2024/05/02

プログラマーの平均年収はいくら?年収1000万も狙える?年収を上げるための方法も合わせて解説

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プログラマーの平均年収はいくら?年収1000万も狙える?年収を上げるための方法も合わせて解説

プログラマーの年収はいくらなのか、将来性があるのか不安に感じていませんか?

経験が重要視されるプログラマーは、経験が浅いうちは年収が比較的低く、年収が上がるのか悩んでいる人も多いでしょう。

本記事では、プログラマーの平均年収について、言語別・性別・企業規模・職種のあらゆる角度から紹介します。プログラマーとして年収を上げる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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プログラマーの平均年収はいくら?

プログラマーの平均年収は438万円、平均年齢は41.3歳です(※1)。日本の平均年収は443万円、平均年齢は46.9歳です(※2)。プログラマーの平均年収は、日本の平均年収を少し上回っていますが、平均年齢が5.6歳低いため、若いうちから比較的よい年収が得られるといえるでしょう。

経験の浅い20代の平均年収は290万円台からスタートし、40代後半から50代で年収のピークを迎えます。プログラマーは経験とスキルが重視され、会社規模によって大幅に年収の差があります。

※1出典:令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)のデータを基に算出しています。
※2出典:令和3年分民間給与実態統計調査P13(国税庁)

プログラマーとSE(システムエンジニア)の平均年収の違い

プログラマーの平均年収は438万円(※1)、また、システムエンジニアの平均年収は523万円です(※3)。システムエンジニアはプログラマーに比べて年収が高くなる傾向にあり、プログラマーよりも請け負う仕事が多いことが理由として挙げられます。

システムエンジニアは要件定義や基本設計、最終テスト、クライアントとの折衝などの幅広い仕事をしており、上流工程のフェーズを担います。プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計をもとにプログラミングし、テストする下流工程のフェーズを担います。またシステム全体を把握する上流工程の方が高く評価されやすいことも関係しています。

企業規模で比較すると、1,000人以上の大手企業の方が年収に差が出ます。プログラマーとシステムエンジニアの会社規模による年収の違いは次の通りです。(※1)

職種/会社規模1,000人以上10〜99人
プログラマー(男性)585万円419万円
システムエンジニア(男性)600万円505万円

※1出典:令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)のデータを基に算出しています。
※3出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET))

プログラマーの年代別の平均年収

プログラマーの年収は、年齢とともに上昇していく傾向があります。これは、経験やスキルが豊富になるにつれて、より高度な仕事を受注できるようになるためです。

dodaの調査によると、2023年の正社員プログラマーの年代別平均年収は以下の通りです。

年代平均年収
20代375万円
30代494万円
40代581万円
50代以上607万円

この表から分かるように、30代を過ぎると年収が500万円を超え、50代になると600万円近くまで上昇することがわかります。

ただし、あくまで上記の年代別の年収は平均値です。 実際の年収は、勤務先企業や職種、スキル、経験などによって大きく異なります。

プログラマーの言語別の平均年収

プログラミング言語にはさまざまな種類があります。プログラマーは扱うプログラミング言語によって、年収が左右されます。転職で企業からニーズが高い言語や年収の高い言語の平均年収について紹介します。

※出典:「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」平均年収が高い言語、転職で企業ニーズが高い言語など(paiza)

Scala

Scalaの平均年収は682.9万円、プログラミング言語の中で一番平均年収が高くなります。Scalaは比較的新しい言語で、近年ではアメリカのIT企業で多く導入され、日本でも注目されています。
Scalaの最大の特徴は、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方を実行できる点です。しかしその両方の概念を理解する必要があり、Scalaの習得は難易度が高いといわれています。そのためScalaの基礎知識保有率が1%とごく少数で、希少なスキルとして企業が高めの年収を提示していることが考えられます。

Python

Pythonの平均年収は644.7万円です。企業からのニーズも高く、年収もよい言語で、社会人と学生で最も学習している人が多い言語です。
Python はAI(人工知能)を開発する言語として注目を浴びていますが、汎用性が高く、データ処理や解析、収集などのさまざまなシステム開発が可能です。特にAIは今後も開発で需要が高まるので、ニーズの高い言語で年収も高くなる傾向にあります。AI分野に携わりたいと考えている人には、Pythonの習得は必須です。

Ruby

Rubyの平均年収は638.3万円です。ショッピングサイトやブログ、アプリケーションサイトなどを得意とする言語です。
Rubyは短くシンプルなコードが特徴です。初心者でも比較的習得しやすい言語といわれているため、スタートアップ企業やベンチャー企業ではRubyが採用されるケースが多くあります。また生活に欠かせないショッピングサイト構築などの言語を得意としているため、ニーズがあります。一定の需要があることから、プログラマーの平均年収と比べてよい傾向にあります。

JavaScript

JavaScriptの平均年収は599.4万円です。主にWebシステムの開発に用いられています。多くのWebアプリの作成に対応でき、幅広い場面で使われる言語のため、とても需要の高い言語です。そのため、JavaScriptは企業から最もニーズの高いプログラミング言語として選ばれています。
需要が高いので比較的年収が高くなりやすい傾向にあり、JavaScriptを習得すればどの業界でも求められます。プログラマーにとって必須のプログラミング言語です。

Java

Javaの平均年収は589.8万円です。Javaは基本的にどんな環境でも使える言語として、世界中で使用されており、日本でも根強い人気があります。システム、Web、アプリ開発など使える場面は幅広く、企業の開発現場で用いられており、非常にニーズの高い言語です。
Javaの基礎知識保有率は32.4%と多くのプログラマーやシステムエンジニアが習得しています。Javaの影響を受けて作られた言語もあり、Javaを習得するとほかの言語も学習しやすくなります。

プログラマーの男女別の平均年収

プログラマーの平均年収は男女によって大きな違いがあります。男性プログラマーの平均年収は485万円、女性プログラマーの平均年収は390万円です。(※1)女性のライフスタイルによって、働き方が左右されるケースがあります。また男性の方が多く管理職についていることが年収へ影響していると考えられます。
今後はさらに女性が働きやすい環境を整える企業が増えるでしょう。また、リモートワークが普及しているので、今後女性プログラマーの活躍の場が広がるはずです。

※1出典:令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)のデータを基に算出しています。

プログラマーの企業規模別の平均年収

プログラマーの年収は企業規模によって大きく異なり、小規模企業と大規模企業では166万円の差があります。企業規模が大きくなるほど年収が高くなります。(※1)

※1出典:令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)のデータを基に算出しています。

1〜99人

1〜99人の企業規模の平均年収は419万円です。1〜99人の企業では、大規模企業が請け負っている仕事の下請けをするケースが多く、利益が少ないため必然的に年収が低くなる傾向にあります。しかし規模が小さい分、1つのプロジェクトを一人で進めるケースも少なくありません。プロジェクトの流れをつかめるメリットがあります。

100〜999人

100〜999人の会社規模の平均年収は474万円です。1〜99人の規模企業と比べて平均年収は55万円高くなります。100〜999人の規模の企業も大手企業の下請けになり、大手企業に比べて利益が少ない傾向にあります。しかし若手でありながら多くの仕事を任され、早くしてリーダーのポジションにつけるなどのチャンスもあります。

1,000人以上

1,000人以上の企業規模の平均年収は585万円です。大手企業は大規模なシステム開発の元請けとなり、多くのクライアントを抱えています。業績のよい企業であればさらに年収が高くなるでしょう。大規模企業で働くプログラマーは、求められるスキルも高くなるため、年収も高く設定されていると考えられます。

フリーランスのプログラマーの平均年収

フリーランスのプログラマーの平均年収は、約600万円〜720万円程度と言われています。正社員のプログラマーの平均年収である438万円と比べると、フリーランスのプログラマーの方が年収が高いと言えます。

ただし、実際の年収は、経験やスキル、案件単価、稼働時間などによって大きく異なります。

例えば、Webサイト制作などの比較的単純な案件を扱っているフリーランスプログラマーよりも、AI開発などの高度な案件を扱っているフリーランスプログラマーの方が、高収入を得られる可能性が高いです。

また、稼働時間も年収に大きく影響します。1日8時間働いているフリーランスプログラマーよりも、1日12時間働いているフリーランスプログラマーの方が、当然ながら高収入を得ることができます。

年収が低い?プログラマーの年収に差が出る理由

ここからは、プログラマーの年収に差が出る原因について解説していきます。

下流工程の業務が多い

プログラマーの年収は、担当する業務内容によって大きく左右されます。
一般的に、システム開発における下流工程を担当するプログラマーは、上流工程を担当するプログラマーよりも年収が低くなる傾向があります。

下流工程とは、システム開発の要件定義、設計、開発、テストの4つの工程のうち、開発とテストのことを指します。

また、下流工程が年収に低い理由としては、以下の点が挙げられます。

・裁量権が少ない: 上流工程と比べて、開発者は与えられた設計書に基づいて作業するため、裁量権が少ない
・責任が軽い: 上流工程と比べて、開発者はシステム全体の仕様や設計に関与する機会が少ないため、責任が軽い

下請けの仕事である

プログラマーの年収は、勤務先企業の規模や事業内容によっても大きく左右されます。一般的に、元請け企業で働くプログラマーの方が、下請け企業で働くプログラマーよりも年収が高くなる傾向があります。

システム開発プロジェクトにおいて、発注元となる企業を元請け企業、発注を受けた企業を下請け企業と呼びます。

また、下請け企業で働くプログラマーの年収が低い理由としては、以下の点が挙げられます。

・元請け企業と比べて、人件費を抑える必要があるため年収が低くなる傾向がある
・キャリアアップの機会が少ない

スキル・経験が浅い

プログラマーの年収は、スキルや経験によっても大きく左右されます。一般的に、スキルや経験が豊富なプログラマーの方が、スキルや経験が浅いプログラマーよりも年収が高くなります。

スキルや経験が年収に影響を与える理由は、以下の通りです。
・より高度な仕事を受注できる: スキルや経験が豊富なプログラマーは、より高度な仕事を受注することができるため、高単価な案件を獲得することができる
・生産性が高い: スキルや経験が豊富なプログラマーは、作業効率が高いため、短時間で多くの仕事をこなすことができる

企業規模による違い

プログラマーの年収は、勤務先企業の規模によっても大きく左右されます。一般的に、大企業で働くプログラマーの方が、中小企業で働くプログラマーよりも年収が高くなる傾向があります。

企業規模による年収差には、以下のような理由が挙げられます。

・大企業の方が、中小企業よりも人件費をかける余裕があるため、高年収のプログラマーを採用することができる
・大企業の方が、中小企業よりも明確な昇進制度がある
・大企業の方が、中小企業よりも規模が大きい案件や、難易度の高い案件を扱っていることが多い

雇用形態の違い

プログラマーの年収は、雇用形態によっても大きく左右されます。一般的に、正社員の方が、契約社員やアルバイトよりも年収が高くなる傾向があります。

雇用形態による年収差には、以下のような理由が挙げられます。

雇用保障: 正社員は、契約社員やアルバイトに比べて、雇用保障が充実している
・複利厚生: 正社員は、契約社員やアルバイトに比べて、充実した福利厚生を受けらレル
・昇進・昇給: 正社員は、契約社員やアルバイトに比べて、昇進・昇給の機会が多い
・スキル・経験: 正社員の方が、契約社員やアルバイトよりも、実働時間が長いためスキルや経験が高い傾向がある

プログラマーで年収1,000万は可能?

プログラマーで年収1,000万円は可能です。しかしプログラマーの平均年収は438万円であり、簡単ではありません。プログラマーとして年収の高い人は次のような傾向があります。

・大手IT企業の高いスキルが必要なポジション
・大手SIer企業の高いスキルが必要なポジション
・高いスキルを保持したフリーランスプログラマー

大手企業は圧倒的に年収が高くなります。しかし年収1,000万円を目指すためには、ただ所属するだけでは難しいでしょう。特化した専門スキルや希少価値の高いスキルを持っている、他では変わりが利かないプログラマーが重宝されます。大手企業は優秀な人材確保のために、高い年収を提示するでしょう。

大手企業はライバルが多く簡単に所属できるわけではありません。まずはプログラマーとしての実務経験を積み、基本的なプログラミング技術を底上げしなければいけません。
またプログラミングだけではなく上流工程に関わり、プロジェクト全体の流れを把握しなければいけません。専門的な特化した技術や、習得している人が少ない技術を身につけ差別化を図り、自分の市場価値を高めることで、大手企業に転職やフリーランスとして成功し年収1,000万円へ近づくでしょう。

プログラマーとしての年収を上げるためには

プログラマーとして年収を上げるには、スキル向上や勤める企業、働き方によって異なります。具体的なキャリアプランを決めて、年収を上げるための具体的な行動を起こしましょう。プログラマーとして年収を上げる方法を3つ紹介します。

スキルを高める

プログラマーとして年収を上げるには、幅広い知識とスキル、経験が必須です。プログラマーはスキルや経験が重要視されるため、スキルがあっても実務経験がなければ年収アップは難しくなります。

基本的なスキル向上に加え、専門性の高いプログラミング言語の習得も年収アップに欠かせません。常にIT業界の最新技術を取り入れ、ニーズのあるスキルを見極める必要があります。希少価値の高いプログラマーは高い年収を得られます。プログラマーとしてどのスキルで差別化ができるのか方向性を決めて学習しましょう。
また、組織の中でプログラマーとして働く場合、チームでプロジェクトを進めます。円滑に仕事を進めるには適切なコミュニケーションが大切です。コミュニケーション能力があり、協調性の高い人は重宝されます。

条件のよい企業へ転職する

どんなに希少価値の高い技術を持っていても、赤字企業や下請け企業に所属していては、年収アップは難しいでしょう。自分のスキルを高く評価してくれる企業に転職する手段も有効です。

転職する際は業績のよい企業や、上流工程を仕事とする元請け企業、大手と取引のある企業などを選ぶと比較的高い年収が期待できます。しかしライバルも多く、求められる技術も高くなります。また待遇面ばかり考えていると、自分の求めている働き方やキャリアと異なることもあります。
自分の求めている企業を見つけるときには、IT企業に詳しいエージェントに相談すると、自分では得られない有益な情報を得られることもあります。

実績を身につけてフリーランスになる

プログラマーとして高いスキルや、希少価値の高い技術、経験、営業力を持っている場合、フリーランスとして独立すると年収を上げられます。自分が専門としている分野を集中的に受けるなど、自分で仕事を選べることもフリーランスのメリットです。フリーランスは働く時間を増やせばその分報酬になるので、頑張り次第で大幅に年収を上げられるでしょう。

フリーランスは企業の後ろ盾がないため、全ての対応を自分で行う必要があります。そのため、高いコミュニケーションスキルも求められます。営業して条件のよい仕事を獲得し、交渉して単価を上げることも可能です。もしフリーランスプログラマーとして仕事の獲得に不安がある場合は、IT系を専門に扱う求人のエージェントで仕事を獲得する方法もあります。
また、フリーランスは契約が終了することがあるなど、収入が社員で働くよりも不安定になります。常に求められる人材であるために、最新技術や言語を習得しましょう。

キャリアチェンジする

プログラマーとして年収を上げたいと考えている場合、キャリアチェンジを行うことで実現できる可能性があります。

キャリアチェンジとは、現在の職種から別の職種に移ることです。プログラマーの場合、以下のようなキャリアチェンジが考えられます。

・インフラ系エンジニアからバックエンドエンジニアへ
・SEからコンサルタントへ
・フリーランスエンジニアになる


キャリアチェンジによって年収が上がる理由は、以下の通りです。
・需要の高い職種へ移る: 需要の高い職種に移ることで、より高単価な案件を受注することができる
・希少価値の高いスキルを身につける: 希少価値の高いスキルを身につけることで、市場価値を高めることができる

プログラマーの求人ならエンジニアファクトリー

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またエンジニアファクトリーでは、フリーランスの人が長期で継続的に案件を得ている実績もあります。収入の安定にもつながるので、一度プログラマーの案件の内容や条件のチェックをおすすめします。

まとめ

プログラマー 年収まとめ

プログラマーの平均年収は438万円です。システムエンジニアと比べると、年収は低い傾向にありますが、実務経験をつみ、ニーズのあるスキルを高めると年収アップを見込めます。

年収を上げるためには、自分の強みを活かして転職やフリーランスへの転身も有効です。もし転職やフリーランスを検討している場合は、IT業界に精通している専門アドバイザーがいるエンジニアファクトリーで相談してみましょう。