SIerのPMとして年収850万円で頭打ちだったエンジニアが、フリーランス転向で単価120万円・年収1,300万円を実現。高単価案件の実態やキャリア戦略を解説します。

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- 「このまま会社にいても、年収は大きく変わらないと思った」
- プロフィール|今回話を聞いた中村さん(仮名)の経歴
- Before|PMとしてのキャリアに感じていた“限界”
- Turning Point前夜|キャリアの上限を疑い始めた瞬間
- Turning Point|エンジニアファクトリーで見えた「本当の市場価値」
- 意思決定のプロセス|なぜ転職ではなくフリーランスを選んだのか
- 案件参画までの流れ|単価120万円案件はどう決まったか
- After|フリーランスPMになって変わったこと
- 高単価の理由|なぜPMで120万円の単価がつくのか
- フリーランスPMのリアル|メリットと課題
- 同じ悩みを持つPMへ|キャリアの上限は自分で決めていい
- まとめ|年収ではなく「単価」で考えるキャリア戦略
「このまま会社にいても、年収は大きく変わらないと思った」
SIerでプロジェクトマネージャーとして15年のキャリアを積み、年収850万円——。客観的に見れば、十分な成功を収めているように映るかもしれない。しかし中村恒一さん(仮名・38歳)が感じていたのは、充実感よりも「停滞」だった。
「責任は確実に増えていました。管理するプロジェクトの規模も、関わるステークホルダーの数も、年々大きくなっていた。でも給与の増加は、それに全然比例していなかった」
マネジメント経験5年以上。複数の大規模プロジェクトを成功に導いた実績。誰もが認める「デキるPM」だった中村さんが、38歳でフリーランスへの転向を決断し、単価120万円・年収1,300万円以上を実現した——。
本記事では、中村さんへのインタビューをもとに、PMクラスがフリーランスで高単価を実現するためのリアルなキャリア戦略を解説する。「転職しても大きくは変わらない」と感じているPMこそ、ぜひ読んでほしい。
この記事でわかること
- PMでもフリーランスで高単価(単価120万円)を実現できる理由
- 年収は「会社」ではなく「市場」で決まるという事実
- マネジメント経験が市場でどのように評価されるか
- フリーランスPMの案件獲得プロセスと条件交渉の実態
- キャリアの上限を自分で突破するための具体的ステップ
プロフィール|今回話を聞いた中村さん(仮名)の経歴

プロフィール
名前:中村 恒一(仮名)
年齢:38歳
居住地:東京都
家族構成:既婚(子どもなし)
職種:プロジェクトマネージャー(PM)
キャリア:エンジニア → PL(プロジェクトリーダー)→ PM(15年)
前職:SIer(受託開発系)
転向前年収:850万円
現在の単価:120万円/月
現在の年収(概算):1,300万円以上
エンジニアからPMへのキャリア推移
中村さんのキャリアは、大学卒業後に中堅SIerに入社したところから始まる。最初の5年間はJava・C#を中心としたシステム開発に従事し、金融・流通・製造業など複数業種の基幹システム構築を経験。
その後、プロジェクトリーダーとして小規模チームのマネジメントを担当。さらに30代前半でPMに昇格し、最大で20名規模のプロジェクトを複数並行管理するポジションへと成長した。
「技術は好きでしたが、30代に入ってからは設計や実装よりも『プロジェクトをどう動かすか』に面白さを感じるようになりました。スケジュール管理・リスク対応・ステークホルダーとの調整——そこにやりがいを見出していました」
フリーランス転向前の年収と役割
転向前の中村さんは、SIerでPMとして年収850万円を受け取っていた。担当プロジェクトは総額数億円規模のシステム開発が中心で、顧客側の経営幹部や複数ベンダーとの調整をこなす立場にあった。
「850万円というのは、年功序列の体系の中では高水準です。でも裏を返せば、あと10年いても900万円、せいぜい1,000万円に届くかどうかというのが正直なところでした」
Before|PMとしてのキャリアに感じていた“限界”
責任は増えるのに、年収は頭打ちだった
中村さんが最初に「頭打ち」を実感したのは35歳のころだ。それまでの3年間で管理するプロジェクトの規模は2倍以上になり、対外折衝の複雑さも増した。しかし年収の増加は年数万円程度にとどまった。
「会社からすれば、私は「戦力」として使い続けられていた。ただ、その対価は適切ではなかった。責任とリターンが完全に乖離していたんです」
PMという職種の構造的問題がここにある。エンジニアはスキルセット(言語・フレームワーク・資格)が可視化しやすく、転職市場でも評価されやすい。一方でPMの「調整力」「推進力」「判断力」は、定量化しにくく、社内では評価されても外では「見えにくいスキル」になりがちだ。
社内調整や稟議に時間を取られ、本質的な価値提供ができない
中村さんの業務時間のうち、実に40〜50%が社内向けの作業に費やされていたという。
- 週次の進捗報告資料作成(上長向け・経営層向けを別々に作成)
- 承認プロセスのための稟議書・根回し
- 社内横断部署との調整会議(技術部門・営業部門・法務など)
- 顧客との契約更新・変更対応に関わる内部手続き
「本来、PMとして集中すべきなのはプロジェクトの成功確率を上げることです。でも実際には、半分近くの時間が『社内のために』使われていた。これが一番しんどかった」
技術から離れ、市場価値が見えなくなっていた
PMとしてのキャリアを進む中で、中村さんはコードを書く機会がほぼなくなっていた。業界トレンドのキャッチアップはしていたものの、「自分はいまどこに立っているのか」が見えない状態に陥っていた。
「エンジニアであれば、GitHubやQiitaのアウトプット、資格・スキルセットで自分の価値が確認できる。でもPMには、そういう客観指標がない。自分の市場価値がどの程度なのか、正直わかっていませんでした」
転職しても大きくは変わらないと感じていた
転職も一度は検討した。しかし調べれば調べるほど、PMの転職市場における年収レンジが見えてきた。大手への転職でも提示される年収は多くても1,000万円前後。会社の規模が変わっても、PMとして働く限り「構造」は同じだと直感した。
「同じ働き方で、同じ立場で、同じ制約の中にいる限り、年収は大きく変わらない。それを理解したとき、選択肢は『フリーランス』しかないと思い始めました」

Turning Point前夜|キャリアの上限を疑い始めた瞬間
同じPMでも収入差があることを知った
転機は、大学時代の同期との食事がきっかけだった。その友人は、3年前に受託開発系の会社を離れてフリーランスのPMとして独立していた。
「単価は110万円くらいだよ」——その一言が、中村さんの思考を根底から揺るがした。
「同じPMで、スキルも経歴も似たようなもの。なのに、収入が全然違う。最初は信じられませんでした。でも詳しく聞くと、確かに成立している話だった」
「市場価値」という考え方に初めて向き合った
友人の話を聞いた翌日から、中村さんは「市場価値」という言葉を改めて調べ始めた。会社が自分に払う給与は、あくまで「会社基準の評価」に過ぎない。市場が自分に払う金額とは、本質的に異なる——この当たり前の事実に、改めて気づいたという。
「会社員でいると、会社の評価=自分の価値だと思い込んでしまう。でも、それは一つの視点にすぎない。市場全体から見れば、自分のスキルはもっと高く評価される可能性があると気づいた瞬間、一気に視野が広がりました」
自分のスキルがいくらで評価されるのか知りたくなった
好奇心が行動を促した。「まずは自分の市場価値を正確に知りたい」——その一念で、中村さんはフリーランスエージェントへの相談を決意した。リスクを取る前に、客観的な評価を確認したかったのだ。
Turning Point|エンジニアファクトリーで見えた「本当の市場価値」
軽い気持ちで相談したが、提示された単価に驚いた
「最初は半信半疑でした。PM案件で高単価なんて、自分には関係ない話だと思っていたので」
エンジニアファクトリーへの登録後、カウンセリングでキャリアの棚卸しを行った。15年分の職務経歴——担当プロジェクトの規模・業種・ステークホルダー構成・チーム体制・成果——を整理していく中で、担当のキャリアアドバイザーから驚くべき言葉が返ってきた。
「中村さんのご経験であれば、月単価90万円〜130万円のレンジで案件をご提案できます」
「正直、最初は信じられませんでした。でも担当の方がそう言う根拠を丁寧に説明してくれて、自分のスキルが市場でどう評価されるのかを初めて言語化してもらえた感覚でした」
PMとしての経験がどのように評価されるかを具体的に理解
カウンセリングで明らかになったのは、PMの市場価値を構成する具体的な要素だった。
市場で高評価される中村さんのスキルセット
- 【ステークホルダー調整力】 経営幹部・現場エンジニア・外部ベンダーの三者を同時にマネジメントした実績
- 【大規模プロジェクトの推進経験】 数億円規模・20名以上のチームを複数並行管理できる実績
- 【リスク管理とエスカレーション判断】 問題を早期に検知し、適切なタイミングで意思決定できるPM特有の経験値
- 【技術バックグラウンド】 開発経験を持つPMは、技術チームとの摩擦が少なく市場での希少性が高い
高単価案件に求められる役割と責任を知った
単価120万円の案件に求められるのは、単なる「進捗管理者」ではない。クライアント企業のプロジェクト成功に直結する「事業推進の責任者」だ。
「具体的な案件内容を聞いて、正直プレッシャーも感じました。でも同時に、自分がSIerで培ってきたことがそのまま活きる環境だとわかった。「ああ、これは自分にできる」という確信があったんです」
「会社にいるより合理的」と判断できた理由
カウンセリング後、中村さんが出した結論はシンプルだった。
「同じスキル・同じ仕事量・同じ責任レベルで、報酬が倍近く変わる可能性がある。会社員を続けることのほうが、むしろリスクだと感じました」

意思決定のプロセス|なぜ転職ではなくフリーランスを選んだのか
転職とフリーランスを比較した結果
中村さんは転職とフリーランスを、いくつかの軸で比較検討した。
| 項目 | SIer在籍時 | フリーランス転向後 |
|---|---|---|
| 月単価 | 約65〜75万円相当 | 120万円 |
| 年収 | 850万円 | 1,300万円以上 |
| 稼働形態 | 正社員(固定給) | 業務委託(時間単価) |
| 裁量 | 限定的 | 高い |
| 社内調整 | 多い | 最小限 |
「表にするまでもなく、比較した瞬間に答えは出ていました。転職は「会社」が変わるだけで、構造は変わらない。フリーランスは「市場」と直接向き合う選択です」
年収ではなく「単価」で考える視点を持った
フリーランスへの転向にあたり、中村さんが思考フレームを切り替えたのが「年収」から「単価」への転換だ。
「年収850万円という数字は、月に換算すると約70万円。対してフリーランス単価は120万円。この差額は単純に収入増だけでなく、『時間あたりの価値』が変わったことを意味します。同じ時間を使うなら、より高く評価される場所に置くべきだと考えました」
リスクとリターンをどう判断したか
「38歳でのフリーランス転向は遅くないか」——この問いに対して、中村さんは冷静だった。
「不安はありましたが、リスクを定量的に考えました。まず半年分の生活費は貯蓄として確保する。案件が途切れた場合の再就職市場も、PMスキルがあれば十分戦えると判断した。それよりも、このまま会社員でい続けるほうが、長期的に見てリスクが大きいと結論しました」
案件参画までの流れ|単価120万円案件はどう決まったか
スキルの棚卸しと強みの再定義
エンジニアファクトリーのサポートのもと、中村さんはまず職務経歴の「再言語化」を行った。SIerで当たり前だった業務も、市場の視点で言語化すると全く別の価値として伝わる。
- 「複数プロジェクトの並行管理」→「ポートフォリオ型のプログラムマネジメント経験」
- 「顧客との定例会議の運営」→「CxOレベルとの直接折衝・合意形成能力」
- 「炎上案件の収束対応」→「クライシスマネジメントの実績」
「自分では「普通の業務」と思っていたことが、外から見ると希少スキルだった。この言語化のプロセスが、最も重要なステップでした」
複数案件を比較し、条件を精査
カウンセリング後、約2週間で5件の案件紹介を受けた。業種・規模・稼働率・単価・リモート比率などを比較し、最終的に2案件に絞り込んだ。
「単価だけで選ばなかったのがポイントです。案件の内容・自分の裁量の範囲・中長期的なキャリアへの影響——これらを総合的に評価しました」
面談で重視したポイント(役割・裁量・責任範囲)
面談では「自分の役割の定義」を徹底的に確認した。具体的には以下の点だ。
- 自分が意思決定できる範囲はどこまでか
- クライアント企業内の意思決定ラインへのアクセス権があるか
- プロジェクトの目標設定に関与できるか
- チームの採用・構成に関して提案できる立場か
「裁量のない案件は、どれだけ単価が高くても選ばない。それでは会社員のときと本質が変わらないから」
条件交渉によって単価が決定
エンジニアファクトリーの担当アドバイザーが条件交渉を代行した。最終的に提示された単価は110万円だったが、担当者が中村さんの「クライシスマネジメント実績」と「CxO折衝経験」を追加で提示し、120万円への引き上げに成功した。
「自分では言いにくい自己評価も、エージェントが代弁してくれた。これは個人で直接交渉していたら実現しなかった部分だと思います」
After|フリーランスPMになって変わったこと
単価120万円で年収は1,300万円以上に
参画から1年が経過した現在、中村さんの年収は1,300万円を超えた。月単価120万円で年間11ヶ月稼働(1ヶ月は案件間のバッファ)という計算だ。
Before / After 比較
月単価:75万円相当 → 120万円(+45万円)
年収:850万円 → 1,300万円以上(+450万円超)
社内調整業務:週20時間超 → ほぼゼロ
裁量:限定的 → 高い(意思決定に直接関与)
キャリアの主導権:会社依存 → 自分でコントロール
無駄な社内業務が減り、本質的な業務に集中できるように
最大の変化は「時間の使い方」だ。以前は週の半分近くを社内業務に費やしていた。現在はプロジェクト推進・クライアントとの意思決定・チームマネジメントに集中できている。
「同じ時間で、10倍の価値を生み出せている感覚があります。稟議書を書く時間がゼロになり、その分が全部プロジェクトに向かうようになった」
意思決定の裁量が増えた
フリーランスPMとして参画した案件では、クライアント企業の取締役と直接コミュニケーションを取りながら、プロジェクトの方向性を決定している。会社員時代には多くの承認ステップを経なければできなかった意思決定が、今は即断即決できる。
「スピードが全然違います。判断が速くなると、プロジェクトの品質も上がる。クライアントの満足度も高く、継続意向も強い」
キャリアの主導権を取り戻した
最も根本的な変化は、精神的なものだ。
「以前は、キャリアを会社に委ねていた。昇進するかどうか、どのプロジェクトに入れるか、給与が上がるかどうか——全部会社次第だった。今は自分で選べる。次にどんなスキルを伸ばすか、どんな案件に入るか、すべて自分で決断できる。この感覚の変化が、収入以上に大きかった」
高単価の理由|なぜPMで120万円の単価がつくのか
単なる進行管理ではなく「事業推進の役割」
フリーランスPMで高単価がつく最大の理由は、その役割の本質にある。クライアント企業がPMを外部調達するのは、「進捗管理係」が欲しいからではない。「プロジェクトを成功させる責任を担える人材」が必要だからだ。
言い換えれば、フリーランスPMは「事業上の課題を解決するコンサルタント」に近い立場になる。これがコンサルティングファームと同等の単価水準が成立する理由だ。
ステークホルダー調整の価値
PMの価値の中核をなすのが「ステークホルダー調整力」だ。これは、一般的なITスキルとは異なり、年数・経験・場数によってのみ培われる希少能力だ。
「エンジニアなら技術を学べばスキルは上がる。でも、利害が対立する複数の関係者を同時に動かす力は、訓練ではなく経験によってしか身につかない。だからこそ、市場で希少価値が高い」
プロジェクト成功の責任を担うポジション
フリーランスPMには、会社員PMとは異なる「結果責任」が伴う。案件継続・契約更新・紹介獲得はすべて「プロジェクトの成果」に直結する。この結果責任こそが、高単価の正当性を裏付ける。
「代替できない人材」であること
120万円という単価は、「代替コスト」でもある。この人材を失った場合、同等のPMを採用するにはいくら必要か——その問いに対する市場の回答が、単価の水準を決める。
フリーランスPMの単価を決める5つの要素
- 担当できるプロジェクトの規模・複雑性
- ステークホルダーの多様性(役職レベル・外部関係者の数)
- 業種・ドメインの専門性(金融・製造・医療などの特殊知識)
- 技術バックグラウンドの有無(開発経験があるPMは市場希少)
- クライシスマネジメント・炎上収束の実績
フリーランスPMのリアル|メリットと課題
高単価だが責任も大きい
フリーランスPMへの転向は、単純な「収入アップ」ではない。より大きな裁量を持つ代わりに、より直接的な結果責任を負う働き方への転換だ。
「責任の重さは変わりません。むしろ、逃げ場がない分、より鮮明になった。でも、それが正当なトレードオフだと理解しています。高単価には、相応の責任が伴う」
継続案件の確保という課題
フリーランスとして直面する現実的な課題は「案件の継続性」だ。一つの案件が終われば、次を見つける必要がある。これは会社員にはない不安定要素だ。
中村さんの場合、参画した案件で高い評価を得て契約を更新し続けているが、「常にアンテナを張る」姿勢は欠かせないという。
「エンジニアファクトリーとの関係を続けているのもそのためです。次の案件に関する情報収集や市場動向の把握を、継続的にサポートしてもらっています」
だからこそパートナーが重要
フリーランスへの転向を成功させるためには、信頼できるエージェントの存在が不可欠だと中村さんは強調する。
- 高単価の非公開案件へのアクセス(公開市場には出回らない案件が多数)
- スキルの言語化・市場価値の翻訳(自己評価ではなく市場評価を提示してくれる)
- 案件マッチング精度(単価・役割・稼働形態の条件を複合的に判断)
- 条件交渉の代行(自分では言いにくい単価交渉を担ってくれる)
- キャリアの再定義支援(長期的なキャリアパスの相談窓口として機能)
同じ悩みを持つPMへ|キャリアの上限は自分で決めていい
会社の評価=市場価値ではない
会社員として働いていると、「会社からの評価」が自分の市場価値のすべてだと錯覚しがちだ。しかしそれは、一つの組織の中での相対評価に過ぎない。
「会社が自分に850万円を払っているのは、会社の評価基準によるものです。市場は違う。市場は『このスキルが今どれだけ必要か』で価格を決める。その価格を知らないまま働き続けるのは、情報の非対称性の中に甘んじることだと気づきました」
一度、自分の市場価値を知るべき
中村さんが最も伝えたいのは「まず知ること」の重要性だ。フリーランスへの転向を決断する前に、自分の市場価値を客観的に確認するステップが不可欠だという。
「エンジニアファクトリーへの相談は、転向を決める前の「情報収集」として使えます。カウンセリングは無料ですし、そこで得た市場評価が転向するかどうかの判断材料になった。この一歩が、一番大事だったと今でも思っています」
キャリアはまだ伸ばせる
「38歳で遅い」なんてことはない——中村さんは断言する。むしろ、30代後半のPMこそ市場が最も求める人材だと言う。
「30代後半というのは、経験と体力のバランスが一番良い時期です。大規模プロジェクトを何本も経験し、修羅場もくぐってきた。でも体力・気力も十分ある。この年齢で市場に出る判断は、全く遅くない。むしろベストタイミングかもしれない」

まとめ|年収ではなく「単価」で考えるキャリア戦略
中村さんのケースは、特別なスキルや運が必要だったわけではない。SIerでPMとして磨き続けたスキルが、フリーランス市場では正当に評価される——ただそれだけのことだった。
重要なのは、その「正当な評価」を受け取る環境に身を置くかどうかだ。会社という枠組みの中では、スキルの価値は構造的に上限が設けられる。市場に出れば、その上限は取り払われる。
PMがキャリアの上限を突破するための3ステップ
Step 1:自分の市場価値を客観的に知る → エージェントのカウンセリングで市場評価を確認(無料)
Step 2:スキルを市場の言葉に翻訳する → 「調整した」を「CxO折衝・合意形成」に言語化する
Step 3:年収ではなく単価で自分のキャリアを設計する → 単価×稼働月数で年収を自分でデザインする思考に切り替える
年収は「会社」ではなく「市場」が決める。PMとしてのスキルは、フリーランス市場で十分に高く評価される。キャリアの上限は、あなた自身が決めていい。
取材協力:中村 恒一さん(仮名)
現在参画中の案件情報や詳細については、個人情報保護の観点から一部変更・省略しています。本記事はエンジニアファクトリー(https://www.engineer-factory.com)が運営するメディアに掲載するインタビュー記事として作成しました。

