常駐からの脱却|フルリモート案件へシフトしストレスと労働時間を大幅削減したエンジニアの選択

1. 常駐の働き方に限界を感じていた

朝、満員電車に揺られて都内の現場へ向かう。帰りは疲れ果てて、家に着くのは夜9時を過ぎることも珍しくない——そんな毎日を「しょうがない」と割り切ってきたエンジニアは、少なくないはずです。

「通勤だけで1日2時間以上が消える。この時間、もったいないと思いながらも、どうすればいいか分からなかった」
「常駐先の雰囲気が合わなくても、案件が終わるまで我慢するしかない」
「リモートで働きたいと思っているけど、自分にできるのか自信がない」

今回インタビューしたのは、SES企業でフロントエンドエンジニアとして常駐勤務を続けていた中村 健太さん(31歳・仮名)。JavaScript / Reactを5年経験しながらも、通勤・拘束・人間関係のストレスに限界を感じ、エンジニアファクトリーへの相談をきっかけにフルリモートのフリーランス案件へ移行。単価70万円を維持しながら、通勤ゼロ・労働時間大幅削減という働き方改革を実現した方です。

「働き方は変えられる」——その選択のプロセスとリアルを、詳しく語っていただきました。

「通勤に2時間かけることに、ずっと疑問を持っていました。でも『それが普通だ』と思い込んでいたんです」

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2. プロフィール紹介

中村 健太(仮名)

プロフィール

氏名:中村 健太(仮名)
年齢:31歳
居住地:埼玉県
職種:フロントエンドエンジニア
前職:SES企業(常駐)
現在:フリーランス(フルリモート)

スキル・経験
メインスキル:JavaScript / React(5年)
その他JS系:TypeScript、Next.js、Vue.js(基礎)
スタイリング:CSS Modules、Tailwind CSS、styled-components
テスト:Jest、React Testing Library
その他:Git / GitHub、Figmaとの連携、REST API連携

常駐時代の働き方
勤務形態:SES企業所属・客先常駐
通勤時間:片道60〜70分(往復2時間以上)
拘束時間:平均9〜10時間/日(残業含む)
単価(手取):月65万円前後(会社経由の支給額)
稼働年数:SESで約4年・常駐のみ

Before|常駐時代の状況

  • 往復2時間以上の通勤で、毎日体力と精神力を消耗していた
  • 常駐先のルールに縛られ、残業・拘束が慢性化現場の人間関係ストレスが積み重なっていた
  • リモートワークに憧れはあるが、実現方法が分からなかった

3. Before|常駐で感じていたストレス

3-1. 長時間通勤による負担

――常駐時代の通勤について教えてください。

埼玉から都内の現場まで、片道60〜70分かかっていました。乗り換えも含めると、朝の満員電車に40分以上揺られることも日常で。往復で2時間以上。週5日だと、通勤だけで週10時間以上が消える計算です。

それが「積み重なっていくストレス」として、じわじわと体と気持ちを削っていく感じがありましたね。朝から疲れて現場に着いて、夜はまた満員電車で帰る。帰宅したらもう何もしたくない。そういう生活が続いていました。

3-2. 労働時間・拘束の長さ

――労働時間についてはいかがでしたか?

常駐先のコアタイムや雰囲気があって、定時になっても帰りにくい空気がありました。「もう少しやってから帰ろう」が積み重なって、毎日1〜2時間は残業していた感じです。

しかも「残業せざるを得ない状況」を自分でコントロールできないのが、一番しんどかった。客先常駐だから、自分のペースで働けない。現場のルールや文化に合わせるしかなくて、それが積み重なると疲弊していきました。

3-3. 人間関係・環境ストレス

――現場の人間関係についてはどうでしたか?

SESは案件が変わるたびに現場が変わるので、その都度また関係を構築し直す必要があります。人間関係がリセットされること自体は悪くないんですが、当たり外れが大きくて。雰囲気の悪い現場に入ったときは、毎日「早くこの案件終わらないかな」と思いながら仕事していましたね。

技術的に成長できる環境かどうかも、現場によって全然違う。「この現場では何も学べない」と感じていても、案件が終わるまでは我慢するしかない。そのもどかしさが、ずっとストレスになっていました。

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4. Turning Point前夜|働き方を変えたいと思った理由

4-1. 限界を感じた出来事

――「もう限界だ」と感じた出来事はありましたか?

はっきりしたきっかけがあって。ある案件で、プロジェクトの遅延が続いて、毎日深夜まで残業が続いた時期がありました。帰宅が0時を過ぎる日も何日もあって。翌朝また満員電車に乗って……という生活をしているときに、「このまま続けたら絶対体を壊す」と思ったんです。

しかもその現場、技術的にも停滞していて、学びも少なかった。消耗するだけで何も得られていない感じがして、そこで初めて「働き方を変えないとダメだ」と本気で思いました。

4-2. リモートへの興味

――リモートワークに興味を持ったのはいつ頃ですか?

コロナ禍で一時的にリモート対応になった現場があって、そのときの体験が大きかったです。通勤がなくなっただけで、こんなに生活が変わるのかと驚いた。朝の時間に余裕が生まれて、仕事前に少し運動できて、帰宅後も元気があってやりたいことができる。「これが普通になれたら、全然違う人生になる」と思いましたね。

ただそれも一時的なもので、コロナ禍が落ち着くとまた常駐に戻って。「あの働き方を取り戻したい」という気持ちがずっとありました。

4-3. しかし方法が分からない

――リモート案件に移りたいと思いながら、なぜ踏み出せなかったのですか?

「フルリモート案件なんて、自分みたいなレベルで取れるのかな」という不安がありました。フルリモートといえば、上流工程とか、超高スキルのエンジニアが優遇されるイメージで。Reactで5年あるとはいえ、自分には無理かもしれないという先入観があったんです。

あとは単価の不安も。リモートに移ることで収入が下がったら嫌だな、という思いがあって、なかなか一歩踏み出せずにいました。

「リモート案件は自分には縁遠いものだと思っていました。相談するまでは」

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5. Turning Point|エージェント相談で見えた選択肢

5-1. 相談のきっかけ

――エンジニアファクトリーに相談したきっかけを教えてください。

限界を感じてから、とにかく情報収集を始めました。フリーランス向けエージェントを複数調べて、IT系・フリーランス特化という点でエンジニアファクトリーを選びました。「フルリモート案件を希望していること」「単価は維持したいこと」を正直に伝えて、まず状況を整理してもらいたいと思って連絡したんです。

5-2. リモート案件の実態

――相談してみて、リモート案件の実態はどうでしたか?

想像以上に選択肢が多いことに驚きました。「React5年の経験があれば、フルリモート案件は十分狙えます」とはっきり言ってもらえて。実際にいくつかの案件を見せてもらったら、条件も働き方もさまざまで、「こんなにあるのか」と思いましたね。

「フルリモートは一部の優秀なエンジニアだけのもの」という先入観が完全に崩れました。スキルと経験があれば、働き方は選べる——それが最初の大きな気づきでした。

5-3. 条件整理(単価・働き方)

――条件の整理はどのように進めましたか?

エージェントと一緒に「自分が本当に大切にしたいもの」を整理しました。フルリモートは絶対条件として、単価についても「今の65万円は維持したい、できれば70万円を目指したい」と伝えました。あとは技術スタック——Reactを軸に、TypeScriptが使えること。この3点を優先条件として定めました。

自分の希望を言語化すると、「何を妥協してよくて、何は譲れないか」が明確になる。そういう整理をエージェントと一緒にできたことが、その後の判断をすごく楽にしてくれました。

5-4. 実現可能性の確認

――「本当に自分でも実現できる」と確信したのはどのタイミングですか?

具体的な案件をいくつか紹介してもらって、自分の経験と照らし合わせて「これなら対応できる」と思えたときです。単価も70万円台の案件が複数あって、「リモート移行で収入が下がる」という不安が消えた。エージェントに「あなたのスキルなら常駐にこだわる必要はない」と言ってもらえたことが、背中を押してくれました。

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6. 意思決定プロセス

6-1. 常駐継続 vs リモート移行の比較

――常駐を続けるか、リモートに移行するかを迷いましたか?

迷いましたよ。「常駐のほうが安定している」という感覚もあったし、フリーランスになることの不安もあった。でも、エージェントと一緒に条件を比較してみたら、「実はリモートに移行したほうが、収入も下がらないし、働き方は大幅に改善される」ということが数字で見えてきた。

比較軸常駐(SES)フルリモート(フリーランス)
通勤時間往復2時間以上ゼロ
拘束時間9〜10時間/日(残業含む)6〜8時間/日(実働ベース)
単価月65万円(会社経由)月70万円(直接契約)
自由度常駐先ルールに従う場所・時間の自由度が高い
人間関係現場ごとのストレスありオンラインが中心でコントロールしやすい
自己学習時間週1〜2時間程度週5〜8時間確保できる

この比較表を作ったとき、「常駐を続ける合理的な理由が、ほとんどない」と気づきました。

6-2. 優先順位の整理(時間・収入・環境)

――最終的にどんな優先順位で判断しましたか?

①通勤ゼロ(時間の確保)、②単価維持(収入の安定)、③技術成長できる案件(キャリア)——この順番で整理しました。最初は「収入が一番大事」と思っていたんですが、整理していく中で「時間と精神的余裕のほうが、自分にとっては優先度が高い」と気づいたんです。

6-3. 最終的な判断理由

――最後の決め手は何でしたか?

「このままSESで常駐を続けても、5年後の自分が幸せなイメージが全く持てなかった」ことです。技術は伸ばせるかもしれない。でも通勤ストレスと長時間労働は変わらない。変えられるなら、早いほうがいいという判断でした。

7. 案件獲得までの流れ

7-1. スキル整理

――スキルの棚卸しはどのように進めましたか?

エージェントと一緒に「どんなプロジェクトで、どんな規模のReactを書いてきたか」を整理しました。BtoCサービスのフロントエンド開発でチームのリードをやっていた経験や、パフォーマンス改善で表示速度を40%改善した実績など、自分ではあまり意識していなかったことが「強みとして伝えられる経験」になると教えてもらいました。

7-2. リモート案件選定

――どのように案件を選びましたか?

フルリモート・React / TypeScript・月70万円以上、この3条件を満たす案件を中心に、4〜5社の案件を並行して検討しました。技術スタックだけじゃなく、チームの規模、コミュニケーション方法(同期・非同期の比率)、稼働時間の柔軟性なども確認しました。リモート案件は、コミュニケーションの設計が案件の質を左右すると聞いていたので。

7-3. 条件交渉

――単価交渉はうまくいきましたか?

エージェントから「Reactで5年、TypeScriptの実績があれば70万〜75万円台は十分交渉できます」と言ってもらえて、自信を持って希望単価を提示できました。最終的に参画した案件は70万円でのスタートでしたが、「パフォーマンス次第で3ヶ月後に見直しもあり得る」という条件が付いていたので、納得感がありましたね。

7-4. 参画決定

――どの案件を最終的に選んだのですか?

SaaSプロダクトのフロントエンド開発案件です。チームは全員リモート、コミュニケーションはSlackとNotionが中心で、週1回のビデオMTG以外は完全非同期という環境でした。技術スタックもReact / TypeScript / Next.jsで、自分がやりたいことと完全に合致していた。「ここしかない」という感じで即決しました。

8. After|フルリモートで変わったこと

After|フルリモートで変わったこと

  • 通勤時間ゼロ。毎日2時間以上が自分の時間に変わった
  • 残業がほぼなくなり、労働時間が週あたり10時間以上削減
  • 常駐特有のストレスから解放され、メンタルが安定
  • 自己学習・運動・家族との時間など、生活の質が大幅に向上

8-1. 通勤ゼロによる変化

――通勤がなくなって、最初に気づいた変化は何でしたか?

「朝の時間が自分のものになった」ことです。以前は7時前に起きて、満員電車に乗って、現場に着くころにはすでに疲れていた。今は9時に仕事を始めるとして、8時まで自分の時間がある。朝に軽く運動したり、読書したり、のんびり朝食を食べたり——それだけで1日のスタートが全然違う。

帰りも同じです。以前は帰宅が9時、10時になっていたのに、今は定時で終わればすぐ夜の時間が始まる。「一日がこんなに長かったんだ」と気づきましたね。

8-2. 労働時間の改善

――実際の労働時間はどのくらい変わりましたか?

常駐時代は通勤含めた拘束時間が10〜11時間でしたが、今は実働7時間前後で終わることがほとんどです。週ベースでいうと、10〜15時間以上の削減になっています。

フルリモートは「成果物で評価される」という環境が多くて、だらだら残業する意味がない。集中して仕事して、終わったら切り上げる。そういうメリハリのある働き方ができるようになりました。

8-3. ストレスの軽減

――精神的な変化はいかがでしたか?

大きかったです。常駐特有のストレス——現場の空気を読む、雰囲気に合わせる、余計な気遣いをする——から解放されました。仕事のアウトプットとコミュニケーションの品質だけで評価される環境になって、「本来の仕事に集中できている」感覚があります。

メンタルが安定したことで、仕事のパフォーマンスも上がった気がします。ストレスを抱えながら働くのと、穏やかな状態で働くのとでは、アウトプットの質が全然違うと実感しています。

8-4. 生活の質の向上

――プライベートの変化も教えてください。

週に5〜8時間の自己学習時間を確保できるようになりました。以前は週1〜2時間が限界で、「勉強したいけど時間がない」状態でしたが、今はNext.jsを深く学んだり、新しいライブラリを試したりできている。技術的な成長スピードが上がったと感じます。

運動も習慣化できて、体調が明らかに良くなりました。家族と過ごす時間も増えた。「仕事以外の生活が豊かになった」という実感があります。

9. リモートワークのリアル

9-1. デメリット(孤独・自己管理)

――リモートワークのデメリットも正直に教えてください。

孤独感は、覚悟していたよりもあります。常駐のときは「誰かと同じ空間にいる」だけで解消されていたストレス発散の場が、リモートだとない。ふとしたときに「誰とも話していない」という感覚が出てきます。

自己管理も難しい。時間の管理だけじゃなく、「今日はどこまでやったか」の基準を自分で設定しないといけない。常駐なら周りに合わせればよかったものが、リモートでは全部自分でコントロールする必要がある。向き不向きはあると思います。

9-2. 最初に戸惑ったこと

――リモート移行当初に戸惑ったことは?

コミュニケーションの取り方です。常駐なら「ちょっとすみません」と声をかければよかったのが、リモートはSlackに書く必要があって、最初は「どのくらいの頻度で質問していいんだろう」と迷いました。

あとは、成果が出ているのかどうかの確認が難しかった。常駐だと上司の顔を見ながら「これでいいかな」と感じ取れましたが、リモートでは数字やドキュメントで示す必要がある。テキストコミュニケーション力の重要性を、最初の1ヶ月で強く感じました。

9-3. 継続するための工夫

――リモートを快適に続けるために、どんな工夫をしていますか?

いくつかルーティンを作りました。毎朝9時に「今日やること」をSlackに書く、昼に必ず30分外を歩く、17時以降は仕事のツールを閉じる。これをやるだけで、メリハリがぐっと出てきました。

あとはオンラインでもいいので「人と話す機会」を意図的に作ることです。エンジニアコミュニティのオンラインイベントに参加したり、チームメンバーとランチMTGを設定したり。孤独を感じる前に、先手を打って繋がりを作ることが大事だと思っています。

「リモートは理想ではなく、ちゃんと設計すれば誰でも快適に続けられるものだと思います」

10. 働き方を変えたいエンジニアへ

10-1. まずは選択肢を知る

――同じ悩みを持つエンジニアへ、最初のアドバイスをするとしたら?

「選択肢がある」ことを知ることが最初の一歩です。私のように「フルリモートは自分には無理だ」と思い込んでいるエンジニアは多いと思います。でも実際には、スキルと経験があれば選択肢は十分ある。まずエージェントに相談して、「自分の場合は何が可能か」を聞いてみることをおすすめします。

10-2. 条件を整理する重要性

――条件を整理することはなぜ大事なのですか?

「何を一番大事にしたいか」が明確でないと、案件を選べません。単価なのか、働き方なのか、技術的な成長なのか。自分の優先順位を言語化することで、何を妥協してよくて何は譲れないかが整理できる。それがあると、エージェントも動きやすいし、自分も選択に納得感が持てます。

10-3. 一人で悩まない

――最後に一言、アドバイスをするとしたら?

一人で悩むと「どうせ無理だろう」という方向に思考が向きがちです。でも、プロに相談すると「あ、こういう選択肢があったのか」「自分でも実現できるかもしれない」という気づきが生まれる。私はその相談から3ヶ月で働き方が大きく変わりました。悩んでいる時間がもったいない、というのが正直な気持ちです。

11. まとめ|働き方は自分で選べる

中村さんのケースから見えてくるのは、「常駐しか選択肢がない」という思い込みが、働き方の変化を妨げていたということです。

スキルと経験があれば、働き方は変えられる。通勤ゼロ、労働時間削減、ストレス軽減——それは遠い理想ではなく、戦略的に動けば実現できる現実的な選択肢でした。

再現性のある行動3ステップ

  • まず「選択肢」を知る ——エージェントに相談し、リモート案件の実態・単価レンジを把握する
  • 自分の条件を言語化する ——単価・働き方・技術スタックの希望を整理し、優先順位を決める
  • 一人で悩まず、プロに相談する ——エージェントを活用して、実現可能性を早期に確認する

「このままでいいのかな」という漠然とした不安を抱えているなら、まず一度、自分の可能性を外から確認してみることをおすすめします。働き方は、あなたが思っているより、ずっと自由に選べます。

中村さん、貴重なお話をありがとうございました。

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エンジニアファクトリー|IT専門フリーランスエージェント(18年以上の実績)

※本記事に登場する人物名は仮名です。インタビュー内容は取材時点の情報をもとに再構成しています。まで、キャリア戦略を一緒に考えるサポートを行っています。「今の単価が適正なのか知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。

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