会社紹介

社名：アイディア株式会社
代表：代表取締役社長CEO 下川部 知洋
事業内容： 海事産業向けプラットフォーム「Aisea（アイシア）」の企画・開発・運用 コンサルティングを含めた各種ソリューションの提供  

海事産業向けプラットフォーム『Aisea（アイシア）』を提供するアイディア株式会社。AIとIoTを強みとして、海運や港湾工事、造船や舶用機器メーカーなど、あらゆる視点で海事産業のDXを推進するアイディアは、どんな企業なのか。

今回は、同社CTOの千葉福太朗さんに、アイディアのサービスや働き方、開発チームの採用計画についてお話を伺いました。

・プロフィール
取締役CTO　千葉福太朗さん
ガラケー時代からSNSやゲーム開発に携わり、企画からUI/UX、アプリ、サーバーまでを担当するフルスタックエンジニアとして活躍。これまでに、クラウドを活用したIoT分野の開発において、テックリードとしてアプリやWEB開発をリードし、自動販売機や車載向け機器と連動するIoTと連携したスマートフォンアプリ開発を多く手掛けてきました。

現在は、海事産業向けのプラットフォーム開発を主導し、船舶や港湾、工場などと連携しながら、現場密着型のプリセールスと開発を行っています。CTOとしてチームを率い、マルチプラットフォーム対応の開発経験とIoT分野における強みを活かし、海事業務の課題解決に取り組んでいます。

テクノロジーで海と陸をつなぐ。アイディアのソリューションとは。

――御社の展開されるサービスについて教えてください。

千葉福太朗さん（以下、千葉）: アイディア株式会社では、海事業界に特化したITソリューションを提供しています。当社が現在提供しているサービスは大きく分けて5つです。

・Aisea PRO（アイシアプロ）

まず「Aisea PRO（アイシアプロ）」。船舶の位置情報をリアルタイムに地図上へ表示する機能や船舶の航跡記録、機関データ連携、気象データ連携などの機能により、船舶と陸上業務間のコミュニケーションを効率化するサービスです。

船舶・港湾においては情報が連携していないことが課題となっており、弊社のデータプラットフォームを活用したデータ連携により、情報共有のために発生していた業務を大幅に削減できました。

また、ユーザーの利用シーンに合わせたモバイル端末やWEBといった技術を組み合わせて提供ことで、船内でも陸上でも利用しやすいアプリケーションとしてご評価をいただいております。

特に船舶用カメラと船舶の航跡、機関の状態などを複合的に表示できる機能は力を入れている分野で、万が一事故が発生した際にも映像を追跡して原因の分析に役立てることができます。

・Aisea Crew（アイシアクルー）

次に「Aisea Crew（アイシアクルー）」。これは船員の労務管理をサポートするシステムです。船舶では労働基準法ではなく、船員法に基づいて労務管理を行わなければなりません。船員法の労務記録の作成や管理は複雑で、どうしても手間や時間がかかっていました。

「Aisea Crew（アイシアクルー）」は船員法に基づいた労務管理業務を自動化し、船員と陸上労務管理者との連携をスムーズに行えるようにしています。レポートの自動作成や閲覧ができる他、船員の労務状況をわかりやすく表示する機能を提供しており、利用シーンに合わせてスマホ・タブレット・WEBなどマルチに利用できる形で展開しているのが特徴です。

・Aisea Constr.（アイシア コンスト）

「Aisea Constr.（アイシア コンスト）」は、海上工事の安全性と業務効率向上のための航行支援システムで、衝突予防機能を搭載や作業船舶の動静共有、工事現場の可視化機能を備えています。

・Aisea Partners（アイシア パートナーズ）

「Aisea Partners（アイシア パートナーズ）」は、他社との共同開発を行っています。メーカーが培ったノウハウとアイディアの技術力を融合して、船の自立航行支援など新しいソリューションが生み出す事業となっています。

・Aisea（アイシア）

アイシアはコンシューマー向けのサービスで、リアルタイム動静把握や航跡記録、衝突予防といった機能を、個人向けユーザーへ無料で提供しているスマートフォンアプリです。

AI分析で配船計画も可能に。業務効率を劇的に向上

――多岐にわたるサービスを提供されていらっしゃいますが、今後はどの部分に注力されていくのでしょうか。

千葉：今後、特に注力していきたいのは、「データの活用」です。Aiseaのオープンプラットフォームには、様々なデータが集約されています。

船舶の運行状況、船員の労務データ、周辺海域の状況、そして他船の動向など多岐にわたる情報が集まっており、これらのデータをもとにAIを活用した新しいサービスの開発を進めています。

――ありがとうございます。集約されたデータはどのような課題解決につながるのでしょうか。

千葉：具体的な例では、配船業務の効率化があります。配船業務とは、船舶が効率的に運行できるようにスケジュールを組む作業で、これはトラックの配車業務に似ています。

配船業務は現状、膨大なデータや組み合わせ、条件の中からシフトを作成しており、紙や電話を使ってアナログに進めているところも多々あります。AIとデータ分析を活用することで、人材不足という観点でも効率化を大きく進められると考えています。

――AI分析によって、配船計画にかける時間や手間を少なくできるんですね。

千葉：そうですね。海事業界は非常にレガシーな部分が多く、デジタル化の必要性が高まっています。私たちはデジタル化を推進するために、既存のシステムを刷新し、自社プラットフォームのデータを活用しながらAIやIoTを中心とした新しい開発に注力しています。

未知に挑むエンジニア集団ー独立性と調和が革新を生む。

――ありがとうございます。では、次にチームや働き方についてお伺いしたいと思います。エンジニアリングチームの指針や強みについて教えてください。

千葉: 弊社のエンジニアリングチームは、「この世にないものを作り上げるエンジニア集団」というコンセプトのもとで活動しています。デザインやUI/UXから課題を解決することを得意としていて、エンドユーザーを意識した設計を行っています。

具体的には、フロントエンドチームが社内デザイナーと密接に連携し、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを提供しています。常にユーザーの考えと、その先のストーリーを描きながら、ニーズを深堀りしていくのが弊社の特徴です。

また、バックエンドチームでは「疎結合」というコンセプトを重視しています。これは、システムの各部分が互いに依存しないように設計することで、柔軟性と拡張性の高いシステムを構築しているんです。

APIの開発においても、フロントエンドチームのニーズに寄り添う形で進めています。フロントエンドとバックエンドはそれぞれ独立していますが、日次で連絡を取り合い、情報を共有しながら進めています。

――開発チームの働き方については、いかがでしょうか。

千葉：働き方に関しては、リモートワークを基本としています。8割以上のエンジニアがリモートで働いていますね。自宅での業務に加え、アイディアでは海事分野での開発業務が中心で、港や船での作業が発生することもあります。

また、居住地もさまざまです。関東、関西が多いですが、全国いろいろな地域に働いている人がいます。インド出身のメンバーもいるため、帰省したタイミングではインドからリモートワークをしていることもありますよ。

――リモートワークの方が多いチームで、コミュニケーション方法での工夫はありますか。

千葉：リモートでは直接顔を合わせることができないので、互いに思っていることをしっかり伝えることが大切だと思っています。そのため日々のコミュニケーションでは、Figjamを活用して、図や絵を使って視覚的に情報共有を行っています。

海事業界の未来をつくる「クルー」たち

――次に、採用についてお伺いします。現在の採用状況はいかがでしょうか？

千葉: ありがたいことに常にお客様からご要望が上がってくる状況ですので、採用に関しても常に優秀なエンジニアを求めています。

――どのような人材を求めていらっしゃいますか？

千葉：当社のサービスはハードウェアからソフトウェア、クラウドまで多岐にわたる技術を必要とします。そのため、業界特有の課題をトータルで解決できるプロジェクトマネージャー（PM）を必要としています。

また、そうしたＰＭのもとで力を発揮していただけるAIやデータ分析に強いエンジニア、そして組み込み系（C++）の経験を持つ人材も求めています。

――御社で活躍されている人に、何か共通するポイントはありますか？

千葉：活躍している人というと、大きく2つに分かれます。

1つは「ITの力で海事業界を変えていきたい」といった熱意を持っている人です。視野を広く持って、業界や国との関わりに積極的に挑戦していける人、といった感じですね。もう1つは、「自社の技術力を高めていきたい」と考えている人です。対外的な動きと内製的な役割を担うメンバーがいますが、それぞれ活躍いただける環境が整っています。

最後に、アイムファクトリーとの関係についてお伺いします。弊社のフリーランスITエンジニア紹介サービスをどのように活用されているか、またそのメリットがあれば教えていただけますか？

千葉: 御社のサービスには非常に満足しています。他社さんとの違いでいいますと、ご紹介いただくエンジニアさんは特定の技術に尖っている方、スキルが高い方が多いと感じています。また、スピード感を持って適切な人材を提案していただける点は非常に助かっています。

これまでご紹介いただいたエンジニアさんはいろいろな方がいらっしゃいますが、技術力を高く評価しています。特に、意欲的に新しい技術を学び、実践していく姿勢が見受けられる方が多く、当社のビジョンと合っていると感じています。

千葉さん、お話ありがとうございました。海と陸をつなぐ技術革新に挑み続ける、アイディア株式会社。テクノロジーで海事業の未来を切り拓くリーダー企業です。次世代のデジタルソリューションに興味がある方、そして自らのスキルを活かして挑戦したい方は、ぜひご応募ください。

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