解説します。

  • フリーランスに対する不当な契約内容の見極め方
  • 支払い遅延や契約不履行のリスクとその対策

フリーランスに対する不当な契約内容の見極め方

フリーランスとして働く際に不当な契約内容を見極めるには、以下のようなポイントへの注意が必要です。

  • 具体的な支払い期日が契約に明記されていない
  • 業務範囲が曖昧

契約書に具体的な支払い期日が明記されていない場合は、仕事が欲しくても契約しないほうがいいでしょう。報酬の支払い遅延や未払い等のトラブルの原因となります。

また業務範囲が契約書に明記されていない場合も、契約しないことをおすすめします。業務範囲が曖昧な契約では、契約後に追加業務を無償で要求されることがあるためです。

本来、明記してしかるべき報酬の支払い期限や業務範囲が明記されていない契約は、長期的に見てフリーランスの負担となる恐れがあります。そのため署名・捺印前に契約書をもれなく確認しましょう。

透明性が欠ける契約を避け、適切な条件で仕事を進めることが、フリーランスの成功につながります。

支払い遅延や契約不履行のリスクとその対策

フリーランスが契約する際に特に注意が必要なのが、支払い遅延や契約不履行のリスクです。ブラック企業と契約すると支払いが遅れたり、契約通りの報酬が支払われなかったりするケースがあります。

支払い遅延や契約不履行のリスクを回避するには、契約書の内容を詳細に確認し、支払い期日や条件の正確な確認が不可欠です。

また前払いの条件追加といった、リスク分散を図る手段も有効です。トラブルが発生した際には法的措置の実施を前提とした契約内容を盛り込むことで、予防策を強化できます。

これらの対策により、フリーランスとしての安定した収入を確保し、不当な契約トラブルを避けることができるでしょう。

募集からブラック企業を見抜く方法

案件紹介サイトで案件を選ぶ際には、「やりがい重視」や「アットホームな雰囲気」といった表現が多用されている場合、注意が必要です。これらのフレーズは一見魅力的に聞こえますが、具体的な労働条件を隠すために使われることが多いためです。

「やりがい重視」という言葉は、労働時間や業務量が過度である可能性を示唆している場合があり、十分な労働環境が整っていない企業で使われることがあります。また「アットホーム」は、家族のような緊密な関係を強調しているものの、実際には個々のプライバシーや労働者の権利が尊重されない職場環境である可能性もあります。

また「若手活躍中」「20代前半のメンバーが活躍」といった表現が多い場合も要注意です。これらは、新人が入ってもすぐに辞めてしまう環境であることを隠すために使われることがあり、結果として高い離職率につながっている可能性があります。全体として、抽象的なフレーズが多く具体的な条件が明確でない場合、過酷な労働環境を伴うこともあるため、十分に確認が必要です。

ブラック企業を見極めるにはエージェントを介すのがおすすめ

募集を出している企業や作業環境がブラックかどうかは、エージェントを介して詳しい情報を得るのがおすすめです。募集はあくまでも企業の視点で状況や欲しい人材が書かれているため、実際のところは見えないのが現状です。

例えば「頻繁に求人を出している企業は、すぐに人が辞めてしまうからブラックだ」といった意見はよく目にしますが、実際には新プロジェクトのための増員や、企業がITへの投資を積極的にし始めたための増員といった可能性もあるため、一概にはいえません。

ブラック企業かどうか、フリーランスとして案件に参画する際にネガティブな影響があるかは、募集企業と直接やりとりして情報を得ているフリーランス就業エージェントに聞くのが一番です。

エージェントは企業から直接情報を得ている他、過去に参画したフリーランスの意見も収集しています。そのため、Web上ではわからない情報も持っている可能性が高いのです。

面接でブラック企業を見分けるためのポイント

ここからは、面接でブラック企業を見分けるための質問とポイントを詳しく解説します。面接では、とくに次の点に注意しましょう。

労働時間や報酬等の条件の確認

面接では、労働条件や報酬について改めて確認しましょう。労働条件について聞くのは「ネガティブな印象となってしまうのでは」と心配な方もいるかもしれません。そうした場合には「ポジションとしての役割をしっかりと勤めたい。そのために、条件についてあらかじめ確認させて欲しい」といった聞き方がおすすめです。

募集中のポジションが、炎上中の案件でないか

募集中のポジションが炎上中案件に対する緊急の増員の場合、スケジュールの遅延から無理な労働環境ができてしまうことがあります。もし何らかの理由で炎上中案件に携わる場合には、業務範囲や作業量、フォロー体制等をしっかり確認しましょう。

面接官の態度やオフィスの雰囲気

面接官が不機嫌である、終始高圧的な態度である等は論外ですが、フリーランスとして働く場合に意外に重要となるのが、ポジションとして深く関わる人がエンジニアの動き方やチームの使い方を考慮できるかも重要となります。

エンジニアにとって大きなストレスとなるのが、技術的背景への考慮がないままに、思い付きのように「~~を作ってほしい」「簡単に~~をやって」といった意見を出されることではないでしょうか。あくまでブレストの範囲内であれば問題ありませんが、要件定義がきちんと行えないまま、投げ放たれたボールを毎回探して回収するのは疲労感につながります。

また、職場の雰囲気も、ブラック企業を見きわめる重要な指標です。例えばオフィス内の従業員が疲れ切っている様子だったり、終始無言で仕事をしていたりする場合、労働環境が良くない可能性があります。

オフィス見学をした際に誰も挨拶をしない、異常なほどピリピリした空気を感じる場合も、ブラック企業の兆候の一つです。面接官の態度やオフィスの雰囲気に違和感を覚えた場合は、案件参画を再考してみるのもよいかもしれません。

ブラック企業かどうかのリサーチ方法

ここからは、以下3つの入社前にできるブラック企業のリサーチ方法を解説します。

  • 企業口コミサイトや評判サイトの活用方法
  • SNSでの情報収集のコツ
  • 実際の社員との接触で得られる内部情報

企業口コミサイトや評判サイトの活用方法

企業の実態を知る方法のひとつが、口コミサイトや評判サイトの活用です。これらのサイトには、実際にその企業で働いたことのある社員や元社員の声が集まっているため、入社しないとわからない内部事情を把握できます。

口コミや評判を収集する際は、極端に高い評価や低い評価だけではなく、中立的な意見に注意を払うことが大切です。極端なケースであるはあまり鵜呑みにせず、俯瞰して見ることが大切です。

リサーチする際はひとつのサイトのみで情報収集するのではなく、複数のサイトやレビューを比較し、信頼性の高い情報を得るようにしましょう。

SNSでの情報収集のコツ

SNSでは、現職社員や元社員が企業の実態について発信していることが多いため、投稿内容から社内環境や働きやすさを把握できます。

まず企業名で検索をかけ、口コミや評判を確認しましょう。現職社員が発信している内容は、仕事内容や職場の雰囲気についてのリアルな意見が多く参考になります。ただしポジティブな投稿だけでなく、ネガティブな意見も注意深く読み取ることが重要です。

特に、繰り返し同じような不満が投稿されている場合は、ブラック企業の可能性があると考えられます。

SNSで情報収集する際は、さまざまな投稿を比較し、偏った意見に惑わされないようにすることが大切です。SNSの情報はあくまで一つの参考とし、他のリサーチ方法とも組み合わせるとよいでしょう。

安心して働ける案件ならエンジニアファクトリー

プログラマーの求人ならエンジニアファクトリー

エンジニアファクトリーでは常時7,000件以上の案件を公開中!フリーランスとして居心地よく、スキルや経験を活かして働ける場所が多くあります。「ブラック企業」というと、正社員として働く人が気にするポイントと思われがちですが、フリーランスにとっても「パワハラがあり、職場に通うのがしんどい」「案件の途中だけど、業務過多でやめたい」といった事態は起こりえます。

エンジニアファクトリーでは企業とフリーランスの間にエージェントが入り、健全に働ける条件・環境かどうかをしっかりチェック。フリーランスに対しても参画後までフォローするため安心です。快適に働けるフリーランス案件をお探しなら、今すぐエンジニアファクトリーに登録して、案件に応募してみましょう。

まとめ

ブラック企業を見極めるには、求人票や面接の段階から注意を払うことが重要です。

求人票に曖昧な記述があったり、労働条件が過度に良かったりする場合、面接時に詳しく確認する質問を投げかけましょう。エージェントを通して案件を探すことで、働き方や残業時間、環境、どんな人と働くのか等を確認できます。

ぜひエンジニアファクトリーを活用して、フリーランスとして自由かつキャリアアップとなる働き方を実現しましょう。

ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)

・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。

新着の案件一覧