仕事がないフリーランスエンジニアが今すぐ見直すべき5つのこと

仕事がないフリーランスエンジニアが今すぐ見直すべき5つのこと

フリーランスエンジニアとして独立したものの、案件がなかなか決まらず「仕事がない」と悩む方は少なくありません。SNSやポートフォリオに取り組んでいても成果が出ない、営業がうまくいかない、収入が不安定で将来が見えない。そんな状況に直面したとき、どう動くかがキャリアの分かれ道になります。

本記事では、フリーランスエンジニアが「仕事がない」と感じる原因を多角的に分析し、状況を打開するために実践すべき具体的な行動や工夫を整理しています。継続案件の取り方やポートフォリオの整え方、収入不安への向き合い方まで、すぐに活かせるヒントを多数紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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フリーランスエンジニアが仕事がない理由とは?

フリーランスとして働くエンジニアが「仕事がない」と感じるのには、いくつか共通する原因があります。スキルや営業力の問題、ポートフォリオの質、案件の選び方など、さまざまな要因が絡み合っているのが現実です。ここでは、なぜ仕事がないと感じてしまうのか、その理由を一つずつ掘り下げて解説します。

スキル・経験不足で案件に応募しても通らない

フリーランスは即戦力が求められます。企業側は「教える時間」がないため、未経験の技術やツールに対してキャッチアップが必要な人材は敬遠されがちです。特に競争が激しい案件では、同じ報酬でもっと経験豊富なエンジニアを採用する傾向があります。

たとえば、ReactやTypeScriptなど最新のフレームワークを使いこなせるかどうか、AWSやGCPの運用経験があるかどうかは重要な判断材料です。実務経験が乏しいと、提案の段階で落とされる可能性が高くなります。

さらに、開発だけでなく、要件定義やテスト・運用といった工程への理解も求められるため、プロジェクト全体を見渡せる視点も重要になってきます。こうした実務スキルを強化していくことが、受注率を上げる第一歩となるでしょう。

営業活動が足りず、案件のチャンスを逃している

「技術があれば自然と仕事が来る」と考えていませんか?こうした「技術さえあれば自然と仕事が来る」という思い込みは、独立後に多くの人がつまずくポイントでもあります。特に独立初期は、実績が少ないため待っていても案件は来ません。

営業といっても、必ずしも電話営業や訪問営業をする必要はありません。フリーランスエージェントの活用や、ポートフォリオサイト、SNS、ブログを通じて自分を発信していくことが大切です。

たとえば、QiitaやZennで記事を書き、GitHubでコードを公開し、X(旧Twitter)で発信を継続していくと、徐々に声がかかるようになるでしょう。発信をしないと「どんな人かわからない」状態になり、信頼関係が築けません。

クライアントにとって魅力的な実績やポートフォリオがない

ポートフォリオが十分に整備されていない場合、案件の候補にすらならないことも珍しくありません。クライアントがフリーランスに仕事を発注する際に最も重視するのは、「過去に似た案件を成功させた実績があるかどうか」です。実績が確認できないと、初対面のフリーランスに業務を任せるリスクが高いと判断されてしまいます。

単にGitHubのリンクを貼るだけでは不十分で、何を目的に、どのような技術を使い、どのような成果が出たのかを丁寧に説明する必要があります。たとえば以下のような観点で構成すると、クライアントにとって非常にわかりやすい資料になるでしょう。

フロントエンドエンジニア向け:具体的なポートフォリオ構成例
目的:新商品の予約数を増やすため、広告用ランディングページを新規開発
担当範囲:構成案作成〜デザイン実装〜GAイベント設計まで担当
使用技術:Next.js, SCSS, Google Analytics, Vercel
実際の成果:リリース後1ヶ月でCV率が0.8%→1.9%に改善、広告経由の予約件数が月120件→280件に増加

バックエンドエンジニア向け:具体的なポートフォリオ構成例
目的(例):ECサイトの購入完了率を改善するため、カート機能のバックエンド処理を最適化
担当範囲:APIの再設計・実装、DBチューニング、非同期処理化、パフォーマンス検証、CI構築まで対応
使用技術:Node.js(Express)、MySQL、Redis、Docker、GitHub Actions、New Relic
実際の成果(例):APIレスポンスを1.2秒 → 380msに短縮し、購入完了率が12% → 16%に改善。システム全体の安定性も向上

また、ポートフォリオサイト自体のUIやレスポンシブ対応、表示速度なども「技術力の証明」として見られる点に注意しましょう。「この人に任せれば安心」という印象を持たせることが、受注率を上げる大きな要因になります。

仕事を選びすぎている

案件に対して「これはやりたくない」「報酬が低すぎる」「技術スタックが古い」と考えて断ってばかりいると、いつの間にか収入がゼロになるリスクが高まります。フリーランスは自由に案件を選べる反面、受注しなければ収入が発生しないという厳しさもあります。

理想の案件を待ち続ける姿勢では、収入が不安定になり、日々の生活に支障をきたすリスクも高まります。特にフリーランスとしてのキャリア初期や、実績が少ない時期は「まずはやってみる」柔軟性も大切です。

多少単価が安くても、実績作りや技術力の強化、人脈形成を目的に取り組むことで、将来的により良い条件の案件を獲得するチャンスが広がります。受けた仕事の中で、得意分野を見つけて専門性を高めていくのも、有効な戦略の一つです。

また、「自分に合う案件」を見極めるには、まず「やってみる」経験が不可欠です。思いがけない分野で活躍できる可能性もあるため、仕事の幅を広げる意識が大切となるでしょう。

特定の取引先に依存しすぎている

一社からの案件に頼りきっていると、その企業の予算削減や方針転換、プロジェクトの終了など、外的要因で突然仕事が打ち切られるリスクがあります。実際、「継続でお願いする予定だったが、急に社内事情で契約終了に」というケースは、フリーランス界隈ではよくある話です。

安定しているように見える取引先でも、事情が変わるとフリーランスの立場は一気に不安定になります。こうしたリスクに備えるためにも、取引先や案件のチャネルを分散させることが重要です。最低でも3社以上と同時に取引する体制を整えておくことで、1社の契約が終了してもすぐに収入がゼロになる事態を防げます。また、常に営業活動を続けて新規の案件ルートを確保しておくと、突発的なトラブルにも対応しやすくなるでしょう。

さらに、受注チャネルも多様化しておくと安心です。エージェント経由、直接契約、クラウドソーシング、SNS経由など、複数の導線を持つことで、どこかが止まっても他で補える仕組みができます。「安定=分散」と捉えておくことが、継続的に仕事を得る上での基本です。

仕事がないフリーランスエンジニアが今すぐ見直すべき5つのこと

「仕事がない」と感じているときこそ、フリーランスとしての行動力が問われます。待っているだけでは案件は来ません。営業・発信・交渉・支出の見直しまで、フリーランスにできることは多岐にわたります。ここでは、今すぐ実践できる行動を紹介します。

過去のクライアント・知人に声をかける

新規クライアントの獲得が難しいときほど、過去に取引のあったクライアントや、エンジニア仲間、元同僚といった「すでに信頼関係がある人たち」に連絡するのが効果的です。

「今月少し時間が取れる」「この分野で力を発揮したい」といった具体的なメッセージを伝えることで、思わぬ紹介や再依頼につながることがあります。

フリーランスにとって“つながり”は資産です。連絡を取る際は、相手の近況にも触れつつ、感謝を伝えた上で相談するのがベストです。営業メールというより、友人とのキャッチアップに近い感覚でOKです。案件がすぐ決まらなくても、記憶に残っていれば、後日連絡が来るケースもあります。

フリーランスエージェントに登録する

エージェントは、スキルシートの作成や面談の日程調整、条件交渉まで代行してくれる頼もしい存在です。自力での営業に時間を割けない人や、営業が苦手な人には特におすすめです。中には福利厚生や確定申告のサポートがあるエージェントもあり、会社員のような安心感を得ることもできます。

エージェントを複数活用することで、紹介の幅が広がるだけでなく、自分のスキルがどれくらい評価されているかを知るヒントにもなります。「週3日だけ働きたい」「フルリモート希望」などの条件を伝えておけば、それに合った案件を定期的に紹介してくれます。常に営業を続けてもらえる環境を作っておくと、案件の波に左右されにくくなります。

クラウドソーシングサイトで案件を探す

クラウドソーシングは、スタート時に実績がなくても比較的受注しやすい環境です。タスク型の案件からスタートし、少しずつ評価を貯めていけば、数ヶ月で「指名制」の継続案件を得られるケースもあります。たとえば、LPコーディングやWordPressのカスタマイズ、ツール開発など、さまざまな業務があります。

大切なのは、「数をこなして終わり」にしないことです。ひとつひとつの案件に丁寧に対応し、成果物とともに「どんな工夫をしたか」「どんなフィードバックを得たか」を記録しておきましょう。それが後にポートフォリオやブログの素材になります。また、提案文も使い回さず、クライアントごとに調整することで受注率は格段に上がります。

SNS・ブログを活用して案件を獲得する

SNSやブログは“自分のスキルや考え方を見える化する営業ツール”です。特にX(旧Twitter)やLinkedIn、Zenn、Qiitaなどを活用して、自分の得意分野や日々の学び、開発の裏話などを発信していくと、信頼が蓄積されます。それが案件依頼や採用オファーにつながることも珍しくありません。

SNSで発信する際は「再現性のあるノウハウ」や「失敗から学んだこと」など、読者にとって価値のある情報を意識しましょう。ブログはSEOでの流入が狙えるため、一定期間続けると「◯◯ならこの人」と認識されやすくなります。“営業せずに営業できる状態”を目指すためにも、日々の発信で自分の強みや考え方を伝えておくことが効果的です。

副業案件でスキルアップしながら収入を確保

本業クラスの案件が見つからない場合でも、小さな副業案件を受けることで、収入を得つつスキルアップすることが可能です。最近では「週5×フルタイム」だけでなく、「週1~2」「1日3時間のみ」など柔軟な稼働条件の案件も増えています。こういった副業的な案件は、学びながら成果を出せる貴重な機会になります。

さらに、実務で使うことで新しい技術を深く理解でき、次の案件選びの幅も広がります。とくに未経験領域に挑戦したい人にとっては、「副業」というスタイルが心理的ハードルを下げてくれるはずです。小さな案件であっても、収入と経験の両方を得るチャンスととらえることで、次につながるステップになります。

無駄な支出を見直し、貯金を活用する

どんなに行動しても、すぐに案件が見つかるとは限りません。だからこそ、収入が不安定な時期には支出をコントロールすることが非常に大切です。固定費の見直しは最優先で、スマホのキャリア変更や不要なサービスの解約だけでも月数千円〜数万円の節約になります。

また、フリーランスは貯金を「保険」ではなく「武器」として使うべきです。収入がないからといって焦って条件の悪い案件を受けると、ストレスや品質低下の原因になります。

短期的な焦りを避けるためにも、数週間分の生活費を確保しつつ、自分に合った案件をじっくり見極める期間を作ることも一つの戦略です。

フリーランス向けの支援制度を活用する

国や自治体、各種団体が提供している支援制度は、知らないと損をすることが多い分野です。たとえば、厚生労働省が提供する「小規模事業者持続化補助金」では、広告費やサイト制作費の補助が受けられます。東京都の「フリーランス向け専門相談」では、無料で経営や法務のアドバイスが受けられます。

こういった制度は、事業の成長だけでなく、困ったときの安全網にもなります。情報収集には手間がかかりますが、あらかじめ制度を把握しておくことで、いざという時の備えにもなります。商工会議所や地方自治体のWebサイトは定期的に確認する習慣を持ちましょう。

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フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法

単発案件を受け続けるだけでは、収入が不安定になりがちです。安定して案件を確保し続けるには、リピートの仕組みづくりや情報発信、スキルアップによる単価向上など、長期視点の戦略が必要です。ここでは、案件の波に左右されないために取り組むべき施策を紹介します。

長期案件を優先的に受注する

案件が安定しない最大の原因は、「短期・単発案件が多い」ことです。1ヶ月や2ヶ月で終わる案件ばかりを選んでいると、常に次の仕事を探し続ける必要があり、精神的にも消耗してしまいます。

逆に、3ヶ月以上の長期案件であれば、毎月の収入がある程度見込めるため、精神的な余裕も生まれます。長期案件の多くは、信頼関係のあるフリーランスに優先的に依頼される傾向があります。初回の案件で成果を出し、コミュニケーションも良好であれば、自然と「次回もお願いしたい」となります。また、エージェントを通じて「長期希望」と伝えておくことで、紹介される案件の質も変わってきます。

リピート案件を増やすためのクライアント対応術

一度きりの関係で終わらせず、継続的に仕事をもらえる関係を構築することが、安定受注の鍵です。そのためには、納品物の品質だけでなく、納期の厳守、丁寧な報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が欠かせません。小さな不安を与えないことで、クライアントの中で「安心して頼める人」として記憶に残ります。

また、納品後に「もし他にもお困りごとがあればご相談ください」と一言添えるだけで、再依頼につながることもあります。案件終了後も、月に一度ほど軽く連絡を入れるなど、関係を途切れさせない工夫が重要です。「技術力 × 対応力」が備わった人は、それだけで差別化になります。

技術ブログ・ポートフォリオを充実させる

営業をしなくても案件が舞い込む状態を目指すなら、情報発信は非常に有効です。特に、技術ブログやポートフォリオを充実させておくと、「◯◯の技術に強い人」として指名で依頼されることもあります。実際、企業の担当者が検索でエンジニアを探すケースは少なくありません。

ブログでは「特定技術での実装例」「ハマったポイントと解決法」「パフォーマンス改善の方法」など、実務で得たリアルな知見を発信しましょう。ポートフォリオには、制作物だけでなく、背景や目的、成果もセットで記載するのがポイントです。更新頻度が高いほど、信頼性と活発さの印象を与えることができます。

価格交渉スキルを磨き、単価を上げる

フリーランスが収入を安定させるには、「案件数を増やす」よりも「単価を上げる」ほうが効率的です。とはいえ、いきなり高額の提案をしても、根拠がなければ通りません。単価交渉には、相手が納得できる理由が必要です。たとえば、過去の成果や同業他社との比較、作業量の見積もり根拠などを具体的に伝えることが重要です。

また、相場感を把握しておくことも欠かせません。エージェント経由の案件やSNSでの発信から「同じスキルの人がどれくらいの単価で働いているか」を知ることで、自分の価格設定の妥当性が見えてきます。交渉に慣れていない場合は、まず小さなアップ(例:時給500円UPなど)から始めると、心理的なハードルも下がります。

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フリーランスエンジニアが仕事がないときに感じる不安とその対策

フリーランスという働き方には自由と引き換えに、常に「次の仕事があるか」という不安がつきまといます。収入が途絶えたときの焦り、モチベーションの低下、孤独感や将来への不安——これらにどう向き合うかは、長く続けるうえで避けて通れない課題です。ここでは、そんな不安と冷静に向き合い、乗り越えるための考え方と実践法を解説します。

  • 収入が途絶える不安にどう対処するか
  • 仕事が途切れたときにモチベーションを保つ方法
  • フリーランスに必要なメンタル管理のポイント

収入が途絶える不安にどう対処するか

フリーランスにとって最も大きな不安の一つが「収入がゼロになること」です。特に継続案件が終わった直後や、営業がうまくいかない時期は精神的なプレッシャーが増します。しかし、焦って不本意な条件で仕事を受けると、余計に疲弊してしまうリスクもあります。

まず取り組むべきは、支出の最適化です。固定費を抑えれば、「今すぐ稼がなければならない」という状況を避けられます。また、貯金や補助金などを「キャッシュフローの調整弁」として活用することで、短期的な収入の断絶にも対応できます。さらに、複数の受注チャネルを持っておけば、万が一のときも収入源をすぐ切り替えることが可能になります。

仕事が途切れたときにモチベーションを保つ方法

案件がないときほど、自己否定感や焦りが募り、モチベーションが落ち込みがちです。ですが、この「空白期間」こそ、学習や発信、将来に向けた準備に集中できる貴重な時間でもあります。

「今後挑戦したい技術を学ぶ」「ブログを整備する」「自分の強みを見直す」といった活動は、直接案件に結びつかなくても、後から大きなリターンを生むことがあります。

日々の目標を小さく設定することも有効です。たとえば、「今日は新しいフレームワークでTodoアプリを作る」「ブログ記事を1本書く」など、達成しやすいタスクをこなすことで達成感が生まれます。小さな前進を積み重ねることで、自信と活力を取り戻すことができます。

フリーランスに必要なメンタル管理のポイント

フリーランスとして長く働くためには、技術力と同じくらい「心の体力」が必要です。孤独や不安に飲まれないためには、日頃から自分なりのストレス解消法を持っておくことが重要です。散歩や運動、読書、誰かとの雑談など、小さな習慣がメンタルの安定に繋がります。

また、同業者とのつながりを意識的に持つのも効果的です。SNSやコミュニティで他のフリーランスと交流すれば、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と気付くことができます。

悩みを共有し合える場を持つことは、精神的な支えとなり、ひとりで抱え込まない働き方を実現するための土台になります。

フリーランスで稼げる仕事とは?エンジニア向けのおすすめ職種10選

フリーランスとして安定して稼ぐには、需要が高く、かつ専門性のある職種を選ぶことが重要です。同じエンジニアでも、分野によって求められるスキルや報酬水準は大きく異なります。ここでは、2025年時点でも需要が高く、フリーランスに向いている職種を10種類厳選して紹介します。

Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)

Webエンジニアは、フロントエンドとバックエンドの両方で活躍する職種です。​フロントエンドでは、HTML、CSS、JavaScriptなどの基本的なスキルに加え、ReactやVue.jsといったモダンなフレームワークの知識が必要です。

​バックエンドでは、PHP、Ruby、Python、Node.jsなどの言語を使用し、サーバーサイドのロジックやデータベースの設計・管理を担当します。​これらのスキルを組み合わせることで、ユーザーにとって使いやすいWebアプリケーションの開発が可能となります。​

Webエンジニアの案件相場

報酬の相場は、使用する言語や経験年数によって異なりますが、月額60万〜90万円程度が一般的です。​特にRubyやTypeScriptを使用する案件では、月額80万円以上の報酬が期待できるでしょう。​​

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

職種平均単価(万円)中央値(万円)最大値(万円)
フロントエンドエンジニア8674288
バックエンドエンジニア7366277
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モバイルアプリ開発エンジニア(iOS・Android)

モバイルアプリ開発エンジニアは、スマートフォン向けのアプリケーションを開発する専門職です。​iOSアプリの開発にはSwift、Androidアプリの開発にはKotlinが主に使用されます。

​また、FlutterやReact Nativeなどのクロスプラットフォーム技術を活用することで、効率的な開発が可能となります。​業務内容には、アプリの設計、実装、テスト、リリース後の保守・運用が含まれるのが一般的です。

​モバイルアプリ開発エンジニアの案件相場

報酬の相場は、経験やスキルセットによって異なりますが、月額60万〜100万円程度となっています。​特にSwiftやKotlinを使用する案件では、月額80万円以上の報酬が期待できるでしょう。​​

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

職種平均単価(万円)中央値(万円)最大値(万円)
ネイティブアプリ10180277
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データサイエンティスト・AIエンジニア

データサイエンティストやAIエンジニアは、データの分析や機械学習モデルの構築を通じて、ビジネスの課題解決を支援する専門職です。​主にPythonを使用して、データの前処理、モデルのトレーニング、評価、デプロイメントなどの業務を行います。​また、統計的な知識やビジネス理解も重要なスキルとなります。​

データサイエンティスト・AIエンジニアの案件相場

報酬の相場は、プロジェクトの規模や難易度によって大きく異なりますが、月額80万〜120万円程度が一般的です。​特に高度な専門知識を要する案件では、月額100万円以上の報酬が期待できるでしょう。

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

職種平均単価(万円)中央値(万円)最大値(万円)
データサイエンティスト・機械学習10295222
データアナリスト747599
その他データ解析7975166
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ブロックチェーン・Web3エンジニア

ブロックチェーン・Web3エンジニアは、分散型アプリケーション(dApps)の開発やスマートコントラクトの実装を行う専門職です。​主にSolidityを使用して、Ethereumなどのブロックチェーン上で動作するアプリケーションを開発します。

​また、分散型金融(DeFi)やNFT関連のプロジェクトにも関与することが多く、最新の技術動向に精通していることが求められます。

​報酬の相場は、プロジェクトの規模や難易度によって大きく異なりますが、月額80万〜120万円程度が一般的です。​特に高度な専門知識を要する案件では、月額100万円以上の報酬が期待できるでしょう。

クラウドエンジニア(AWS・GCP・Azure)

クラウドエンジニアは、AWS、GCP、Azureなどのクラウドプラットフォームを活用して、インフラの設計、構築、運用を行う専門職です。​業務内容には、クラウド環境の構築、セキュリティ対策、パフォーマンスの最適化、コスト管理などが含まれます。また、TerraformやAnsibleなどのIaC(Infrastructure as Code)ツールの知識も求められます。

クラウドエンジニアの案件相場

​報酬の相場は、経験やスキルセットによって異なりますが、月額60万〜80万円程度が一般的です。​特にAWSの認定資格を保有している場合、月額80万円以上の報酬が期待できるでしょう。

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

職種平均単価(万円)中央値(万円)最大値(万円)
クラウド・サーバー7674211
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インフラエンジニアは、システムの安定稼働を支えるためのインフラ設計や運用を担当する専門職です。主にLinuxサーバーの構築・管理、ネットワークの設計・運用、監視システムの導入・運用などを行います。

また、シェルスクリプトやAnsibleなどの自動化ツールの知識も求められます。

インフラエンジニアの案件相場

報酬の相場は、経験やスキルセットによって異なりますが、月額60万〜80万円程度が一般的です。

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

職種平均単価(万円)中央値(万円)最大値(万円)
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NW7365211
データベース7565211
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月額報酬の相場は100万円前後とされており、高単価案件を安定して受けやすい職種でしょう。

◆エンジニアファクトリーの保有する案件の単価状況(2025年5月時点)

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セキュリティ8173144
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技術ライター・プログラミング講師

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講師職ではプログラミングスクールでの登壇、動画講座の収録などの案件もあり、話すスキルや教材構成力も重要です。副業からでもスタートしやすく、経験を積めば安定した収入を目指せます。

報酬は記事1本あたり1〜5万円、講座1件で5〜10万円前後が一般的で、月換算では40〜60万円程度を見込めるケースもあるでしょう。

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まとめ

フリーランスエンジニアが「仕事がない」と感じるとき、その背景にはスキルや実績の不足だけでなく、営業や行動の不足、情報発信の工夫のなさなど、さまざまな要因が絡んでいます。しかし、視点を変え、行動を変えれば、現状を打破することは十分に可能です。

まずはスキルの棚卸しを行い、自分の実績や強みを「見える化」するところから始めましょう。次に、過去の人脈を活かしながら、エージェントやクラウドソーシングなど複数のチャネルを併用して案件の幅を広げることが重要です。SNSやブログによる発信も、営業活動の一環として継続すべきです。

また、案件を安定的に獲得するためには、長期契約を意識した働き方や、リピートにつながるクライアント対応、価格交渉力の向上が欠かせません。メンタル面でも、不安や孤独を溜め込みすぎないよう、環境やつながりを整えておく工夫が必要です。

フリーランスという働き方にはリスクもありますが、その分、やり方次第で大きな自由と報酬を得ることができます。まずはできることから一歩ずつ、今日から行動を始めてみてください。積み重ねた行動が、やがて「案件に困らないフリーランス」への道を開いてくれます。

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