フリーランスになるまでに、どのような手続きや準備が必要なのでしょうか。順調にスタートして軌道に乗るために重要な7つの準備を解説します。
フリーランスとしての成功に必要な要件や仕事を獲得する方法も確認しておきましょう。

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フリーランスとはどんな働き方?
フリーランスは、特定の会社や組織に縛られず、自分のスキルや知識を生かして報酬を得る働き方を指します。つまり、どこかに雇用されるわけではなく、クライアントとの契約をベースに自由に仕事を受けるスタイルです。
例えば、「フリーランス白書2020」では、フリーランスを次のように定義しています。
「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」
引用元:フリーランス白書2020(P4)
フリーランスの魅力は、プロジェクトや働く時間を自分で選べる自由度の高さ。ただし、その一方で、収入の安定性や自己管理の難しさなどの課題も伴います。
また、フリーランスといっても完全に独立している人ばかりではなく、会社員として働きながら副業でフリーランス活動をするケースもあります。重要なのは、自分のスキルを使い、雇用契約に縛られずに仕事を始めた瞬間から「フリーランス」として名乗れることです。
個人事業主や自営業との関係
フリーランスはしばしば「個人事業主」や「自営業」と混同されがちですが、実はこれらの言葉はそれぞれ異なる意味を持っています。
個人事業主
税務上の区分で、税務署に「開業届」を提出して事業を営む人を指します。フリーランスの多くは個人事業主として活動していますが、必ずしも全員が開業届を出しているわけではありません。
自営業
一般的には、自分で事業を営む人全般を指します。たとえ法人化していても、少人数で経営している場合などは「自営業」と呼ばれることがあります。フリーランスは基本的に個人で活動するため、この中に含まれることが多いですが、雇用者を持つ法人経営者とは区別されることが一般的です。
これらの概念は似ているようで異なる部分もあるため、働き方や事業規模に応じて自分がどの立場に当たるかを整理しておくと良いでしょう。
フリーランスとして活躍する主な職種
フリーランスで活躍する人が多い職種は、どのようなものがあるのでしょうか。代表的な職種を3つ紹介します。
システムエンジニア
IT系のシステムエンジニア(SE)は、フリーランスとして非常に需要が高い職種の一つです。
クライアントからの依頼でシステムを構築・開発するプロジェクト型の仕事や、システム運用や保守を担う働き方などがあります。
フリーランスのSEに求められるのは、プログラミングや設計のスキルだけでなく、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力。特に、納期管理やクライアントとの折衝ができる人材は重宝されます。

Webデザイナー
Webサイトのデザインを手掛けるWebデザイナーも、フリーランスとして働きやすい職種です。
ユーザーインターフェース(UI)の設計や、ビジュアルデザインなどを担当することが一般的。フリーランスとして活動する場合、Web制作チームの一員としてエンジニアやディレクターと協力する場面も多くあります。
必要なスキルは、デザインソフトの操作やHTML/CSSなどの知識に加え、ユーザーの視点を取り入れたデザインの提案力です。
ライター・編集者・翻訳者
文章能力や語学力を活かしたライター、編集者、翻訳者もフリーランスとして人気の職種です。
特にライターは、取材記事やSEO対策記事、専門分野に特化したコンテンツなど、幅広いジャンルでニーズがあります。
リモートワークが一般化したことで、在宅で仕事がしやすい職種の一つでもあります。スキルを磨けば、フリーランス初心者でも始めやすい仕事といえるでしょう。
フリーランスとして活動を始めるためには、自分のスキルをどう活かせるかを明確にすることが第一歩です。職種ごとの特徴を理解し、自分に合ったスタイルを見つけてみましょう。
フリーランスになるメリットとは?
フリーランスとして働くことで、会社員にはない魅力や可能性が広がります。具体的には、以下の3つが主なメリットとして挙げられます。
- リモートで働きやすい
- 自由な働き方がしやすい
- 収入アップが期待できる
リモートで働きやすい
フリーランスの案件には「在宅・リモートOK」のものが多くあります。場所を選ばずに働きやすく、遠方の会社との取引がしやすい働き方です。たとえば、地方在住の方でも、都市部の企業や海外クライアントと取引を行うことが可能になります。これにより、地元では見つからないような専門的な案件や高単価の仕事に挑戦でき、働き口の選択肢が広がります。
また、通勤が不要になるため、満員電車から解放され、朝の時間をより有効に活用できます。この柔軟性は、フリーランスならではの特権といえるでしょう。
自由な働き方ができる
フリーランスの魅力の一つは、働き方の柔軟性です。特に納品期限が明確なプロジェクト型の仕事では、自分でスケジュールを調整しやすいため、平日を休みにすることや、家族との時間を優先することも可能です。
ただし、客先常駐型の案件では、勤務時間や休日が現場のスケジュールに依存する場合もあるため、案件選びの際には事前に条件を確認しておくことが大切です。
収入アップが期待できる
フリーランスは、成果と収入が直接リンクしやすい働き方です。会社員の場合、どれだけ成果を上げても基本的には決められた給与が支払われますが、フリーランスは自分のスキルや働き方次第で収入を大きく伸ばすことが可能です。
たとえば、高単価な案件を複数受注したり、専門性の高いスキルを提供することで、会社員時代の収入を超えるケースも珍しくありません。ただし、収入が安定しにくいという一面もあるため、計画的な収支管理や貯蓄が必要です。
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フリーランスになるデメリット
会社員と比較したフリーランスのデメリットも把握しておきましょう。主に以下の3つが挙げられます。
- 収入を安定させる工夫が必要
- 自己管理・自己研鑽が必要
- 事務作業が増える
収入を安定させる工夫が必要
フリーランスの最大の課題は、収入の不安定さです。会社員のように毎月固定の給与が保証されるわけではなく、案件が減れば収入が激減する可能性もあります。そのため、収入を安定させるためには、以下のような工夫が必要です。
- 複数のクライアントを持つことで、1つの案件に依存しない働き方を心がける
- 高収入の月に貯蓄をして、低収入の月に備える
- 定期的に収入を得られる月額契約や保守契約の案件を優先する
収入を安定させるための計画的な管理が、フリーランスとしての成功を支えます。
自己管理と自己研鑽が求められる
フリーランスは、働く時間や場所が自由である反面、自己管理能力が重要です。生活リズムを整え、働きすぎや不規則な生活を避けることが健康維持のポイントになります。
また、スキルの陳腐化を防ぐため、学び続ける姿勢も欠かせません。業界の変化に対応するために、セミナーやオンライン講座で最新技術を学ぶことが必要です。自由度の高い働き方の裏には、継続的な努力が必要である点を覚えておきましょう。
事務作業が増える
フリーランスになると、会社員時代にはあまり意識しなかった事務作業が増える点もデメリットです。以下の業務を自分で行う必要があります。
- 請求書や見積書の発行
- 経費の整理と管理
- 確定申告や税金の計算
- 契約書の作成と確認
これらの作業は時間を取られるため、本業の時間が減る原因になることも。特に税務処理には手間がかかるため、会計ソフトや税理士のサポートを活用して効率化を図ると良いでしょう。
フリーランスになるなら整理しておきたい要件
企業がフリーランス人材を募集する際、求められるのはスキルと経験を兼ね備えたプロフェッショナルです。フリーランスとして成功するために必要なスキルや適性について、以下で詳しく解説します。
スキル・実績
フリーランスとして活動する上で最も重要なのは、自分の専門分野におけるスキルと実績です。特にITエンジニアの分野では、資格や知識以上に実務経験が重視されます。以下のポイントを押さえましょう。
スキルシートの充実
過去に参画したプロジェクトの内容や自分の役割を具体的に記載したスキルシートは、クライアントへのアピールに欠かせません。使用したプログラミング言語やフレームワーク、プロジェクトの規模、達成した成果などを明確に記載することで、実力を伝えやすくなります。
ポートフォリオの作成
ITエンジニアの場合、コードサンプルやGitHubのリポジトリ、公開済みのアプリケーションなど、自分のスキルを具体的に示す方法が有効です。成果物を視覚的に見せることで、クライアントに信頼感を与えることができます。
キャリア
フリーランスとして活動するには、これまでの社会人経験を土台にしたキャリアが重要です。特に以下のような分野での経験はフリーランスとしての強みになります。
分野 | 具体的な経験内容 |
---|---|
エンジニアリング | プログラミング、システム運用、ネットワーク構築、セキュリティ管理など |
デザイン・イラスト | Webデザイン、UI/UX設計、ロゴ制作、イラスト制作、アニメーション制作など |
マーケティング・営業 | 広告運用、セールス活動、SNSマーケティング、SEO対策、データ分析など |
事務・総務 | 経理サポート、データ入力、事務作業、スケジュール管理、文書作成など |
自分のキャリアを振り返り、どの分野で仕事を獲得しやすいのか、どの職種が自分に適しているのかを明確にしましょう。これにより、ターゲットとする案件が絞り込め、効率的に活動を始められます。
フリーランスの適性
フリーランスという働き方には、自由な反面、高い自己管理能力が求められます。以下のような適性を持つ人がフリーランスに向いています。
適性 | 具体的な内容 |
---|---|
営業力 | 案件を獲得するための提案力や交渉力。自分のスキルを魅力的に伝えるプレゼン能力も含む。 |
コミュニケーション力 | クライアントやチームとのスムーズなやり取りができる力。リモートでの円滑な連携も重要。 |
責任感 | 納期を守り、質の高い成果を提供する姿勢。クライアントとの信頼関係を築くための基盤となる。 |
セルフマネジメント力 | スケジュールやタスクを自分で管理し、計画的に仕事を進める能力。自己管理の徹底が必要。 |
成長意欲 | 変化の激しい分野で活躍するために、学び続ける姿勢。最新のトレンドや技術を吸収するための継続的な努力が求められる。 |
これらの能力を身につけることで、フリーランスとして安定した活動が可能になります。フリーランスに必要な特性のいずれかに不安がある場合は、事前にどのように克服するかを検討しておくことが大切です。特に営業力やセルフマネジメント力に課題を感じる方は、サポートを活用することで解決への道が見えてくるでしょう。
たとえば、フリーランスエンジニア向けのエージェントサービス「エンジニアファクトリー」を活用すれば、あなたのスキルや希望条件に合った案件探しをはじめ、契約や事務手続きのサポートまで幅広く対応します。初めてフリーランスになる方でも、自信を持って活動をスタートできる環境が整っています。
不安を解消し、フリーランスとしての第一歩をスムーズに踏み出したい方は、ぜひエンジニアファクトリーに相談してみてください。

フリーランスになる前にしておくべき5つの準備
フリーランスとして成功するには、事前の準備が欠かせません。独立後に「思ったより大変だった」とならないためにも、以下の7つのポイントをしっかり押さえましょう。
仕事の受注先の確保
フリーランスとして独立する前に、収入の基盤をしっかり整えておくことが重要です。いきなり会社を辞めて独立するのではなく、以下のような方法で準備を進めましょう。
副業でフリーランス活動を始める
独立前に副業としてフリーランス活動を始めると、収入基盤を整えながら働き方に慣れることができます。クラウドソーシングサイトで小規模な案件に取り組んだり、知人や元同僚から仕事を紹介してもらうなど、取引先を広げる工夫が重要です。
また、副業で得た実績をポートフォリオにまとめておけば、独立後の案件獲得にも役立ちます。本業との両立を考えながら収入が安定する仕組みを作り、独立のタイミングを見極めましょう。
収入源の多様化
特定のクライアントに依存しすぎないよう、複数の取引先を持つ、または自社サービスや商品を提供するなど、収入リスクを分散させる仕組みを作りましょう。
これにより、収入の空白期間を最小限に抑え、フリーランスとしての経済的安定を高めることができます。
必要な機材と仕事環境の整備
フリーランスとして活動するには、必要な機材や環境を整えることが重要です。以下のポイントを確認し、準備を進めましょう。
項目 | 具体例 |
---|---|
端末類 | PC、タブレット、スマートフォン |
周辺機器 | プリンター・複合機、Webカメラ、外付けストレージ |
ソフトウェア | Photoshop、Visual Studioなどの業務ツール、会計ソフト、オンライン会議ツール |
通信環境 | 高速で安定したインターネット回線、モバイルWi-Fi |
家具や備品 | 長時間作業向けのデスクや椅子、収納棚 |
作業スペース | 自宅の作業専用スペース、レンタルオフィス、コワーキングスペース |
セキュリティ対策 | ウイルス対策ソフトの導入、バックアップの定期実施、公共の場での情報漏洩防止 |
営業・広告の準備
フリーランスとして仕事を安定して獲得するためには、自分をアピールする準備が欠かせません。まず、自分のスキルや実績をまとめたポートフォリオやプロフィールを用意しましょう。特に、ホームページやブログを活用すれば、クライアントがあなたの能力や成果を簡単に確認できる環境を整えることができます。
しかし、「営業活動が苦手」「案件探しに時間をかけたくない」と感じる方も多いのではないでしょうか。その場合は、エンジニアファクトリーを活用するのがおすすめです。エンジニアファクトリーでは、あなたのスキルや希望条件に合った案件を提案するだけでなく、営業活動を全て代行してくれます。そのため、フリーランスとしての活動に専念でき、案件探しのストレスや時間的負担を大幅に軽減できます。
さらに、エージェントが間に入ることで、契約内容や報酬に関する交渉もスムーズに進むため、初めてフリーランスになる方でも安心して案件に参画できます。自分で営業をかけるよりも効率的に、かつ安定して仕事を獲得したいなら、エンジニアファクトリーを活用してみてはいかがでしょうか。
運転資金の確保
フリーランスとして独立する前に、3〜6ヶ月分の経費や生活費などの出費をまかなえる運転資金を確保しておきましょう。
フリーランスは、いつ収入がゼロになってもおかしくない働き方です。クライアントによっては報酬の入金が遅くなることも珍しくありません。収入のない月が時々発生することを想定し、運転資金を確保しておきましょう。
資金管理と事前の準備
フリーランスとして独立するには、収入の変動に備えて、資金管理をしっかりと行うことが必要です。特に以下の3点に注意して準備を進めましょう。
運転資金の確保
独立前に、3~6ヶ月分の生活費や経費をまかなえる運転資金を準備しておくことが重要です。フリーランスは、案件の受注状況や報酬の入金サイクルによって、収入が不安定になることがあります。収入がない月が発生しても耐えられるよう、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
クレジットカードの作成
フリーランスになると、安定した収入がないため、クレジットカードの審査に通りにくくなる場合があります。そのため、会社員として働いている間に、必要なクレジットカードを作成しておくことをおすすめします。
クレジットカードは、インターネット通販での機材購入や日々の経費管理にも役立つため、フリーランスとして活動するうえで欠かせないツールです。
ローンの申し込み
住宅ローンやカードローンを検討している場合には、会社員のうちに申し込みを済ませておくことが重要です。フリーランスや自営業はローンの審査で不利になることが多いため、事前に計画を立てておきましょう。
ただし、フリーランスとしての収入見込みを考慮し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
資金面での準備をしっかり整えることで、独立後の経済的な不安を軽減し、フリーランスとしての活動に集中できる環境を作りましょう。
フリーランスになる時に必要な各種手続き
フリーランスになるために必要な、税金や保険などの手続きについて解説します。
開業届の提出
個人事業主としてフリーランスの活動をする場合は、税務署に「開業届」(個人事業の開業・廃業等届出書)を提出します。提出期限は、「事業の開始等の事実があった日」から1ヶ月以内です。
書類は国税庁のWebサイトや税務署で入手でき、登録料などはかかりません。所轄の税務署に持参または送付するだけの簡単な手続きです。 開業届を提出すると、以下のようなメリットが得られます。
- 屋号付きの銀行口座を作れる
- 個人事業主向けの共済に加入できる
- 青色申告で確定申告できる
銀行口座の名義として、個人名だけでなく屋号を追加できるようになると、クライアントから信頼されやすくなるなどのメリットがあります。 さらに、条件を満たせば個人事業主向けの小規模企業共済などの対象になることもメリットです。共済について詳しくは後述します。
また次の項目で詳しく解説しますが、開業届は青色申告をするために必要な手続きでもあります。
青色申告の申請
開業届と一緒に税務署に提出しておきたいのが、確定申告で青色申告をするための「所得税の青色申告承認申請書」です。 提出のタイミングは、開業から「2ヶ月以内」です。
ただし1月15日よりも前に開業した場合は、その年が始まる前から開業していた場合を含めて「3月15日まで」が期限です。申請書を提出した次の年の確定申告から、青色申告ができるようになります。
こちらも申請費用は一切かかりません。開業届と同じように、所轄の税務署に書類を持参または送付するだけです。一度提出しておけば、毎年の確定申告で提出する必要はありません。
青色申告のメリットは「青色申告特別控除」が受けられるようになることです。要件によって10万円、55万円または65万円の控除が受けられるため、所得税の節税になります。
詳細:[手続名]所得税の青色申告承認申請手続|国税庁
社会保険の切り替え
会社を退職する場合には健康保険と厚生年金の切り替え手続きをします。
健康保険は「任意継続」・「国民健康保険への移行」・「家族の健康保険の被扶養者になる」のいずれかを選択します。
年金については、会社員の時に加入していた「厚生年金」から「国民年金」(国民年金第1号)への移行手続きをします。配偶者の厚生年金の被扶養者になるか、別の会社で厚生年金を継続することも可能です。
選択肢によって手続き方法が異なるため、詳細は健康保険協会や日本年金機構の公式サイトで確認してください。
確定申告の準備・実施
フリーランスは毎年の確定申告が必要です。帳簿の作成と、領収書や各種証明書の整理は時間のかかる作業です。確定申告の期限ギリギリになってから取り掛かるのはおすすめしません。日ごろから定期的に帳簿をつけ、経費の領収書や保険料納付証明書などを保管・整理しておきましょう。
確定申告の期間は通常2月中旬から3月中旬で、青色申告を選択した場合は節税効果が期待できます。
【青色申告の控除額】
青色申告を行った場合の控除額は最大で65万円です。この控除額により、課税所得が減少し、結果として所得税や住民税が軽減されます。
- 65万円控除:電子帳簿保存を行い、適切な帳簿付けをしている場合に適用
- 55万円控除:紙の帳簿で正しく記録している場合に適用
- 10万円控除:簡易帳簿で申告している場合に適用
確定申告の期間が始まったらすぐにでも書類を提出できるよう準備しておくことをおすすめします。
会計ソフトを利用して正確に帳簿をつけ、電子申告を活用することで節税効果を最大化しつつ、手続きの効率化も図れます。青色申告を選ぶ際には、こうしたツールの活用を強くおすすめします。
共済・補償制度の活用
フリーランスとして安定した活動を続けるために、以下の制度を活用することで、将来の備えや安心感を得ることができます。
小規模企業共済
中小企業基盤整備機構が提供する退職金制度です。毎月の掛金を積み立て、事業を引退した際に退職金として受け取ることができます。
掛金は全額が所得控除の対象となり、節税効果が高いです。また、月1,000円から70,000円まで掛金を自由に設定・変更できるため、収入状況に応じた柔軟な積み立てが可能です。長期的な資金形成に適しており、引退後の経済的な安心感を得られます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
老後資金を形成するための制度で、掛金が全額所得控除の対象。運用益が非課税で節税効果も高いですが、引き出しは60歳以降に限られます。
節税効果が大きいだけでなく、長期的に運用することで老後の安定した収入を確保できます。少額から始められるため、無理なく資産形成をスタートできるのもメリットです。
フリーランス協会の補償制度
フリーランス協会が提供する賠償責任保険や所得補償保険を利用できます。会員になると年会費1万円でこれらの保険が付帯されます。
仕事中のトラブルによる損害賠償や、けがや病気で働けなくなった場合の収入減少に備えられます。また、会員限定の福利厚生も利用できるため、安心してフリーランス活動を続けられる環境を整えられます。
福利厚生サービス「AIM CARE」を活用する
エンジニアファクトリーでは、フリーランスのエンジニアが安心して働けるよう福利厚生サービス「AIM CARE」を提供しています。サービスは順次拡大中ですが、その一部をご紹介します。
FREENANCE(フリーナンス)
GMOクリエイターズネットワーク株式会社が提供するサービスで、フリーランスの方が業務委託費を最短即日で現金化できる仕組みです。これにより、資金繰りの不安を軽減し、仕事に専念できます。
働くあなたの所得保障保険
アフラック生命グループが提供する保険で、病気やケガで就労困難となった場合の生活費用をサポートします。万が一の際にも、生活の安定を保つことができます。
FP相談サービス
FPサテライト株式会社が提供するサービスで、ファイナンシャルプランナーが個別にお金の不安や悩みに向き合い、解決策を提案します。将来の資金計画や家計管理の相談が可能です。
フリーランス向け社会保険加入サービス
一般社団法人社保の窓口が提供するサービスで、フリーランスでも社会保険に加入でき、国民健康保険料・国民年金と比べて保険料を削減できるケースがあります。所得が多い、または扶養家族が多い場合に特に効果的です。
これらのサービスを活用することで、フリーランスとしての活動をより安心・安定したものにすることができます。
フリーランスが仕事を獲得する方法
フリーランスとして仕事を獲得するには、以下の5つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を活用しましょう。
エージェント
フリーランス向けのエージェントに登録することで、案件探しを効率的に進めることができます。エージェントは、登録者のスキルや希望条件に合った案件を紹介し、契約交渉などの営業活動を代行してくれるサービスです。
ポイント: エージェントごとに取り扱う案件が異なるため、自分の専門分野や働き方に合ったエージェントを選びましょう。
エンジニアファクトリーはフリーランスエンジニアの案件参画をサポートするエージェントです。IT特化のエージェントだから、スキルや言語、フレームワークのほか自社開発や大手企業、リモートワーク可の案件等、希望に沿った案件をご紹介。業界に精通するキャリアアドバイザーが10,000件以上の案件から、あなたにぴったりの案件をご紹介します。
クラウドソーシング
自分で仕事を探す場合に便利なのがクラウドソーシングです。 企業が不特定多数の人に業務委託できるサービスで、フリーランス向けの案件が多く登録されています。職種や報酬金額、稼働日数などの条件で検索し、絞り込みながら案件を探せるサービスです。
高度なスキルが必要な案件もありますが、初心者歓迎の案件も多くあることがクラウドソーシングのメリットです。
ただし案件の種類が豊富な分、仕事内容をよく選ぶ必要があるという点は把握しておきましょう。「信頼できる企業かどうか」を含め、よく確認しながら利用する必要があります。
求人サイト
求人サイトでもフリーランス向けの業務委託案件を見つけることができます。特に、短期的な雇用契約やプロジェクト型の仕事を探す際に便利です。
正社員向け求人が多いサイトもありますが、フリーランスに対応した案件を扱っている場合もあるため、複数のサイトを確認しましょう。
人脈
人脈を通じて仕事を紹介してもらうという方法もあります。 過去の勤務先や知人などに、フリーランスの仕事がないか聞いてみるという方法です。
前職での業務委託契約への移行や、取引先への追加案件の問い合わせなどが考えられます。信頼関係がある相手からの紹介は、安心感があります。
ポートフォリオ・ブログ・SNS
フリーランスは集客や宣伝によっても仕事を獲得できます。 自分の実績やスキルなどをインターネット上で宣伝し、新規クライアントを集客するという方法です。
宣伝に使えるツールとしてブログがあります。ブログはフリーランスにとって、企業でいうところの公式ホームページのような役割があり、受注窓口の1つとして重要です。 ブログに過去の実績や作品を掲載しておくなら、ポートフォリオの役割も果たします。
ブログを公開するだけなく、ブログへのアクセスを集める方法も考えましょう。そのために役立つのがSNSです。SNS上の交流を通じて、自分の仕事に興味を持ってもらい、ブログへ誘導。ブログのポートフォリオで実績を確認してもらい、そのまま受注につながるという流れです。
さまざまなツールを活用して、宣伝・集客していきましょう。
フリーランスとして長く活躍するために注意したいポイント
フリーランスとして成功するには、その活動を長く続ける工夫が不可欠です。挫折せずに続けていくための、3つのポイントを解説します。
案件を受注する仕組みを作る
フリーランスとしての収入を安定させるには、仕事が自然に依頼される仕組みを作ることが重要です。そのためには、ポートフォリオやブログで自身のスキルや実績をアピールし、オンラインでの集客を強化しましょう。
また、フリーランス向けエージェントの活用も効果的です。営業活動を代行してもらうことで、効率的に案件を獲得でき、時間やエネルギーを本業に集中させることができます。
自己管理を徹底する
フリーランスにとって、体調やスケジュールの管理は不可欠です。一時的な体調不良でも収入に直結するため、健康維持は最優先事項といえます。加えて、期日を守るためのスケジュール管理も重要です。
これができればクライアントとの信頼関係を築き、継続的な依頼につなげることができます。自己管理を徹底することは、フリーランスとして安定して活動を続けるための基盤となります。
自己責任の意識を持つ
フリーランスは、すべての責任を自分で負う立場です。スキル不足や納品物の問題、クライアントとの契約トラブルなど、何が起きても対応する覚悟が必要です。会社員であればチームや上司がカバーしてくれる場面でも、フリーランスでは全て自己責任になります。この意識を持ち、自分の行動や結果に責任を持つことが、長期的な成功につながります。フォリオになるブログを作り、登録するエージェントサービスも選んでおきましょう。
フリーランスになるならエンジニアファクトリーへ

「エンジニアファクトリー」は、IT/Web業界のエンジニア案件を紹介するエージェントサービスです。フリーランスとしての活動が初めての方でも、スタッフによる個別の案件紹介や面談などでサポートいたします。「高単価」「高い継続率」「契約までのスピードが早い」点が強みです。フリーランスになるにあたってのサポート役として、ぜひご活用ください。
まとめ
フリーランスという働き方は、自由度が高く、自分のスキルや経験を最大限に活かせる魅力的な選択肢です。しかし、その一方で、収入の不安定さや自己管理の重要性、事務作業の増加などの課題も伴います。これらを乗り越え、長く活躍するためには、しっかりとした準備と継続的な努力が欠かせません。
フリーランスとしての第一歩をスムーズに踏み出したい方は、ぜひエンジニアファクトリーのサポートをご検討ください。IT/Web業界に特化したエージェントサービスとして、案件の紹介から契約までのプロセスをサポートし、あなたの成功を後押しします。
フリーランスとしてのキャリアを充実させるためには、正しい知識と適切な準備が必要です。この記事が、あなたの新しい一歩を支えるヒントになれば幸いです。
※ページ最上部の画像はAI生成を用いて作成しています。