Webエンジニアを目指そうとしたものの、ネット上で「Webエンジニアはやめとけ」という声に不安を感じている方も多いでしょう。
一般的に、そのようなネガティブな意見が聞かれる理由にはさまざまな要因が考えられます。今回の記事では、なぜWebエンジニアはやめとけと言われるのか、また向いているい人の特徴や成功するためのポイントをまとめました。

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- Webエンジニアはやめとけと言われる理由
- Webエンジニアは本当にやめるべきか?
- Webエンジニアが向いている人の特徴
- Webエンジニアが向いていない人の特徴
- Webエンジニアで成功するためのポイント
- Webエンジニアの求人ならエンジニアファクトリー
- まとめ
Webエンジニアはやめとけと言われる理由
Webエンジニアはやめとけと言われる理由には、一般的に以下の7つの要因が考えられます。
- エンジニアの中でも人気の職種であり競合性が高い
- 仕事の範囲が広い
- さまざまな知識を求められる
- スピード感が求められる
- AIの普及による影響を受ける
- キャリア形成が難しい
- フリーランスとして独立しづらい
エンジニアの中でも人気の職種であり競合性が高い
Webエンジニアは、ほかのネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアと比較すると学習コストがかからず、目指しやすい仕事だと言えます。結果的に、Webエンジニアを目指す人の数が多くなり競合性が高くなる傾向にあるでしょう。
たとえば、セキュリティエンジニアが取得する有名な資格として情報セキュリティマネジメント試験というものがありますが、一般的に取得まで200時間の勉強時間が必要と言われています。
またセキュリティエンジニアは、一般的なITスキルを持つ人がさらに専門性を高めるために目指す職種でもあり、実務経験も問われてきます。
一方で、Webエンジニアはそれに特化したスクールも数多く存在し、未経験からでも挑戦しやすくなっています。そのため、未経験者でも比較的敷居の低いWebエンジニアの案件では競合性が高いのも事実でしょう。
仕事の範囲が広い
Webエンジニアは、デザインデータや仕様をもとに、実際に構築する工程全般を担当します。また、実装も単純にHTMLやCSSで書かれたサイトから、CMSを利用したものまであり対応する幅が広いです。
さらに「開発したら終わり」ではなく、運用や保守を任されることも多いため、仕事の範囲が広いことに不満を持つ人もいるでしょう。しかし仕事の範囲が広ければスキル習得の幅も広がり、さまざまな仕事ができるということでもあります。
仕事の範囲が広いのは「将来的により上位の職種に就きたい」「スキルアップして独立したい」など、キャリアアップを考える人にとってはプラスになるでしょう。
さまざまな知識を求められる
Webエンジニアの仕事内容は、Webサイトの開発を全般的に担当する仕事のため、さまざまな知識を求められます。また、実はWebエンジニアはフロントエンジニアとバックエンドエンジニアに大別され、それぞれの仕事が大まかに分かれます。
具体的な仕事内容で言えば、フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接みたり操作したりするブラウザ部分の実装を行います。一方でバックエンドエンジニアは、OSやデータベース部分の処理を実装がメインの仕事です。
フロントエンジニアであれば、HTMLやCSSのコーディングやJacvaScriptなどの実装が求められますし、バックエンドエンジニアはデータベース・OSなどの知識が求められることが多いです。
しかし、開発規模や案件によってはフロントエンドからバックエンドの実装まで一貫して担当することもあります。そうした場合には、広く深い知識が求められるでしょう。
スピード感が求められる
Webエンジニアは短めの納期で作業を行うことも多く、スピード感を持って仕事をする必要があります。
ときにはクライアントの仕様変更の対応や修正対応に追われることもあるため、作業スピードが早く納期を守れる人が評価される傾向にもあります。
また、複数のプロジェクトにアサインされれば、並行してプロジェクトを進行することとなります。それぞれのプロジェクトで遅延が起きないように気を配らなくてはならず、それをストレスに感じる人もいるかもしれません。
AIの普及による影響を受ける
ChtGPTを台頭としたAIの普及により、これまで手作業で行っていた作業を一部AIが担えるようになりました。Web業界でもこの影響は少なからず出ており、コードの記述を補助するAIツールも出てきています。
そのため、簡単なコードの記述であればAIを活用し、作業工数を大幅に削減することも可能です。このようにAIを活用すれば、1つのプロジェクトで必要な人員が減るわけですので、今後案件の競争率は高くなる可能性も十分にありえます。
しかし、AIはコード品質チェック・サービスやシステムの規約に沿ったコーディングを完璧にこなすのは難しいため、完全にWebエンジニアの仕事がなくなることはないでしょう。
キャリア形成が難しい
Webエンジニアはスキルチェンジの選択肢も限られており、キャリア形成が難しいかもしれません。
たとえばフロントエンジニアであれば、バックエンドエンジニアやWebディレクターなどへの転身が考えられます。しかし、クライアントとの交渉スキルや調整スキルはWebエンジニアの仕事だけでは培われないため、まずは実績を積み企業内での信頼を勝ち取ることが求められるでしょう。
転職やフリーランスへの転向でスキルアップを目指す場合も、上流工程の経験がない場合は同じWebエンジニアとして転職・案件参画するのが一般的です。
上記の理由から、Webエンジニアはやめとけと言われることもあるでしょう。
フリーランスとして独立しづらい
Webエンジニアは人気の職種で、フリーランスとして案件も競争率が高いです。また、案件が獲得できない場合は収入が当然下がりますので、その面でも独立しづらいというのが実情です。
しかし、ほかのライバルよりも十分にスキルがある場合は、採用してもらえる確率も上がります。たとえば、フロントもバックエンドも経験豊富な方などは重宝される傾向にあります。
フリーランスとして独立を検討している場合は、まず自分のできることを棚卸して、客観的にスキルを評価するところから始めましょう。
Webエンジニアは本当にやめるべきか?
Web エンジニアのネガティブな面をみてきましたが、本当に Web エンジニアを目指すのをやめるべきなのでしょうか。判断材料として以下の項目を確認しましょう。
- 職場によって仕事範囲、内容はさまざま
- 需要将来性は高い
- 自由な働き方ができる
- キャリア形成は努力次第
職場によって仕事範囲、内容はさまざま
Web エンジニアはやめておけと言われた理由のなかに、作業のスピード感や仕事範囲が広いという点がありました。しかし実情は職場によって異なるため、自分のスキルや働き方にマッチする企業が見つかれば、やりがいを持って働くことができます。
フリーランスとしての働き方についても、企業によって条件が異なります。企業のサービス・社風・仕事内容などを確認し、自分が持つイメージとミスマッチがないか確認するとよいでしょう。
自力で情報収集をするのが難しい場合は、フリーランス就業支援のエージェントに相談するのも1つの手です。エージェントは企業担当者とのヒアリングや企業訪問などを通じて、仕事内容や就業条件について熟知しています。不安を抱えている人は一度相談してみると良いでしょう。
需要・将来性は高い
IT業界の市場は人材不足のため、今後も需要が高い状態が続くと考えられています。また、2022年に実施された国内企業のIT投資に関する調査では、2021年度の国内民間企業のIT市場規模は前年度比4.5%増という調査結果が出ています。さらに、同調査ではDXへの意欲拡大もみられ、今後もIT業界の需要は高いと考えられるでしょう。
そのため、IT業界全体の需要拡大の影響を受け、Web業界も拡大するのではないかと予想されます。ほかのエンジニア職種と比較すると競争率が高いかもしれませんが、しっかりスキルを身につければWebエンジニアとして活躍できるでしょう。
自由な働き方ができる
Webエンジニアはパソコンとインターネット環境が整っていれば仕事ができるため、自由な働き方ができるのも大きな魅力です。
とくにIT企業ではリモートワークを導入している企業も多く、自宅で仕事をすることも可能です。また、日々の始業・終業時間や労働時間を自分で決められるフレックス勤務を取り入れている企業もあります。
そのためワークライフバランスをとりながら働くことが可能です。自由な働き方を重視する人にとっては、Webエンジニアの働き方は非常に魅力的に見えるかもしれません。
キャリア形成は努力次第
WEBエンジニアは努力次第で多様なキャリアを形成できます。
新規プロジェクトの開発やチームでの共同作業を通じて設計や実装のスキルを磨き、リードエンジニアやアーキテクトを目指す道や、 技術的なバックグラウンドを活かしてPL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)、PdM(プロダクトマネージャー)などを目指す道があります。
また実績や経験を積むことで、ITコンサルタントやCTO(チーフテクノロジーオフィサー)を目指す他、自身のビジネスを立ち上げるという道もあり、技術を活かしてさまざまなキャリアを形成できます。
Webエンジニアが向いている人の特徴
- 情報収集・学習が好き
- コミュニケーション能力が高い
- 論理的思考が得意
- 集中力がある
- 臨機応変な対応ができる
情報収集・学習が好き
Webエンジニアは初めて知る知識や新しい機能を使うことも多いため、情報収集や学習が好きな人もWebエンジニアに向いているでしょう。
特に Web 業界では流行の変化が激しいため、数年前に使っていたツールが別のツールに代替されることも多々あります。市場のトレンドや、企業で求められるスキルを積極的に学べる人はWebエンジニアが向いていると言えます。
コミュニケーション能力が高い
Webエンジニアはプロジェクトのチームメンバーと協力して開発を進めるためコミュニケーション能力も求められます。コミュニケーション能力が高い人は周囲と協力して、スムーズにプロジェクトを進められるでしょう。
反対に1人で黙々と作業をしたい人は、あまりWebエンジニアには向いていないかもしれません。コミュニケーションスキルに自信がない人は、普段の業務で人と積極的に話すなど、日常生活でスキルを磨くようにしましょう。
論理的思考が得意
Webエンジニアは、プログラミングやデータベースの操作を行うため、ロジカルに物事を考えられる人が向いています。
たとえば、開発時にはエラーや問題が起きますが、その原因を特定するためには考えられる原因を洗い出します。そして、それらの問題を1つ1つ切り分けていく作業が必要です。
これを直感的に行ってしまうと、問題の解消が遅くなったり、原因の特定ができなくなったりします。日頃から論理的思考が得意だと感じる人は、Web エンジニアに向いているでしょう。
集中力がある
Webサービスやサイトの開発は、地道にプログラミングやコーディングを行う必要があるため、集中力がある人はWebエンジニアに向いています。
Web エンジニアと聞くとクリエイティブな仕事を想像する方もいるかもしれません。しかし、実際はコードを記述しテストするといった地道な作業が多いです。
またコードの記述ミスがあると想定通りに動作しなくなるため、集中してミスなく作業する力が求められます。
臨機応変な対応ができる
Webエンジニアは、バグやエラー解消も担当するため、臨機応変な対応が求められます。また、開発現場によっては複数のプロジェクトを並行して進行させることも多いため、どのプロジェクトの開発を優先して行うべきか判断しなくてはなりません。
また、プロジェクトではチーム開発を行うことも多く、メンバーの進捗状況に応じて自分の立ち振る舞いも変えることがあります。このように 臨機応変な対応ができる人は Web エンジニアが向いているでしょう。
Webエンジニアが向いていない人の特徴
ここからはWebエンジニアに向いていない人の特徴を紹介します。
- 情報収集・学習に興味を持てない
- コミュニケーションが苦手
- 細かな作業を続けることが苦手
情報収集・学習に興味を持てない
Web エンジニアは、開発途中でわからないことがあれば調べながら業務を進めていきます。そのため情報収集や学習に興味を持てない人は向いていません。常に情報収集を行い、関連する言語やシステムのアップデートがあった場合には迅速にキャッチアップする姿勢が必要です。
未経験からWebエンジニアになりたての頃は情報収集を大変だと感じるかもしれませんが、ベースの知識がしっかり身につけば、それほど時間をかけずに情報収集ができるようになります。
コミュニケーションが苦手
ウェブエンジニアは、プロジェクトの開発メンバー・デザイナーなどと協力して仕事を行います。また、場合によってはクライアントと打ち合わせをする可能性もあります。
クライアントと会話をするときには技術的な話を、クライアントにわかりやすく伝える能力も必要です。コミュニケーションが好きではない、相手にわかりやすく伝えるのが苦手と感じる人は、Webエンジニアになった後で苦労するかもしれません。
細かな作業を続けることが苦手が向いていない
Webエンジニアは1行1行のコードを正確に書き、仕様通りのサービスやサイトを制作する仕事のため、細かな作業を続けるのが苦手な人にはあまり向いていません。
コードの記述以外にも、データベースやサーバーの操作などは、ミスなく設定をすることが求められます。
「自分に適性があるかわからない」という人は、実際に簡単なサイトやサービスを開発して、開発業務を体験するとより想像しやすくなるでしょう。
Webエンジニアで成功するためのポイント
Webエンジニアとして成功するポイントを3つ紹介します。
- 評価制度の整った環境に身を置く
- 社内環境の整った環境に身を置く
- 伸び率の高い企業を選ぶ
評価制度の整った環境に身を置く
Webエンジニアとしてのスキルを正しく評価してくれる企業の案件では、モチベーションを維持しやすく、良いパフォーマンスを発揮し続けることができます。せっかく努力しても、それが報われない環境では仕事を続けるのも難しくなってしまいます。
評価制度は自社の従業員を対象として行うイメージを持っている人も多いかもしれませんが、フリーランスとして仕事をするなかでも、長期案件につながるか、将来的なキャリアパスは開かれているかなどの点で重要となります。案件参画の際には、業務の評価がどのように行われるのか、どんな点を重視する企業かを確認するとよいでしょう。
社内環境の整った環境に身を置く
モチベーションを維持し、パフォーマンスの高い仕事をするには、社内環境も非常に重要です。社内環境とは物理的な作業環境も指しますが、人間関係なども含まれます。
フリーランス就業支援のエージェントを活用すると、事前に企業の社風や働いている人の雰囲気を知ることができます。またエージェントは事前に企業の担当者にヒアリングを行っている他、企業訪問や過去の応募者を通して企業の情報を得ています。
フリーランス就業支援のエージェントに相談すれば、求人だけでは見えない企業の実情についても詳しく把握できるため、積極的に活用してみましょう。
伸び率の高い企業を選ぶ
伸び率の高い企業では、収益拡大のために新しい事業を展開していることが多く、人員が不足しやすい傾向にあります。そうした場合、多少スキル不足の状態でも基礎がしっかりしていれば、ポテンシャルを武器に参画できるケースも。
「自分のスキルで参画できるかわからない」といった場合には、フリーランス就業支援のエージェントに相談してみましょう。IT特化のエージェントであれば、これまでの経験やスキルからマッチ度の高い案件を紹介してくれます。
Webエンジニアの求人ならエンジニアファクトリー

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Webエンジニアの仕事に興味をもった方は、経験の有無を問わず、まずエンジニアファクトリーに会員登録して、どのような求人があるのかを検索してみることをおすすめします。
未経験からプログラマーになろうとするとき、どのような仕事をするのか、どのくらいの報酬なのか、といったことをまず知る必要があるからです。
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まとめ

Webエンジニアにはネガティブな意見も聞かれましたが、自由な働き方ができるなどのメリットもあるとわかりました。また、Webエンジニアは未経験からチャレンジしやすいという魅力もありますので、自分のスキルを磨いてチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。