2024/03/04

フリーランスの収入はいくら?職種別平均年収や年収アップの方法とは

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フリーランスの収入はいくら?職種別平均年収や年収アップの方法とは

ITエンジニアをはじめ、フリーランスとして働かれる方が年々増加傾向にあります。

実際にフリーランスの方の収入はどのくらいなのでしょうか。また、職種によって年収は違うのか、年収アップの方法は?など、本記事では、上記のような疑問や悩みを解決するために、フリーランスの収入についてフォーカスしたいと思います。

フリーランスとしてお仕事されている方はもちろん、これからフリーランスとしての独立を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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フリーランスの現状・人口はどれくらい?

フリーランスの現状・人口はどれくらい?

内閣府によると、日本のフリーランス人口は約462万人とされています。このうち、専業で働くフリーランスは214万人、副業が248万人です。

フリーランスなどの自営業者は、2017年から増加傾向にあります。また、自営業者が増加した要因は、働き方の多様化やクラウドソーシングサービスの普及などが関係していると考えられます。

フリーランスの収入(年収)状況

フリーランスの収入(年収)状況

フリーランスの収入は、職種によっても収入に幅があります。本記事では、エンジニアやライターをはじめとする5つの職種での平均収入を紹介します。また、会社員の収入との比較についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

あわせて読みたい記事:IT系フリーランスの年収・単価やメリット・注意点と主要7職種・必要スキル

平均的なフリーランスの収入額

フリーランス実態調査結果によると、フリーランスを本業としている人の年収は、年収200万円以上300万円未満が最も多い結果になりました。また、副業フリーランスは、年収100万円未満が最も多かったです。また、フリーランス白書2020で実施したフリーランスへの年収アンケートの中央値は400万円以下でした。

フリーランスの収入に幅がある要因として、働き方の多様化が関係していると考えられます。同調査によれば、フリーランスの活動日数が「5日以内」の人が23.5%、「6日以上10日以内」の人が14.3%もいます。つまり、約半数の人は平日フルタイムで活動していないことが分かります。このようなことも影響して、収入額にばらつきが出ていると考えられます。

エンジニア系フリーランスの平均収入

フリーランス白書2020によると、エンジニア系フリーランスは年収800万円以上と回答した人が最も多く、次いで400万円から800万円未満、最も少ないのは400万円未満という結果でした。

また、半数弱のフリーランスエンジニアは年収400万円以上の収入を得ており、約3割近くの人が800万円以上の年収を得ています。

さらに、他の職種の年収を比較すると、年収800万円以上を得ているフリーランスは、エンジニア・技術開発系の職種が最も多い結果となりました。

フリーランスエンジニアの求人案件は、ITに関する技術や知識が求められるため、高単価の案件も数多く公開されています。ワークライフバランスを重視しつつ、安定した収入を目指すのであれば、フリーランスエンジニアとして働くのもおすすめです。

クリエイティブ系フリーランスの平均収入

クリエイティブ系の仕事は、Webディレクターやデザイナー、フォトグラファーなどが該当します。クリエイティブ系の仕事では、インターネットや紙媒体の広告を制作する仕事も多く、デザインに関するセンスが求められます。

フリーランス白書2020によると、クリエイティブ系・Web・フォト系のフリーランスのうち、400万円から800万円未満の収入を得ている人が最も多く、次に400万円未満の収入を得ている人が続きました。800万円以上の年収を得ている人は最も少なく、エンジニア系フリーランスと比較すると収入が低い傾向にあると分かります。

しかし、クリエイティブ系の仕事も収入に幅があるため、スキルを磨いて高単価な仕事を獲得できれば、収入アップも夢ではありません。とくに、Webディレクターをはじめとするマネジメント業務がある職種では、比較的高い収入を得られる可能性があります。

また、スキルに幅を持たせると収入アップできる可能性が高まります。例えば、WebディレクターはWebデザイナーとしての仕事を兼業する場合もあり、そのような仕事をこなせれば市場での需要も高まります。

ライター系フリーランスの平均収入

ライター系フリーランスの年収は400万円未満の年収が最も多かったです。フリーランス白書2020ではクリエイティブ・Web・フォト系の年収は400万円未満が最も多く、ついで400万円から800万円未満、800万円以上が最も少ない結果となりました。同様に、出版メディア系の年収も400万円未満が最も多く、次いで400から800万円未満と続いています。

つまり、媒体によって多少の差があるものの、ライター系フリーランスの収入は400万円以下であることが多いと分かりました。ライター業は副業でも人気の職種のため、稼働時間なども収入に影響していると考えられます。

サービス業系フリーランスの平均収入

サービス業系に分けられる仕事は、コンサルタントから飲食業まで幅広くあります。今回はコンサルティング系のフリーランスに絞って収入を紹介します。

コンサルティングとは、クライアントの経営課題や、特定のサービスにおける課題解決に向けて改善支援を行うことです。コンサルティングの業務は幅広く、改善に向けた提案や市場の調査、予算管理などを行います。

フリーランス白書2020によると、年収800万円以上の人が最も多く、次いで年収400万円〜800万円未満、一番少ないのが年収400万円未満でした。つまり、コンサルティング系のフリーランスは、比較的年収が高い傾向にあると言えます。

コンサルティング系のフリーランスとして活躍している方は、まず会社員としてコンサルティングのスキルを身につけ、その知識を活かしてフリーランスとして独立する方も多いようです。

インフルエンサーの平均収入

インフルエンサーの仕事は、クリエイティブ系の仕事に入ります。しかしその仕事の内容によって収入に幅があるのが現状です。

インフルエンサーの仕事は、YouTube、InstagramなどをSNSや各種プラットフォームでの収益化による収入が大きいでしょう。その他にも、インフルエンサーとして人気が高まれば、SNS上でPR案件を受けたり、商品紹介などのアフィリエイトで収入アップを見込めます。その他にも、自分をブランディング化してアパレルやブランド商品を企画・販売するなど、幅広い収益化の方法があります。

インフルエンサーが収入アップを目指す場合、ユーザーからの支持を得るための努力が不可欠です。そのためには、各SNSの特徴を理解し、人々のニーズを満たすコンテンツを提供する必要があります。

また最近は、複数のSNSを同時に運営しているインフルエンサーも多く、複数の媒体で収益化できれば、さらに収入を大きく上げることができます。

会社員の収入と比較

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査結果」のデータによると、2023年の日本における一般の会社員の平均給与所得の金額は457万6,000円でした。また、前年度と比較すると給与所得の金額は増加しています。

フリーランス実態調査結果によると、フリーランスを本業としている人は年収200万円以上300万円未満が最も多いため、フリーランスと会社員の平均年収を比較すると、会社員の年収がやや高い傾向にあります。

しかし、フリーランスの中には高い収入を得ている人もいるため、一概に会社員の方が高いとは言い切れません。例えば、フリーランスエンジニアの場合、専門知識を有する職種のため平均収入が約800万円と会社員よりも高いです。

また、フリーランスは案件によって年収が左右することが多いため、スキルを磨いて高単価な案件に参画すれば、年収アップを目指すことができるでしょう。

あわせて読みたい記事:正社員とフリーランスの違い|メリット・デメリットから向いている人を紹介

働き方別にみる、収入(年収)の相場

働き方別にみる、収入(年収)の相場

フリーランスの働き方の自由度は高く、その働き方によって収入が大きく変わります。本記事では副業、複業、プロフェッショナルフリーランスという3つの働き方に分けて、収入の相場を紹介します。

副業フリーランスの収入

副業としてフリーランスを行う場合、本業の空き時間にのみ作業ができるため、平均年収は比較的低い傾向にあります。

副業としてフリーランスを行う人は、通常の勤務に加えて、空いた時間でフリーランスの仕事を行います。会社勤めをしながら仕事をする人や、子育てや介護をしながら副収入を副収入を得ることができます。

このように副業として働くフリーランサーは時間的な制約があるため、年収はそこまで高くはないかもしれません。しかし、本業とは別に収入を得られるのは大きなメリットと言えます。

複業フリーランスの収入

複業フリーランスとは、複数の職を組み合わせて収入を得る働き方です。例えば、ウェブデザインの仕事を行いながら、週末には写真撮影の仕事を行う人は複業フリーランスに当てはまります。

このような複業フリーランスは、副業フリーランスと比較して一般的にはより高い収入を得ることができます。また、1つの仕事に縛られずにさまざまなスキルを発揮できるため、仕事としてのやりがいも得ることができるでしょう。

また、複業フリーランスはもちろん長期的に働くことも可能ですが、スポット的に仕事をするなど柔軟な働き方ができます。

プロフェッショナルフリーランスの収入

プロフェッショナルフリーランスは専門知識やスキルを活用して、独立して働く人々を指します。例えば、ITコンサルタントとして大手企業にプロジェクトベースでアドバイスを提供する人や、エンジニアとして開発の現場で働く人がいます。

プロフェッショナルフリーランスは、特定の専門分野で深い知識を持ち、クライアントに具体的な価値を提供することで、比較的高い収入を得ることが可能です。プロフェッショナルフリーランスは、特定の分野における知識や経験が求められます。即戦力として働く自信がまだない方は、会社員などで経験を積み、フリーランスとして独立することをおすすめします。

自営業フリーランスの収入

自営業フリーランスは、独立して自分のビジネスを経営する人々を指します。例えば、オンラインショップを運営する人や、地元の市場で特産品を販売する人などもフリーランスに該当します。自営業のフリーランサーは、事業運営における業務を基本的には自分で担当する必要があり大変な面もありますが、成功すれば安定した収入源を確立できます。

また、技術コンサルティングや専門的なトレーニングサービスを提供する自営業者もいます。そのような自営業フリーランスは、専門知識を活かして高い収益を上げることが可能です。

フリーランスのメリットとは

フリーランスのメリットとは

フリーランスとして働くことで得られるメリットは、主に3つ挙げられます。それぞれの項目について、詳しく解説します。

  • 柔軟な働き方ができる
  • 自分で仕事を選べる
  • スキルを磨けば収入が上がりやすい

柔軟な働き方ができる

フリーランスは自分のスケジュールを自由に設定でき、ワークライフバランスを自己管理できます。仕事と私生活のバランスを重視する方にとっては最大のメリットだと言えるでしょう。また、副業や複業として活動している方は、他の仕事が多忙な時期はフリーランスとしての仕事を断ることもできます。

このように、仕事やプライベートのバランスを自分で管理できるのは、フリーランスならではの魅力です。

自分で仕事を選べる

プロジェクトやクライアントを自分で選べる点も、フリーランスのメリットでしょう。自分の専門分野や挑戦したい仕事を選べます。また、収入をあげたい場合は稼働時間を増やしたり、報酬の高い仕事をしたりすれば、その分だけ収入が上がります。

一方、会社員は自分のしたい仕事だけするといった働き方は難しく、給料が大幅にアップすることはあまりありません。このような点を踏まえると、自分の挑戦したい仕事が明確な方や、専門的なスキルを持っている方は、フリーランスとしての働き方が合っているかもしれません。

スキルを磨けば収入が上がりやすい

特定のスキルや専門知識がある場合、高単価な仕事を得られる可能性が高まります。そのため、スキルを磨いて専門性を高めることで、フリーランスとして収入を増やすことができます。特にエンジニア系フリーランスなどは、自分の持つスキルの需要が高ければ、高単価の案件に参画できることが多いです。

また、市場で需要の高いスキルを持っていた場合、継続して仕事を獲得しやすくなります。複数のクライアントから仕事を受注して収入を得ることができれば、収入源を安定させることもできます。

フリーランスのデメリットとは

フリーランスのデメリットとは

ここまでフリーランスとして働くメリットを紹介してきましたが、もちろん良いことばかりではありません。フリーランスとして働くデメリットは以下の通りです。

  • 収入が不安定
  • 福利厚生がない
  • 仕事を獲得し続ける必要がある

収入が不安定

フリーランスは仕事を受注しなければ、収入を得ることができません。そのため、会社員と比較すると、収入が不安定になりやすいと言えます。

また、病気や怪我で仕事ができなくなった場合も自分で何とかしなくてはなりません。フリーランスとして働いている方や、これからフリーランスを目指す方は、いざという時のために貯金などをすることをおすすめします。

福利厚生がない

会社員であれば健康保険や失業保険、企業独自のお祝い金など、多くの福利厚生を受けられます。しかし、フリーランスはそれらの福利厚生が用意されていないため、全て個人の負担になります。また、フリーランスを辞める場合も、会社員のように失業保険は適用されません。

収入が不安定というデメリットで解説したように、フリーランスは有事の場合に備えておくことが重要です。

仕事を獲得し続ける必要がある

仕事の内容にもよりますが、フリーランスは定期的に新しいクライアントへ営業をかけ、信頼構築のためにコミュニケーションを取ることが求められます。

また、仕事を受注する際には金額交渉も自分で行います。クライアントへの営業活動や交渉が苦手な方にとっては、ストレスに感じるかもしれません。最近ではフリーランス向けのエージェントや案件紹介サービスも数多くありますので、それらのサービスを活用するのもおすすめです。

フリーランスがしておくべき管理

フリーランスがしておくべき管理

フリーランスは、お金の管理をしっかりすることが必要です。理由としては、確定申告などの各種手続きを自分で行う必要があるからです。その他にも、失業や仕事ができなくなるなど有事の時に備えることが重要です。

税金についての管理

フリーランスは、自分で確定申告を行うため、税金についての知識が必要です。支払う税金にはいくつか種類がありますが、主な税金は所得税、住民税、個人事業税、消費税があげられます。

所得税とは、個人が一定期間内に得た所得に対して課される税金です。フリーランスの場合、仕事で得た収入から、必要経費を差し引いた金額が課税対象となります。住民税は、その人が住んでいる地域の自治体に支払う税金です。個人事業税は、特定の自治体において個人事業主に課される税金です。消費税は、商品やサービスの提供に対して課される税金です。

ちなみに、フリーランスは収入証明書がないため、公的機関などから収入を証明する書類を求められた場合は、確定申告書の書類を提出することになります。フリーランスとして活動するならば、確定申告や、税金に関する知識は必ず必要になりますので、しっかり理解を深めて納税を行いましょう。

貯金

フリーランスは、突然の支出や病気、事故などで仕事ができなくなった際のリスクをカバーするため、十分な貯蓄をしておく必要があります。

また、フリーランスは雇用されている人々と異なり、定期的な給与の保証がありません。そのため、一定期間の生活費や、税金、社会保険料などの定期的な支払いに備えるために、一定額の金額をあらかじめ貯金する必要があります。

さらに、新しいプロジェクトの立ち上げに必要な資金を確保する場合にも、あらかじめ貯金があればすぐ行動に移せます。貯金の管理を煩雑に感じる方は、月々の収入と支出を計算し、一定の割合を目安に貯金すると良いでしょう。

フリーランスの収入を安定させるには

フリーランスの収入を安定させるには

フリーランスとして安定した収入を確保するには、スキルアップと人脈形成が欠かせません。

スキルアップに関しては、市場のニーズに合わせて技術や知識を深めましょう。フリーランス向けの求人情報をみると、需要が高い仕事や技術が分かります。また、スキルに幅を持たせることも重要です。例えば、Webデザイナーならデザインのスキルだけでなく、コーディングや最新ツールの知識を身につければ、自分の市場価値を高めることができます。

また、収入源を複数確保することで、1つのプロジェクトが終了しても安定した収入を維持できます。特にフリーランスは、クライアントとの契約によっては報酬の支払いが翌々月になることもありますので、複数の収入源を持つことは重要です。

主な収入源とする仕事が、突然なくなる場合もゼロではありません。そのため、収入源はできるだけ分散することをおすすめします。スケジュールが空きそうであれば追加の仕事を受注するなど、少し先の予定を想定しながら仕事をしましょう。

案件の受注先を見直して収入アップ

案件の受注先を見直して収入アップ

フリーランスが収入を上げるにはスキルを磨くことも重要ですが、案件の受注先を見直すことも検討しましょう。「頑張っているのに収入が上がらない」「仕事の量の割に報酬が低いと感じる」という場合は、より収益性の高い案件や信頼できる取引先へ切り替えることが重要です。

クライアントとの信頼関係が築けている場合、クライアントに報酬金額の交渉を行ってみるのも良いでしょう。交渉しても収入が上がらない場合や、そもそもクライアントと交渉の余地がない場合は、受注先を見直しましょう。

また、多くのフリーランサーは、大きな仕事を依頼するクライアントに依存する傾向がありますが、その仕事が無くなった場合のリスクも考えなくてはなりません。そのため、スケジュールに余裕があるときには、より高い報酬を提供するクライアントや、長期契約を提供する案件を探してみましょう。

フリ-ランスの案件を探すなら「エンジニアファクトリー」

フリ-ランスの案件を探すなら「エンジニアファクトリー」

エンジニアファクトリーは、フリーランスエンジニアのサポートに特化したサービスです。1人あたり約8.4社という業界トップクラスの案件紹介数を誇り、長期的に稼働できる案件も数多く紹介しているのが特徴です。

また、求人の中には非公開のものもあるため、会員登録すればまだ公開されていない求人に応募できる可能性もあります。フリーランスエンジニアとして活動している方は、ぜひ無料会員登録をしてサービスを活用してみましょう。

まとめ

フリーランスの収入はいくらくらい?

フリーランスはライフワークバランスを保ちながら柔軟に働けるメリットがあるものの、収入が不安定になるリスクもあることが分かりました。会社員からフリーランスを目指している方は、まずは副業などから挑戦して働き方が自分にあっているか確認しましょう。

また、フリーランスは専門的な知識を身につければ、高単価の案件に参画することもできます。努力を怠らずスキルを磨けば、フリーランスとして高い収入を得ることも可能でしょう。